【ドラマ版】凪のお暇【総評・感想】突っ込み所満載だったけどそれなりに面白くもあったオリジナル展開

凪のお暇 ドラマ

今さらだが、ドラマ版の凪のお暇についての感想をまとめたい。各月の雑記にも色々と書いて来たけど、最終回まで見たので改めてこのドラマについて考えてみようと思う。

(この記事はネタバレというよりは本当に個人の雑感になります)

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Contents

ドラマ版のキャストやキャラクターについて思った事

正直、最初は黒木華が主演の凪を演じると聞いたときは驚いた。マンガの画と顔の作りがだいぶかけ離れている様に感じたから。マンガの画だと凪はもう少し正統派美人なイメージでそんでもって巨乳に描かれているのに対し、黒木華は昭和顔だったから。

しかし、実際に演じてみると、『ああ、ちゃんと凪だ』と思えた。勿論、『マンガのまま100%』とは感じなかった。きっとここは人によって感じ方は別れるのだろうが、黒木華の”凪”は原作の凪よりは”毒”やある種の”汚さ”みたいな部分が少し弱く、その分優しく、少し子どもに感じた(ドラマオリジナル展開のせいもあるだろうけど)。でも、”凪”という一人の確固としたキャラクターを作れていたと思った。

そして、ゴンさん。中村倫也が演じるゴンさんはこのドラマの中で一番原作からビジュアルが離れている。小奇麗になっちゃった。まあ、原作みたいにヒゲ生えてたりすると、それだけで拒否反応示す人は結構いるだろうからな…。でも、中村版の”ゴン”も”人たらし”感があって良かった。どちらかと言うとゆるキャラ。私は結構な原作厨なのでビジュアルが原作とかけ離れていると許せないことが多いのだが、何故かこれは許せた。

一方で、何か惜しい気がしていたのが凪の元カレ、慎二役の高橋一生。高橋一生自体は好きな役者だし、面倒臭い男感、モラハラ感も良く出ていたし、毎度凪に冷たくされて号泣するシーンも面白かった。原作よりも女々しく、メンタルが弱めに設定されている。
…でも、年齢が…。38歳の高橋一生が28歳の慎二を演じるのは正直ちょっとキツかった気がする。実際にアラサーである黒木華や中村倫也と並ぶと、老けて見えた。肌がね…。そして”若手のエース”という役どころだったけど、普通にベテラン、中間管理職にしか見えなかった。もう少し若かったらなあ…。

そして、原作以上の存在感を示したのが、外では”おつり漁りババア”等と呼ばれながらも、実際は好きなものに囲まれ優雅に映画を鑑賞する日々を送る吉永さん。それはそうだろう、三田佳子が演じたのだから。マンガでもそこそこ強烈なおばあさんだったが、三田佳子が演じると存在感が半端なく、彼女が出るだけで雰囲気が締まる。凄い。

そして、凪の親友となる坂本龍子。原作では東大卒という割りに頭弱そうな感じだったけど、市川実日子の”坂本さん”は顔の作りもあいまってか賢さと忍耐強さ、そして猪突猛進な感じが前面に出ていて、それゆえにとても『ああ、こういう人って生きづらいだろうな』と納得ができるキャラクターになっていた。

逆に漫画のまんまで本当に驚いたのは、お隣の女の子、うららちゃん。白鳥玉季演じる”うららちゃん”は目力の強さも、猫っぽさも、本当に漫画から飛び出してきたようで驚いた。一方、その母親であるみすずは少し原作と違う感じ。原作のみすずはぱっと見もっとフワフワしているので、だからこそクレーン車を運転したりするとギャップが凄かったけど、吉田羊がバリバリ働いてても別に驚かん。

ドラマ化すると少々生々しい凪のお暇

ドラマ前半は特に大きな不満を抱くことなく、楽しく観ていた。ただ、時々思ったのは、『ドラマにすると、これって結構生々しい話だったんだな』ということ。

元々原作マンガの方でも“性描写”が結構あったりもしたのだが、絵がシンプルなのも相まって、あまりエロいとは思わなかった。

でも、実写となると『あ、確かにこれ9時に流せないやつだ。やっぱり10時スタートだわ』と納得する感じ。

また、慎二のモラハラシーンや、凪が随所で息苦しさを感じるシーン。これらもコミカルな演出で大分緩和されこそしたが、なんとも言えない生々しさがあった。リアルさを出しつつ、重くなり過ぎないように、上手いことバランスが取れていたと感じた。

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ドラマオリジナル展開に対して不満に感じた点、突っ込み(原作厨の戯れ言)

とはいえ、途中からは結構不満に感じる演出、展開が多かった。このドラマは原作が漫画で、それでもって原作漫画はまだ連載中。なので、ドラマオリジナル展開になるのは必至。原作厨として覚悟していたのだが、それでもどうしても不満に思ってしまう点がいくつかあった。

凪が自転車で海に行く動機付けが弱い…何故、みすずのセリフを削ったのか?

ゴンの優しさに溺れ、ゴン依存症になった凪はその状況を脱するため、『あえてゴンに連れて行ってもらった海に一人で行き、ゴンの部屋の合鍵を捨てよう』と決意するのだが、その動機がドラマ版だと今一つ。

原作では凪はうららの母親、みすずにゴンとの関係を打ち明け、『ゴンに連れて行ってもらった海が輝いて見えた』と語る。すると、みすずも『自分も亡き夫にバイクで海に連れて行ってもらって恋に落ちた』と凪に共感するが、『だから自分でどこまでも行ける様にと翌日からバイクの免許を取りに行った』と言うのだ。それを聞いて凪は初めて『自分が自分の力でどこかに行こうとしたことが無い』という事に気付いて自転車の旅にでるのだが、ドラマ版ではこのみすずとのやりとりがバッサリカット。原作の適当なエピソード(みすずがクレーン車を操縦する建設現場の職長だったことが判明するエピソード)にくっつけて突然自転車の旅に出てしまったので「?」となる。

ブラック詐欺企業で働き始めた坂本さんを『卒業』さながら走って連れ出す凪

そして、坂本はブラック企業で働き出す。原作ではブラック企業で働こうとする坂本を、ともに面接を受けた凪が説得して止めさせるのだが、ドラマ版ではゴンとの関係について口出しした坂本と凪がケンカしたことで、坂本はブラック企業社畜ルートに突入してしまう。

まあ、ドラマとしては分かりやすい展開が欲しいだろうから分かる。しかし、ブラック企業主催の詐欺まがいのセミナーの司会をしていた坂本を凪が『卒業』のラストシーンよろしく、走って連れ出すのだ。空気読む読まないで四苦八苦している人間にそんな行動力はないだろうと思うのだが。というか社員を潰すタイプのブラック企業が、こんな風にイベントをぶち壊されたら坂本に損害賠償請求なりしてとことん追い込んできそうで怖い。

そもそも、このドラマ版は”坂本さん推し”が激しい。演じている市川実日子をプッシュしたいのもあるのだろうが、凪の近所に引っ越して来させたりとやたらめったら絡め過ぎる。そのため、私は「これ、慎二エンドでもゴンエンドでもなく、坂本エンドが来るのではないか!?」と変な期待をしてしまったのだ。

コインランドリー経営の夢と、毒親に金をぶんどられる展開と、節約趣味のアラサーの通帳の残高と…

そして、話が完全オリジナル展開に掛かってくると突然、原作には全くない『坂本さんとのコインランドリー経営』の話が出てきた。正直、とんとん拍子に事が進むことに少し鼻白んだが、「いっそのこと思いっきりはっちゃけて独自の坂本さんルートに突き進んでくれ!!」と思いながら観ていた。

しかし、コインランドリー経営の夢は叶わなかった。何故なら、契約当日に凪は北海道の毒母の元に行き、振り込まなくてはいけなかった契約金を家を改修したい毒母に取られてしまい振り込めず、契約相手方の信用を失い、計画は白紙に戻ってしまったのだ。

ここだよ。ここに色々と突っ込みたい。

まず大事な契約の日に母親に会いに行くな。経営者になるならちゃんと契約に立ち会え。そして、どんなに母親が文句を言ったとしても口実をつけて1日位はずらせただろう。特に、東京から北海道までの距離ならなおさら。『仕事がちょっとあって…』位の嘘を吐け。こんな大事な日に遠方の母の元に行くなんて、それぞ“身内に不幸があった”位の理由がないと納得できない。

そして、お金。毒親の威圧感に負けて、契約のためのお金を差し出してしまうのはまだ分からんでもない。…が、契約に必要だったお金が50万。毒母の家の修繕に必要だったのが70万位。そして、リフォーム代を母の口座に送金した後の凪の預金の残高は10万切るって…おかしいだろ!!

お前、節約が趣味って言って、アラサーまで働いておきながら、預金80万しかないの!?確かにドラマ版は車検の代金等で、毒母が以前からもちょいちょい凪からお金むしり取ってる描写あったし、ウォーターサーバー契約しちゃったりと対人関係で無駄な出費をしている描写もあった。それでも80万って…。そんな状態でよくお暇生活スタートしたな、コインランドリー経営しようと思ったな。しかも、原作と違ってお暇生活、ひと夏の間のことだし。ちょっと無理ないか?

いくらなんでも世間が狭すぎる…何でも繋げちゃうオリジナル展開の悪い癖

そして、ほぼドラマオリジナルキャラクターが、慎二の兄、慎一。原作マンガでは『中学受験に失敗した』『音信不通になっている』ということしか語られず見登場だが、ドラマ版ではお笑いコンビ、シソンヌの長谷川が演じ、それなりに重要なキャラとなっている

『3分間で3億円稼いだ男』という現実にありそうな胡散臭いキャッチコピーで胡散臭い商売をして、積極的に顔出しする慎一。高橋一生が演じる慎二は家族の体面を保ちたいので、この何をしでかすか分からない兄の暴走を止めようとする。

…ここまでは別にいい。だが、慎二が慎一を発見するキッカケが、『坂本が就職したブラック企業の社長と対談していた』ことで、更に『慎一はゴンがDJをつとめているクラブの常連』であることが発覚して、どうにかして捕まえる…って世間狭すぎじゃね??偶然がいい仕事をし過ぎじゃね??こういう、朝登校中にぶつかった奴が実は転校生で隣の席になる…みたいなのやめようよ。

どうしてもオリジナル展開って、作中に元々あるフィールドや設定を繋げる傾向にあるけど、これはちょっとやり過ぎなんじゃないかな。

ゴンの決意、合鍵回収をぶち壊すアパート解体展開…どうしてくれるんだ、不動産屋と貸主よ

最新刊でも自身が凪に恋をしていることにまだ気付かないマンガ版のゴンに対して、ドラマ版のゴンは割とすぐに”初恋”に気が付く。そのため、最終回直前の9話ラスト、過去の女の子達(沢山)から合鍵を回収し、『凪のためだけのちぎりパンになる』と慎二と元サヤになりかけていた凪に交際を申し込むのだ。

これは、「おっ、いいね」と思った。何故顔にケガをしたのかも分かるし、ゴンの必死さが伝わってきたから。誰にでもウェルカムオープンなゴンの”ヤバさ”を体現しているのがまさに、この誰にでも配られる大量の合鍵だったのだ。

しかし、翌週最終回の冒頭で、実は月末にアパートが取り壊されることが決まっており、知らないのは凪だけで、他の住人達はとっとと行先を決めていたことが発覚する。

この事で、「お前、合鍵回収したっていっても、もうすぐ引っ越すやん」と思ってしまい、なんというか感動が一気に薄れる。まあ、その後『凪ちゃんにだけ』と言って新しい部屋の合鍵を凪にだけ渡そうとしてはいるけどね。

アパートの取り壊し…みんなが楽しく過ごした場所が無くなるっていうのはいかにも最終回という展開だけど、それを他のアパートの住人が知ってるのに凪だけ知らないっていうのはさすがに無理があるだろう。君たち仲良しなんだよね?

そして、そのことを不動産屋(もしかしたら仲介してないのかもしれないけど)や貸主が契約の時に伝えなかったとなると大問題だろう。チラシに小さく書いてあったけど、そんなんじゃダメだよ。許されない。

ドラマオリジナル展開・設定で良いと感じた点

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武田真治が演じるオネエのスナックのママ

オリジナルキャラなのに凄く自然に物語に溶け込んでいたのが、武田真治が演じるスナック”バブル”のママ。筋肉ムキムキのオネエ。

元々原作漫画では、慎二が弱音を吐くのは凪の様なストレートヘアのキャバクラ嬢の杏。スナックバブルは凪が自転車で海を目指す途中で訪れるのが初登場。スナックバブルの面子はバブルっぽい髪型をしたぶっきらぼうなママ(女性)と中国人のロンとフィリピン人のジェーン。

ドラマ版はこの2つの場所を統合して、強烈な個性を放つオネエのママとバブルっぽい髪型のホステスの杏がいる、慎二の行きつけの店、スナック”バブル”を作り上げた。そして、そこが慎二の行きつけの場所(正確にはそこの2号店)であることを知らずに海に行く途中で迷子になった上負傷した凪が訪れるという流れに持っていった。これは正直に良かったと思う。

原作とはタイプがやや異なる毒母、大島夕

そして、凪の毒母、大島夕は片平なぎさが演じた。この毒母っぷりがドラマ版と原作とではややタイプが違う。

ドラマ版の夕は、とにかく目力半端ない。口では被害者ぶりながら、目力でガンガン娘を攻撃し、そんでもって金を巻き上げる。恐ろしい。

原作漫画での夕は、本当に会社勤め時代の凪にそっくりで、見た目はほんわかしていて、いつもニコニコ優しい笑顔をしている。そして、娘から金を巻き上げたり、威圧する言動も取らない。…というか、多分娘を支配しているつもりもない。でも、幼少期から娘を自分の理解者として据え続けており、凪の言動を自分の意に沿う様にコントロールし続けている。真綿で首を絞めてくるタイプだ。

でも、ドラマ版は片平なぎさの様な分かりやすい毒親にして正解だったと思うのだ。尺の短いドラマでは原作漫画の様なタイプの毒親の”毒”部分を表現し辛いし、頑張って描こうとしても、”毒親”に対する理解が無い人からすると、『??どこが悪いお母さんなの??凪は遅れてきた反抗期中なの??』と理解してもらえない可能性が高いから。

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”ぶち壊し”展開が映えるのは実写

上述の通り、ドラマオリジナル展開には結構不満があったのだが、良かったなと思ったのは慎二の祖母の米寿祝パーティーのシーン。

突然アパートにやって来た凪の母、夕は凪の現状を見て呆然。その場にいた慎二が復縁を狙っていたのもあって『凪と自分は婚約していて節約のためここに暮らしている』と嘘を吐く。だが、元々、『凪を条件のいい男と結婚させ、ゆくゆくは自分も東京に引き取ってもらう』ということを夢見ていた夕はここぞとばかりに慎二の母親と連絡を取って結婚の話をどんどん進めて行ってしまう(完全にドラマオリジナル展開です)。

そして、親族への顔見せも兼ねてか、夕・凪の母子は慎二の祖母の米寿祝(ホテルの会場を貸し切るという豪華さ)に招かれた。だが、そこで慎二の母は凪の父親が訳ありで、凪がとうに会社を辞めてスナックで働いていることを理由に慎二との結婚を反対し、明らかに見下してきた。慎二の母の態度と凪の現状を初めて知ったことで夕はわなわなと震え上がる。

だがそこに、シソンヌ長谷川演じる慎二の兄、慎一が登場し、『父に愛人と隠し子がいる』『母が整形モンスター』『自身が怪しげな職についてること』等、慎二の家庭の真の姿を親戚一同の前で暴露。パーティー会場は凍り付き、今まで家族の体裁を守り続けていた慎二の努力は無に帰す
そして、そんな慎二の家庭を鼻で笑い出した母、夕は凪に一緒に帰る様に促す。

だが、今度は凪が『嫌い、お母さんのことずっと』と今まで黙ってきた母への不満をぶちまけ、『自分のためだけに生きる』と宣言する。そして、慎二が実は自分とよく似ていたことに気付き、メンタル瀕死状態の慎二を連れてパーティーから抜け出すそして家族から初めて解放された二人は逃げた先の公園で号泣するのだ。

この展開は強引さもあったけど、非常にスッキリした。こういう”ぶち壊し展開”って実写の方が映えることもあるけど、ここまでダレながらもオリジナル展開で引っ張ってきたのは、この毒親との決別シーンを描くためだったのかな…と思うと、なんか色々と許せた(上から目線)。
…しかし、あのパーティー会場、あの後どうなったのかね。ばあちゃんは少しボケてる感じだから、まあ、いいのか…?

凪のお暇、ドラマ版最終回の感想…坂本さんエンドと見せ掛けておいて…!?

そして、完全なオリジナル最終回(原作漫画はまだ連載中です)。ともに毒親の呪縛から解き放たれた凪と慎二が復縁しそうな雰囲気を漂わせたところにゴンさんが割り込み、凪に交際を申し込む。2人の男から同時に求愛される状態の凪だが、一旦それは置いといて、実は松山の老舗の旅館の跡取り娘だったことが判明した吉永さんが(ドラマオリジナル設定)、松山に帰るというので送別会を開くことに。そこで皆がカラオケで歌うとかなんだとかワイワイ騒いでいる中、実はアパートの取り壊しが決まっており、知らなかったのは凪だけで、みすず&うらら母子もゴンさんも転居先をとうに決めていたことが発覚(無茶苦茶だー)。

そして、凪はゴンの交際の申し込み&一緒に住もうという誘いをお断りする。最後にうららちゃんも交えて取り壊しになるアパートにペンキで落書きしまくっていい思い出を作ってスッキリ。

次は慎二のターン。もじゃもじゃ頭バージョンでお洒落をして慎二とデートに望んだ凪。受け身ではなく、初めて素の自分で対等にかつ生き生きと慎二と向き合った。しかし、思い出の水族館に再びやってきた凪は慎二に復縁するつもりはないと告げる。慎二もそれを薄々分かっていたので悔しく寂しく思いながらも受け入れられた。別れ際、ちょっと罵り合ったりもしたけど、笑顔で別れることができた凪と慎二だった。

ここで慎二エンドもゴンエンドも無くなり、残されたのは”坂本さんエンド”だ。実際、凪も坂本もコインランドリーの共同経営の夢を諦めておらず、それもあって凪はなんとコインランドリーの経営をする企業の面接を受け、採用されたのだ。ここで将来の夢のため、ノウハウを学ぶつもりなのだ。

そして、転居先が決まっていない凪は住むところを見つけるまで、坂本のアパートに身を寄せる事になる。私はここで「え、本当に坂本さんエンドなの!?」とかなりビビった。散々「坂本さんルートでいいよ、坂本さんエンドになったら評価する」とか言ってたけど、本当にそうなるとは思ってなかったから。

ラスト、坂本さんの家に凪の荷物が届き、凪が坂本さんの部屋を尋ねる。「まじで坂本さんエンドか。しばらく男はこりごりーみたいな感じで女の友情の日々が始まるのかー」とか思ったその時…、突然坂本さんが『凪を部屋にあげることはできない』と言うのだ。『彼氏ができたから』と。相手はなんと…。

シソンヌ長谷川が演じる慎一!!

また、おめえかよ!!要所要所、良いところ掻っ攫っていきやがって!!

シソンヌに魂を奪われた坂本さんは凪に塩対応になり(いるよね、男できると友達に素っ気なくなる女)、アパートの扉を閉める。凪呆然。見てた私も呆然。

だが、凪はガッカリしつつも前向きに自転車を走らせるのであった。なんか色々とビビったけど、私もそんな凪の姿を見て、「まあ、いいか。そんなもんだよな、人生。でもやっていかなきゃなんないしなー」という諦観と前向きな気持ちが混ざり合った不思議な気分になった。何というか、独特なラストだった。

文句を言ったり、騒いだりしたドラマだったが、なんだかんだと最後まで楽しんだ。私は原作厨だけど、このドラマ版は最終的にはアリだと思った。

…今期一番面白かったドラマは個人的には『だから私は推しました』だけどね。 

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