『不倫サレ日記。』で元夫に不倫されて離婚するまでの実体験を描いたななしなあめ子氏。しかし、苦難は離婚後にも続き…!?
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Contents
以下、あらすじとネタバレ
呑んだら乗るな~離婚後飲むようになったあめ子は酔った勢いで電車に飛び込もうとして…
離婚後飲む機会が増えたあめ子。元夫が『酔っぱらいは嫌い』という人だったこともあり結婚中は控えていたのだが、別れてから元気づけようと誘ってくれる友人が多く、あめ子は今まで飲めなかった鬱憤を晴らす様に飲む日々が続いた。
しかし、あめ子は飲む加減をできず、酒をこぼしたり、寝たり、スマホの画面を割ってしまったりということを繰り返す。
そして、ある晩、気持ちよく酔っぱらって友人と別れ、電車を待っていたあめ子。上機嫌だったが電車が近づいて来た瞬間『この楽しい気分のまま死にたい』と思い、笑顔のまま衝動的に、ホームから線路に向かって飛び降りようとしてしまう。
本当はどこかで疲れていた。元夫と不倫相手がいる世界で生きているという事が嫌になってしまったのだ。
しかし、後一歩で落ちるというその瞬間。
「死亡保険の受取人、元夫のままだ…!」
不倫サレて離婚しました。2話 ななしなあめ子 8/28
そう気付いてハッとしたあめ子はそのまま尻もちをつき、間一髪線路に落ちずに済んだ。我に返ったあめ子は『今日が楽しかったからこそ自分が死のうとした』という事に気付き愕然とする。その日から酔うと自分が何をしでかすか分からないと恐れ、『酒を飲んだら乗り物に乗らない、1人にならない』と決める。
だが、肝心の保険金受取人の変更手続きは未だにしていないのだ。何故なら受取人が元夫のままでいると、『腹が立って死ぬ気が減る』…そんな気がするからだ。
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写真と指輪~元夫の思い出とセットになった写真の処理に困るあめ子と全然気にしないもえ
あめ子は結婚後、婚約指輪の処分に困っていた。結婚指輪はずっと付けていたからその場で夫に返すことができたが、婚約指輪は新居に持ってきて持て余しているのだ。
リサイクルショップに売る気にも、他のアクセサリーにリメイクする気にもなれないあめ子。勿論そのまま使う気にもなれないので、結局奥にしまい込んでいる。
一方、同じく不倫されて離婚したモエは『婚約指輪がどこにいったかすら分からない』というほど、全然執着しておらず、あめ子はそんなモエに感心するのであった。
また、あめ子がもう一つ頭を悩ませているのは写真であった。デジタルデータは破棄したものの、ネガもないプリントされた写真やプリクラは旅行の思い出だったりするのと、また懐かしすぎて捨てられない。モエと二人で撮ったプリクラもお互いの元夫の名前入りだが、モエが写っているので捨てられず、結局大量の写真をクローゼットの奥にしまい込むはめになったのだ。
だが、モエはそんなあめ子と対照的に『結婚式のときの写真が出てきた、この時の私、可愛い!』と全く平気なのだ。あめ子が『こういうの見たくないものじゃないの?』と尋ねても、『どうでもいい、ドレス着た私がステキ』と気にする様子がない。モエが執着しなさすぎなのか、自分が考えすぎなのかどちらなのだろうかとあめ子は疑問に思うのであった。
老ける人老けない人~離婚して老け込んだあめ子とイキイキするモエ
離婚してからイキイキして毎日楽しそうなモエに対して、あめ子は老け込んでしまっている。
「顔は疲れてるし髪はパサついてるし、頬痩けてるのにお腹出てきてるし」
不倫サレて離婚しました。2話 ななしなあめ子 16/28
「服もダメ、服の色も…全部だめ」
そう強烈なダメ出しをモエから食らってオロオロするあめ子。やる気が出ないというあめ子にモエは『やる気は出ないではなく、出すものだ』と叱咤する。そしてあめ子に美容道具を大量に渡す。『こんなにたくさんもらえない』と慌てるあめ子にもえは『その老け込みをどうにかしてほしい』と言い、『リンパと一緒に不幸が詰まっている』と言って痛がるあめ子に強制的にリンパマッサージを施すのであった。
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元夫の友人~元夫と共通の友人が多いあめ子は友人達に離婚したことを告げるが、無神経な友人もいて…
長く交際、結婚生活を送っていたこともあり、あめ子は元夫と共通の友人が多かった。そのため、離婚後に当然の様に来る元夫の友人からの連絡に困惑することになった。
元夫は、自分の友人知人たちに離婚したことを全く話していなかったのである。
離婚後しばらく不倫のフラッシュバッグに悩まされていたあめ子。元夫を連想するものに関わると手が震え体温が下がり、息が詰まる。そのため、何も知らない元夫の友人、知人からの連絡が苦痛で仕方がなかったのだ。
元夫の友人達から連絡が来たり遭遇するたびに、一々、それも自分が『すみません、離婚しました』と言わなくてはならないことに疑問を感じたあめ子は、元夫の友人達を集めて自ら離婚報告をすることを決めた。
飲食店の個室で集まった元夫の友人達に『元夫の不貞によって離婚したこと』を告げ、報告が遅れたことを謝罪。『元夫と付き合っていた頃からあめ子とも親しくしてくれ、元夫側の友人として結婚式では余興やスピーチをしてくれたにも関わらずこんなことになったこと』について『ごめんなさい』と言うのであった。しかし、同時に『自分の友人には自分で伝えるべきで、私が元夫の尻拭いをする様に皆に報告するのはおかしくない!?』と疑問と不満を元夫友人達に言う。
あめ子の不満に『そりゃそうだ』という元夫の友人達。しかし、元夫に縁のあるものに関わりたくないと言うあめ子にこう言う。
「元夫抜きにしても十数年の付き合いだろ。もうどっちがどっちの友達とかじゃないだろ」
不倫サレて離婚しました。2話 ななしなあめ子 23/28
『あめ子と元夫の縁が切れても、今まで通り付き合うし、力を貸す』…そう言ってくれるたのだ。
彼らの優しい言葉に涙を浮かべるあめ子。 元夫が繋いだ縁だが、大切にしようと思い、元夫の友人達と『こちらこそ、これからもよろしく』と握手する。
しかし、その矢先
「でもあめ子も悲惨だよなー」
不倫サレて離婚しました。2話 ななしなあめ子 24/28
そう笑いながら(語尾にwをつける様に)言ったのは元夫友人の一人だった。彼は『元夫が仕事がバイトになった時にあめ子が同居してまで頑張ったのにこんなことになるなんてw』『あめ子は働いているとはいえ、年収が低いだろう』等とといかにあめ子が不幸であるかを話し続ける。
「30過ぎて1人になってこれからの人生終わりだなw」
不倫サレて離婚しました。2話 ななしなあめ子 25/28
そして、『実は数日前に元夫に会っていたが新しい人生始めましたって顔をしていた』『相手の女の顔も見た』と笑いながら語り始める。
一応笑顔を浮かべながらも内心強く腹を立てたあめ子は『それを私に話してどうするの、聞きたくない』とハッキリ告げる。しかし、彼は『あめ子が聞きたいと言ったから話してやった』と茶化し(聞いてない)、更に『年収いくらなの?これから1人でやってかなきゃいけないんだぞ』と笑顔であめ子を追い込み、あめ子はトイレに駆け込んで吐いてしまったのである。
それ以降、その元夫の友人とは縁が切れたあめ子。こういう苦境に陥っている相手への対応で、人の人間性がよく分かる…そう痛感するのであった。
以下、感想と考察
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衝動的に自殺しようとしてしまうあめ子…もえとあめ子の違い
不倫され、離婚した傷は深く、あめ子はフラッシュバックに悩まされ、酒を飲んで明るくなった様に見えるときでさえ、衝動的に電車に飛び込もうとしてしまう。…怖い。心の傷は人を殺す。
しかし、一方で同じように不倫されて離婚したあめ子の友人モエはあまり引きずってない(様に見えるだけかもしれないけど)。
何にでも言えることだけど、本当に人によって違うんだなと思う。勿論悩んでる人が悪いとか未熟とかいうわけではない。感じ方や傷付き方は人それぞれだから。
しかし、あめ子の言うとおり、モエちゃんの“陽”の力は本当に凄い。こういう人が身近にいたらかなり救いになるだろうな。
無神経過ぎる知人…心配してるようで不倫、離婚を面白がってる
しかし、このラストに出てきた知人男性の無神経さに他人事ながら非常に腹が立つ。
他人の不幸を喜ぶのは勝手だが、態度に出すな。心配してるのを装いながら、他人の傷口にゴリゴリと塩を塗り込むな。
『人生終わりw』とか人の人生を勝手に終了するな。不幸になるのを決めつけたりして、本当に何様なんだろう。聞いてもいない元夫の動向を無理やり聞かせようとするなんて。あめ子の年収を聞き出そうとしたり、普通に失礼過ぎる。
でも、いるんだよな。こういう人。順調な時はさほど気にならないし、その本質を見抜くことは難しいけど、苦難に陥ってるとき言葉のナイフで刺してくる人…。
この2話でこれだけ腹が立つけど、何やらもっと苦難がやってきそうな『不倫サレて離婚しました。』先が気になる。
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