2019年7月後半の雑記~『凪のお暇(ドラマ)』『セミオトコ』の感想など

凪のお暇 ドラマ

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映画『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』のアンパンマンとばいきんまんの共闘について

7/19 先週から前編、後編と分割してテレビで放送しているのだけど、やたらと作画が良い。アンパンマンも何だか立体的。『餡20%増量』みたいな。ストーリーそれ自体はそこまで面白い訳ではないのだけど、アンパンマンとばいきんまんの共闘展開があるのがムネアツである。敵に捕らわれピンチになったアンパンマンを『アンパンマンを倒すのは俺様だっ!』と言って助け出そうとするばいんまん。そして、その後、バイキンUFO(いつもばいきんまんが乗ってる紫色のやつ)の上にアンパンマンが乗って、二人で敵に突撃するのだ。アニメ本編では中々、この二人が手を組むことがないから、よりグッと来るなー。

今公開している、『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』は私は観ていないのだけど、長女と映画を見た夫の話からすると、ストーリーはバニラ姫の方が面白く、作画やバトルシーンはクルンの方が上という感じか。声優はバニラ姫の榮倉奈々より、クルンを演じる杏の方が上手いとのこと。

アニメ『炎炎ノ消防隊』の3話目放送延期について

7/20 録画リストを見ていたら、録画した覚えのない『進撃の巨人 イルゼの手帳』があって、「何故?今更」と首を傾げた。『炎炎ノ消防隊』の3話目が放送延期されて、急遽差し替えられたようだ。…『京アニ放火殺人事件』の影響だ。

『炎炎ノ消防隊』は人体発火現象が起きる世界で『特殊消防隊』である主人公たちがその謎を突き止め人々を救うために戦う姿を描く、少年マガジンの漫画原作のアニメ。

確かにこれは放送延期になっても仕方がないのかもしれない。私は些細なことで何でもかんでも『不謹慎、不謹慎』『○○を彷彿させるから』と言って自粛する文化は好きではないのだけど、今回の京アニ放火殺人事件と炎炎ノ消防隊については仕方がないと考える。

というよりも、この京アニの事件はショック過ぎて。何でそんな酷いことが出来るの?

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ドラマ『監察医 朝顔』の放送延期

7/22 朝、実母から「今日の『監察医 朝顔』、1話2話一挙放送になってる!何で!?」と言われたので、「放火事件がテーマだったんじゃないかなぁ…」と答えといた。後で実母が調べたらまさにその通りだったようで…。京アニの事件は本当に色んな影響を、そして表現の世界にまで傷を付けている。

『偽装不倫(ドラマ)』~結婚指輪はステータスなのか?

原作は人気漫画家、東村アキコの同名漫画。しかし、私は今作については原作のマンガを読んでいないため、原作厨を爆発させることなく、緩く見て楽しんでいる。

婚活に失敗し続けた濱鐘子は一人旅に姉の結婚指輪を持ってきてしまう。飛行機で隣の席になった若いイケメン男性(…イケメン?)伴野丈に結婚指輪を見られ、『既婚者だ』と勘違いされ、自身も見栄からその勘違いを正すことはせず、人妻を装ってしまう。旅先でもその嘘を付き続けたまま、丈に惹かれてしまった鐘子は、丈から『不倫しないか』と持ちかけられる。『丈は自分が人妻だと思って、軽い遊びのつもりで誘っているのだ』と思った鐘子は複雑な思いを抱きながらもその誘いに乗り、不倫を偽装し続ける…そんな話。

この鐘子が人妻を装ってしまった原因なのだけど、その場のノリで誤解を解けなかっただけでなく、『私は既婚者で、満ち足りてるので貴方に簡単になびいたりしません』と丈に対して優位に立ちたかったというのが大きいと思われる。鐘子は結婚指輪をステータスとして見てるし使っている。そして、私も『結婚指輪は社会的なステータスだ』と言われたことがある。

それは私が結婚してすぐのことだった。大学時代の友人達と飲み会をしていた時に、友人(女)が「猫くらげ(私)みたいな人間ですら結婚できたのに、恋人もいない私は何なんだろう、悲しい」と突然、嘆き始めたのだ。ナチュラルにかなり失礼なことを言われたのだが、彼女のあまりに切実な様子に皆、突っ込めなかった。彼女は私の結婚指輪を指さして「結婚指輪は、『この世界で最低でも一人の人間から必要とされている』という証明だ」「付けているだけで、『私は愛される人間です』というステータスになるんだ」と語った。そして、「自分に自信を持ちたいから、パートナーはいないけど、結婚指輪(っぽい指輪)を身に付けて既婚者のふりをしようと思う」と真面目に言い出したのだ。慌てて「何かよく分かんねーけど、余計虚しくなりそうだからやめとけ」と皆で引き留めた。とりあえず、考え直した様で、その後彼女が結婚指輪を買うことはなかった。…というか、その飲み会、私以外皆独身だったのに、何が彼女を追い詰めたのだろう…。あと、私って、そこまでクズダメ人間か…?

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土日のアンパンマン地獄

7/28 土日が辛い。というのも天気が悪くて屋内で過ごしていると長女(2歳)が延々とアンパンマンを見せろと要求してくるのだ。『おめぇの脳ミソつぶあんかよっ!?』と叫びたくなるくらい、ずっとアンパンマンアンパンマン騒ぎ続けるのだ。子どもがアンパンマン好きなのは分かっていたけど、まさかここまでとは。もう、私の頭がつぶあんになりそうだ。とはいえ、意外とアンパンマンって見ていられる不思議。ちゃんと話も練ってあるし、登場キャラクターも毎回違う(しかし、最近は◯◯マンと××ちゃん…みたいなコラボ系が多い)。毎回ばいきんまんがアンパンマンにアンパンチ喰らって御仕舞いかと言うとそんなこともなくて、円満解決の回も結構あったりして。色々と考えて作ってるんだなあと思う。そして最低限大人も見れるクオリティだから、延々と流されると辛いんだよな…。もっと面白くなかったら脳内からシャットアウトできるのに。

アニメ『交響詩篇エウレカセブン』と2歳長女

7/29 実母の家でお風呂に入る長女。アンパンマンを見せろと要求するも録画が無いので適当にザッピングしたところ、何かアニメがやってたのでそのままにしていた。2歳長女が笑い出したので、改めてアニメを確認したら…『交響詩篇エウレカセブン』を見ている。しかも、戦闘シーン(そこそこグロ)を笑いながら。気をそらして、チャンネルを変えたけど、怖くないのだろうか…?私自身が相当なビビりガキで、幼稚園児の時に、アニメ『幽々白書』の『蔵馬VS鴉』戦を見てチビった位なので、驚いてしまう(あれ怖くない?色んな意味で…)。長女はオバケを怖がるのに、こういうのに怖さを感じないのだろうか。でも、そういえばアンパンマンとかでもやたらバトルシーンが好きだな。どんぱちが良いのか。しかし、それにしてもエウレカセブン…画面が切れてた(4:3放送だった)のがショック。そうか、もうそんなに前なのか…。

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『凪のお暇(ドラマ)』2話までの感想

7/30 周囲に合わせて空気を読みすぎ、疲弊してしまった女性が全てリセットして新しい生活を始める様子を描いた人気漫画、『凪のお暇』が実写ドラマ化。キャストも結構気合い入ってて、今のところ大きな不満もなく楽しむことが出来ている。でも漫画も5巻までしかないから、ストック無いのだろうし、そのうち下手なドラマオリジナル展開が来ないかが原作厨としては心配なところ。

そして、一点だけ気になってしまうのは、主人公、凪の元カレ我聞慎二役の高橋一生。高橋一生は割りと好きで、慎二の拗らせている感じとかはちゃんとできてると思うけど、慎二を演じるには老けすぎなんじゃないかと思ってしまう…。慎二、28歳だけど高橋一生は38だし、『営業の若手エース』という感じはしない…。凪(28歳)役の黒木華(29歳)と並ぶとどうしても年の差を感じてしまう。そして、ゴンさんが漫画と比べて小綺麗な感じ(中村倫也)になったのは、やっぱりその方が受けがいいからかなー。まあ、そっちはそんなに気にならないけど。

ドラマ『セミオトコ』1話目感想

7/31 実母が「かなり面白い」というので民放公式テレビポータル『TVer(ティーバー)』で見てみる。放送から一週間以内なら無料で見れるって最高だね!!

それはさておき、『セミオトコ』1話目の感想。『セミがイケメン(山田涼介)になってアラサー女のところにやって来る』という筋書きを聞いて、てっきり「モテねー女は蝉とでも恋してろ」みたいな話なのかと思ったら、全然違った。

弁当工場に勤める大川由香(木南晴夏)は存在感が無く、コミュニケーションが苦手な人物。…なんて主人公はごまんといる訳なのだけど、この由香のコミュ障具合が妙にリアル。表情が無くって、会話のテンポ(理解も返答も)が非常に遅い。工場のラインから弁当の店頭販売に異動させられるのだけど、コミュ障を言い訳にして、しかもそれを克服しようという気概もなく、接客を全て先輩(に丸投げしてしまう。…周囲にいたら確実に苛立つタイプ。そんな難ありな人物だが、基本的に穏やかなので、同じアパートの住民達からは受け入れられており、完全な孤独状態にあるわけでもない。そのため、自分のことを『ついてないなー』とは思っても、物凄く不幸とまでは思っていないし、自分を変えたいと切実に願ったりはしない。

しかし、そんな呆けた態度で生きている由香は職場の先輩の桜木 (佐藤仁美)から「何のために生きてるの?」と言われてしまい、ふと自身の人生に虚しさと寂しさを覚えてしまう。そんな由香の声を長い間アパートの庭の奥深くから聞き続けていた一匹のセミは、由香に命を救ってもらった恩(という設定だが、セミが死にかける原因を作ったのは由香自身なので、この言い方にはちょっと疑問)から、地上で生きられる7日間を人間の姿(山田涼介)となって『由香の望みを叶えるため』に使うことにするのだ。

突然やってきたイケメン、しかし中身はセミなので会話が今ひとつ噛み合わない、そんな相手に混乱しつつもテンションが上がる由香。その、『普段無口な人がテンション上がると急に早口で饒舌になり、だけど会話が一方的で何言っているかよく分からない』感じが非常にリアルだったりして、設定自体はぶっ飛んでるのに不思議な親近感を持てる。期待していなかったのもあるだろうが、かなり面白く感じる。

なお、虫が苦手な人に配慮して、セミはイラストで表現する優しさ。とはいえ、いくら山田涼介の姿になってくれてもセミの裏側思い出したら無理だなーとか思ったりしつつ楽しもうと思う。
…しかし、それにしても今期、『自己肯定感低いアラサー女』が主人公のドラマ多くない?流行ってるのか?

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