互いにパートナーと”レス”に陥っていたみちと新名は互いに苦しみを吐露し合ううちに、惹かれ合ってしまいキスをし、こっそりと連絡を取り合うようになっていった。新名は妻、楓への関心を無くしていき、みちも夫、陽一に対して罪悪感を抱きながら新名にトキメキを感じずにはいられない…。
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Contents
以下、あらすじとネタバレ
夫、陽一や後輩の華に対して罪悪感を持ちながらも、新名と海辺で手を繋いでしまうみち
自宅のトイレでスマホを見てにやけてしまうみち。『明日は車で直帰になったのでお送りします』と新名からメッセージが来たのだ。が、陽一からドアをノックされ飛び上がりそうになる。陽一はスマホ片手に出てきたみちに何の気なしに『なんで携帯持ってるの?』と尋ね、みちは内心動揺しながらも『メールの返信してただけ』と答える。陽一は特に気にする素振りを見せなかったが、みちは『気をつけよう』と自身に言い聞かせるのであった。
みちの会社ではもうじき社員旅行が行われる。『先輩(みち)と同じ部屋になりたい』という華に『部屋割りは名前順だから、北原華と吉野みちでは難しい』と答えるみち。そして、華が『新名さんと自分が上手く行ったらアリバイ工作を頼みたい』と語るのを聞いて胸を痛むのを感じる。
ずっと華が新名に好意を抱いていることを知りながら、まさか自分が新名とこんな関係になってしまっただなんて、当然言えるはずもない。みちは罪悪感を持っていた。
しかし、約束した通り仕事を終えた新名がみちを迎えに来ると、そんな罪悪感を打ち消すくらいにみちの気持ちは華やぐ。『会いたかった』という新名の言葉に赤面するみち。新名は『寄り道しませんか?』とある場所にみちを連れて行く。
そこは小型フェリーが停泊する海辺。その景色の美しさにみちがはしゃいでいると新名が軽くせき込む。心配するみちに新名は『たまに引く咳風邪だ』と語る。みちはそんな新名に『よかったら』と言って持っていたのど飴を差し出す。礼を言って嬉しそうに笑う新名を見て『持っててよかった』と思い再び海辺を見つめたみち。
すると新名がさりげなくそんなみちの手を繋いだ。
びっくりするみち。新名はそのまま、みちを水族館の方へ連れて行く。『もし誰かに見られてしまったら…』そう思いながらもドキドキしてしまうみちは新名の微笑みを前にこう感じる。
ダメだ…思考回路がバカになってる…
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 12/23
ダメだと分かっていながらも『このまま繋いでいたい』と思ってしまうのだ。
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新名との水族館デートにときめくも、みちは互いにパートナーと比べているのではないかと思ってしまう
水族館の美しい光景に素直に『すごい』とはしゃぐみち。するとそんなみちに新名はこう言う。
「そういう素直に喜んでくれる所素敵ですよね。オレも嬉しくなります」
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 14/23
みちは新名のその言葉に舞い上がってしまう。さらっと褒め言葉を口に出来る新名に魅力を感じ、『陽ちゃんだったらこんな所に絶対連れてきてくれない』…そう思った。
だが、その瞬間みちは我に帰り、気付く。
『私がこうやって新名さんと陽ちゃんを比べているように、さっきの褒め言葉も奥さんと比べて出てきたものなのかも』と。
私達って常にパートナーを挟んで相手を見てるのかな?
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 16/23
そして、それはこれからもずっとそうなのかもしれない…そう考えたみちは少し寂しく思うのであった。
しかし、みちは新名を想う気持ちを抑えられなくなる
その後、家の近くまで新名に送ってもらったみち。『もう少し一緒にいたかった、名残惜しい』と思いながらすぐに車から降りようとしたみちを新名が呼ぶ。そして振り返ったみちにキスをした。
驚き赤面するみち。目を合わせると新名は静かに微笑む。
「かわいい」
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 19/23
そう言って再びみちにキスをするのであった。また明日と言う新名にみちはうなずくことしか出来ず、そのまま車を降りる。そして、新名の車が去るのを見送りながら、みちは『もっと一緒にいたい、キスしたい』と新名を求める気持ちが高まっていくのを感じる。
これ以上進んだら全てを失うかもしれない
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 21/23
そう分かっているのに、みちには自制できる自信がなかった。
自分がこんなにも愚かだったなんて知らなかった
あなたがしてくれなくても20 ハルノ晴 22/23
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以下、感想と考察
不倫は自身のパートナーに無いものを求めているだけ?
よく不倫って背徳感で盛り上がってるだけ、自分達に酔ってるだけと言うけれども、今回のみちが言ったように『パートナーを挟んで相手を見ているだけ』…つまり自身のパートナーに無いものを求めているという側面もあるのだろうか。そして多少なりとも互いのパートナーに対する”当てつけ”も含んでいるという…。
なんだかそう考えると本当に不毛な気がする。みちもそれを頭では分かっているようだが…。
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分かっていてものめり込みそうになるみち…一方、新名は?
『いけないことだ』『パートナー越しに相手を見ているだけ』と分かっていながらも気持ちを抑えられなくなってしまうみち。心理描写が細かいこともあって何だか生々しい…。
とはいえ、新名が何を考えてるのか分からないな。みちの思う様に妻、楓にないものを補っているだけなのか?咳風邪に対して『うつさないで』という楓と違ってのど飴を差し出す家庭的な優しさを持つみち。確かに楓とは正反対のタイプだ。それとも割と本気で(離婚とか視野に入れて)みちと付き合おうとしているのか…ここのところ新名の独白が無いのもあって、まだよく分からない。
そんでもってやっぱり新名さん積極的すぎて怖い…。何だか、さぶいぼ立ちそうになったよ…。ちょっと寄り道とか言いながら水族館連れてったり、人前で堂々と手を繋いだりさ…、いや、普通だったらロマンティックな行動なのかもしれないけど、互いに既婚者でバレたらまずいんだからね、何だろう、やっぱりヤケクソになってるのかな…。
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