【漫画】あなたがしてくれなくても22話【感想・ネタバレ・考察】陽一は三島との関係を妻、みちに知られるのを恐れる一方、みちの態度に違和感を持ち始める

あなたがしてくれなくても3表紙

夫、陽一との”レス”に苦しんでいたみちは、同じく妻、楓との”レス”に悩んでいた会社の同僚の新名と『一線は越えていない』ものの、不倫関係に陥っていた。しかし、同時にみちの夫、陽一も先輩社員の三島結衣花と酒の勢いで関係を持ってしまっていた。すぐに後悔し、三島にも口止めした陽一であったが…。

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Contents

以下、あらすじとネタバレ

みちに三島とのことがバレるのを恐れる陽一

会社の同僚、原田に飲みに誘われた陽一。『みちに確認しないと』とスマホを取りだすも、そこに三島がやってきて思わず顔を伏せてしまう。三島も原田に誘われるが予定があるのか誘いを断る。

陽一が『今日は遅いのか』とみちにメッセージを送ると、みちからは『ちょっと遅いかも』と帰って来る。『最近みちは帰りが遅いことが多いけど仕事が忙しいのかな』と思うも、陽一は深く考えず原田に飲みに行けると答えるのであった。

飲んで帰宅すると部屋は暗く、『みちはまだ帰っていないのか』と心配する陽一。しかし、寝室に入るとみちはベッドですぐに眠っていた。それを見た陽一は安心する。

三島と勢いで肉体関係を結んでしまったあの日。帰宅後、みちの隣で横になった陽一は同様のあまり全然眠れなかった。そして、みちの寝顔を見てハッとする。

もしみちが知ったら…?
きっと今までとは違う
オレの前からいなくなる

あなたがしてくれなくても22 ハルノ晴  10-11/25

今まで散々傷つけてしまっても、涙を流しながら受け入れてくれたみち。しかし、三島のことを知られたらそうはいかないだろう。みちがいなくなることを想像してゾッとしたのだ。

みちが寝ているベッドに腰掛けながら陽一は『大丈夫だ』と自身に言い聞かせる。あの事を無かったことにしてほしいと言った時、三島は笑顔で了承してくれたのだ。

三島さんも気にしてなかったみたいだしバレる事は無い…よな…?

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喫煙室で三島に『好きな人はいないのか』と尋ねた陽一…三島はいつも通りに見えたが…

翌日、会社の喫煙室でタバコを吸いながら『明日休みだしみちとどこかに行くか』と考えていた陽一。すると、そこに三島が現れる。

一瞬気まずさを覚える陽一であったが、三島は以前と変わらない調子で、『昨夜の飲み会はどうだった』と尋ねてきたので陽一はホッとしながら『三島さんが飲み会に来なかったから原田が彼氏でも出来たんじゃないかと言っていた』と語る。三島は何それ、と笑い『彼氏はいない』と答える。すると気が緩んだ陽一は三島にこう尋ねた。

「…じゃあ、好きな人とかもいないんすか?」

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一瞬の沈黙の後、三島は笑って、『何、急に、お疲れ』と言って煙草を消して喫煙室を去った。

だが、喫煙室から離れた三島は早歩きしながら俯き、唇を噛みしめ、持っていたポーチを強く握りにめるのであった。

みちに気を遣う陽一は、みちの最近の態度に違和感を持ち始める

その後、みちより先に帰宅した陽一はカレーを作っていた。帰ってきたみちは『どうしたの?』と驚くが、陽一は『最近みちが仕事忙しそうだから』と答える。しかし、普段あまり料理をしないこともあってか、陽一はご飯を炊くのを忘れてしまっていた。早炊きすれば大丈夫だと言って、炊飯器の釜を手にっとったみち。陽一は『オレがやるから、着替えて来な』とみちから釜を取ろうとする。二人の手が触れそうになったその瞬間、みちは慌てて陽一から体を離した。

その事にちょっと安心した陽一。何故なら、みちに触れることが怖かったのである。

それは久々にみちを抱いた夜のことだ。陽一はみちとの行為中、『全然イケない』と焦ったのだ。そして、『イカなきゃ』と必死になり思い出す。

この前はイケたじゃん

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そう、三島を抱いたときのことを思い出した瞬間、”イケた”のだ。

その事に陽一は動揺しているのだ。『オレはもうみちでイケないのか』と。『久しぶりだったから調子が狂っただけだ』と自分に言い聞かせるものの、結論を出すのが怖い陽一。

大丈夫
今の所ケンカもしてねぇし、このまま何もかも上手くやれば…

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そう思ってみちに気を遣う陽一は、カレーを食べながら『休みにどこか行こう』とみちを誘う。

だが、みちはキョトンとして『私、明日から社員旅行だよ』と答える。陽一はみちからそのことを聞いていたはずなのにすっかりそれを忘れていたのだ。

そして、食後洗い物をするみちに陽一が、いつも見ているテレビ番組が始まったことを告げるが、みちは『先にお風呂入って来るからテレビ見てて』と言って去っていった。

1人ぼんやりテレビを見ていた陽一は、『いつもみちは一緒にテレビを見てからお風呂に入るのに』と考える。そして、さっき炊飯釜を受け取ろうとして手が触れそうになった瞬間、みちの方が先に体を離したことに気付き思う。

何かみち 変じゃねぇか…?

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以下、感想と考察

無神経な陽一は今度は三島を傷つける

う、うわあ…さすがにこのタイミングで『好きな人いないんですか』と言うなんて…陽一、いくらなんでも無神経過ぎる。元々他人の心情を慮るのが得意なタイプではないのはもう分かっているが、流石にこれは…。三島は多少なりとも陽一に好意を持っていたからあの夜、あんな風にキスして体の関係を持ったわけで。その可能性に思い至らないってことは、陽一が三島を『酔うと簡単に男と関係を持つ尻軽女』と認識していると言っているようなものなのだ。三島さん、流石にこれにはショックを受け、怒っているようだ。三島さんみたいなタイプは怒らせ過ぎたら本当にヤバいと思うのだけど…。

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陽一のみちへの気遣いも表面的なもの

以前よりもみちのことを気遣う様になった陽一だが、それは”思いやり”ではない。『休日みちとどこか行こう』とか考えるようになったけど、それって三島との一件で後ろめたさがあって、本当の意味でみちに関心を持っているわけではない。本当に表面的なものなのだ。次の休日にみちが社員旅行でいないということを忘れているのがそれをよく表しているなと思うのだ。

そもそも陽一の言う『上手くやる』って一体どういうことを指しているのだろうか?以前の様にみちに甘やかしてもらいながら、やりたいように過ごす状態??だとしたら本当にふざけているとしか…。

多分、前回の話の様に風邪でダウンしたみちへの態度とかは素の陽一の優しさなんだろうけどね…。

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