【漫画】あなたがしてくれなくても24話【感想・ネタバレ・考察】『体の関係は持たない』…そう約束し合うみちと新名

あなたがしてくれなくても4巻表紙

体の関係こそ持たないものの、みちは新名と想い合うようになり、キスをする中になっていた。
だが、その一方で、みちの夫である陽一は会社の先輩である三島結衣花とはずみで体の関係を持ってしまいその後ろめたさからみちに気を遣う様になっていた。そのことを知る由もないみちは、陽一が見せる優しい態度に、新名への気持ちにブレーキがかかるのを感じる。
だが、社員旅行で一人部屋になったみちは部屋に新名を招き入れ抱きしめられ、キスされると抗えず…。

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Contents

以下、あらすじとネタバレ

新名に触れられ、泣き出してしまうみち

新名に押し倒されたみちはそのまま新名に体を委ねる。新名はみちを真っ直ぐに見つめ、大事なものを扱う様に触れ、キスをする。みちの浴衣をはだけさせた新名はみちの下着姿を見て『キレイだ』と言う。自分が欲していたものはこれだと思ったみちは体が熱くなるのを感じる。だが、一瞬こう思ってしまった。

陽ちゃんからもう一度こんな風に愛されたかったな―…

あなたがしてくれなくても24 ハルノ晴  5/25

…みちがそう思った瞬間、目の前の新名は驚いた表情を浮かべていた。いつの間にかみちは涙を流していたのだ。

自身が泣いていることに気付いたみちはビックリし、体を離した新名に『すみません』『変だな、私』と謝るが涙は止まらない。

「ごめんなさい…!」

あなたがしてくれなくても24 ハルノ晴  8/25

そして顔を覆って泣き出してしまった。新名はそんなみちに浴衣を着せ、『オレの方こそ』と謝るのであった。

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みちは新名に別れを告げようとするが、新名から『体の関係を持たないと約束する』と言われて、関係を続けることにする

その後、お互いに無言で過ごすみちと新名。みちは新名に抱かれそうになった時、夫、陽一のことを思い出したことについて、こう考える。

どんなに新名さんに惹かれていても私の中から陽ちゃんがいなくなった訳じゃないんだ…

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だからこそ、思う。『こんな気持ちで新名さんと会ってもいいのか』と。

みちは正直に気持ちに迷いが生じたことを新名に話す。そして『こんな状態で会うのはダメな気がする』ともう会うのをやめようと告げようとした。

だが、その言葉を聞いた新名は俯いて『吉野さんが自分の気持ちを分からなくても構わない』と言う。そして悲痛な面持ちでこう続ける。

「……それよりも………オレには…」
「あなたが必要なんです」

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そして、『吉野さんが嫌ならこれ以上はしない』『いてくれるだけでいいんです』と言うのだ。そして『セックスがしたいから会っている訳ではない』と訴え、『約束する』と宣言する。

「セックスはしないって…!」
「だから…今までみたいに傍にいて下さい」

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その新名の言葉にみちは一瞬考えるも『はい』と答えた。ホッとした表情を浮かべる新名を見て、みちは『自分は卑怯者だ』と自己嫌悪に陥るのであった。

新名との関係を続けることにしたみち…翌日、思いもよらぬことを華から言われ…

翌日、社員旅行の最終日。帰りのバスでみちはぼんやりと考える。新名に別れを切り出そうとしたものの、結局新名の言葉に流され言えなかった。

だが、新名の『好きです』という言葉を思い出して思う。

私だって今さら二度と会わないなんて出来る訳ないから―…

あなたがしてくれなくても24 ハルノ晴  21-22/25

みちは隣に座る華から『次の道の駅でしか手に入らない限定の砂時計があるから買った方がいいですよ』と言われ共に買いに行く。

先に陽一へのお土産を買い終えたみちは外で華のことを待っていた。華は『媚びを売るため』と大量にお土産を買いこみ、遅れて戻って来る。

華のお土産の量に驚くみちに華は『先輩が買ったお土産は旦那さん用ですか?』と尋ねる。『うん』と頷くみちに華は何てことの無い様に言う。

「そっかー、旦那さんもフォローしとかなきゃマズイですもんね」

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華の言葉に虚を突かれたみち。華は更に続ける。

「先輩、新名さんとつき合ってますよね?」

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以下、感想と考察

体の関係は持たなくても新名と想い合うみちと、気持ちはなくても三島を抱いた陽一…どちらの方がより罪深いのか…?

あなたとの条件は一つだけ
セックスはしない事

あなたがしてくれなくても1 ハルノ晴 3/37

ついに1巻冒頭で語られたこのフレーズが出てきた。互いに思い合うも既婚者同士の2人。みちの心が揺れていることもあり、新名はみちと『体の関係を持たない』と約束した。

『体の関係が無くて構わない』というのは一見プラトニックだ。純愛だ。 しかし、だからこそ思う。気持ちが無いのに三島と肉体関係を持ってしまった陽一と、”一線は越えない”とばかりに肉体関係を持たないものの新名と互いを強く想い合うみち。どちらが罪深いのだろう。

勿論”罪の重さ”なんてものは比較考量できるものではない。まあ、民法的な観点で言えば、肉体関係を持ってしまった陽一の方が”不倫”とみなされてしまうのだけどね…。(キスやハグだけでは基本的に不倫と認められないことが多い)

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新名の言う『あなたが必要だ』はどういう意味なのか

そんでもって毎回言っている気がするが、新名がどういうつもりで行動しているのかが分からない。『あなたが必要だ』とみちに言うけど、『必要』ってどういう意味で必要なんだろう。『愛している』という意味なのか、『楓との関係の空虚さを埋めるためにいてほしい』という意味なのか…。新名の表情だけ見るとかなり切実そうなのだけど、なんだか信用できない…。

そして、ついに華にバレてしまう

さらっとみちに『新名さんとつき合ってますよね』と尋ねる華。残念ながらこの24話では表情が分からないので怒っているのかどうかが今ひとつ分からない…けど怖いなあ…。

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