夫婦別生、登場人物・キャラクター最新まとめ~wikipediaの代わりに…ネタバレあり

夫婦別生 表紙

SNSに振り回されるクレイジーな登場人物の物語を描いた作品。独断と偏見で登場人物についてまとめます。現在9話まで。

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Contents

松浦 美奈子(まつうら みなこ)→山下 美奈子

1~3話までの主人公。表紙でなんか首輪付けられてる人。旧姓は山下。大手の中村不動産グループの経理部に勤めていたが、優大との結婚を機に専業主婦となる。『自分の勝ちは他人からの評価で決まる』という考えを持っており、キラキラした生活ぶりをSNSにアップするのを生きがいとしていた。出会った当初は優大の事を『どんくさそうな人』と大して気にも留めていなかったものの、後に高収入で優しい性格をしている事を知り交際に踏み切り、結婚。その後は贅沢で自由な生活を満喫していた。優大の方から告白してきたこともあり、『冴えない相手だけど結婚してやった』という意識が強く優大ことを見下していた。典型的なレディコミ界の住人である。

しかし、同僚であった満里奈から優大のSNSの”裏アカ”である”愚痴夫”のアカウントを知らされた事から生活が一変する。

その投稿の内容から”愚痴夫”が優大であるということに気付き、優大の機嫌を取るために今まで疎かにしていた家事に励むものの、愚痴が悪化していく”愚痴夫”の投稿に振り回され精神的に追い詰められていく。そして、離婚を仄めかすような”愚痴夫”の投稿にショックを受け、今までの態度を謝罪するものの、優大から自分ではないとシラを切られてしまう。

この事から『優大は”愚痴夫”ではない』と自身に言い聞かせると同時に『”愚痴夫”の愚痴を止めたい』という矛盾する思考に陥ってしまい、”愚痴夫”の投稿に怯えながらひたすら優大に媚びる行動を取るようになる。…正直、優大が”愚痴夫”であるのはほぼ確実なので証拠を掴んで問い詰めた方が絶対に早いと思うのだけど、『離婚されたりなんかしたら恥ずかしい、絶対に離婚されたくない』という思いが強いため、こういう行動になってしまうのだろうか?包丁突き付けるなりなんなりしてアカウント消去させればいいのに。

その後、優大から遠回しに仕事に復帰する様に責められたため、復職。…寿退社してからあっさり復帰できるこの会社マジで羨ましい…。経理部で再び働き始める。

そこで接近してきた優大の後輩社員の又吉との本当の幸せ(w)に目覚め不倫するようになると、優大の”愚痴夫”の投稿に振り回されることがなくなり、”飲み会”と言い訳して帰宅が遅くなり家事をしなくなる。裏で愚痴を延々と書き連ねる優大への愛情を完全に失い、優大から又吉との不倫について言及されると別れを告げて家出、以降は又吉の家に身を置くようになる。会社で又吉との不倫が何故か噂になり、周囲から冷たい目で見られても真実の愛(笑)があるから大丈夫…そう思って又吉の家に向かうも、本性を現した又吉(後述)に殴られた上にフラれてしまい、行き場を失う。

その後、荷物を取りに家に戻り、そこで優大から今までの事を謝罪され土下座までされる。その態度が裏の無い正直なものであると感じたものの、もう優大の事を信じる気になれず、そのことを告げて改めて家出。

そこで今までのキラキラした生活や羨望の眼差し、又吉との真実の愛(w)等全てを失ったことを実感するも、『一人で生きて行く力を付けよう、周囲に振り回されないようにしよう』と決意するのであった…。

…で、いい感じに終わると思われたのだが、その後又吉に殴られた痕を見た会社の人間たちが一転して同情の眼差しを向けて優しい態度で接してくると、快感を覚えてしまい、同情で気を引いて悲劇にヒロインぶるようになってしまう。

しかし、いつまでも顔にガーゼを貼り続ける等被害者面をしていたことでまたしても周囲の評価は一転。『鬱陶しい』と陰口の対象になってしまったのである…。まあ、レディコミ界は基本的に民度も低いから…。

7話ではいつの間にやら部署が異動しており、そんでもっていつの間にか離婚し旧姓の山下に戻り、最近は彼氏が出来て幸せそうにしているとモブキャラに近況を語られ片付けられた。あれほど依存していたSNSもやめてしまったようだ。よく分からんけどお幸せに!!

松浦 優大(まつうら ゆうだい)

美奈子の夫。大手である中村不動産グループの中でも営業部でトップクラスの成績で30歳にして年収は1000万円を超えている。周囲からは優秀で優しい人物だと思われており人望がある。

しかし、その実他人を『欲しい言葉を与えてやれば簡単に掌の上で踊らせることが出来る』と見下しており、特に他人の目を過度に気にする美奈子を『扱いやすい人』と捉えており、美奈子を”愚痴夫”の投稿で操ることを楽しんでいた。…いや、回りくどいよ!というか、美奈子が”愚痴夫”の存在に気付かなかったらどうするつもりだったんだ?マジで。そして、同僚達にも”愚痴夫”が優大であるという事がバレている…人間の小ささがバレちゃってるけどいいの!?

哀しい過去設定が一応あり、幼少期母親が男を作ってから冷たくネグレクトをするようになったため、『人は簡単に裏切る』と思い知り、『他者より上手く人を操り思い通りにしてやる』というねじ曲がった性格になったらしい。そのため、優大の裏のある態度に追い詰められた美奈子が後輩の又吉と不倫した時でさえ、怒るどころか美奈子を責める材料が増えたと喜ぶくらいであった。頭おかしい…。

しかし、煽り耐性は相当低い様で、妻への不平不満を一方的に垂れ流し続ける”愚痴夫”の投稿に『言い過ぎ』『お前が家事やれや』的な批判コメントが付くと苛つき始め、また復職し、又吉との不倫を始めた美奈子が”愚痴夫”の投稿にコントロールされなくなると精神的に不安定になり会社でも挙動不審になる。そして美奈子を屈服させるべく又吉との不倫の証拠を突き付けたにも関わらず、美奈子からは謝罪どころか別れを切り出され家出をされてしまう。その後、会社でも美奈子に出て行かれた事が知れ渡り人望を失い、失意のどん底に陥る。

その後、又吉にフラれ戻って来た美奈子を心の底から心配し、今までの態度を謝罪。『帰って来てほしい、もう一度やり直したい』と土下座して懇願するものの、『もうあなたの事を信じることが出来ない』と言われ、またしても出ていかれてしまうのであった…。

7話ではいつの間にか離婚が成立してたことが語られる…というか全然登場しない、イエーイ、優大さん息してるー?

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又吉(くれいじーさいこやろう)

優大の後輩の男性社員。癖毛。先輩である優大を尊敬しており、優しい声を掛けられると『ジーン…』とかして感動しちゃう、子犬の様な後輩キャラ…であるような登場の仕方をした。

その後、美奈子が復職するとその仕事ぶりを評価し好意的に接し、そして優大の”愚痴夫”アカウントの存在を知り、『裏でこんなものを書くのはおかしい』『こんなものに振り回される必要はない』と美奈子の代わりに怒った事をきっかけに、美奈子と急接近。その後、美奈子とは不倫関係になり、家出した美奈子を受け入れた。素直な性格で美奈子の手料理を『美味しい』と喜び、優大の様に表裏ある態度は取らないと約束した。

…しかし、ある程度レディコミを読んだことのある人間だったら、彼が「モラハラ夫からヒロインを救ってくれる救世主!」なんて思うことはないだろう。レディコミ界にそんな生き物は生息しないのだ。

会社に関係がバレて噂になると掌を返したように美奈子に冷淡な態度を取るようおになる。しかも美奈子に近づいた理由も『優大の大事なものを壊したかった』というレディコミ界、闇(病み)キャラにありがちな理由であったことを明かす。それも優大に対して特に思い入れがあったからでもなく、 『現実でもSNSでも自分より幸せな人を見るとムカつく』 というルサンチメン。ちなみに優大の”愚痴夫”アカウントに最初に否定的なコメントを付けて、その後の叩きの流れに持っていたのもコイツ。

しかし、彼の異常さはここに留まらない。なんと、『飽きたから美奈子との不倫を会社で自らばらした』というのだ!…な…なんだってー!?。いくらなんでも捨て身過ぎる!?パンキッシュ過ぎる!?その後の会社生活どうすんの?君も一緒にヒソヒソされちゃうのよ、ねえねえ…と肩を掴んでゆさゆさしたくなる程の謎行動である。

そして、それを聞いて激昂する(まあ当たり前)美奈子に『今は食事中』と真顔で張り手。しかも食ってるのは美奈子の手料理…!!ここで読者は又吉君がレディコミ界の中でもクレイジーなサイコ野郎だという事実を突きつけられる。ちなみに、美奈子に対して嘘を吐いたり表と裏の顔を使い分けたという意識は全くなく、『そっちが見たい面しか見ていなかっただけ』とのたまう。そして、美奈子に『もう飽きちゃったから終わろう』と笑顔で別れを告げるのだ。…こいつ、何人か過去に殺ってるんじゃないかと疑いたくなるような神経の図太さである。

そして、その後は物語に登場する事すらせず、モブキャラクター達の口から『退職した』と語られる形で姿を消した。…レディコミ界の人間は大体キ〇ガイで破綻した行動を取るものだけど、その中でも特に奇抜な人物といえよう。又吉君、君の事は忘れない…。

武中 未果(たけなか みか)

4話以降の主人公。中村不動産グループに勤める女性。美奈子や優大の同僚。親の薦めで知り合った真と結婚し、マンションで二人暮らしをしている。掃除・洗濯等、家事全般得意だが、料理だけが唯一苦手。

幼少期の人間関係(テンプレな女子同士のごちゃごちゃ)や世間体ばかりを重視する両親の影響で 、何に対してもすぐに変わる世間の評価、態度(未果曰く”流れ”)を冷めた目で見ながらも、周囲とのトラブルを避けるために『みんなの”流れ”に上手く乗っていたい』『平均的な言動をしていたい』という強い想いを持っており、無難な生き方を選んできた。その一方、そんな自分こそもっともつまらない人間であると認識しておりコンプレックスを抱いている。

真とは”平和で平均的”な結婚生活を送っており、これといって大きな問題もなく、幸せな毎日を送っており、『この幸せを壊さない様にしなくては』と常々思っていた。SNSを利用してはいるもののそれは友人達の話題に乗り遅れないようにするためで、『裏で何かを言われるのが嫌』といわゆる”ROM専”(人の投稿を見るのが中心で自分の投稿は載せない人)だった。…ちなみに、美奈子と優大のSNSの投稿の一件は知っており、満里奈と一緒に笑っていた。

しかし、内心では友人達がSNSに載せるような旅行、家事代行サービス、サプライズのプレゼントといったものに憧れており、堅実で派手なことを嫌う真に秘かに不満を抱いていた。

トラブルを起こすことを避けるため、真や友人に対して不満や悩みを明かすことが出来ない性格が災いして、満里奈から ”悩み相談アプリ”を勧められインストールすると、 ”ミカミカ”というアカウント名で夫婦の家事分担からお小遣い制、夕飯のレシピ…果ては真に相談されたことまで、何でもかんでも”悩み相談アプリ”に頼り、そこの回答に従う様になってしまう。回答者の大多数の意見=世間の一般論・平均的な意見=正しい事…そう思い込み、思考停止してしまったのである…ネット社会の闇。

しかし、その事で夫婦間の本当の会話が減ってしまい、真に怒られると、そのことまでも”悩み相談アプリ”に相談し、多くの回答がした『距離を置くのが一番』という言葉を信じて夫婦仲を悪化させてしまう。そして、『夫と数日間口をきけていない』という相談を”アプリ”で行った結果、『異常』『何故もっと早く手を打たなかった』という手の平を返したような回答がついたことで”流れ”が変わったとパニックを起こしながらも真に謝ることを決意。

しかし、真と謝罪をするときも”悩み相談アプリ”の回答を見ながら行うという馬鹿さ具合に、失望した真から『ロボットと話しているみたいで一緒にいてもつまらない』と言われてしまい、『私の方こそあんたのことをつまらない男だと思っていた』と不満を爆発させ、手当たり次第物を投げつけてしまい、結果真に家出をされてしまう。

真が家出して以降、真と仲直りして今まで通りの生活に戻ることを望んでいるものの、真に対してはメッセージを送る等のアクションを一切起こしておらず、ただ喧嘩の時のまま荒れている部屋で真の帰りを待ち続け、そんな辛い心情も”お悩み相談アプリ”に吐き出している。

…いや、謝れよ!あと部屋片づけろ。

そんな中、突然のウザい父の来訪で心が折れた…というかグレてしまい”お悩み相談アプリ”で親身に相談に乗ってくれる男性からのDMに返事をして直接会うことになる。

指定されたレストランで待ち合わせ、現れた男性”相談夫”が真であったことに驚き動揺するも、『未果に頼ってもらえる様に頑張るからまた一緒に暮らそう』と優しく真面目に訴える真を見て今までの自分の態度を反省し、また真への愛を再確認し『誰に何て言われようとあなたとまた一緒に生きていきたい』とやり直すことを決意する。

その後は真ラブに目覚め、”お悩み相談アプリ”を削除し堂々と惚気るようになった。真ラブが強すぎて満里奈からの巧妙なディスりも全く効かなくなった。最強。真が抱く様になった闇には全く気付いていないため、ある意味ハッピーエンドを迎えた人物だと言えるだろう。

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武中 真(たけなか まこと)

未果の夫。未果とは違う会社に勤めている。掃除・洗濯は苦手だが料理は得意なため、家事は主に料理を担当している。

未果曰く『顔も収入も性格も平均的』な男性で、真面目で実直な性格で派手な事が好きではない様子。ケチな訳ではないが、気疲れするからという理由でちょっといいところでの外食や家事代行サービスには難色を示す。会社の飲み会もあまり好きではない。

未果との生活については”それなりに幸せ”と考えており、特に不満は無かった。しかし、未果が”お悩み相談アプリ”に傾倒し、次第に夫婦間で話し合って決めることがなくなったことに不満を抱き(まあ、当然と言えば当然)、ケンカに発展。その際に未果から『つまらない男だと思っていた』と罵倒されたことにショックを受け、そのまま家出。以降は家に帰ることなくネットカフェやビジネスホテルに寝泊まりしている。

その後、未果がハマって依存してしまった”お悩み相談アプリ”に興味を持ちインストール。当初はバカにしていたものの、他者からの相談に回答することに快感を覚え、”相談夫”の名で回答することにハマり、ベストアンサーの称号を獲得しまくるようになり、アプリ内でちょっとした有名人となる。

しかし、アプリ内で”マリナ”という名の相談者を装って接近してきた満里奈に回答するだけでなく悩みを吐き出す様に促され、未果との不和による寂しさや不安を吐露する様になり、優しく慰めてもらえるアプリに未果同様依存する様になっていく。特に優しいコメントを送って来る”マリナ”に惹かれる様になり、『会いたい』というDMを送った…

…と、思いきや、その『会いたい』というDMは”マリナ”に宛てたものではなく、偶然見つけた未果のアカウント”ミカミカ”に宛てたものであった(”マリナ”には当たり障りない返事を書いただけであった)。

”相談夫”の名で思い出のレストランに未果を呼び出した後、真は未果に今まで未果の悩みに寄り添えていなかったことを謝罪した上で、自分に頼ってほしいと伝え、『アプリになんか頼らないでもう一度二人で暮らそう』と改めてプロポーズをし、未果に受け入れられた。

その後、未果とは旅行に行くようになるなど、良い関係を築いて幸せな結婚生活を送っている。

…と、一見ハッピーエンドの様な結末だが、”お悩み相談アプリ”を削除した未果とは対照的に真は現在も多くの人からの相談に乗っているだけでなく、現実でも部下の悩みを積極的に聞く等、『人に頼られる快感』にハマり依存しているのであった。

梅崎 満里奈(うめさき まりな)…黒幕、全ての元凶、ハッピークラッシャー

1~7話の全ての元凶、黒幕である。SNSの”愚痴夫”が美奈子の夫である優大のものであることを見抜き、美奈子のアカウントと交互に見て陰で嘲笑うのみならず、あえて美奈子に”愚痴夫”アカウントの存在を教え、動揺する美奈子の様子を観察し、愉しんでいた。性格悪!!

そして、美奈子&優大夫婦の崩壊を見届けると、今度は未果に積極的に”お悩み相談アプリ”を勧め、夫婦不和の原因を作る。また、真がアプリをインストールし、“相談夫”の名で回答をしまくっていることを知ると、相談者を装い真に回答をさせ、DMで接触し、逆に悩みを吐き出す様に促し、アプリを通して自身に依存させようとする。…って、よく“相談夫”が真だって分かったな!?どれだけ張り付いてるの?怖っ!

つまり、ただの”ウォッチャー”であるにとどまらず、積極的に同僚夫婦の関係を壊し始めたのである。…人の不幸は蜜の味とは言うが、美奈子&優大夫婦の崩壊で味をしめ、更なる密の味を求め続けて今度は未果&真夫婦にトラブルの種を植え付けたのだ。もはや養蜂家。

(ちなみに”お悩み相談アプリ”で未果の相談にコメントする時は”マリリ”、真と関わる時は”マリナ”という名前になっている。これは誤植なのか、それともこの”お悩み相談アプリ”が都度名前を変えることが出来たり、あるいはアカウントを使い分けることが出来るという設定なのか、どっちなんだろう…?)

ちなみに、マウンティングも上手く、未果に対して夫の真を褒めている様で『旦那さん”普通の人”で良かったね』とケチをつけ、心に波風を立たせた。ザ・レディコミ世界の住人。

その行動原理は『自分より幸せそうな人が許せない、嫌い』というもの。高校生(中学生?)の頃に恋人がいる少年を好きになり、結果的に奪うという経験をし、その時に奪われた少女から悲しみと怒りに満ちた目を向けられたことに快感を覚えてしまい、それ以降他人の男を奪ったり、恋路を壊すことにハマってしまったという生粋のハッピークラッシャーである。過去に何人もの既婚者に手を出しているっぽいが、ノーダメージで生きてきたらしい。

しかし、結局”相談夫”こと真は満里奈の誘導にハマることなく、”ミカミカ”こと未果をDMを通して呼び出し、仲直り。その後、未果は真ラブに目覚めて幸せになり、ディスりもマウンティングも効かなくなってしまったため、陰で舌打ち連発、非常につまらなく思い退屈していた。また、予想外に美奈子も幸せになっていることを知ってフラストレーションを溜めまくりであった。

そんな中、同じ会社の愛妻家、空木創介に目をつけ新しいターゲットにする。最初は創介の惚気話を聞いてやるところから始め、創介とその妻ユキ双方とSNSを相互フォロー。その後、仕事でミスした創介を励ましたりする等して少しずつ距離を詰めていき、一緒にいることをSNSでユキに対して匂わせ、最終的に肉体関係も持った。(満里奈の目的は他人の幸せを破壊する事なので、この”匂わせ”がとても重要だったっぽい)

ユキから呼び出された際は、落ち着いた美人である彼女が取り乱す様を楽しみにしていたが、一切動じずむしろ創介を押し付けることを喜んでいるような態度に困惑する。

その後、創介の粘着束縛野郎としての本性に気付くも時すでに遅し。創介の神業によって手錠で机に繋がれてしまう。

この異常事態に何故か警察ではなくSNSで『彼氏に縛られている、助けて』という投稿をするも、皆からはただの惚気と思われて一切心配されずに『皆他人に何て興味ない』ということに気付き絶望するのであった。…とまあ、天罰が下ったわけである。

…しかし、我らが満里奈がこんなことで屈服するわけがない!!創介に言われなくても自ら手錠を掛け、『私は創介のことを裏切らない』等彼が欲しがっている言葉を優しくかけ続けて油断させ、創介が友人の結婚式に出掛けたタイミングで手錠を外し逃走した(手錠を器用にこじ開けたのか、腕力で破壊したのかは不明。どちらにせよ凄い)。

その後、自身を束縛した創介は勿論、自身を利用する形で自由を手に入れたユキに対して逆恨みし、二人を同時に不幸に陥れるためにSNSを駆使してユキの居場所を突き止めユキに『一緒に創介に復讐しよう』と持ち掛ける。しかし、ユキに本質を見抜かれ全く相手にされることは無かった。

その後は創介からの接触を怖れ、自分を守ってくれる男性を手に入れようと躍起になり社内の男性に片っ端からアプローチし始める。しかし、必死過ぎるためか逆に引かれてしまい、誰からも相手にされずブチ切れ&発狂する。

実は誰よりも『誰かに愛されたい』という思いを強く持っており、上記の空回り&寂しさから半狂乱になった挙句『実は創介との生活は幸せだった。愛されていた』と解釈を変えることにして、創介と元さやに戻ることを画策する。しかし、その頃には創介は萌と付き合い始めており、創介にSNSをブロックされた上にそのことを知り精神崩壊を起こす。

以降は一人暮らし&恋人がいないにも関わらず、SNS上には結婚して夫がいるかのような生活を演出するようになる。夫がいるように見せかけるため、食事やケーキを2人分用意するのは勿論、男性用の衣服にタオルを詰め込み一緒にいるように見せかける等涙ぐましい努力を重ねている。そして、未だに創介と元さやに戻れると信じ込んでおり、衣服とタオルの塊を”創介”と呼んでいる…といったホラーな末路を迎えた。

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空木 創介(そらき そうすけ)

7話登場のキャラクター。優しく愛嬌のある男性。愛妻家で『早く妻に会いたいから』という理由で飲み会を早退するほど。SNSでは”空木創介@惚気夫”というアカウント名でひたすら妻、ユキへの愛を呟いていた。仕事ではミスが多く、上司から叱責されることが多く頼りないが、そんな自身を受け入れてくれるユキを幸せにすると誓っていた。

美奈子と未果の幸せそうな姿に鬱憤を溜めていた満里奈に新しいターゲットとして狙われ、仕事のミスを慰められたり、偶然を装って何度も接触されているうちにあっさりと陥落…体の関係を持った(あれ?)。

その後、ユキに離婚を切り出され離婚後は満里奈と共に暮らすようになる。

…その本性は超絶粘着束縛野郎。離婚前は妻であるユキに対して激しい監視、束縛をしておりSNSでも自分以外フォローさせないという徹底ぶりであった。ユキに離婚を切り出されると『俺のことを一生愛すると言ったのに裏切った』と逆切れし(浮気したのはおめーだろうが)、執着の矛先を満里奈に鞍替えした。

ラストはSNSで他者と繋がる満里奈に不満を抱いたうえ、『外は危険だから仕事以外は外出しないで』と手錠でつないだ。…まず、満里奈に手錠を持っている事を悟られないで、一瞬で手錠を出し、一瞬で手錠を掛けるというのが神業。サラリーマンとしてはミスばかりだけど、何か違う方向に適性がありそう…。

8話では超絶粘着束縛野郎になった経緯が描かれている。優秀な兄ばかりを可愛がる両親の元で不遇な幼少期を過ごす中、『創介君の味方でいてあげる』と約束した幼馴染の少女萌を心の拠り所にして成長した。しかし、萌が高校時代に彼氏を作った事で『裏切られた』と絶望。

その後、ユキと出会い恋に落ち結婚したが、萌との一件から『大切な人はそばに置いておかないと離れてしまう』という強迫観念を抱いておりユキや満里奈に対する強い束縛となって表れている。

…ちなみに、萌からは異性として告白をされたわけでもなく、また創介自身も彼女に対して何ら告白やアプローチをしたわけでもない。にも関わらず、萌にまるで浮気でもされたかのような被害者意識を持っている。
(何が怖いって、現実にもこういう何かアクション起こしたわけでもないのに一方的に恋人になったつもりの勘違い男 が存在すること。ある意味彼のキャラクター像はリアリティがある)

交際相手や妻に粘着する割りに自尊心の低さからか異性に優しくされると簡単に舞い上がってしまい、ユキがありながら満里奈と不倫したり、満里奈と同棲しながらも再会した萌からのアプローチに揺れてしまう。

8話ラストでは従順なふりをして油断させて逃げ出した満里奈に強い怒りと執着を持っているように見えたが、結局その後萌と交際を始め、満里奈に対しては関心を失い、むしろ彼女のSNSのアカウントをブロックする等して避けるようになった。

再会した直後に暴言を吐いたにも関わらず許してくれた萌に対して心酔と言って良いほどの強い安心感を抱いており、『相手を離すまいとするのではなく、自分が離れなければ良いだけだ』という境地に辿り着く。そのため、萌に対しては手錠等で束縛することはしない一方で、彼女が外出している時は自らを手錠で室内に拘束して恍惚とするという新しい性癖に目覚めた。

空木 ユキ(そらき ゆき)

空木創介の妻。美人。SNSでは何故か夫である空木創介のことしかフォローしていなかった(伏線)。

SNSで満里奈がフォローするとすぐにフォローを返してきて、相互フォローの状態に。この事で、満里奈が繰り返す”匂わせ”投稿は把握していた様で、ある日DMを通して満里奈を呼び出し直接二人で話し合うことになった。

話し合いの場では創介の心が満里奈に移った事を認めたが、取り乱したり、満里奈を責めることは一切せず、むしろ『あなたにあげます』と創介を譲るような発言をする。

そして、満里奈に『かわいそうな人』『あの人を好きになってくれてありがとう』と不気味な笑顔を残して立ち去る。ホラー。

傍から見たら夫である創介から大事にされ溺愛されている様に見られていたが、実際はSNSで創介しかフォローすることを許されない等、束縛されており、友人とランチをすることもままならない日々を送っていた。そのため、満里奈の出現はまさに渡りに船であり、ラストは久しぶりにランチする友人に創介のSNSの発言が一方的なものであったことを打ち明ける。

その後、満里奈がネットストーカーをしまくった結果、うどん屋さんで働き出したことが判明。逆恨みをする満里奈から『共に創介に復讐しよう』と持ち掛けられると『創介にもあなたにも一切かかわりたくない』『今は自由で幸せ』と答え冷たく拒否。満里奈のハッピークラッシャーとしての本質を見抜いていた様で 「この幸せだけはあなたにも壊させてあげない」と宣言して立ち去った。

空木創介が超絶粘着束縛野郎になるきっかけを作った幼馴染。いつも明るい笑顔を浮かべている。幼少期親に関心を持たれず寂しい日々を送っていた創介を”天才”と呼び、『私だけは創介の味方でいてあげる』と約束し彼の心の拠り所となった。しかし、本人はあくまで創介とは”親友”のつもりだったようで、高校時代に別に彼氏を作り、悪気なく創介に紹介し彼からは”裏切り者”とみなされた(逆恨みである)。

その後、高校時代の友人の結婚式で創介と再会し、式後に創介をバーに誘い共にお酒を飲む。そこで、『創介と付き合えば良かったと後悔している』と語り積極的にアプローチするが、子供の頃の”味方”発言を全く覚えていなかったために創介の怒りを買い、創介から”裏切り者”呼ばわりされ置いていかれてしまう。

しかし、そんな創介に許したらしくその直後すぐに創介と交際を始める。創介との暮らしに幸せを感じているものの、プライベートで自分以外と出かけたりする様子の無い創介を少しだけ心配している。

…自分が出かけている時に、創介が自身を手錠で拘束して恍惚としていることは知らない。一生知らなくていいと思う…。

新藤

モブキャラ。顔すらろくに描かれていない(ちゃんと表情描かれたの1コマだけ)。満里奈と同じ会社の妻子持ちの男性。創介から守ってくれる男性を求める満里奈からかなり積極的なアプローチを受ける。当初は満里奈からのヨイショに鼻の下を伸ばしていたが、レディコミ界の人間にしてはちゃんとした倫理観を持っており、それ以上は満里奈からのアプローチを受け入れず彼女の毒牙に掛かることは無かった。子煩悩な様で、他の社員に2歳の娘の可愛さを語っており、それを小耳にはさんだ満里奈を発狂させた。

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