【漫画】進撃の巨人31巻・最新刊【感想・考察(ネタバレあり)】世界崩壊までのカウントダウン…そして遂にアニが目覚めて…!?

進撃の巨人31巻表紙

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【漫画】進撃の巨人30巻【感想・考察(ネタバレあり)】明かされる始祖ユミルとエルディア人の真実、そして進撃の巨人の本当の力、怒濤の伏線回収

地球がくそやばい(デデデ風)な今日この頃、マンガの新刊が予定通り出るとそれだけでホッとするよね!…という訳で『進撃の巨人31巻』の感想。

とりあえず前巻は『進撃の巨人の真の能力は過去の継承者に未来の継承者の記憶を見せ、行動に影響を及ぼすことが出来る』という弩級の能力や始祖ユミルの生い立ちとユミルの民の真の歴史が明らかになった。そして、エレンとジークが『道が交わる座標』という精神世界でマウントを取り合った結果、エレンが勝ち、エレンが始祖の力を手に入れた、きっとこれからとんでもないことになるぞ!!…というところで終わった。果たして始祖の力を手に入れたエレンはどうするつもりなのか…!?

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Contents

以下、ネタバレ(感想交じり)

第123話 島の悪魔~マーレに潜入調査した際、エレンに『オレはお前の何なんだ?』と問われたミカサの答えは…

ここで時間がマーレ襲撃前に遡る。襲撃前にマーレに潜入し調査をしていたエレン達。反マーレ派義勇兵であるオニャンコポンの案内の元マーレの街を歩く一同はおのぼりさん全開で車やアイスクリームを見て大はしゃぎする。しかし、エレンは終始浮かない顔をしている。アイスクリームをミカサから渡されたエレンは『親父の記憶で知っている』とはいうものの、同時に収容区にいるエルディア人が滅多に口に出来ないことも知っているのだと言う。

「壁の外はこんなに広いのにな」

進撃の巨人 31巻 諌山創 15/196 

そう言ったエレンのあまりに陰鬱な眼にミカサは絶句する。

そんな中、サシャの財布が移民の少年に盗まれかけるという事件が発生。リヴァイが気付いたが、その事で和気藹々としていた街の雰囲気が一変する。移民が増えつつあるというマーレであったが、移民への嫌悪感は強く、何よりも『国を追われた移民にはユミルの民が混ざっているかもしれない』という恐れがあるのだと言う。

リヴァイがスリの移民少年を何とかその場から逃がしてやるが(しかし、リヴァイが少年から財布を盗まれるという…)、その晩、ヒイルズ国出身のアズマビト・キヨミの屋敷を訪ねた一同はユミルの民が置かれている厳しい現状を告げられる。

かつてはエルディア帝国が栄えていた時代は世界中の国々でユミルの民の血を取り入れることが高貴である証とされていたため、ユミルの民の血を持つ者は未だに世界中にいるのだ。しかし、現在はマーレ以外の国でもユミルの民の血を持つ者は迫害され収容所送りにされており、出自を隠して収容所から逃げているユミルの民も少なくないが、日々向上する血液検査に怯えて生きているのだという。

「これが壁外でのエルディア人の現状…」
「そしてパラディ島から友好を図る本計画も極めて困難であると言わざるを得ません」

進撃の巨人 31巻 諌山創 20/196 

パラディ島勢は当初、壁外に対して和平の道を模索していたのだ。キヨミに対して『ジークの策に乗って、ヒストリアや生まれてくる子供を犠牲にすることはしたくない』というアルミン。そしてハンジが翌日に行われる国際討論会に登壇するという”ユミルの民保護団体”という存在に接触するつもりであることを明かす。”ユミルの民保護団体”と協力して和平の道を模索できればと考えていたのだ。

しかし、そんな一同がキヨミとそんな話をしているうちにエレンが姿を消していた。慌てて探しに行くミカサ。すると、エレンは昼間の移民の少年の家族達が住まうテントを見て立ち尽くし、涙を流していた。

驚いたミカサが何があったのかを問うとエレンは『まだ何も』と暗い目をする。そして、『自分達と同じで彼らもある日突然日常が終わって、全ての自由を奪われる』と意味深な発言をする。そして、唐突にミカサに『どうしてお前はオレのことを気に掛ける?昔助けたからか、家族だからか?』と問う。

「オレは…お前の何だ?」

進撃の巨人 31巻 諌山創 26/196 

驚き赤面するミカサ。動揺したミカサは咄嗟にこう答えてしまう。

「あなたは…家族」

進撃の巨人 31巻 諌山創 26/196 

…イキナリそういう質問しないであげて。心の準備をさせてあげて!!考える時間をあげて!!

すると、次の瞬間、移民の長っぽい人から飲み物を渡されるエレンとミカサ。昼間少年を助けてあげたこともあってもてなしてくれるというのだ。更にそこにアルミン、ジャン、サシャ、コニーも合流。そのまま移民のテントの中で宴が開かれる。言葉は分からないものの、みんな打ち解け楽しい時間を過ごし、リヴァイ達が探しに来た時には皆満足そうに酔い潰れているのであった。…本当に楽しそうだな。

しかし、翌日の国際討論会に行ったパラディ島勢は厳しい現実を突きつけられる。”ユミルの民保護団体”は確かにユミルの民の保護を謳ってはいたものの、同時に『憎むべきは島の悪魔共です』と声高に主張しているのだ。

落胆するパラディ島勢。すると、その場からエレンがまたしても姿を消し、そしてそのまま音信不通となってしまったのだ。

その後エレンからパラディ島勢に手紙が届いたものの『ジークに全てを委ねる』と記されるのみで、次に顔を合わせたのはマーレ襲撃の時だったのだ。

そして、現在パラディ島で銃で吹き飛ばされたエレンの首から発生した巨大な脊椎の様な巨人と壁の中から現れた無数の大型巨人をアルミンと共に唖然と眺めるミカサは『あのときエレンから”オレはお前の何だ”と尋ねられた時に別の答えを言っていれば結果は違ったのはないか…』と思うのであった。

…いや、いきなり好意を尋ねられる様な質問されたら動揺と照れで『家族』って言っちゃうでしょうよ…これは仕方がない。

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始祖の力を使ったエレンは全世界のユミルの民に向かって『島の外の世界を滅ぼす』と伝える

現在の状況を理解できずにいるミカサに対してアルミンは『エレンが始祖の力を掌握した』と理解する。その上で『エレンは自分達の味方だ』と言う。一方、イェレナはジークが始祖を掌握していないことを察して絶望する。

すると、エレンが始祖の力を使って、全てのユミルの民の血を引くものにテレパシーで語り掛ける。…始祖の力すごい…便利過ぎる。

自身の名を告げ、『始祖の巨人の力を使って全てのユミルの民に語り掛けている』『パラディ島にあるすべての壁の硬質化が解かれて、壁の中にいた全ての巨人たちが歩き出した』…そう現在の状況を伝えたエレンはこう言う。

「オレの目的はオレが生まれ育ったパラディ島の人々を守ることにある」

進撃の巨人 31巻 諌山創 48/196

しかし、世界はパラディ島の人間を悪魔と決めつけ、憎悪を向ける…長年膨れ上がったその憎悪は結局パラディ島のみならず全てのユミルの民が殺され尽くすまで止まらないだろう…そう語ったエレンは宣言する。

オレはその望みを拒む
壁の巨人はこの島の外にあるすべての地表を踏み鳴らす
そこにある命を
この世から駆逐するまで

進撃の巨人 31巻 諌山創 50-52/196

エレンはパラディ島の以外の人々を殺し尽くすつもりなのだ。

…島の外の人々がパラディ島の民を悪魔と憎しみをぶつけた結果、エレンという悪魔が誕生してしまったのだ…なんという皮肉だろう。

第124話 氷解~ガビとカヤ…再会した二人は互いに助け合う事に…

エレンのメッセージを聞いた世界各地のユミルの民たちは恐怖し絶望する。…ここで崩れ落ちているレオンハートさんって、マーレに残っているアニの父親だよな。

その頃、ライナーはガビと共に行動していたが、既に巨人化できる力が残っていなかった。エレンが始祖の力を手に入れたことで鎧が剥がれてしまって、壁の崩壊時に破片をまともに受けてしまったのだ。

「エレンに世界は滅ぼされる…」

進撃の巨人 31巻 諌山創 59/196

絶望するライナー。エレンは始祖の力を手に入れたことで全ての巨人やユミルの民を意のままに操ることが出来るようになったのだ。『もう誰にも止められない、逃げる事しかできない』と言い気絶する様に眠り込んでしまうライナー。…疲労続きだったから仕方がないか…。

一方、ガビはこの異常事態で離ればなれになってしまったファルコを探し、またエレンを止めて世界を救うために『諦めてたまるか』とライナーを残し外に飛び出すのであった。…ライナーに毛布かけて食料を近くに置いてから発つとか、ガビ優しいな…。

そして、ミカサ、アルミン、ジャン、コニーは今後どうするべきかを話し合う。『こうなったのは全て壁外人類のせいで自分達にはどうすることもできなかった』と言うジャンに『これは前代未聞の大虐殺だ』とアルミンは反論する。しかし、ジャンに『エレンは壁内人類のために行動した。自分達やヒストリアにとっては恩恵のある行動だ』と言われてしまうと黙ってしまう。

しかし、そんな話をしているうちに、マーレ兵を食べ尽くした巨人が今度はパラディ島の兵を襲い出した。…エレンも大雑把にしか巨人達に指示できないのかな?すると、ミカサがジャンに捕えているファルコをどうするつもりなのかと問う。ファルコは気絶した状態でさるぐつわを噛まされていた。

『こいつは遅卓巨人を継承しているから、巨人化した誰かに食わせれば救う事ができる』と答えるジャン。『例えばピクシス指令とか…』と言ったその時…。

「イヤ…母ちゃんだ」
「ラガコ村の母ちゃんに食わせる」
「いいな?」

進撃の巨人 31巻 諌山創 66/196 

コニーが母を想っていることは理解しているものの流石にこれには困惑するアルミン達。 アルミンが『ライナー達と親しいその子を殺すと新たな火種になる』とお茶を濁そうとするが、コニーは『母ちゃんを生き返らせる』と言って聞かない。

そんな中、彼らの元に暴走した巨人が突っ込んで来て、その対応に追われている間にコニーはファルコを連れて逃げ去るのであった。

一方、サシャの家族達は巨人に追いかけられ逃げ惑っていた。狭い路地に逃げ込もうとするものの、カヤが壊れた家屋の地下室に転げ落ちてしまい、運悪くそこに巨人が突っ込んでくる。奇しくも4年前と同じような窮地に陥ったカヤは亡きサシャに助けを求めることしか出来ない。そのとき…

「カヤ!!起きろ!!」

進撃の巨人 31巻 諌山創 75/196 

カヤが巨人に食われようとしたその時、ガビが銃で巨人の頭を吹き飛ばし、そのまま巨人の喉元に銃を突き刺し打ち、巨人を倒したのだ。

その光景を見たカヤはサシャが弓矢だけで自身を助けてくれた光景と重なり、思わず『お姉ちゃん?』と泣きながら言う。

…このシーン、なんかちょっと辛いな。本当にガビがサシャと重なって。

その後、銃で巨人を倒したことで駆け付けたパラディ島兵に正体がバレそうになるガビであったが、カヤが『厩舎で一緒に暮らす家族です』と答えたことで事なきを得る。その後、ガビはサシャの家族、カヤやニコロと安全なところまで避難する。

気まずい空気の中、カヤに『何故私を庇ったの?』と尋ねるガビ。しかし、逆に『何で私を助けたの?私はあなたを殺そうとした悪魔なのに』と聞かれてしまう。かつてガビはパラディ島の人間を悪魔と決めつけていた。そんなガビをカヤは一度は受け入れたものの、姉の様に慕っていたサシャを殺したのがガビであると知ると憎しみを向けた。

『悪魔は私だった』と力なく言うガビ。すると、二人の会話を後ろで聞いていたニコロは『悪魔は皆の中にいる』と言うのであった。…ビターだけど、一応カヤとガビがこうやって対話する機会を得れて本当に良かった。

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イェレナを拘束するフロッグ、アルミンに『ファルコを返してほしい』と訴えるガビ…そして、アルミンはある事に気づき慌てる…

そして、その頃巨人を目の前に何も出来ず悲鳴を上げる事しかできないイェーガー派のスルマら訓練兵達をシャーディス教官が颯爽と立体起動装置で助け、叱責する。…格好いい…最後に出てきたのが若造達にリンチされボロボロになった姿だったから。一方、ジークの作戦が失敗したことで絶望し立ち尽くすイェレナの面前で颯爽とミカサが巨人を倒す。更にジャンが生き残っている兵に指示を出し、巨人を一か所に集めて雷槍で一気に片を付ける作戦を立てる。そこにシャーディス教官が率いる訓練兵たちも合流する。

しかし、アルミンとジャンは作戦決行直前、群がる巨人達の中にピクシス司令を見つけてしまう。変わり果ててしまったピクシス司令を前に一瞬躊躇するアルミンだったが、意を決して雷装をうなじに撃ち放つのであった。

「ここまで僕達を導いてくれたのはあなたです」
「ゆっくりと…お休み下さい」

進撃の巨人 31巻 諌山創 91/196 

そして、パラディ島にはマーレ兵も無垢の巨人もいなくなった。そんな中、項垂れるしかないイェレナの一派達。オニャンコポンも『自分の故郷もエレンに滅ぼされてしまうのか』と絶望し、そんな彼にジャンも何も言う事ができない。…オニャンコポンがパラディ島に力を貸したのって自身の故郷を救うためだったのに…これは…。

そこに壁の崩壊に巻き込まれて死にかけていたフロックがやってきて、イェレナに銃を突きつける。フロックは『エルディア帝国が復活する』と喜び、イェレナ達義勇兵を拘束すると言い出すのであった。…フロック本当に偉そうだな。

一方、ミカサとアルミンは無事助かったサシャ一家とガビと再会する。ガビがいることにミカサとアルミンは驚くがガビは『もう争う気はないから信じて』『ファルコを返してほしい』と訴える。そんなガビにアルミンは『4年前にジーク達の手によって巨人化させられた母親を救うためにコニーがファルコをラガコ村に連れ去った。コニーは母親にファルコを食わせるつもりだ』という事を正直に伝える。

それを聞いたガビはショックを受けるが『ファルコを諦められない』と言い『始祖の力を持つエレン・イェーガーなら巨人を元に戻すことが出来るのではないか!?』と言い出す。アルミンは『ジークに巨人化された人々を助けなかったことから、エレン巨人化された人を元に戻すことは出来ないと思う』と答えるがガビから『エレンが始祖の力を発動したことで、ライナーの鎧の巨人の鎧が剥がれた』と聞くと表情を一変させる。エレンがユミルの民達へ伝えたメッセージの中に『全ての硬質化が解かれる』と言っていたことを思い出し、ライナーの鎧が剥がれたのもそれが原因だと理解したのだ。そして、それは同時に…自らを硬質化を応用した結晶の中に閉じ込めたアニにも言える事だと…。

その頃、本部の地下室で眠っていたアニは強制的に硬質化を解かれ、目を覚ましているのであった…。

第125話 夕焼け~目覚めたアニはヒッチに自身の生い立ちと正直な気持ちを打ち明けながら街の外に向かう

ストヘス区で壁の崩壊に巻き込まれた市民の救護に当たるヒッチ。…救護者のおばちゃんが『エレン・イェーガーのせいで、私の家がぁ』というさり気ないダジャレ。このネタ作者好きだよな…。

壁の崩壊で負傷し、家族を失った者達はエレンに憤っていたが、皆エレンからのメッセージを受け取っていたこともあり、大半の市民は『エレンはこの島を守るために行動した!我々エルディア帝国は尊い犠牲の元に生き残った!犠牲なくして勝利は無いのだ!』と犠牲者たちの声を押しつぶそうとするのであった…。

このままでは市民同士の衝突が起きかねない…そう考えたヒッチは暴徒対策のための武器を本部に取りに行く。…ヒッチ修羅場かいくぐて成長しているな…。

しかし、本部にいったアニは地下室から謎の水滴が続いていることに気付く。不穏な気配を感じ取りながらも水滴が続く部屋に入ったヒッチ。すると、ドアの陰に潜んでいたアニがヒッチの背後を取り、仕掛け指輪(鋭い刃先が飛び出す指輪)を首に突き付け、『叫ぶな』と脅す。だが、4年間ずっと眠り続け衰弱しているアニにその間数々の修羅場を掻い潜ってきたヒッチが負けるわけもなく、アニはあっさりヒッチに投げ飛ばされてしまう。

アニはヒッチにそのまま組伏せられたものの、『衰弱しているが、一か八か巨人化することはできるかもしれない』と脅し、街への被害を怖れたヒッチはアニの要求通り、街を出させることにする。

アニを後ろに乗せ馬を走らせるヒッチ。二人は4年間にあったことについて語り合う。なんと、アニは結晶の中に自身を閉じ込めたものの、何となく意識があり、頻繁に訪ねてくるアルミンや見張りをするヒッチの声が聞こえていたため、現在の状況を大体把握しており、エレンの声も聞いたというのだ。

馬に乗って走る道中、破壊された街並みや嘆き悲しむ人々を見るアニとヒッチ。

「今なら答えてくれる?あんた達のたいそうな目的のために踏み潰された人々の死体を見て」
「どう思うのか」

進撃の巨人 31巻 諌山創 110/196 

それは今まで見張りの最中、ヒッチが時に怒り、時に泣きながら結晶の中で眠るアニに問い続けてきた事だった。

アニは『今まで考えもしなかったけれども何度も聞かれるから考え続けてきた』と答え、”マーレの戦士”としての在り方を語る。自分達エルディア人は贖罪のために世界を救う必要があること、そのためなら人を殺すことも正当化されてきたろ。アルミン達からアニ達”マーレの戦士”の事情を聞いていたヒッチは、改めて『瓦礫の死体は多少の犠牲だと言いたいの?』とアニに尋ねた。しかし、アニは意外な本音を明かすのだ。

「いいや…世界を救うとかどうでもよかった」
「すべてが…どうでもよかった…」

進撃の巨人 31巻 諌山創 111/196 

そして、アニは自身の生い立ちをヒッチに打ち明ける。アニはマーレ人の夫婦の元に生まれたが、生まれて間もなく血液検査で母親がエルディア人の男と不貞をして生まれた子供だと発覚して捨てられ収容所送りになった。そんなアニを引き取ったのが外国から来たエルディア人の血を持つ男、レオンハートだった。

レオンハートの目的は養子にしたアニを”マーレの戦士”にし、自身も”名誉マーレ人”として豊かな暮らしをすることだった。アニはレオンハートから物心つく頃からレオンハートの故郷の格闘術を叩きこまれた。『レオンハートにとって私の価値は戦士になれるかどうかしかない』…そう思っていたアニは強くなると、今まで痛めつけられた分を仕返しするようにレオンハートにやり返し、二度とまともに歩けない体にしてやった。それでもレオンハートは『これなら武器が無くても敵を殺すことができる』と喜びさえしたのだ。

そんな幼少期のため、アニは自分の命も他者の命にも価値を感じていなかった。

しかし、”マーレの戦士”となったアニが始祖奪還作戦のためにパラディ島に向かう朝…レオンハートはアニの前に膝をついて『今まで教えたことは全て間違っていた』『戦士の地位も名誉マーレ人の称号も全て捨てていいから帰って来てくれ』と泣いて懇願してきたのだ。

その様子を見たアニはレオンハートが父親として自身を愛していたことに気付いたのだ。

「私には…帰りを待つ父親がいる」
「そして…私と同じように他の人にも大事な人がいる…」
「もうすべてがどうでもいいとは思わない。私はこれまでに取り返しのつかない罪を犯したと思ってる」
「……でも父の元へ帰るためならまた同じことをやる」

進撃の巨人 31巻 諌山創 115/196 

正直な気持ちを打ち明けたアニ。それをしっかり聞き届けたヒッチだったが『でもエレンのせいであんたが父親の元に帰っても瓦礫と死体しかないと思う』と答える。するとアニはただ項垂れることしか出来ないのであった。

そして、その頃マーレのレベリオ収容区にいたレオンハートは他のエルディア人達と共にマーレ兵に『エレン・イェーガーが滅ぼしにやって来る』と訴えていた。しかし、マーレ兵達はエルディア人達が口裏合わせして収容所から脱走しようとしていると考え、レオンハート達を拘束しようとする。

しかし、レオンハートは”始祖奪還作戦”で娘…アニがパラディ島に向かう日の事を思い出す。『帰って来てくると約束してくれ』とレオンハートが懇願すると、アニは涙を浮かべて『約束する』と答えてくれたのだ。アニが帰って来るまで死ねないと感じたレオンハートは意を決してマーレ兵に反抗するのであった…。…ムスメとしてのアニを見ることが出来た。しかし、こんな風にマーレ兵に反抗してレオンハートさん大丈夫なのかな…?

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混乱するアルミン、暴走するフロックに引き入れられるジャン、ファルコを連れて逃走するコニー…それぞれの思惑が交錯する

一方、マーレ兵と巨人の殲滅が出来たパラディ島。シャーディス教官はスルマら助けた訓練兵達から『一緒に逃げましょう』と言われるが、『今後この島ではイェーガー派が実験を握るからどこにも居場所はない』と逃げようとしない。そして『何があっても自分達が守る』と言うスルマ達に以前あえて訓練兵達からリンチを受けたと明かし、『イェーガー派に従って決して背かず身を守れ。そして、いつか立ち上がる日のために自身を見失うな』と言うのであった。…シャーディス教官はあえてリンチを受けたのか…それにしてもボロボロだったよな。

一方、アルミンはラガコ村に向かったコニーを追いかける準備をしていた。ファルコはガビ、ライナー、車力の巨人(ピーク)との取引の材料になる可能性が高いため、何とかコニーを説得して取り返すつもりでいるのだ。

そんなアルミンにミカサは不安そうに『私はどうしたらいいの?エレンのことはどうするの?』と尋ねる。すると、アルミンは爆発してしまう。他にも殺されてしまったかもしれないリヴァイとハンジ、いつ情勢が変わって銃口を向けてくるかも分からないフロック達イェーガー派、復活した可能性が高いアニ…考えることは他にも沢山あるのだ。にも関わらず自身に頼りっぱなしでエレンの事しか頭にないミカサにアルミンは怒り、『少しは自分で考えて』『エレンのことなんか考えている余裕は無い!』と叫んでしまう。

『ごめん』と力なく謝るミカサを見たアルミンは正気に戻り、『エルヴィン隊長だったらこんな風に取り乱さなかった、生き残るのべきは僕じゃなかった』と暗い表情で言い、部屋を出るのであった。残されたミカサもまた落ち込むが、ふといつも首に巻いていたマフラーがない事に気づくのであった…。

そして、ガビもまた馬に乗ってアルミンと共にファルコを追う準備をする。サシャの家族達と別れを告げるガビ。ニコロは当分サシャの家族の元に身を寄せることになった。そして、ガビはカヤに『本当の名前はミアではなく、ガビって言うの』と明かす。カヤは『ガビって変、ミアの方が良い』と憎まれ口を叩くが、最後は互いに抱きしめ合い別れを告げるのであった。

一方、その頃ジャンは従おうとしない義勇兵に銃を向けるフロックを止めようとしていた。しかし、フロックはその義勇兵を撃ち殺してしまい、他の義勇兵達に『俺は10か月も前からエレンに今回の計画を教えてもらっていた』と語り、ジークもいなくなり、イェレナが失意から指導力を失っている義勇兵達に『俺はエレンの代弁者だ、エルディア帝国に力を貸してくれるならお前達をエルディア人として迎える』と言い出す。

その様子に愕然とするジャン。駆け付けたミカサも驚く。フロックは義勇兵達を牢に入れるとジャンに『俺達は4年前の地獄を生き残ってようやく自由を手に入れた。憲兵になって快適な暮らしをしたいと願っていた、昔のいい加減でムカつく野郎に戻ってもいいんだ』と言って自身の陣営に引き込もうとする。そんなフロックにミカサはリヴァイとハンジの安否を問うが、フロックは『ジークに殺された』と事も無げに言うのであった。 …フロック結構やべえ奴だった。エレンから計画を聞いてたって本当?疑っちゃう。

そして、コニーはファルコを馬に乗せてラガコ村を目指していた。一連の出来事で記憶に混乱をきたしているファルコにコニーは『一人で倒れていたお前を病院まで送ってやる』と言い含めたのだ。素直に従うファルコの様子に罪悪感を抱くコニーであったが『他の家族は失ったけれど母ちゃんだけでも取り戻したい』と強く思っていた。一方、ファルコは兄コルトとガビと合流したところまでは覚えていたが、その後の記憶はなかった(ジークの”叫び”以降の記憶がない)。その後に何があったのか、コルトとガビは無事なのか…そう思いを巡らせるファルコ。そして、どこかでコニーと出会っている気がするが、ハッキリと思い出すことが出来なかった(マーレからパラディ島へと向かう飛行船の中で出会っている)。…ファルコ記憶を失くしがちじゃない??

また、同時刻にピークとマガトは撤退していくマーレの飛行船と島の外に向って行く大型巨人達を眺めていた。撤退船はいち早くマーレ本国に大型巨人達が来ることを伝えようとしているのだろうと推測するピークとマガト。しかし、なす術があるとは到底思えなかった。

すると、そんな二人の元に誰かが駆け寄って来る。警戒したピークは車力の巨人を動かそうとするが、『ちょっと待って、何も武器は持っていない』と言われて制止する。

その人物はハンジだった。そして、後方にいる人物を指してこう言うのであった。

「ご安心ください」
「人畜無害の死に損ないです」

進撃の巨人 31巻 諌山創 144/196

それは包帯だらけで寝かされているリヴァイであった。

…良かった生きてて。流石に死んではいないと思ったけど、生きているのを見るとホッとする。

第126話 矜持~生き延びていたリヴァイとハンジはピークとマガトに協力を要請する

話は少し前に遡る。追っ手を殺しながら重体のリヴァイを抱えて逃げるハンジ。普通だったら死んでもおかしくないケガで生きているリヴァイを『アッカーマンだから』と推測する。野営しながらリヴァイの顔の傷を縫ってやったハンジは頭を抱えて考える。仮にこのまま生き延びたとしてもジークを止める術は思いつかず、そして、またエレンがジークを裏切っていたとしても、この先イェーガー派が脊髄液で島を支配する様になり、ハンジもリヴァイも一生お尋ね者になるだろう…。そう考えたハンジは呟く。

「…たぶん順番が来たんだ」
「自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも…時代が変われば牢屋の中」

進撃の巨人 31巻 諌山創 148/196

かつて多くの者を拷問してきた憲兵団の兵士達を拷問する側に回ったハンジ。そして、今度はまた自分達が追われる立場になったのだ。そう理解したハンジはどこか諦めた様に『このままリヴァイと二人で暮らすか』等と考えていた。

しかし、その後間もなくハンジの元にもエレンからのメッセージが届いた。驚愕したハンジが思わずリヴァイに声を掛けようと振り返ると、驚いた事に既にリヴァイは意識を取り戻し起き上がっていた。駆け寄って来たハンジにリヴァイはジークとの間に何があったかを語る。『ジークに死を選ぶ覚悟がある事を見抜けなかった』と悔しそうに言うリヴァイ。

「俺の目的は…ジークを殺すことだ…」

進撃の巨人 31巻 諌山創 152/196 

なおもそう言うリヴァイ。そして、ハンジも自身もまた結局蚊帳の外で大人しくできないことを理解し、再び立ち上がる覚悟を決めるのであった。

…その事情をピークとマガトに打ち明けたリヴァイとハンジ。リヴァイは『あんた達とは利害が一致する』と二人に協力を要請する。しかし、にわかに信用できないマガトとピーク。マガトは銃を向けながらジークの居場所について尋ねる。ハンジは『ジークは恐らく王家の血を利用するためにエレンに取り込まれてしまっている』と推測を語る。

…そういえば、ジークの存在忘れてた。いなくなってるな、確かに。

そんなハンジをピークは嫌味を込めて”巨人博士”と呼び、強大な始祖の巨人に対してどうしようというのかを尋ねる。ハンジもまた『始祖の巨人がとてつもなくデカくてどうしようもならなそうだとは分かっている』と認めながらもこう言うのであった。

「…だから我々はやるしかないんだよ…」
「みんなで力を合わせようってヤツを」

進撃の巨人 31巻 諌山創 154/196 

ラガコ村でファルコを母に食わせようとするコニー…それを阻止しようとしたアルミンは…

夜になり、野営していたコニーは眠っているファルコを見て苦悩する。素直に自身について来るファルコを見て罪悪感が湧いて来たのだ。そして、ラガコ村に連れて行った後、ファルコを母に食わせる良い方法が思い浮かばなかった。力ずくでどうにかしようとして、ファルコが自身の巨人の力に気付いてしまうことは何としても避けたかった。

そして、そんなことを考えていると『ファルコを母親に食わせる』と言った時にアルミンやミカサが浮かべた困惑した表情を思い出してしまい益々苦悩する。

「サシャ…お前なら…わかってくれるか…」

進撃の巨人 31巻 諌山創 157/196 

頭を抱えながらコニーはそう呟くのであった。

…このシーン切ない。104期生でコニーと最も仲が良かったのはサシャだったんだな…。村出身で価値観も近かったし、そういった友人をコニーが失ってしまったのだと改めて実感する。コニーはサシャに決して恋心を抱いているわけではなかったけど、かけがえのない親友だったんだな。

夜が明けるとコニーは再びファルコを馬に乗せる。しかし、着いた先が病院ではなく廃墟の村であることに驚いたファルコだったが、すぐに『ここはラガコ村?』と言い当ててしまう。そして、戦慄するコニーに『サシャって飛行船でガビに撃たれた兵士ですよね?』と言う。ファルコは昨晩のコニーの独り言を聞いていたのだ。そして、やはり以前にコニーと会ったことがあると確信したのだ。

『オレを誰か知らないフリをしてここまで連れて来たのは復讐のためですか?』と問うファルコ。そんなファルコに『あれは戦闘行為だったと弁えているから復讐するつもりはない』と言い、巨人化した母を見せる。

廃屋の中で仰向けになったまま動けない巨人化したコニーの母を見て驚愕するファルコ。コニーは『動けないしもう何年もこのままだ』と説明するが、ファルコはますます『これを俺に見せてどうするつもりですか?』と問う。すると、

「巨人の歯磨きを手伝ってほしいんだ」
「こんな貴重な体験滅多に無いぞ!」

進撃の巨人 31巻 諌山創 161/196 

強張った作り笑いを浮かべモップを差し出すコニーは、ハシゴを指さし上るように言う。ファルコは困惑するも小さく『はい』と言うのであった…。

…いや、流石に無理があるでしょう…と思いながらも、非常時だとよく分からないこと言われてもただただ受け入れてしまう事ってあるあるだよね…。

だが、そこに馬に乗ったアルミンとファルコが駆け付ける。

『コニーはあんたを巨人に食わせようとしている』
『あんたは”顎の巨人”を継承している』

矢継ぎ早にそうファルコに叫ぶガビ。すると、コニーは剣をファルコの首に当て、『来るな』と叫ぶ。そして、必死に説得しようとするアルミンに『正論ばっかり言うお前に馬鹿な俺のいうことなんて分かんねえよ、聞きたくない』と泣きながら言う。一方、ファルコはガビから”顎の巨人”の力を使うように言われるが、自身がガリアードを食って力を継承しているという事実が受け入れられず混乱する。

そんな中、コニーはファルコを連れて梯子を登ってしまう。すると、アルミンは亡きエルヴィンの姿を思い出しながらガビに『コニーを許してくれ』と言う。そして、立体起動装置で廃屋の梁の上まで行き、コニーの母親の真上で座り込む。

『何をするつもりだ?』と叫ぶコニー。すると、アルミンは『聞きたくないと言われたから行動で示す』と言って、なんとそのままコニーの母親の元へ身を投げ出すのであった。

すると、間一髪のところでコニーがファルコを投げ出し、アルミンの事を救い出したのであった…。

その後、ガビがファルコの元へ駆け寄り、ファルコが巨人化した後に何があったのかを説明する。コルトやガリアードの死を知り涙を流すファルコ。それを少し離れたところで見ながらアルミンとコニーは並んで座り語り合う。

もし自分が助けなかったらどうするつもりだったのかとアルミンに尋ねるコニー。アルミンは淡々と『君のお母さんが人に戻っていた』と答える。そんなアルミンにコニーはそうして超大型巨人を継承させて母を元の姿に戻したところで母を苦しめることになっていたと言う。『母ちゃんは俺に立派な兵士になってほしいと送り出したのに、俺は子供と友達を殺しそうになった』と涙を浮かべて言うコニーにアルミンも『僕もエルヴィン団長の代わりにはなれなかった』と悲しそうに言う。すると、コニーは決心した様に言うのであった。

「アルミン俺は…母ちゃんに誇れる兵士になりたい」
「だから…困ってる人を助けに行こう」

進撃の巨人 31巻 諌山創 170/196 

…コニーが立ち直った様でよかった。そして、やっぱり始祖の力をもってしても無垢の巨人化してしまった人たちは助けられないのか…。

偶然出くわすアルミン達とアニ…そして、ジャンはイェーガー派に寝返ったように見えたが…

一方、その頃ミカサは医務室で横になっているルイーゼの元にいた。ルイーゼがミカサのマフラーを持っていたのだ。『あなたが持っていると思った』と言うミカサにルイーゼは『あなたに近づけると思って』と憧れから盗んでしまったことを打ち明ける。そして、巨人を一掃しようとした際に雷槍の破片が腹部に刺さってしまい、もう長くないことを告げる。『エレンが創る自由な世界を見ることが出来なくて残念』と笑うルイーゼは以前エレンと話したことがあるという。そして、エレンはミカサについて『マフラーを捨ててほしい』と語ったというのだ。

ミカサはルイーゼからマフラーを取り返し立ち去り、その後ろ姿に向かってルイーゼは『あなたに憧れて兵士になりました。悔いはありません』と言うのであった…。

…辛いな…。序盤でミカサがトロスト区で助けた少女ルイーゼ。ルイーゼはミカサに憧れて成長して訓練兵になって、イェーガー派になって、そして、ここで死んでしまうのか。

そして、ラガコ村から街に戻ったアルミン、コニー、ガビ、ファルコは露店で食べ物を買って腹ごしらえをしようとしていた。街は『イェーガー派万歳、これで自由だ!』とエレンの行動を支持し喜ぶ声が溢れていた。そんな中、食事をしながら『アニが目覚めたかもしれない』という会話をするアルミンとコニー。すると、隣にいた女性が噴き出す。なんと隣に座っていた女性こそアニだったのだ。驚くアルミン達。アニもまた動揺するものの、4年ぶりの食事のため、パイにかぶりついておりすぐに声が出ないのであった。…アニが食事にがっついているなんて今までだったら想像できないシーンだ。

そして、アニはそのままアルミン達と行動することを決める。ヒッチにおかわりのパイを買いに行ってもらっていたアニは書置きを残して去る。偶然アルミン達と出会ったから一緒に行く、迷惑をかけた、4年間話しかけてくれてありがとう…そう書かれた手紙には”陰湿なルームメイトより”と記されていた。ヒッチは『全く…』と言いながら一人では食べきれない量のパイを一人食べ始めるのであった…。

その後、イェーガー派による公開処刑が行われる。処刑の対象はイェレナとオニャンコポンであった。ジークと共に”エルディア人安楽死計画”を遂行しようとしたイェレナ、そして”安楽死計画”については知らされておらず、パラディ島の発展に助力したものの『エルディア帝国に従って生きる位なら死を選ぶ』と断言するオニャンコポン。『エレンの意志を継ぐ』と語るフロックは群衆を煽りながらそんな二人の処刑を決行しようとする。そして、その傍らには銃を構えたジャンがいた。

オニャンコポンは群衆たちに『島の発展を手伝った結果、俺の故郷は巨人に踏み潰されて、俺の家族は皆殺しになる』と嘆き、『突然無差別に殺される理不尽さはあんた達が良く知っているはずだろう!?』と問う。そして、銃を向けるジャンに『何とか言えよ!!』と叫ぶ。すると、次の瞬間、ジャンがオニャンコポンに向かって銃を連発した。

しかし、ジャンはワザと全弾外した。驚くオニャンコポン。フロックも『何のつもりだ』とジャンを問い質した、次の瞬間。

どこからともなく現れた”車力の巨人”が群衆をなぎ倒してジャン達の元にやって来て、ジャン、イェレナ、オニャンコポンを飲み込んで逃げ去ったのだ。慌てて、近くにいるはずのミカサを呼ぶフロック。しかし、そこにはミカサはいないのであった。

…その頃、ミカサはアルミン、コニー、アニ、ガビ、ファルコと共に軍の本部から武器や食料を積んだ馬車を走らせて逃げる算段を整えていた。全ては計画通りだったのだ。

出立の際、建物の窓から誰かに見られたことに気付くアニだったが、仕方なくそのまま馬を走らせるのであった。…窓から見てたのは誰だろう?剥げてるっぽいけどシャーディス教官かな?

協力する104期生とリヴァイ、ハンジ、そしてマーレの戦士達…彼らの目的は『世界を救う事』

一方、街から離れた河川に逃げた”車力の巨人”は飲み込んでいたジャン、オニャンコポン、イェレナを川に向かって吐き出す。…よだれ塗れで中々酷い…臭そう。そこではハンジ、リヴァイ、マガトが待っていた。

マーレ側と手を組んだのはつい昨晩のことだと言うジャンにオニャンコポンは『あのままイェーガー派にいれば安泰だったはずなのに何故?』と問う。するとジャンは『あのままだったら”骨の燃えカス”が許してくれない』と答える。…マルコの事だよな。

そして、『何故私まで?』と問うイェレナにハンジが『君を生きたまま確保することが車力の力を借りる条件だった』と告げる。ハンジの後ろには凄まじい気迫を放つマガトが立っているのであった…。…マガトさん怖い。

そして、その頃民家で眠っていたライナーは突然蹴り起こされる。起こしてきたのがアニだと気付いたライナーは驚愕し、更にアルミン、ミカサ、ジャン、コニーがいるのを見て硬直する。そんなライナーをガビとファルコが『落ち着いて、みんな味方だから』と寄り添う。

コニーが『早くいくぞ』と言い、ライナーは困惑したまま『どこに?』と尋ねる。すると、コニーはこう答えるのであった。

「世界を救いに」

進撃の巨人 31巻 諌山創 190/196 

以下、感想と考察

エレンVS今までの仲間達~ついに最終決戦か

これから最終決戦が始まる…という予感を漂わせながら31巻は終わった。

進撃の巨人の能力と、そしてマーレに潜入したことで世界がパラディ島に向ける強大な憎悪を知ってしまったエレン。その世界の憎しみがエレンという本物の悪魔を生み出してしまったのだ。この皮肉と言ったら。

そして、エレンはマーレに潜入調査する前から自身が島の外の世界を滅ぼすことを分かっていたんだろうな…。

エレンがマーレ潜入直後、移民達を見て涙を流していたのはこれから彼らも虐殺することになると思ってのことだったのだろう。個人的な恨みもなく、自分達に友好的ですらある彼らを殺す未来を憂えたのだろう。『何があったの?』というミカサの問いに『まだ何も』と答えているし。つまり、これから自身が事を起こすこともちゃんとわかっていた。

確かに島の安寧だけを考えるのであれば島の外の人間を完全に滅ぼし、ユミルの民以外の民族を消し去ることが一番だろう。しかし、それは絶対的に間違っている。理屈云々の話ではなく、ただただ”間違っている”。それをハッキリと感じているかつてのエレンの仲間達はエレンと止めるべく立ち上がりだした。

哀しいかな、最終決戦がエレンVS今までの仲間達+αになるとは…。しかし、エレンは上述した様に自身が非道な行いをしようとしていることをハッキリと自覚している。自覚している上で行動に移したのだ。ちょっとやそっと対話したところで止まるとは思えない。果たして最終決戦の行方は…。

進撃の巨人32巻の発売日等は?

巻末の予告によれば進撃の巨人32巻の発売日の予定は2020年8月7日とのこと…大分畳みに来た感じがするけど、どうなるのかしら。

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