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控訴審三日目が終わった。今までとは一転して投げやりな態度を取った真珠だったが、突然泣きながら傍聴席のアラタの元に飛び込み、アラタもそんな真珠を抱きとめた。すぐに二人は引き離されたが、アラタは戦意喪失してしまった真珠のために、夫として自分が戦う…真珠の秘密を暴く決意を固めるのであった。
アラタは真珠の母、環の心理を解き明かすべく、実母の綾子に協力を要請する。綾子はアラタの要望に応え環の心理を分析したものの、アラタには『真珠に踊らされている』と警告するのであった…。
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真珠の正体についての個人的な推測・考察記事
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Contents
以下、あらすじとネタバレ
桜井検事に呼び出されたアラタ。桜井検事もまたアラタが真珠に操られていると言い、忠告する。しかし、アラタは…
その日、アラタは検察庁にいた。桜井検事に呼び出されたのだ。
『もう夏目君は事件に関わらない方がいい』…そう告げるためにわざわざ呼んだと言う桜井検事。スーツ姿でやって来たアラタは当然、『なんでですか』と反発した。真珠から遺体の場所を聞き出したり、新しい証拠を引き出したのは他ではない自分。そう自負しているアラタは納得いかなかった。
だが、桜井検事は『そこなんだよね』と言う。
「―これは個人的な忠告だよ?」
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「君は被告人の用意した結論に向けて、誘導されているように見える。」
つい先日、母の綾子からも『真珠に踊らされているんじゃないか』と言われたばかりのアラタは桜井検事の言葉にハッとする。
桜井検事はその“結論”とは真珠にとって『決定的に有利な事実』であると考えているという。そして、アラタはその事実を発見するように導かれている…“事後従犯”として利用されていると言うのだ。
桜井検事は目を瞑ってしまったアラタに『俺らは公務員だから』と諭すように語り掛ける。
「今手を引かないと、こういうのって命取りになるんじゃないか?」
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だが、アラタは瞳を開くとこう言い切った。
「それは別に、かまわないっス」
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あ然とする桜井にアラタは『真珠が何を考えているかは関係ない。自分の生き方を貫きたいだけ』と開き直って見せる。女房に背中を刺される位ならとっくに折り込み済みだと。
すると桜井検事は呆れたように『やはり結婚は男をダメにする』と言い、厳しい表情でアラタにこう警告する。
「もし君が今後も被告人と面会し、被告人の指示で証拠の捏造や隠滅にかかわったと見たら、」
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「―当然私は起訴する―いいね?」
アラタは圧を感じながらも『はい』とハッキリ答えるのであった…。
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面会に赴くアラタは同席する弁護士、宮前に『俺と真珠の会話を覚えておいてほしい』と頼む
真珠と面会するため拘置所にやってきたアラタは、一緒に来た宮前に桜井検事に呼び出され警告されたことを明かした。
桜井検事がそこまで強い物言いをしてきた事に驚いた宮前は『今後は面会で事件の話はしない方がいいかもしれない』と困り顔をする。
そんな宮前にアラタは『そこでアンタに協力してほしいことがある』と笑う。
「俺と真珠の会話を一言一句聞きもらさないでほしいんだわ。」
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自分が何気なく聞き流してしまう真珠の言葉…そこに重大なヒントが隠されているかもしれない。そうアラタは考えたのだ。
『レコーダーの代わりですか』と困惑する宮前をよそにアラタは一人考え込む。
多分、今までも真珠はアラタを操るために想像以上に多くの情報を与えてきたはずなのだ。『もう、何も取りこぼさない』…そう決意して面会室に入るアラタ。
アラタと宮前が待っているとほどなくして真珠がやってきた。今日の真珠はあどけない笑みを浮かべており、アラタの眼前のアクリル板に触れると『少しジョリっとしてた』と先日の控訴審3日目にアラタの顔に触れたときの感想を述べた。
アラタもアクリル板に触れながら『お前の肌はツルっとしてた』と応える。
『もう手を洗いたくない』と言う真珠に『またすぐに触れるから洗え』と返す。二人は愛おしそうにアクリル板越しに触れ合う。
だが、アラタは内心で『思惑と気持ちは別々だ』と思う。
お前は俺を操りたい。俺はお前から「首」のありかを聞き出したい―
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無邪気に微笑んでいるような真珠だが、その瞳の奥底は読めない。
―始めようぜ、二人の初めての共同作業を
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花嫁と花婿のケーキ入刀のように…そうアラタは思うのであった。
互いの母親についてなど、雑談をするアラタと真珠。何気ない会話の中からアラタは『母、環の故郷にある真珠のマークが入った墓の様なものを探してほしい』という真珠のメッセージを受け取る
すると真珠は『この前ボクは裁判でやらかしちゃったから、アラタと事件のことを話しすぎるともう面会できなくなるかも』と残念そうに言う。宮前も『拘置所は被告人を動揺させ裁判の進行を妨げる面会人との面会を制限できます』説明する。
つまり、もう今後面会で直接事件の話をすることはできないのだ。その上、アラタは桜井検事に釘を刺されたばかり。どう話を持っていくべきか…そうアラタが悩んでいると真珠が口を開いた。
「今日は穏やかにさ、お互いの家族の話でもしようよ…」
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そう言われたアラタはとりあえずこの間久々に母親に会ったことを話し出す。『“綾子さん”だよね。ボクと結婚したことを怒ってた?』と尋ねる真珠。真珠がしっかり綾子の名前を覚えていたことを複雑に思いながらも、アラタは『デコに一発食らった』『自分がダメな親だったと自覚があったみたいで、そこには少し驚いた』と正直に語る。
すると、真珠は寂しそうに笑った。
「ボクのママはね、いい母親になろうと必死だった。」
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真珠の母、環の死後に残された学生時代の文集には『将来は素敵なお母さんになりたい』と書かれていたという。赤ちゃんを抱いたかわいいイラストも。
途端に暗くなった場の空気に宮前や井手刑務官までもが気まずくなるが、アラタは『それはどうしたの?』と尋ねる。だが、真珠は『残された私物はママの実家の裏山まで持っていって全部燃やした。』『ボクにはもう関係のないものだったし』と答える。
思わず真顔で黙ってしまったアラタ。すると、真珠が『えへへ』とはにかんだ笑みを浮かべ、『なんだか初めてアラタに会った気がしてドキドキする』と言い出した。そんな真珠にアラタもまた『俺もちょっとドキドキする。初めて手をつないだ次の日のような感じ?』と照れてみせる。
すると、真珠は『最近アラタと出会ってからのことを何度も思い返す』と懐かしむように言ったかと思うと、『3回目の面会は酷かった。別れ話をしようとしてきたでしょ!』と言い出した。思わずアラタは『そうだったっけな?』と誤魔化そうとするが、真珠は『あの時はアラタと離れたくないから秘密を話してつなぎとめたけど恨んでない?』
それは周防英介の左腕の在処を話した時のことだ。もう過ぎた話はどうでもいい、なにか新しい情報がほしい…そうアラタは内心焦る。
すると、真珠は椅子から身を乗り出すようにしてこう言った。
「ボク、無実の罪で多分死刑になるけど、」
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「お墓はママの田舎がいい。」
そして、続けるのであった。
「お墓には真珠のマークを彫ってね。」
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「丸々々々々って―真珠のネックレスみたいな。」
そう言った真珠の顔を見たアラタはハッとする。先程までの朗らかな笑顔と違って、真珠は何かを訴えるような切実な表情をしていたのだ。
アラタは真珠の言いたいことに気付いたのだ。
―捜せっていうのか…?
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母親の故郷で、真珠のマークが入った、墓のような何かを。
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以下、感想と考察
レコーダー代わりにされて若干不服そうな宮前。まあ、面会にICレコーダーとか持ち込めないからね…。なんかそろそろアラタと真珠の世界についていけなくなってる感じがするけど頑張って欲しいなー。
真珠が匂わせた真珠のマークが入った何か…そこに眠っているのは本物の真珠の遺体か?
相変わらず真珠は狡猾だ。面会で直接事件の話が出来なくなってしまったものの、直接あえて昔の話を蒸し返したように見せかけて、“秘密”という言葉を出してアラタに注意喚起してからさり気なく指示を送った。これは井手刑務官を始め、拘置所はすぐには見抜けないだろうな。
では、真珠がアラタに指し示した『環の故郷にある真珠のマークが入った墓のようなもの』とは一体何なのか。以下考察していきたい。
それは墓のようなもの…ではなく墓そのものなのではないか。…そう、本物の真珠の。
以前から私は真珠の正体は『夭折した本物の真珠の妹。無戸籍児』だと予想している。この予測の根拠は以下の記事にあるのだけど…
→【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・45話【感想・ネタバレ・考察】突然、全てをぶち壊しにするような破滅的な言動を取り始めた真珠に法廷は騒然となる
環の不自然な行動は、今の真珠(妹)を本物の真珠(姉)であるように見せかけるため&本物の真珠の死と遺体を隠すためだったのではないかと考えている。
そして、真珠の実年齢はもっと低く(恐らく戸籍よりも2歳ほど??)、真珠の切り札は『犯行当時は20歳ではなく18歳以下の未成年だった』ということであったと予測する。
そのため、アラタには本物の真珠の死体を見つけてもらい、自身が本物の真珠ではないことを暴いてもらう必要があるのだ。
恐らく環は可愛がっていたが、死を隠す必要があったため、本物の真珠の死体を自身の実家の裏山に捨てたのだろう。真珠があえて環の私物をそこで燃やしたという話を持ち出したのは、アラタに“裏山”という場所を印象付けたかったのだろう。また、真珠自身が本物の真珠の死体を環の死後、改めて裏山に遺棄した可能性もある。
恐らく今後アラタ(と宮前も?)は早速環の故郷に向かい、墓を探し暴くことになるのだろう。だが、そこまでしてしまうと、警告通り桜井検事はアラタに対し何らかの対抗処置を講じてくるかもしれない。
果たしてどうなる…?
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