【漫画】あなたがしてくれなくても56話・最新話【感想・ネタバレ・考察】もう私を愛していた誠はいない…現実を突きつけられた楓は嘆き、その感情は怒りと憎しみに変わっていく…

あなたがしてくれなくても 7巻表紙

一度は関係が修復したように見えたみちと陽一。しかし、陽一がみちが子供を望んでいることを知り同意しているふりをしながら、なあなあにしてみちが子供を諦めることを待っていたことが明らかになり、みちは陽一を信用できなくなってしまう。

一方、楓は誠が浮気をしており、その相手がみちであったことを確信し誠に問い質すが、みちを庇うような言動を繰り返す誠にショックを受け、衝動的にホテルに家出してしまうのであった…。

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あらすじ、ネタバレ

家出をしたきり誠と会っていなかった楓は仕事の帰り、思い出の公園に誠を呼び出すが…

その日、楓は小説家、岩原シマコとの打ち合わせがあった。岩原の前作である『愛のカタチ』を読み終え、『面白いけど怖い』と率直な感想を言う後輩の横井に楓は『そろそろ先生の所に行くわよ』と声を掛け、オフィスを出るのであった。

『愛のカタチ』は主人公の女性が夫に浮気されるも離婚せず、夫に強い執着を抱くというストーリーであった。打ち合わせに向かう途中、横井は『主人公の愛ってすごいですよね。私だったら即行で別れます』と無邪気に言う。その言葉に楓は思わず『私もそう思ってた』と呟いてしまい、横井に聞き返されると笑って誤魔化しながら思うのであった。…それは浮気をされたことがない人だけが言えるセリフで、それを口にできる横井はとても幸せなのだろうと…

一方、その頃誠は会社の廊下で社員からお土産のチョコレートを受け取っていた。悪気なく『奥様とどうぞ』と微笑む女性社員、小山に誠も笑顔で『はい』と答えた。高尾高原で買ったというそのチョコレートは楓が好みそうな見た目をしており、小山と別れた誠は『楓に連絡してみようか』と思い立ってスマホを取り出す。

スマホのラインの画面。誠が送った『俺と話してもいいと思ったら連絡して』というメッセージには既読がついていたものの、楓からの返答は無かった。『楓が好きそうなチョコを貰ったからよかったら…』とう途中まで文章を打った誠。だが、その文章を結局消してしまい、誠は廊下で一人俯いたまま立ち尽くすのであった…。

夜、作家岩原シマコとの打ち合わせを終えた楓と横井。『原稿ができたら送る』と笑顔で告げた岩原が去るのを見送った楓は横井にも『じゃあここでお疲れ様』と言って別れ、一人帰り道を歩く。

すると、途中で公園に差し掛かり、『ここ通るの久しぶりだ』と立ち止まった。

昔、楓の会社のオフィスがこの近くにあり、仕事終わりに時間が合えばよくこの公園で誠と待ち合わせていたのだ。

次の瞬間、笑顔で座って楓を待つ誠の姿が見えて楓は立ち尽くす。しかし、それは幻で、孤独に襲われた楓は思わずラインで誠に『話があるなら聞くわ、来れる?』とメッセージを送るのであった。

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誠が呼び出しに応じて謝罪してきたことに喜びかけた楓だったが、『そのまま帰ってこなくても構わない』という誠に激昂してしまい…

公園の噴水の縁に座って待つ楓。しばらくすると、誠がやって来て『楓』と声を掛けた。内心ドキッとしながら顔を上げた楓に誠はタクシーが中々捕まらず来るのが遅れたことを『ごめん』と詫びる。楓が『ううん』と答えると誠もまた噴水の縁に腰かけた。

しかし、誠は楓の隣に直接腰かけず、楓が横に置いていた鞄越しに座り、楓は『何この微妙な距離感』と複雑な気持ちになる。

その時だった。

「本当にすまない」

あなたがしてくれなくても56 ハルノ晴

神妙な面持ちでそう切り出した誠。その言葉に楓は期待するような表情を浮かべた。

しかし…。

「楓の気の済むようにしてくれていいから」

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『え?』と心の中で声を上げた楓。さらに誠はこう続けた。

「俺と一緒にいるのが嫌ならホテルにいてくれて構わない」
「そのまま帰ってこなくても仕方ないと思っている」

あなたがしてくれなくても56 ハルノ晴

再び、『申し訳ない』と言おうとした誠。だが、それを遮って楓が叫んだ。

「何それ!?」
「どうしてどんなに冷静なの!?」

あなたがしてくれなくても56 ハルノ晴

まるで離婚することが前提の様な誠の言い方に楓は感情を抑えることが出来なかった。

「血相変えて「帰ってきてくれ」って懇願するんじゃないの!?」
「何度も何度もホテルに来るんじゃないの!?」
「このまま私がいなくなってもいいの!?」

あなたがしてくれなくても56 ハルノ晴

ヒステリックに思いの丈をぶつけた楓は、泣きそうになるのを堪えながら誠を睨みつけた。

だが…

「あ…」

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誠はただ戸惑うだけであった。

もう誠は自分のことを愛していない…そう理解した楓は一人夜の公園で泣くのであった…

「もういい!!」

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誠の態度に業を煮やした楓はそう叫んで立ち上がると、誠に背を向けて速足でその場を立ち去った。

広い公園の中、ヒールの音を響かせながら歩き進む楓。怒りに震えていたが、ふと立ち止まり振り返った。

しかし、後ろから誠が追って来る様子は無かった。

そして、楓は立ったまま声を上げて泣き出したのだった。

家出をしたのは誠を試すためだった。誠の浮気は気の迷いだと信じたかったのだ。誠の愛情がまだ自分にあると思いたかった。そのために、誠に何度もホテルまで来て、『帰って来てほしい』と懇願されるのを期待していた。

しかし、そうはならなかった。そして、ずっと目を背けていた事実を今しがた突き付けられたのだ。

やっと心が理解していく
私を愛してる誠はもういないって…

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楓は一人、夜の公園で手で顔を覆って泣き続けるのであった…。

数日後、岩原シマコから原稿を受け取った楓と横井。

原稿を読了した楓は『先生が書く男女の愛憎は素晴らしい』と感想を述べた。岩原は礼を言うと二人にこの後もう少し時間があるかと尋ねた。今後の展開について話したいのだという。

『もちろんです』と答えた楓であったが、その前に化粧室に向かい、席を外した。

楓が去った後、横井もまた『面白かったです』と感想を述べ、前作の『愛のカタチ』について『最初はラブラブだった男女の愛情が憎しみに変わっていく様が怖くて一気に読んでしまった』と。

率直な横井の言葉に岩原は穏やかに微笑みながら『人間の感情は本当に興味深いもので、愛情が深いほどその分傷つきもがく』と答えた。そして、こう続けた。

「時間を置いてその次に必ず来るの」
「憎しみと怒りが」

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化粧室で一人、口紅を塗り直す楓。鏡に映る楓は無表情であった…。

あなたがしてくれなくても 7巻表紙

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以下、あらすじとネタバレ

素直になれなかった結果、無様な形で本音を明かすことになった楓。多分今は最もなりたくない女になっているのではないか

本当は誠とよりを戻したくて仕方がない楓。今は何よりも誠が離れていくことを恐れている。

しかし、自分が良い女であるといいう自負が強い楓は『誠から愛されている自分』像を失いたくないから、『誠は自分に対して愛情を失った訳ではなく、一時の気の迷い、性欲から浮気をしただけ』『浮気をした誠の方が、帰ってきてほしいと懇願してきて、それを”許してやる”形でよりを戻す』という形にこだわってしまい、自ら歩み寄ることが出来ない。

だから、公園に呼び出すラインのメッセージですら高圧的で上から目線…。『話があるなら聞くわ、来れる?』ってさり気にヤバくないか? 誠の愛を失いたくないのに、誠に対して優位に立ちたいという思いを捨てられないからこうなるというね。

その結果、誠から思っていたような言葉や態度が出てこなかったことに、パニックになり怒り、ヒステリックに叫ぶという醜態を晒した。

感情的に『どうして私のことを追いかけてこないのよ』と騒ぐ女…プライドが高くて実際に”できる女”である楓にとって、最もなりたくない、軽蔑する女に今、まさになっているんじゃないかな。

そして、誠もまた楓にここまで言われて初めて、自分が楓と別れることを前提で考えていることに気付くという。

何話前かの独白で『楓との関係がどうなったとしても転職はする』とか考えていたけど、そもそも楓とやり直すというイメージが無いんだよな。申し訳ないという思いはあるけど、もう愛情はゼロ。だから、楓との会話は謝罪ベースで、戻ってきてほしいとかこれからどうしようかというような言葉が一切出てこない。

多分、以前までの誠は楓の気位の高さ、気難しさをよく理解して、楓が求める言動が出来ていたのだろう(だから夫婦になれた)。でも、もう誠は楓に対して関心がないから、もう楓が言外に望んでいることを汲むことができなくなっている。

これこそが因果応報、楓が今まで家庭を蔑ろにしてきた結果なわけだけど、キツイよね…。

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そして、楓の嘆きと悲しみは怒りと憎しみに変わるか?

そして、ラスト、小説家の口から『愛情が深かった分、遅れて怒りと憎しみが来る』と語られるなど今後、楓が悲しみを怒りに変えて何かしらのアクションを起こすことを暗示される。もう誠の浮気相手がみちだと知っている楓。このままみちのところに突撃するのか。

ちなみに、小説家の名前が岩原シマコ…。これ、キャラデザはともかく、名前はきっと岩井志麻子先生がモデルよね…。下品さを引き算した知的なしまん子ちゃん…。

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