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『ヴィンランド・サガ』20話の感想
12/2 昨日の敵は今日の友展開好き!でも皆ガッツリ負傷してる。殺し合ってたもんね、君ら。トルケルに至っては片目潰れてるし。こういった肉弾戦が中心の世界だと隻眼って相当不利な気がするけどどうなのかしら。
しかし、トルフィンの状況が理解できず着いていけてない感が何とも。この子、いい加減頭悪すぎだと思うの…。政治的な争いが話の中心になってくると、脳筋タイプの主人公って置いてけぼり喰らって話に絡めなくなって存在感がなくなっちゃうけど、トルフィン大丈夫かな?クヌート殿下並みに急成長しないと今後色んな意味で生きていけないと思う。
アシェラッドって『灰まみれ』って意味だったのか。つまり、灰被り…サンドリヨン、シンデレラと一緒なわけだ。一奴隷の子からヴァイキングの首領にまでのし上がった彼の人生は確かにシンデレラという事が出来るのか。
そして乗り気ではなかったとはいえ自身への反逆へと加わったアトリーに金の腕輪を餞別としてくれてやるアシェラッド。デーン人を嫌いと言うけど、それ以上に良いリーダーなんだな…。
…あれ?『耳』ってどうなったの?死んじゃった??
映画『ミザリー』について…小説版と比べるとかなりマイルド
12/4 名作ホラー映画って結末や展開が分かっててもやってるとついつい見ちゃうよね。 テレ東の『午後エンタ』で『ミザリー』の話。
雪道で事故に遭ってしまった大衆小説家のポールは”ナンバーワンのファン”を自称する元看護士の中年女性、アニーに救助&看護される。
しかし、アニーはポールの書いていた『ミザリー』シリーズの原稿を見たアニーは『結末が気に食わない』と激怒し、原稿を燃やすことを強要。そしてケガで身動きが取れないポールを監禁・拘束し、痛めつけて『ミザリー』の結末を書き直すように迫る。ポールはアニーの狂気の下で脱出を試みながらもアニーが納得するような『ミザリー』を書き進めて行くのであった…。
以下、ただの感想だけれども映画・原作のネタバレも含まれてるので嫌な人は飛ばして下さい。
映画オリジナルのおじいちゃん保安官。ホンワカ穏やかそうな人だけど、鋭い巻の持ち主でポールがアニーに監禁されていることに気付き、アニーの家に立ち入る。
…しかし、人のいい感じのおじいちゃん保安官がアニーに猟銃で後ろから胸を撃ち抜かれるのは何度見ても心が痛むなー。そして、ここで『来るぞ』と分かっていてもビクッとしてしまうビビりな私。
こういうサイコ女、本当に居そうだから怖いよ。
改めて観ると映画と小説は全然雰囲気違う。ハッキリ言ってしまえば、映画はかなりマイルドにされている。サイコパス女アニーも、映画版はパッと見、真面目そうで地味な中年女性、しかし、狂気を秘めている…という感じで、時折チャーミングな表情を覗かせる。でも原作小説のアニーは可愛げなんて物は欠片も無く、序盤からクレイジー。暴力的だし、ゴツイし、物語に対するこだわりも偏執的で思い込みも強くてポールに対して聞く耳持たない。
そして、映画版、アニーがポールに対してするのは、木づちで足首を叩き潰すというもの。このシーンは中々怖い。しかし、映画版だとポールはアニーを倒して生還した後、杖つきながらだけどちゃんと歩けていて、メンタル的には元気そう。ラスト、レストランのメイドが『一番のファン』を自称し、そこにアニーの片鱗を見出だした主人公がひきつった笑いを浮かべると言う、ちょっとブラックな終わりかた。
小説版はもっとグロい。アニーはポールの左足首を斧で叩き切った挙句、止血と称して火で焼く。左手の親指まで切断する
そして何とかアニーを倒して生還し、作品が高く評価されるものの、ポールは車椅子生活を余儀無くされ、主人公はアニーの幻覚に怯え『俺はみじめだ』と精神的にうちひしがれ、酒浸りになってしまう。でも、そんな中でも創作意欲は湧いてきて、ポールにとって再び“書くこと”が の救いになる…という、ビターであるものの一筋の光が差し込むようなラスト。
元々小説版は作品全体を通して『何故人はお話を作るのか』というところを突き詰めている様な感じもあるからね。
長くなってしまったが、とりあえず映画も小説もどっちも好き。
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黒人化セーラームーン問題に思うこと…プルートを忘れるな!
12/6 セーラームーンのキャラを黒人化して書いた人がいてそれが炎上してるとかしてないとか。こんな感じ。
どうも書いた人はセーラームーンのキャラが皆、白人として描かれていると考えて、それに対しての問題提起として描いたよう。
…これ、よく日本の漫画、アニメについて海外から誤解されることなんだけど、髪色明るかったり目の色カラフルでも、日本人はあくまで日本人として漫画やアニメのキャラを描いてるからね…。セーラームーンも金髪だったりするけど、日本の中の日本のお話として描いている。まあ、日本人に少なからず白人コンプレックスはあるし、平たい顔民族なのに目鼻立ちハッキリで髪色明るいキャラを描く日本人は海外から見ると奇妙なのかもしれないけど。
そして、ネットではこの絵が『ブラックウォッシュだ』と叩かれてる様だけど、個人的には『これは、これで、うん、ありじゃない』と思ってしまう。純粋に私の人権意識が低いだけなのかもしれないけど、元々オタク界隈って、『もしキャラクターが○○だったら…』みたいなのが良く題材になってて、それぞ『もし男だったら』『もし女だったら』というのは沢山あるので、その亜種位にしか感じないんだよなー。最近、色々と繊細だからその内『もし女だったら』とか『もし男だったら』もその内難しくなるのかな?
でもこの肌色問題で一番納得いかないのが、唯一の褐色肌のセーラープルートが忘れ去られている事!件の絵師が無視している事。いるよ、褐色肌。せつなさんを無視するなぁ!!
私、SFCの『美少女戦士セーラームーンS 場外乱闘!? 主役争奪戦』の持ちキャラがプルートだったもので…(武器や技が格好いいのと、本編であまり登場しないからレア感があるというそれだけの理由だけど)。あ、あと『ふわふわパニック』。プルートの必殺技が強すぎる。ネプチューン、ウラヌスもだけど。
プルート、確かにそんなに頻繁には出てこないけど作品の立ち位置としてはかなり重要なキャラだし、そういうキャラを無視して『この作品は~』みたいなことを言ってしまうのはどうなのだろうか。
12/9 進撃の巨人30巻。色々言われていたけど、やっぱり伏線しっかり張ってたんだな…。そしてアニメseason2のED『夕暮れの鳥』の映像の意味が分かって何だかもう…凄いや。
12/11 今期本当にドラマ見てないや…。いつも何だかんだ一つ位見てるのにな…夏ドラマ結構沢山見た反動かな?
ヤマダモモコ氏とタワマンの虐待死事件について
12/12 知らなかったよ。豊洲のタワマンの虐待死事件。母親の交際相手に殺された男の子がイラストレーターのヤマダモモコ氏の息子で、イラストに登場していたリュウ君だなんて。ちょくちょく見る絵だった。
何だろう、元々あのイラストや作品が現実を元にしたイラストエッセイだってことは頭で分かっている。でも、あのイラストや作品と現実に起きた事件。フィクションがリアルに侵食されるような、とても変な感覚。ああ、ただ私はこの事件が起きたこと、事件の内容をただ認めたくないだけなんだな。あのブラックで自虐めいているけど、優しくて幸せな世界が続いて欲しいんだな。
とりあえずヤマダモモコ氏を叩かないで欲しい。誰が一番苦しんでいるかなんて、そんなの分かるじゃないか。交際相手の男にも同じくらいの連れ子がいて、新しく家族になる事前提で同居していて、半年以上一緒に過ごしていて、自身に海外出張が入って、『自分がその間面倒見るから』と言われて預けて…。その言葉を信用してしまったことは罪か?今まで関係が上手く行っていたのだったらまず疑う事なんてないだろう。
世間で『シングルマザーの子どもが母親の交際相手に虐待される』っていう事件は沢山あるけれども、上手くいっているステップファミリーだって沢山いる。人が思っている以上に疑うという行為を続けるのは難しい。
幸せなはずの時間を描いたはずのイラストたちさえ、今は母親の心を抉ることになるのだろうか…。考えると辛い。
12/15 友人に『最近の鬼太郎が滅茶苦茶面白い』と言われたので気になる。半年位前までは日曜9時はフジテレビの鬼太郎にしていたのだけど、長女が『オバケ怖い』と言う様になったから日曜日9時はテレ朝の仮面ライダーとリュウソウジャーになってしまった。
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『ヴィンランド・サガ』22話の感想
ビョルンさんの死が悲しい。ビョルンさん、戦士のキノコ食べたりと狂戦士っぽい所もあるけど、平素は冷静でちゃんとアシェラッドのこと見てたんだな。ただアシェラッドに心酔していたのではなく、アシェラッドのデーン人嫌い…というか人間嫌いを理解していて、その上で着いて行っていたんだな。最期の言葉が『友達になりたかった…』というのが切ない。
そして、語られるアシェラッドの過去。…本当にシンデレラ感があるんだな、この人の人生。登場当初は飄々とした面が目立っていたけど、何かどんどん厳かになって行ってる。ラグナロクも最後の審判もアルトリウス公の復活も訪れる兆しの無い救いようのない世界。色々と考えてしまう。
そして、冷静に考えると腕骨折した状態でアシェラッドに挑もうとするトルフィンは確かにやっぱりアホの子なんだろうな。そりゃいい加減にアシェラッドもキレるわ。
なんかこの調子だと主人公のはずのトルフィンが話の本筋からどんどん置いてけぼりになりそう。