ハルオへの想いの強さを競う様に『スパⅡX』で戦った大野晶と日高小春。勝利への執念を燃やす日高は豪鬼を使い大野のザンギエフに対して卑怯な戦法を取るが、大野は日高の罪悪感から生まれた一瞬の隙を狙い、圧倒的な技量の差を見せつけて勝利するのであった。
一方ハルオは大野の姉、真に勧められて原付免許を取得した。大野に良い所を見せたかったハルオは真っ先に原付に乗る姿を大野に見せに行き、大野もまた喜ぶ。しかし、ハルオが『原付に乗っていつでも来てやる』と言うと大野は切ない表情を浮かべるのであった…。
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Contents
以下、あらすじとネタバレ
52 －ＣＲＥＤＩＴ～大野への愛を自覚したハルオは宮尾にそれを打ち明ける
原付の免許取得でゲームから遠ざかっていたハルオは久々にゲーセンで『ヴァンパイアハンター』をプレイするも上手くいかず、ムシャクシャした気分で帰宅する。
しかし、ハルオは自分が落ち込んでいる理由がゲームではなく、原付を見せに行った時の大野の態度であることに本当は気付いていた。大野はあの日、今までに見せたことが無いくらい切ない表情を浮かべていたのだ。元々無口で何を考えているか分からない大野だが、ハルオは大野のその表情からこれだけは察していた。
今までどおり、もう 仲良くできねぇってこと…
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 12/168
大野の身に一体何が起きたのか、そして何故自分がこんなにもモヤモヤするのか…考え続けるハルオは昔はわずらわしかっただけの大野の存在が自分の中で非常に大きくなっていることに驚く。そして、ある日原付で街を走っていたハルオは街の至る所が大野との思い出で溢れていることに気付くのであった。
楽しかった
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 19/168
大野といるのが一番楽しかった
熱かった
闘志とは別の何かが燃え上がっていた
そして、ハルオは親友の宮尾の家を訪ねる。宮尾はハルオを大歓迎し、ハルオと一緒にやりたいがために買っておいた『熱血高校ドッジボール部』を共にプレイする。宮尾はゲームをしながらもハルオと大野の間に何かあったことを察し、『流されっぱなしですぐに大野さんと疎遠になるハルオを見ているとイライラする』と苦言を呈する。
だが、そんな宮尾の言葉にハルオは今までと違って『疎遠になるのはもう嫌だ』『大野の事で悩んでいる』と正直な気持ちを話し、『宮尾が言っていたように俺は自分の大野への気持ちを誤魔化していた』と言う。ハルオのその言葉に心の底から驚愕する宮尾は『ハルオには下心が無いから、大野さんへの感情は恋ではなく愛なのでは』と言う。宮尾のその言葉にピンと来ないもののハルオはハッキリとこう言うのであった。
「単純に…ひとりの男として…」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 28-29/168
「俺は大野のことが好きなんだなって…」
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53 －ＣＲＥＤＩＴ～大野への恋をどうすべきか迷うハルオに土井が『スパⅡX』の大会で優勝して告白することを提案する
1996年。4月には東京ビックサイト、東京国際展示場が開場し、5月には2002FIFAワールドカップ日韓共同開催が決定し世間が動いていた。
そんな世間の動向とは無関係に、ハルオの部屋には宮尾、土井、大野の姉の真、そしてハルオの母なみえが集まっていた。
『とうとうハルオが大野への愛を自覚した』…そう皆に語る宮尾。盛り上がる土井、真、なみえ。部屋の主のハルオはそれを聞いて居心地悪そうにしているが、ハルオそっちのけで『ここまで長かった』と感慨深く言い合う宮尾、真、なみえ。『格下だと思ってたハルオが大野さんとそんな関係になって、しかもバイトしたり原付免許取ったりと大人になってる…』と勝手に落ち込む土井。
しかし、真から『これからどうするの？その気持ちを貫く覚悟が出来ているの？』と尋ねられたハルオは返答に困る。大野とのことは色々と考えているのだが、家庭の事情等色々と抱えていそうな大野に対して、何も出来ない自分に不甲斐なさを感じているのだ。
「それに…大野（あいつ）との勝負はまだついちゃいねぇ…決着もついてないのに…浮かれた気持ちになんてなれねぇ…」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 44/168
大野を恋愛対象として以前にライバルとして見ており、その上一度もちゃんと大野に勝利したことが無いハルオ。告白以前に大野に勝つことがハルオのモットーなのだ。
すると、いじけてハルオの部屋の『ゲーメスト』を読んでいた土井が『これいいんじゃないの？』と言って皆に『ゲーメスト』の記事を見せて言った。
「96年『スーパーストリートファイターⅡX』全国大会」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 47/168
「これに大野さんと出場して優勝するんだよ」
「優勝して愛の告白だ、これならハルオも納得いくやり方じゃねぇか？」
正にうってつけの方法を思いついた土井。『二人で大阪に遠征旅行』と騒ぐ真となみえ、珍しく良いことを言った土井に驚く宮尾。
大阪での『スパⅡX』の大会…それは２年前中学３年生だったハルオと大野が修学旅行を抜け出して出場した大会で二人は決勝でぶつかった。しかし、ハルオはそこで大野に勝利したものの、実は大野の筐体はボタンが故障していたのだ。『あんなものは決着でも何でもなかった』…そう思うハルオ。
…もし…
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 49-50/168
…もし あいつがいいと言うなら
再戦を…決着をつけたい…
それでもし俺が優勝したら―
そして、屋敷に帰った真は大野にハルオがかなり本気で『スパⅡX』での決着を望んでいることを伝える。
「ハルオくんの本気 受けとめてあげなさいよ晶…」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 52/168
家庭教師兼教育指南役の業田萌美が許してくれるかどうかという問題が残ってはいるものの、大野もまた『”時”が来る前に決着をつけるべき』と思うのであった。
そしてハルオは早速ゲーセンで『スパⅡX』の修行を始める。ハルオの心のガイルさんもハルオの大野への愛のため負けないと誓うのであった。
54 －ＣＲＥＤＩＴ～大野は大会に優勝してハルオとの縁を断ち切ろうとしていた
話はハルオが原付の免許を取得する前に遡る。ある日、大野は教育指南役の業田萌美に呼び出され『ロス在住のご両親があなたを呼び寄せています』と告げられた。
「７月末…晶さんは日本を離れることになるのです」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 60-61/168
大野の両親は大野にロスの高校生活を経験してロスの大学に通うことを望んでいるのだという。俯く大野。そんな大野を見て、萌美も珍しく自身の感情を吐露するのであった。
「決められた学校にいき、決められた場所に住み、決められた男性との結婚が待っている…」
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「大野家指南役の立場としてこの方針になんの疑問も感じていませんでした。感じていませんでしたが…」
「…個人的な意見としては、なんとさびしい方針かと…」
『散々縛り付けてきた私が言う事ではないですけど…』そう言いながら複雑な表情を浮かべる萌美。大野が日本で過ごせる時間はあとわずかなのだ…。
しかし、ハルオと同じく今はただ『スパⅡX』の大会に向けて修行を続ける大野。大野のザンギエフは最高に仕上がりつつあった。大野は姉である真の話からハルオが大会で優勝して自身に気持ちを告白しようとしていることに勘付いていた。自分の将来を理解している大野もまた、ハルオに負けるわけにはいかないのだ。
そして、自身のハルオへの気持ちを整理するためにも、大野は再び日高の元を訪ねるのであった…。
その数日後、大野は萌美に『スパⅡXの全国大会に出場するため、ハルオと共に大阪に行きたい』と申し出た。案の定萌美は『大阪旅行、それも男性と二人で行くなんて言語道断』と怒って見せた。しかし、背を向けながら『少々あきれたのでその日は実家に帰ります』と暗に大阪行きを許可したのだ。萌美の最後の気遣いに大野は感謝するのであった。
そして、大会前日の７月初旬。ハルオと大野は駅のホームで待ち合わせて共に大阪に向かった。
しかし、その頃、大野家の屋敷では妹、晶のロス行きの件を知らされた真が号泣していた。元々、ロス行きも婚約者も本当は姉である真に期待されていたことであった。妹の急なロス行きの件を知れば真が罪悪感を持つ…そう思った大野、萌美、じいやは真に伏せていたのだ。大野のハルオへの想いを知っている真は『娘の将来のことを本当には考えていないパパとママはアホンダラ』、『晶も私と同様に親の期待なんて無視すればいい』と言うが、じいやは『晶お嬢様はご両親や家のことを思っているからそれはしないだろう』と答える。
『晶にもハルオくんにもなんて詫びればいいの…ハルオくんもやっと自分の気持ちに気付いたところなのに』と涙を流す真。そして、晶が『スパⅡX』の大会でハルオに勝つことで、ハルオとの縁を断ち切ろうとしていることに気付く。
ハルオくんは勝って告白
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晶は勝って決別…
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55 －ＣＲＥＤＩＴ～大阪のゲーセンを堪能するハルオと大野
大阪に辿り着いたハルオと大野。大阪については『バーニングファイト』の１面ステージ”なんば”や『KOTM』での通天閣位のイメージしかない二人。しかし、せっかく大会前日に来たのだからと大阪でもゲーセンめぐりを始めた。
『龍虎１』『龍虎２』『ワールドヒーローズ』シリーズ、『サムライスピリッツ』『ストゼロ』『ストゼロ２』…ハルオが大野とやり残したゲームは沢山あった。この日のために沢山お金を持ってきたハルオと大野は新作の『ラストブロンクス―東京番外地―』等のゲームをしたり、たこ焼きを一緒に食べたりと楽しい時間を過ごす。微笑ましい二人の姿を陰で見守るガイルとザンギエフは『このまま陰からずっと見守っていたい』と思うのであった。
最後は置いてある筐体のほとんどが１０円でプレイできるがパワー調整が最大に設定されているゲーセン『フェラーリ』に行ったハルオと大野。そこでハルオは大野に『ヴァンパイアハンター』での勝負を挑む。しばらくプレイしていない上に弱キャラの”ビクトル”を選んだ大野にさすがに勝てると思っていたハルオ。しかし、やはり大野の腕前は凄まじく、ハルオの”ビシャモン”はコテンパンにされてしまう。そして、ハルオの後にも挑戦してきた大阪のゲーマー達を次々と倒していくのであった。
そんな光景を見ていたハルオは不思議な感覚になる。昔はどんなゲームでも易々こなす大野のことを『目の上のたんこぶ』とまで言っていたハルオ。しかし今となっては『誇らしい』と思うようになっていたのだ。
その後も『ワールドヒーローズ』で“秘密の花園”をやりたくて“ラスプーチン”を使う大野の対戦したハルオはあまりの強さに『明日勝てるのか？』と不安になり、『格ゲーはやめよう』と言い出す。そしてセガの新作、『ダイナマイト刑事』を二人プレイすることとなった。久しぶりに大野と協力プレイをしたハルオ。大野にゲームの内容を解説しながらハルオは思うのであった。
楽しいぜ…何が一番幸せかと問われたら…
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今 この瞬間が―
ところが、折角いい感じにゲームが進んでいたのにゲーセン『フェラーリ』に大阪府警が『22時過ぎに遊んでいる未成年はいないか』と見回りにやって来たのだ。捕まるわけに行かず慌てて大野を連れて逃げ出すハルオ。
『ダイナマイト刑事』が中断されてしまったものの、ゲームはかなり堪能したハルオと大野。大野はまたたこ焼きが食べたいと訴え、ハルオは『また！？』と呆れるのであった。
56 －ＣＲＥＤＩＴ～ハルオは大野と同じ部屋、同じベッドで眠ることになる…
大野と共に大阪のゲーセンを堪能した後、ホテルの部屋で一人になったハルオ。テレビが壊れていて点かず退屈で、明日の『スパⅡX』の大会の事を考えると眠れない。すると、隣室の大野の部屋から物音が聞こえてくる。大野もまた起きてお菓子を食べている様で、ハルオは壁越しにからかうのであった。
しかし、その後もハルオは眠れなかった。壁の向こうに大野がいる…そう考えると落ち着かず、どこかで大野が遊びに来ることを期待してしまっていた。悩んだあげく、ハルオはふと壁越しに大野に向かって『オバケとか平気か？額縁の裏とかちゃんとチェックしたか？』と言ってしまう。すると隣室から何かが割れる様な物音が響く。驚き心配したハルオが廊下に出ると、隣室からバスローブ姿の大野も飛び出してきた。
何と、大野の部屋に飾ってあった絵の裏には本当にお札が貼っており、見つけた大野はパニックになって額縁を割ってしまったのだ。恐怖から明らかに一人で寝られなくなってしまっている大野。仕方なく、ハルオは自分の部屋に大野を入れてやるのであった。
しかし、ハルオの部屋のベッドは一つ。気まずくなったハルオは『俺はお前の部屋で寝る』と言って去ろうとした。すると、大野は心細げな眼差しをハルオに向け、ハルオの服を引っ張って引き留める。『ここで大野を恐怖心から寝不足にさせてしまっては明日の勝負がフェアでなくなってしまう』…そう考えたハルオは仕方なく大野と同じベッドで寝る事にした。
「明日に備えてとっとと寝るぞ…！」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 129/168
そう言って電気を消して横になり眠ろうとしたハルオ。しかし、ふと大野の方を見ると、大野は起きており真っ直ぐにハルオを見つめているのであった…。
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57 －ＣＲＥＤＩＴ～ついに始まった『スパⅡX』の全国大会…ハルオは無事予選突破したが、大野は…
同じベッドで真っすぐハルオを見つめ続ける大野。そんな大野にハルオは『寝なさい』と言うが、大野は眠ろうとせず、背を向けようとしたハルオを突いたり、くすぐったりして眠らせようとしない。
相変わらず何を考えているか分からず突拍子の無い行動を繰り返す大野にハルオは困惑する。大野を制止しようとしてその手を握ると、ふと今までの記憶が蘇る。昔から暴力的でマイペース、そして常にゲームでも何でもハルオの先を行く、忌々しく、『目の上のたんこぶ』だった大野。
「お前は…」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 140-141/168
「…本当にかわいいな…」
思わずそんな本音が口を衝いたハルオ。
その言葉を聞いた大野は照れながらも『７月末にはハルオと別れロスに行かなくてはならない』という現実を思い出し、ハルオの頭に自身の頭を擦り付ける様にしてくっついた。ハルオはそんな大野の甘える様な仕草に動揺し、『手の置場が分からない』と素直に言う。すると、突然大野はハルオに噛みついた。悲鳴を上げて『何で噛むの！？』と尋ねるハルオ。しかし、大野は勝ち誇った笑みを浮かべ、それからしばらく寝ようとするハルオを小突いたりくすぐったり、噛みついたりを繰り返すのであった。
そして、そのまま朝がやってきて、『スパⅡX』の全国大会の火蓋が切って落とされた。開会の挨拶を目の下にクマを浮かべながら聞くハルオ。散々、大野に眠るのを妨害されて寝不足なのだ。一方、大野は人の眠りを妨害した癖にいつの間にかぐっすり眠っていた。『ベストな状態とは言えねーが、自分の力を発揮する』と決意するハルオ。予選ブロックはA～Lの１２ブロックあり、ハルオはCブロック、大野はFブロックだ。
「それじゃ………決勝トーナメントで会おうぜ…」
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 150/168
そう言って大野と別れたハルオ。全国の強豪たちが集い、『待ち』や『ハメ』何でもありの全国大会。予選で負けてしまえば今までの苦労も水の泡で大野と対決し、そして勝利して想いを告げることも叶わない。
予選を３回勝ち抜けば本選に行ける。まずは１勝したハルオ。すると次は前回の大会で戦った、リュウのコスプレをした北海道の加藤選手が立ちはだかった。『前回はコテンパンにされたが今回はそうはいかない』そう言って凄む加藤選手には前回では感じられなかったオーラが漂っており、焦るハルオ…が、加藤選手は大したことなく、ハルオは完封勝利する。
しかし、予選最後の相手の”T.ホーク”使いの関西弁の男性は手ごわく、”コンドルダイブ”の前でハルオは苦戦、窮地に追いやられる。だが、
俺には…大野（あいつ）との勝負が待っている…
ハイスコアガール９巻 押切蓮介 156/168
負けたくないやつに負けるわけにはいかねぇ！！
そう強く思いながら反撃したハルオは”T.ホーク”使いを倒し、無事に予選を勝ち抜くのであった。『何とか生き残ることが出来た』…そう思ったハルオは『大野は？』と思ってFブロックのトーナメント表を見た。すると、信じられない光景が目に飛び込んで来た。
…大野は、なんと１戦目で敗退していたのだ…。
以下、感想と考察
珍しく役に立った土井
小学生の時は大野との逆玉を狙い、ハルオを小ばかにしてきた土井。高校生編で再び登場し、にぎやかし要員と言うかギャグ担当位にしか思っていなかったけど、『スパⅡXの全国大会で大野を倒して、そこで愛の告白をすれば』とハルオに提案するという、とても重要な役割を担った。珍しく役に立った…というか初めて役にたった、土井。
まあ、この土井君、カッコつけたり嫌味を言ったりもするけど基本それは劣等感から来ている行動で、根はイイ奴なんだよね。この『ハイスコアガール』押切蓮介の他の作品からは想像できないけど、嫌な奴が誰もいないのがすごい。
勝って告白、勝って決別…大会と二人の行く末は…！？
遂に大野への愛を自覚し、『スパⅡX』の大会で大野に勝利し告白することを決意したハルオ。一方、大野はハルオへの想いを断ち切るために優勝を狙う。中々すごい展開だ。
ところで、大野の両親ってほとんど出てこない。１巻の空港で大野をハルオから引き離している女性が２人いるけど、多分黒髪の方が姉の真で、髪にベタが塗られていない方が母親。一コマだけ困惑した表情を浮かべている。
教育を業田萌美に一任して自分達はロスに暮らし、勝手に進路や結婚相手も決めて急に日本からロスまで呼びつけたりする…この大野家の親は何を考えているんだろう。いや、マンガでそういうのを突っ込んでも意味がないんだけどね。
そして『スパⅡX』全国大会。大野との対戦を目指したハルオはなんとか予選を突破したものの、何故か大野は１戦目で敗北していて…。一体、何が起きたのか、そしてハルオと大野の決着は…！？
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