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不倫・浮気を繰り返す夫を見て見ぬふりをし続けていた漫画家のうえみあゆみは小学6年生のムスコが夫の浮気を発見し、傷付いてしまったのを見て、再び夫の不倫と向き合い、戦うことを決意した。
しかし、夫は不倫・浮気をうえみのせいにし、開き直り、離婚を拒否する。
”浮気抜き”でも夫に魅力を感じることはなくなっているうえみ。しかし、夫が『子供達の金銭面・生活面』を心配して離婚を拒否しているのを知り、『浮気を抜けば親としてはマトモなのか』と考えるのであった。
前巻の記事はこちら
→【漫画】マタしてもクロでした分冊版3【感想・ネタバレ】夫との生活に限界を感じるうえみ、しかし夫は離婚を拒否し…
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Contents
各話あらすじ・ネタバレ
第12話 ムスコの親友
ふとした瞬間に息苦しくなることがあるうえみ。浮気を続ける夫によるストレスのためか、たまに上手く呼吸ができなくなるのだ。
夫の浮気を無視し続けた自分を見て子供達はどう感じていたのか、自分は子供達を守るつもりで守られていたのではないかと反省するのだった。
単刀直入に小学6年生のムスコに『パパのことどう思う?』と尋ねたうえみに、ムスコは『キライ』と即答する。うえみは夫の不倫を発見したムスコが深く傷付いていることを心配し、『思ったことを包み隠さずに話して』と言った。
『まだ恋愛もよく分かっていない自分は、生々しい父親と浮気相手のやりとりを見て、キモいと吐き気を感じショックを受けた』…そう語るムスコ。それを聞いて思わずムスコを抱きしめ、夫に対して強い怒りを覚えたうえみ。しかし、ムスコは冷めた表情を浮かべ、続ける。
「思ってたより大した事なかった。パパって」
マタしてもクロでした分冊版4 うえみあゆみ 10/34
「子どもとあんまり変わんない」
「親だからって偉ぶるなって思ったし、自分でやった事の報いは受けろと思う」
皮肉気な笑いを浮かべながらムスコは夫のことを『独りになればいい』と吐き捨てる。その後も『笑える』と言いながら夫と不倫相手とのやり取りの内容を語るムスコを見て、うえみは『自分はこの子に何もしてあげられない』と感じ、息苦しさを感じてしまう。
ところが、ムスコはその後、驚くことをうえみに告げる。なんと自分の父親の不倫の話を学校の友人達に話していると言うのだ。困惑しながらも学校の友人達の反応を尋ねたうえみ。友人達は皆、面白がったという。
当初緊張しながら友人達に父の不倫を打ち明けたムスコ。しかし、皆は『マジか!』と笑い、『女のアホみが深い』『リベンジに使えるぞ』『保存しとけ』『加工は任せろ』とノリノリな反応を見せたという。
『今時の小学生のネット事情は闇だから』と笑うムスコ。しかし、うえみは夫の不倫が原因でムスコがいじめられたりしないかが心配する。だが、ムスコは『僕の友達は信頼できる』と言い切る。
父親の不倫を知ってから、ムスコは家に帰りたくないと思うときがあった。すると帰り道、友人達はそれを察して『大丈夫か』とムスコに尋ねた。そして、皆がムスコに合わせてゆっくりと歩いてくれて、ムスコは気持ちを思い切り吐き出し、笑えていたのだという。
「ねぇ、ママ」
マタしてもクロでした分冊版4 うえみあゆみ 16/34
「一緒にいる事で気持ちを救ってくれる友達ってさ」
「親友って言うの?」
うえみは『言う言う!!』と答え、表情をほころばせ、照れた様子のムスコに『親友って言うよっ』と何度も繰り返した。息苦しさを忘れたうえみ。ムスコの親友達はムスコだけでなく、うえみの心まで救ったのだ。
第13話 最後の味方~夫の味方をし続けたムスメだったが、ある大事件を夫が起こして…
親友達に支えられたムスコは、以前のように父親の不倫の証拠集めに執着しなくなり、明るさを取り戻した。その様子に安心するうえみと高校生のムスメ。
うえみは改めてムスメにも父親のことをどう思うのか質問する。ムスメは以前と変わらず『パパのことは嫌いじゃない』と答える。『パパに味方が誰もいなくなったら可哀想だから』と淡々と夫の味方を続けるのであった。
そんな中うえみは日光東照宮へ取材旅行に行くことになった。パワースポットの湧水を飲むなどしてリフレッシュしたうえみは夜、家にいる子ども達に電話をした。しかし、夫は家に帰っていないと言う。
腹を立てるうえみ。話し合いの際、『不倫相手は心の支えだから別れるつもりはない』と宣言した夫。うえみは『別れなくてもいいから、金銭面だけではなく子供の行事にしっかり出る等の親の責任を果たして』と要求した。しかし、相変わらず夫はあまり家には帰ってこない。
『自分が取材旅行に行く今日だけは家に帰って来てと頼んだのに』と腹を立てガッカリするのであった。
翌日、帰宅したうえみ。しかし、家の中に『何かを焦がしたような』異臭が漂っていることに気が付く。すると、ゲンナリした様子でムスメとムスコが事情をうえみに語る。それはとんでもない話だった。
夜、寝ていたムスメは暑さと息苦しさで目が覚めた。すると部屋中に煙が充満して視界が真っ白になっている。ムスメは慌てて二段ベッドの下で眠るムスコを起こすが二人とも事態が呑み込めない。『火を消さなきゃ』と火元を探そうとするムスメと、そんな姉を『行っちゃダメ、死んじゃう』と引き留めるムスコ。どうしたらいいか分からずパニックになった二人はベランダに飛び出した。ハッとして『パパは帰ってきているのか』とムスメはムスコに尋ねるが、ムスコにも分からず、父親の安否が分からない状態にムスメはゾッとするのであった。
すると、突然ベランダの戸が開き、夫(父親)が慌てた様子で『大丈夫?』と姿を現したのだ。
ボヤはコンロ、うえみが旅行に行く前に作り置きしていたスープの鍋に火を掛けっぱなしにしていたことが原因だった。
「誰だよ~火付けっぱなしにしたのは」
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「火事になる前で良かった」
気まずそうに笑いながらコンロの火を消す夫。しかし、子供たちに覚えはなく、『何で火が付いてるの!?』と驚く。目配せをし合い察するムスメとムスコ。恐らく二人が寝てから帰ってきた夫は鍋にスープが残っているのを見て、温めて食べようとして火をつけ、そのまま眠ってしまったのだ。
子供たちの話を聞いて『殺す気か!!』と悲鳴を上げるうえみ。その上、夫は火を消した後そのまま寝てしまい、起きてからも何事も無かったかのように仕事に行ってしまい、換気や掃除は全てムスメとムスコの二人で行ったという。それでも焦げ付いた臭いが全然取れないため、結局うえみと子供達二人は再び掃除をするのであった。
翌日、喘息持ちのムスメは焦げた空気を吸い続けたためか発熱してしまった。尚も臭いが取れないため、うえみが壁を掃除していると、そこに夫が帰って来る。すぐにテレビの前で寝っ転がった夫に、『疲れているところ悪いが手伝ってもらいたい』とお願いしたうえみ。しかし、夫は『自分は気にならない』と動こうとしない。
『臭いが気にならないのはは殆ど家にいないからだ』『鍋に火を付けたまま寝ないでよ』うえみは、そう冷たく夫に言う。すると夫は『俺のせいだと言うのか』と怒り出す。『子ども達は夜寝ていた。一体どうやって火をつけるというのか』と言い返すうえみ。すると夫はわざとらしく額に手を当て、片膝を立てて崩れ落ちる。
「俺を疑ってるわけだ…火を付けた犯人だって」
マタしてもクロでした分冊版4 うえみあゆみ 32/34
「あなたの思考が気持ち悪くて動けない、吐きそう…おえぇえ」
夫の言動に呆然として、うえみは思わず手にしていたワイパーを取り落とす。パワースポットで得たご利益が一瞬で消し飛ぶのを感じる。しかし、真顔で『じゃあ誰がやったんだ』と問う。すると夫は一瞬言葉を詰まらせるものの、とんでもない事を言い出す。
「隣の人に決まってるだろ!?」
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「マンションの壁伝いにうちに入って来て、火を付けたんだよ!」
自らの火を認めようとしないばかりか、滅茶苦茶なことを言う夫の姿に、うえみだけでなく一部始終を見ていたムスメもムスコも立ち尽くす。
「あいつダメだな」
マタしてもクロでした分冊版4 うえみあゆみ 33/34
そう乾いた笑みを浮かべた言ったムスメ。その日夫はムスメという唯一の味方を失ったのであった…。
以下、感想と考察
息子の親友達のエピソードに救われる
父親の不倫を発見して以降、気丈に振る舞っていたものの、当然傷付いていたムスコ。夫のスマホを『汚物持ち』するムスコの様子がリアルだなぁと(不倫相手に送っている『どちゃくそねちっこいメール』ってどんなんなんだ…?)。
しかし、ムスコの親友達のエピソードに心が救われる。くそみたいな夫の話が続いてたからな。『リベンジに使おう』『証拠保存』『加工』といった発想、単語がすぐさま出てくる今時の小学生達には黒い笑いしか出てこないが、ムスコ君の心が救われて良かった。
失火で子ども達を殺しかける夫
しかし、このボヤ騒動のエピソードは本当に酷い。私自身も経験があるから知っているが、『ボヤ』と言えども焦げた臭いは家中に染み込んで中々落ちなくて大変なことになるのだ…。
そして、ボヤを起こした以上に、この夫の何がヤバイってひたすら自分の非を認めようとはせずに、挙げ句の果てマンションの隣人のせいにする滅茶苦茶さだろう。壁伝いに隣室に侵入して、鍋に火をかけて殺そうとしてくる隣人って何だよ!?そんなのいたら怖いわっ!?…こんなみっともない姿を見せられたら、そりゃムスメも見放すよな…。
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まとめ~ついに唯一の味方だった娘からも見限られた夫
浮気・不倫を繰り返し、不在がちであるものの、しっかり稼ぎ、親としてはそれなりにちゃんとしている…そう夫の味方をし続けていたムスメ。しかし、ムスメはボヤ騒ぎを起こしながら頑なにそれを認めず、酷い言い訳を続ける夫に失望し、味方をやめた。
今後、家族の関係はどうなるのか…。追って記事にしていきたい。