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Contents
ハイイロオオカミの後輩女子ジュノの登場
今更だけど、アニメ版のロゴ、かなりお洒落だな。マンガ版のシンプルさもいいけど、このアニメ版のBの引っ掻き跡とAの中に入っている星(ビースターズの”スター”を表してるのかな)もいい感じ。
さて、冒頭では街で起きた”食殺事件”が報道されている。…被害者のリンナさんの写真がセーラー服に変更されているのは何故かな。別にいいけど。
学内の交流スペースはこのテレビから流れるニュースに微妙な空気になってしまい、肉食獣、特に犯人達と同じイヌ科であるレゴシとジャックはいたたまれない。
…でも、これって現実でも多人種の国とかでは結構あるあるなんだろうな。辛い。
そして、レゴシはこのニュースにかこつけて男子生徒にいじめられているハイイロオオカミの少女に出くわす。このシーン、マンガ版だとしつこくからかわれているって感じだったけど、アニメでみるとかなり陰湿だな。
同じハイイロオオカミというのを聞いて、咄嗟に兄のフリをして助けようとしたレゴシだったが、明らかに似ていない。アニメだと色がついている分、より”似てなさ”が際立つ。
そして、予想はしていたけどジュノが可愛い。眼、真っ青なんだな。綺麗だな。CVはアニメ版の『すべてがFになる』のヒロインの西之園萌絵や『鬼灯の冷徹』のサディスティックウサギの芥子、『シルバニアファミリー』のショコラウサギちゃんの声の種﨑敦美さんだ!(自分が馴染み深い作品名だけ挙げる)
差別や不当な扱いに慣れなくてはいけないのか?ジュノがレゴシに突きつける疑問
何はともあれ、ジュノの窮地を救ったレゴシは慰めるために『2年にもなればああいったいじめにも慣れるよ』と言うが、こう返されてしまう。
「慣れなくちゃいけないことなんですか…?こんなこと…」
BEASTARS 板垣巴留3巻 100/196
このセリフって結構グサッと来て、原作でも色々と考えてしまった。
差別が当たり前になりすぎると、感覚がマヒしすぎて差別される側に慣れる事、受容することを求めがちだけど、そもそも差別する側いじめる側がおかしいんだよね。
ジュノの言葉にレゴシもハッとして”慣れてしまった”自分を反省し『悔しがるのは大事で、悔しいと思えるのは強い』と言う。そして、そんなレゴシの言葉にビックリするジュノ。
実はジュノは演劇部の後輩であった。この出来事でジュノはレゴシに恋してしまうのであった。波乱の予感…。
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隕石祭のために役所と打ち合わせに行く肉食獣のレゴシ、ビル、アオバ
一大イベントの隕石祭のために学園の外に出て打ち合わせに行くことになった2年生。しかし、凶悪な食殺事件が起きたばっかりで、それも犯人がまだ捕まっていないこともあって肉食獣のレゴシ、ビル、アオバ(ハクトウワシ)、タオ(クロヒョウ)の4人(一人減ってるね)で行くことに。
そして、『裏市にはくれぐれも行かないように』とルイに注意されるのであった。原作ではこの後、シマウマの女子(アドラーのヒロイン、エレン)が『草食の肉や血が売ってる裏市って本当にあるの?』と言い出したのに対して、ビルが『そんなのは昔の話で、肉食用のエロ本が沢山置いてある場所なんだよ』と誤魔化し、シマウマ女子に『しましま同士で飯に行こう』と誘い、うやむやにし、そういった世渡り上手にレゴシは感心するのだよね。
そして、外出の日がやってきた。
外の世界のシーン、生き生きと細部まで描かれていて嬉しい。原作者も学園物よりもどちらかというと”社会”とか”街”、”暮らし”を描きたかった感じもあるから、こういったシーンアニメにしてもらえるのは嬉しいんじゃないかな?ただ、原作と街並みは全然違うな。原作だともっと都会感あふれて、ごちゃごちゃしてる感じ。アニメ版では市役所の近くってこともあってか、どちらかというとのどかな感じになってる。
この世界、鳥類は飛行免許証が無いと外を飛んではいけません。こういう細かい設定好き。
大人の方が自由に、平和に見えるってあるあるだよね。大人は仕事や責任を負わなくちゃいけないけど、世界は広がって、案外学校とかの狭い人間関係に囚われているよりはよっぽど気持ちは楽だったりする。秘かに外の世界に浮足立つレゴシ、しっぽがお喋り過ぎてその気持ちを隠せない。
市役所のお話はあっさり済んで、ファーストフード店(マック的な、でもアニメ版はすいてる)で恋ばな、というかエロ話で盛り上がったりと青春するレゴシやビル達。セリフそのままだ。はっきり、『セックス』って言ってる。いいのか。でも、こうやって少年らしい(らしい?)会話をしていると、ビルは全然凶暴に見えない、普通の同級生でレゴシは『大人になったら楽になれるのか』なんて思うわけなのだ。
しかし、夕方彼らは迷った挙げ句、指がない身売りするヤギのおじいさんに遭遇。レゴシ達はいつの間にか裏市に迷い混んでしまっていたのだった。
大人の肉食獣の欲望を満たす場、裏市
指を7万円で売る、ヤギのおじいさん。
硬直するレゴシとは対照的にビルは『みんなで割り勘して食べよう』と言い出す。当然、レゴシとビルは大喧嘩に。…細かいことだけど、レゴシに殴られた瞬間、ビルが『にゃ!!』って叫ぶの好き。あと、アニメのレゴシの毛が逆立つ描写とか細かくて好き。
『大人が余裕あるのは、裏市で欲望を満たしているから』と主張するビル。これは一理あるんだよな。社会的に認められないけど消せない欲求、それが犯罪行為等として爆発する前に、裏できちんと処理する…それが黙認されているなんて現実でもいくらでもある、性産業とか。いわゆる必要悪だ。
「大人になるってそういうことなのかよ…ッ!!」
BEASTARS 板垣巴留3巻 142/196
でも、当然レゴシはそれを認められる訳もなく、三人から逃げる様に裏市の中に向かって走り去ってしまう。
原作だと裏市って市場っぽかったけど、アニメ版だと提灯とかぶら下がっててお祭り、屋台みたいに見えるなー。
沢山の肉とその匂い、その中でハルとのやりとりを思い出して錯乱したレゴシは路地裏で倒れてしまうのであった。
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食殺犯の治療をする裏市の番人…パンダの心療内科医、ゴウヒンとの出会い
気がつくと鎖を付けられ口輪もはめられ拘束されていたレゴシ。
レゴシは”裏市の番人”を守るパンダの精神科医、ゴウヒンにその錯乱した様子から『食殺の前科がある』と勘違いされて拘束されてしまったのだ!!
ゴウヒン先生キター!ちなみに口輪は噛むのを抑えるだけでなく、イヌ科のレゴシの鼻を効かなくさせて動きを鈍らせるためでもある。
しかし、『何をする気だ!』と叫ぶレゴシをいきなりぶん殴るゴウヒン先生。まあ、力関係をハッキリさせるためなんだろうけど、荒っぽいよね。まあ、これも含めてゴウヒン先生のカウンセリングなのだ。そしてCV大塚明夫なので弱いわけがない。
「裏市で気絶したりパニックを起こしてる肉食獣はほぼ100%の確率で自分で草食獣に手を下してる奴だ」
BEASTARS 板垣巴留3巻 158/196
裏市に肉は大体が葬儀屋や病院から流れてきたものだという(そうじゃないのも沢山あるけどね)。欲望の解消として裏市で肉を食べるのと、”食殺”の間には大きな溝があるのだ。
食殺犯の末路を見せるゴウヒン。この悲惨な食殺犯の写真って薬物中毒者の写真みたいな怖さがある。ゴウヒンは食殺犯、または食殺を起こしそうな肉食獣を救うために日々奮闘しているのだ。
ゴウヒンにハルとのことを少し話すレゴシ。しかし、ゴウヒンからはこう言われてしまう。
「お前が抱いてるのは、狩猟本能が変形した恋愛感情だ」
BEASTARS 板垣巴留3巻 180/196
この、レゴシがハルに抱いている感情が”何なのか”というのも、この作品の大きなテーマとなってくる。何はともあれ、ゴウヒンはレゴシの今の状態が非常に危険であると指摘し、ハルとの関係を断つように言われてしまう。
そして、納得していないレゴシに『ウサギの女の子のエロ本』を渡す。そして、レゴシに『自身が小動物に欲情する性癖を持っているのか、それとも食い殺そうとしたハルに執着しているのか確認しろ』と言われる。(これ、現実にも本当にあるチェック方法だよ)
とりあえず、エロ本を受け取るものの憤慨しながらゴウヒンの元を去るレゴシ。1日で受けた刺激が多すぎる。
だが、そんなレゴシをハクトウワシのアオバが待っていた。アオバは結局周囲の草食獣を思い出すと肉を食べることなんて出来なかったのだ。
そんな必死な様子のアオバと、それでもなお肉食獣らしい獰猛さを湛えたアオバのくちばしを見て、レゴシは泣いてしまう。
レゴシに謝るアオバは泣き出したレゴシに驚き、気遣うのだ。『しっかり立っていたい』と切に思うレゴシなのだ…。うん、なんか青春だな…。
エンディングは4話と同じYURiKAの『マーブル』
エンディングは『マーブル』。基本的に 『Le zoo 』と『眠れる本能』と『マーブル』の三つで回していくのかな?今回ルイ先輩があまり出てこなかったからルイ先輩メインの『マーブル』で嬉しい。あと、テムの事を忘れないようにしなくちゃね…。
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