【漫画】まんがグリム童話 金瓶巻43巻【感想・ネタバレ・考察】周家で勃発する女の戦い~春梅に嫌がらせをする于英と取り入ってのしあがろうとする巧二児

金瓶梅43巻表紙

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【総評】まんがグリム童話 金瓶梅【既刊44巻】~あれ?面白い?レディコミを侮るなかれ【感想・あらすじ・少しネタバレ】ラスト・結末は?

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【漫画】まんがグリム童話 金瓶巻42巻【感想・ネタバレ・考察】露々を追い出そうとする金蓮、しかし意外な行動を取ることに…

第6夫人の瓶児がいなくなり、平和になった西門家。しかし、金蓮が可愛がっていた有能な使用人の少女、春梅が紆余曲折経て周菊軒の元に嫁いでいった。

そして、金蓮の夫の西門慶の異母妹、露々(ルル)が慶の元にやってきた。露々は慶の最初の妻である青琴と慶の父、西門伯の間に不義の子で、出生後すぐに養子に出され自身の出自を知らない露々は伯の策略で、異母兄である西門慶にひと目惚れ。西門家の妻の座を手に入れようと策略を巡らせる露々に対して、妨害をしていく金蓮。しかし、金蓮が思わず情をかけてしまったこともあり露々は西門家の養女となってしまうのであった…。

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Contents

以下、あらすじとネタバレ(感想あり)

193の巻~菊軒の寵愛を受ける春梅、嫉妬を知る于英、味方の様な顔で春梅に近づく巧二児

今回は紆余曲折あった後、無事に想い人である周菊軒の元に嫁いだ春梅のその後の話。一巻の間登場しなかっただけなのに、かなり久しぶりに感じる。

周菊軒には既に正妻の干しエイ…じゃなかった、于英がいる他、妾の巧二児がいる。そして、春梅は第二夫人という立場にあった。

41巻で正妻の于英は春梅に対しては『正式に輿入れするまでは使用人と同じ扱いをする』と宣言したが、当然、菊軒の愛情は春梅に集中し、春梅の部屋に入り浸り、食事も春梅と共にする。

その様子を于英は女中頭の富葉、そして、その三人の娘、初葉、双葉、三葉に報告させ、『汚らわしい』と頭を抱える。

潔癖症の于英は男女の色欲が嫌いで、特に西門家の妻達(特に金蓮)が嫌いだ。そのため、そこから嫁いできた春梅のことも気に入らない。『あの女は旦那様(菊軒)を堕落させるつもりだ』とノイローゼ気味に言う于英を、富葉が『大奥様が旦那様のために家から不浄を取り除こうとしている、その気持ちはいつか旦那様の心に届きます』と慰め、『私の三人の娘達が大奥様の苦しみを晴らすため努めています』と語って聞かせるのであった。初葉、双葉、三葉の三人は形の上では春梅付きの召し使いということになっているのだ。

春梅は菊軒に献身的で、そんな春梅に首ったけの菊軒。二人は甘い時間を過ごすも、その様子を召し使い三人娘の三葉が于英に報告するために覗き見ている。いくら人払いしても、情交の様子まで覗き見ようとする三葉に呆れる春梅。しかし、こう考えるのだ。

金蓮奥様だったらきっと、こうおっしゃるわ
『もっと見せびらかしてさしあげたらいいわ』

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 22/243

…うん、金蓮だったら絶対にそう言うよね!

わざと見せ付けるようにして菊軒に抱かれる春梅。その様子に毒された三葉は姉二人の所に逃げ帰り、寝所に籠ってしまうのであった(人参…)。

そんな末妹の様子に呆れる初葉と双葉だが、双葉は正妻の于英が春梅が来て以降、張り合うように菊軒に挨拶するようになったり、春梅の“寝所の報告”をさせるようになったことに驚いていた。『大奥様は旦那様に興味ないと思ってたけど、今ではまるで春梅様に嫉妬しているみたい』と言う双葉に長女の初葉は『大奥様は嫉妬なんて下衆な感情は持っていない』と叱り飛ばすのであった。

…干しエイ…じゃなかった于英って、男女問わず人間嫌いな感じだと思ってたけど、『旦那様が堕落してしまう』と心配してる様なので、一応周菊軒のためを思って行動してるつもりなのか…?呉月娘や若い頃の馮も正妻として規律正しく清廉にあろうとしているけど、なんかそれとはちょっと違う病的なものを感じる。

翌朝、三姉妹は“朝の身仕度”、“跡継ぎを作るための周家のしきたり”を口実に春梅を裸にし、体に残っている情事の後を細かく記録していく。しかし、春梅は毅然とした態度で見せつける。

嫁いですぐの時は、この“しきたり”に屈辱を感じ、“身仕度”を口実に行われる三人の暴力(髪をとかす振りをして髪を引っ張る、体を拭くついでにつねる等)に涙を流した春梅だったが、すぐに慣れたのだ。『大人しそうな顔をして性悪だ』と面白く思わない召使三姉妹。しかし、金蓮の元で鍛え抜かれた春梅はつんとした態度を貫くのであった。

ある朝、菊軒が仕事に行くと春梅は物陰から巧二児が覗いているのに気付き、召使三姉妹をまいて巧二児の元へ向かった。孤立無援な春梅にとって巧二児は唯一の味方で、陰でこっそり春梅に色々なことを教えてくれる。春梅が礼を言うと、巧二児は笑顔で言うのであった。

「いいのよ、だって私たち同じ召使同士でしょ」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 39/243

『大奥様は身分が低いのに旦那様から情け(愛情)を頂いてる私たちが憎い』『あなたを助けるのは私と同じ』と言う巧二児。そして、『あなたの寝所を見てみたい』と春梅に言い出す。『大奥様(于英)が用意したものなので、巧二児さんと同じです、寝所の中は旦那様が用意して下さいましたが』と答える春梅。しかし、巧二児はそれでも『見たい』と迫り春梅は困惑する。

…明らかに待遇が違うのに『同じ召使同士』『私と同じ』と言い続けるのが物凄く怖い。春梅にも自分にもそう言い聞かせたいんだな…。でも、本当は違うことは良く分かっていて激しく嫉妬しているから『あなたの寝所を見たい』と言って探ってしまう…于英よりも、よっぽど厄介な人だ!

金蓮だったらこの巧二児の言い方に絶対に違和感を覚えて腹の内を見抜くのだろうけど、春梅はそこまで人生経験ないからな…。巧二児の闇を見抜けてないのが怖い。

すると、そこに富葉がやってきて『何をお話かしら?』と目を光らせる。春梅がとっさに誤魔化すも、富葉は巧二児に『余計なお喋りをしないように』と威圧し、巧二児は逃げるように去っていく。

一方、その頃于英は召使三姉妹から春梅の様子を聞き、怒りのあまり苦しんでいた。召使であった巧二児が周菊軒の子を身籠った時にさえこんなに苦しむことは無かった于英。外から戻って来てその様子を見た富葉は娘たちに巧二児を呼びに行かせた。

普段と変わらない笑顔を浮かべながらも、どこか浮かない様子で于英の部屋にやってきた巧二児。すると富葉は于英に『巧二児はさっき春梅に大奥様の悪口を吹き込んでいた』と言い、『主人の悪口を言う召使に罰を与える』と言って、娘達に巧二児を折檻するように指示する。

『お前なんか跡継ぎを作るために旦那様が仕方なく相手をしただけなのに、偉そうに』『大奥様と格が違うんだ』…そう三姉妹に罵倒されながら足蹴にされる巧二児。巧二児が泣きながら『お許しを…』と許しを請うと、于英は気が晴れたかの様に笑い、巧二児に部屋から出ることを許す。

『気分が良くなった』と言う于英を見て富葉は内心『おいたわしい』と呟く。富葉は本当は于英が巧二児ではなく、春梅をこのように罰したいのだと理解していた。『いつか大奥様の望みを私が必ず叶える』…そう富葉は誓うのであった。

一方、散々于英達から痛めつけられた巧二児はボロボロになりながらもいつもの様に笑顔を浮かべていた。しかし、外を歩きながらこう思うのであった。

あたしと春梅さんは同じ召使
同じ召使なのに―

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 51-52/243

そして秘かに涙を拭うのであった。

…巧二児さん、菊軒の子どもを産んだのに、どうしてこんなに立場が弱いの??あくまで”妾”であって第2夫人にすらしてもらえないなんて。富葉からも”さん”付けで、本当に他の召使と同じ扱いだし。菊軒の寵愛が無いからなのかもしてないけど、それにしても扱いが酷過ぎる。そりゃ病むし、嫉妬や憎しみもいじめてくる于英より春梅に向かうよな…。

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周菊軒は春梅にお土産としてネズミを持ってくる…それを気にくわない于英、そして三姉妹はあることを企む

ある日、仕事から帰ってきた周菊軒は春梅に毛の長いフワフワしたネズミを連れて帰って来る。『かわいい』と喜びネズミに”澎々(ぽんぽん)”と名付けた春梅に胸を撫でおろす菊軒。以前、正妻の于英に鶯を贈ったものの、嫌がられてしまったと語る。

于英が動物嫌いであることを知った春梅は『澎々に何かされるかもしれないから、巧二児さんの力を借りよう』と考えるのであった。

春梅の予想通り、正妻の于英付の女中頭の富葉と、その三人の娘(初葉、双葉、三葉、形は春梅付きの女中)は、『春梅はあのネズミを大奥様(于英)への呪詛に使うつもりだ』と言い、于英に『ネズミは私たちが始末する』と言う。澎々の餌に毒を混ぜるつもりの三姉妹。

しかし、春梅は『澎々のごはんは私が用意するし、糞尿の世話も自分でする』と言って三人を澎々に近づけない。エサは巧二児に頼んで持ってきてもらうのであった。『なんとお礼を言っていいのか』と巧二児に感謝する春梅。すると、巧二児はやはり笑顔で『私たちは同じく召使だったから』と言って去るのであった。

…やっぱり怖いよ、巧二児。しかも、案の定春梅は巧二児の闇を見抜けていなくて子『巧二児さんという味方がいてよかった』とか思っちゃってるし…。…まあ、西門家はこういう感じの闇を抱えた人はいなかったからな…。

周菊軒とネズミの澎々と楽しく過ごす春梅を見て、召使三姉妹は苛立つ。すると長女の初葉があることを企み、妹二人に提案する。

なんと、初葉達は春梅がいない隙に、澎々がいる春梅の部屋に火を放ったのだ。火事が起きたことを知った春梅は『澎々!!』と叫びながら燃え上がる部屋の中に飛び込んでいくのであった…。

…いくらなんでも火を付けるって…。

194の巻~火事が三姉妹の仕業であることを見抜いた春梅はそれを逆手に取る

旦那様である周菊軒からペットとしてもらったネズミの澎々を助けるため、燃え盛る自室に飛び込んだ春梅。澎々を殺すことを企んだものの、春梅まで殺すつもりのない召使三姉妹の次女双葉はそんな春梅を止め、安全な所まで無理矢理引き離すのであった。

『春梅の部屋で火事が起き、火元である寝所近くで飼われていたネズミは恐らく死んだだろう…』その報告を聞いた于英は喜ぶ。女中頭の富葉は火事が自分達の娘が引き起こしたものであることを見抜き、末っ子の三葉に『ご苦労様でした』と声を掛け、褒めるのであった。

一方、落ち込んでいた春梅だったが、『部屋に火の元になるものはなかったはず』と冷静に考え、火災の跡を見に行く。澎々のいた籠は跡形もなく燃え崩れており、春梅は悲しむ。しかし、火を食い止めた下男から『火元は寝台だった』と聞き、『こんな火の気のない場所が燃えるのはおかしい』と不信感を強める。

すると、そこに于英が”火事のお見舞いに”と春梅の元へやって来た。『気の毒でしたね』と言いながらも愉快そうな于英は『ネズミはどうなりました』と尋ねる。春梅が『命を落としてしまったようです』と答えると『獣を部屋に入れるのが間違い』と笑い出す。そして、于英は自身が以前、旦那である周菊軒が贈ってきた鶯を”いらないから”と土に埋めたと得意げに話す。春梅は菊軒が語っていた『鶯を贈って于英に嫌な思いをさせた』という話を思い出すのであった。

そして、新しい部屋に移った春梅はお茶を持ってきた召使三姉妹の長女の初葉の袖から油の臭いがすることに気付いた。

この人たちなら火事を起こして澎々を殺すくらいやりそうだわ

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 81/243

三姉妹を見つめながらそう考える春梅。すると、ちょうどそこに周菊軒が帰宅し、春梅は『澎々を死なせてしまった』と謝罪しながら泣きつく。そんな春梅を『澎々はかわいそうだが春梅さえ無事ならそれでいい』と慰める菊軒。

そして、『おまえたちは何をしていたんだ!おまえたちがいながら部屋で火事が起こるとはどういうことだ!』と召使三姉妹を叱りつける。春梅が泣く様子を笑いながら見ていた三姉妹は自分達が叱られるとは全く想像しておらず、面食らう。そして菊軒に『責任を取ってもらう』と言われると動揺しながら跪き『ご容赦を』と許しを請い始めた。

『旦那様は部屋の主である春梅様を責めると思っていたのに…』そんなことをヒソヒソ言い合いながら『どうしよう』と困惑する三姉妹を呆れながら見る春梅。『大奥様が味方してくれると思ってるから、家事が召使である自分達の責任になるなんて思いもしなかったのだろう』と考える。

…同じく部屋付きの召使を長年やってきた春梅は『部屋付きの召使の責任』というものをちゃんと理解しているわけですからね…。

そして、三姉妹の慌てっぷりから『やっぱり火を点けたのはこの人たちだ』と気付き、一計を案じた。

春梅はその場で菊軒に『今回の件は周家を妬んだ者が、周家の家運を下げるために、私を殺そうとしたのかもしれません』『しかし、そのような者に入り込まれたと世間に知れたら周家の恥になるので、表沙汰にはせず、私に犯人を捜すことをお許しください』…刑部である西門家から来た春梅は上手い事を言って菊軒を納得させた。そして、召使三姉妹を見て、『この三人に手伝ってもらいます』と言い出す。

火事の責任を取りたくなく、そして菊軒の機嫌を損ねたくない三姉妹は『もちろんです』と言うしかない。

そして、春梅は菊軒に更に言うのであった。

「そして旦那様、犯人を捕まえたあかつきには」
「その者を火刑に―」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 89/243

火刑…つまり火あぶりの刑と聞いて思わず長女の初葉は悲鳴を上げる。すると、春梅は『どうしたの?必ず見つけるから大丈夫よ、澎々と同じ目に合わせてやるわ』『周家のためよ』と優しく初葉に言う。そして、初葉の袖を見て、『油の臭いがするわ?どこでつけたの』と囁く。

『全て春梅にバレている…』そう気付きギョッとする三姉妹。春梅は笑顔で三人に『これからは私たちだけで犯人探しをするのよ』と言うのであった。

部屋を出た三姉妹は『春梅に弱みを握られてしまった、どうしよう』と話し合う。末っ子の三葉は『母である富葉に相談しよう』と言うが、長女の初葉は『失態が知られたら自分達が母に罰せられる』『従ってるふりをして好機を待つしかない』と妹たちを言い含める。しかし、三葉は『火を点けようと初葉が言い出したのに、自分まで痛い目を見る事になった』と内心不満を持つのであった。

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澎々を助けた巧二児は春梅に恩を売ろうとするが…

その夜、春梅が一人でいるところを、外からこっそり巧二児が呼び出す。そして、あるものを見せるのであった。

それは火事で死んでしまったと思われていた澎々だった。火事が起きてすぐ、丁度、巧二児が澎々のエサを持ってきたところで、澎々を助けていてくれたのだ。

喜んで礼を言う春梅に、巧二児は『大奥様にいじめられちゃうから私が澎々ちゃんを助けたことは秘密にして』と言うが、こうも言う。

「でも旦那様にだけは私が助けたってちゃんと伝えてね」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 97/243

笑顔で『わかった』と答える春梅に巧二児はやはり『私たちは同じ召使だもの』と言って立ち去る。

その夜、春梅は菊軒に『澎々が外に逃げて生きていた』と告げる。それを後ろで聞いてきた召使の三姉妹は『これで犯人探しは終わるだろう』とホッとした。しかし、春梅が見逃す訳はなく、『犯人探しは続けます』と言い、『大奥様は動物が苦手な様だから澎々が生きていることを秘密にして』と三姉妹に命じる。春梅に弱みを握られいいなりにならざるを得ないことに三姉妹は悔しく思いながらも何も出来ないのであった。

その後、周菊軒と二人きりになった春梅は『澎々を助けてくれたのは巧二児姐さんなので、旦那様からもねぎらいを』と言う。笑顔で了承した菊軒はその足で巧二児の元へ赴く。

菊軒の来訪に驚きはしゃぐ巧二児。しかし、菊軒は『澎々を助けてくれてありがとう。これからも春梅のことをよろしく』とだけ言って巧二児を抱くこともせず去ってしまった。

残念がる巧二児は『春梅さんの大事な澎々を助けたのだから…』と妄想する。巧二児は春梅が周菊軒に『巧二児を第二夫人である春梅と同等の扱いにして、部屋と召使を与えるべき』と言ってくれるのを期待していたのだ。

…『ねぎらい』って…。金蓮の元にいた春梅は暗に『巧二児に愛情をかけてあげて』という意味で言ったのだろうけど菊軒には理解出来なかった模様。言葉を額面通りにしか受け止めない人だからな…。そんな菊軒の鈍感さにも驚きだが、巧二児も巧二児だ。『第二夫人の春梅と同等の扱い』については、どんなに春梅は気が利く方でも、ちゃんと言ってもらわないと分からないよ…。

自分は召使だから、自らはそんなことを言い出せない。でも、春梅なら西門家で同じ召使だった春梅なら自分の気持ちを汲んでくれるはず…そう思っていた巧二児。春梅が菊軒とくっつくのにも協力したのだから、もっと良くしてほしいと感じているのだ。

『もうひと押ししよう』…そう考えた巧二児は、翌朝春梅の元を訪ね、『会わせたい人がいる』と言う。

それは巧二児が生んだ、菊軒の娘であった。妾の巧二児が生んだ娘の存在は周家では禁句扱いになっており、春梅はまだ一度も会ったことはなかった。

愛する旦那様、周菊軒と巧二児の間の娘…会いたいような会いたくない様な複雑な気持ちのまま、巧二児に案内される春梅。

すると、辿り着いた先は庭の奥にある、窓を潰された小さな建物だった。そこから出てきた召使が去るのを待って、春梅を中に入れる巧二児。

建物の中は寝台位しかなく、恐ろしく殺風景で、寝台の中には幼い女児(見た目からして1~2歳位??)が静かに座っている。

美々(めいめい)という名の巧二児の娘は春梅が挨拶しても全くの無反応で、春梅春梅戸惑う。すると、巧二児はこう説明するのであった。

「この子ね、誰も話しかけたりしちゃいけないから、ずっと話しかけられないまま育ったら、こんなふうになっちゃったの」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 120/243

その巧二児の説明に春梅は驚くのであった。

195の巻~于英の指示で隔離されて育った美々は人形のように無感情になってしまった

周家の庭の奥深くに隔離されて育った美々は人形の様に大人しく、春梅が声を掛けても無反応だ。

妾である巧二児が生んだ赤子が女児であると分かった瞬間、正妻の于英は『女児なんて役立たずは周家にはいらない』と激怒した。そして、女児頭の富葉はすぐに巧二児と生まれて間もない美々を引き離し、産後は元の召使の仕事に戻り、旦那様である周菊軒の前で赤子の話をしないようにと脅してきたのだ。

父親である周菊軒は女児の誕生を喜び、巧二児をねぎらい、赤子に『美々』と名付けたものの、『子どもの世話は于英に任せる』と言ってそれっきり。

産後、自力で美々の居場所を探しだした巧二児。美々は赤子の頃からここに閉じ込められ、世話役の召使は『話しかけず答えてはならない』と命じられ、最低限の世話しかされていないのだ。

于英は巧二児が女児を生んだのはお参りの際に西門家の妻達(特に金蓮)の淫の気に当てられたからだと信じており、美々を『不浄の子』と忌み嫌ってこの様な扱いをしていたのだ。

『美々は可哀想でしょう』と春梅に言う巧二児。内心では『そして私はもっと可哀想でしょう』と、春梅が美々とそして自分に同情して菊軒へ待遇の改善を訴えてくれることを期待していた。案の定、春梅は『ひどすぎます、許せません』と言い出し、喜ぶ巧二児。しかし、

「美々をこんなになるまで放っておいた菊軒さんが…旦那様が許せません!!談判しましょう!!」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 134/243

于英が西門家や金蓮を一方的に恨み、美々を隔離し、西門家から来たという理由で自身に嫌がらせをしていたと知って腹を立てた春梅。しかし、それ以上に春梅は巧二児から美々を取り上げた挙句、美々をこんな酷い境遇に置く于英を黙認している菊軒に激怒したのだ。

そして、春梅はそのまま美々と巧二児を自室に連れて立て籠る。巧二児は『自分の待遇改善を旦那様に口添えするだけで良かったのに思わぬ方向に行ってしまった』と焦るのであった。

…春梅は正義感強いからこうなるよな。娘持ちの私は、美々のこの扱いに本気で腹が立つぞ。

春梅が巧二児と美々を自室に連れて立て籠り、菊軒の帰宅を待って話し合おうとしている…それを知った于英は怒り、何としても部屋を開けさせようとする。

召使三姉妹も部屋の外から春梅を説得しようとするが、春梅に『美々を見ても何も思わないの?』と言われると『大奥様には何も言えないから…』としか答えられず春梅は呆れるのであった。

部屋を開けようとしない春梅に業を煮やした于英は下男に命じて丸太で戸を破壊させようとする。丸太で突かれた戸は変形し、壊れそうになったその時。

周菊軒が帰宅し、『やめろ』『どういうことだ!』と叫んだ。春梅は自分が事情を説明すると言って人払いをし、菊軒を部屋に入れる。

すると、菊軒は春梅が抱いている美々を見て『誰だ、それは?』と驚く。やっぱり…と呆れる春梅。菊軒は今まで一度も娘である美々の顔も見たことが無かったのだ。そして、春梅は子どもを抱いたことがないからとおっかなびっくりな菊軒に美々を抱かせてみる。

美々を抱き、名を呼んでみた菊軒は人形の様に何も答えない美々に戸惑い、『女児はこんなに大人しいものなのか?』と春梅に尋ねた。それに春梅は『大奥様(于英)の命令で、閉じ込められ誰からもなんの愛情も得られなかったために、この様に育ってしまった』と美々の置かれた境遇を説明する。

『周家では女児をこのように扱うのですか?』と冷たく問う春梅。菊軒は初めて知った娘の境遇に驚きながらも、『家内のことは正妻の于英が取り仕切るものだから』と言い訳をする。

すると、春梅は『旦那様は女人にそんなに興味がないのですか?』『私が女児を産んでも同じ扱いをなさるのですか?』『そんな旦那様の子どもは怖くて産めません』と菊軒の目を見つめて言う。

春梅の真剣な様子に狼狽えながら、なおも『周家のしきたりは…』『女児の世話は正妻がするもので…』と言い続ける菊軒。逃げ腰の菊軒にむっとした春梅はこう提案する。

「でしたら、美々と同じ生活を1週間でいいからなさってください。そのあとで同じように「周家(うち)のしきたり」といえるか考えてください」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 153/243

『春梅がそこまで言うなら』と菊軒は了承するのであった。

…春梅のおかげで女性を下に見る発言はかなり減ったけど、まだまだ他人の境遇を想像する心が足りてない菊軒。でも、真面目で素直だから春梅のこういった怒りや提案は受け止めるんだよなぁ…。

『春梅が菊軒に女児である美々と同じ暮らしをさせて、周家のしきたりを考え直させようとしている』…そのことはすぐに正妻、于英の耳に入り、于英は『ふざけたお遊びだ』と鼻で笑うのであった。

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美々と同じ暮らしをした菊軒は

早速、美々の暮らしていた建物に行き、“女児の暮らし”を始めた菊軒。始まった瞬間から共にいた春梅と巧二児は一切言葉を発さなくなり、冷たい態度で去っていく。

外に出た巧二児は『大丈夫かしら』と心配するが、春梅は『旦那様は想像力が無さすぎる。特に相手が女性だと』と冷静に、しかし怒りながら言うのであった。

何も無く、窓も塞がれた暗い部屋で菊軒はただ寝ることしかできない。菊軒は寝転びながら考える。

菊軒は父に将来継ぐ土地の守備のことだけを考える様に言われて育ってきた。母の顔もたまに見るだけで、姉妹がいたかも定かではない。

世話をする召使達に話しても何の反応も返って来ず、次第に苛立ち塞ぎ込んでいく菊軒。窓がないため時間の感覚も無くなり、食欲も失っていく。

『こういうことなのか』…そう、美々の置かれた境遇を理解した菊軒。

孤独感と無力感。あるのは闇だけで、生きてるのか死んでるのかも分からない。

―私はひどいことをした
相手が女児かどうかということではなく
人として美々にひどいことをした

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 169/243

孤独さに泣き叫ぶ赤子(美々)の姿を多い浮かべ、菊軒は涙を流すのであった。

そして菊軒が”女児の暮らし”をしてから1週間経った。春梅と巧二児が扉を開けるや否や菊軒は土下座する。『私は人として美々にひどいことをした』『「周家」のしきたりはもういらない』そうハッキリ言う菊軒。そして巧二児には『これからは美々と一緒に暮らそう』と告げ、巧二児は喜ぶのであった。

菊軒が”女児の暮らし”をしている間、美々は春梅と巧二児とともに暮らし、春梅のペットのネズミの澎々を抱くなどして、少しだが表情を見せる様になっていた。

『巧二児に部屋を与え、美々と一緒に住まわせる』『周家の女児に対するしきたりを改める』…周菊軒がそうすると決めたと聞いた于英は顔をしかめる。

『全てあの西門家から来た小賢しい春梅のせいだ』…そう恨めしく思う于英。果たしてこの後、周家がどうなるのか…それはまたの回で語られるのだ。

…とりあえず、美々ちゃんが救われて良かった。…まあ、そんなスムーズに事は運ばないでしょうが。巧二児も娘のことを心配しているだろうけど、それ以上に『私が可哀想』となっているのが気になる。

196の巻~危ない女に惹かれる兄、慈生のために縁談を見つけようとする、呉月娘

西門家では四阿でいつもの様に、奥方達が過ごしていた。すると第三夫人の孟玉楼が『みんなで詩歌を作りたい』と言い出す。金蓮を始めとした皆は『詩歌の才能は無いから』と難色を示すが、玉楼は『堅苦しく考えないで心のままに文字にすればいい』と言う。

『そういう高尚な趣味なら大奥様(第一夫人、呉月娘)となさればいい』と答えた金蓮。しかし、その月娘は今、実家に帰っていないのであった。

実家の呉家に呼び出された月娘。父と母が”大事な相談がある”と言うのだ。それは月娘の兄の慈生のことであった。月娘の慈生の兄は女を見る目がなく、好く女は酒乱だったり、盗癖があったり、果ては殺人鬼であったり。実はついこの間も、半年前に知り合ったにも関わらず、『慈生さんの子どもを6人産んだ』と自称する女を家に連れて来たのだ。

『いい加減、慈生にはまともな女性と結婚してほしい』…そう思った両親は月娘に『西門家の力を使って良い縁談を回してほしい』とお願いするために呼んだのだ。月娘は了承するのであった。

千戸(せんど…警察の仕事)の仕事に就いている慈生は忙しいものの、その日は帰ってきていた。愛おしい妹の月娘との久方ぶりの再会を喜ぶ慈生。千戸として優秀な慈生はつい先日もお手柄を上げたばかりなのだ。

『悪事を起こす者の目には怪しい輝きがある』と語る慈生に、月娘は『お兄様はそういう目をした女人に魅かれるのですね?』と返す月娘。それを聞いて慈生は憤慨するが、『怪しい目をした女人から目が離せなくなってしまう』と認め、月娘に縁談を頼むのであった。

西門家に帰宅した月娘は早速旦那である西門慶に兄の縁談について相談する。『妖しい目をした女人に魅かれる』という慈生に共感する慶であったが、慈生のために相応しい縁談を用意することを約束する。

慈生と娘を結婚させれば、その家は呉家だけでなく西門家とも縁続きになれる…そのため、次々に縁談の話しが舞い込んできた。

見合いは西門家で行われることになり、それを聞いた金蓮は興味津々。第二夫人の李嬌児はそんな金蓮に『私たちに会いに来るわけじゃないのだから大人しくしてなさい』と釘を差し、金蓮は『とても素敵な人じゃない限り手は出さない』と笑う。第三夫人の孟玉楼は月娘が忙しそうで”詩歌”の件を持ちだせないのを残念がり、第四夫人の孫雪蛾は見合いの席の料理のために腕を振るうのであった。

早速、一人目の女性との見合いを行う慈生。相手の女性は刑部高官の娘で家柄も容姿も申し分なく、陰から見ていた夫人達は『お似合いだしこれで決まりだろう』と言い合う。金蓮は慈生を見て『月娘様と雰囲気が似ている』と思う。

次の瞬間、慈生は覗いている夫人達に気付く。他の夫人達はすぐに隠れたものの、金蓮は慈生に微笑みかける。すぐに金蓮も雪蛾に引っ張られ姿を隠したが、慈生はその金蓮の美しくも妖しい微笑みに心を奪われてしまうのであった。

あの目だ
つい見入ってしまうあの目だ

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 203/243

それから見合いに集中出来なくなってしまった慈生。結局相手の女性にもそれを見抜かれてしまい、断ってしまうのであった。

見合いが上手くいかなかったことを知った夫人達は『お似合いに見えたのに』と驚く。

…一人、見合いの料理が残されたことに怒る雪蛾姐さん…。

慈生は妹の月娘に謝るが、月娘は『最初から上手くいくとは思ってませんし、簡単にはあきらめません』と笑う。慈生は月娘に『先ほどの女人は誰なのか』と尋ねようとしてやめる。西門家の中できらびやかな装いで歩いている女性といったら、慶の他の夫人に決まっているのだ。

『西門慶の妻に魅かれるなんてマズイ』…そう内心で焦った慈生は『早く身を固めて落ち着きたい』と月娘に次の見合いの手配をお願いするのであった。

その後、何度も西門家で見合いをした慈生。しかし、中々決まらず、飽きてくる夫人達。玉楼も『見合いの話が終わらないと詩歌の話を大奥様にできない』と落ち込む。

そして、慈生自身も見合いを決められないことに疲れ、苛立ち、焦っていた。月娘に見合いを決められない事を謝る慈生。『父の跡を継ぐのだからしっかりした家庭を築きたい』という慈生を月娘は優しく抱きしめながら言う。

「お兄様、私が一番にお兄様に望んでいるのはお兄様がよい伴侶を得て幸せに暮らすことですわ」
「大丈夫ですわ、あせることはありません」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 209-210/243

…慈生回は妹としての月娘さんを見れるから好き。美人で、優しくて、しっかり者の妹である月娘さん。

するとそこに慶がやって来て、『気晴らしに一献どうですか』と慈生を誘うのであった。

『妹を泣かせる真似だけはしない』等と言って暗に遊び人の慶に圧力をかける慈生。しかし、慈生は慶に『妖しい目をした女人に魅かれる』と正直に打ち明ける。すると慶は慈生にこう言うのであった。

「そういう女と添いとげるなら、手に手をとって業火に焼かれることを幸いとしなければなりませんよ」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 213/243

慶の言わんとすることが今一つ分からない慈生は酔い覚ましのために庭を歩くことにする。慶の薦めた滝の裏に行った慈生。すると、そこには下着姿で眠る金蓮がいた。

『あの時の女人だ』と気付き動揺する慈生。すると、金蓮が目を覚ました。相手が月娘の兄の慈生であると気付いた金蓮は慈生の目を見つめながら挨拶をする。

「初めまして。西門慶の5番目の妻、藩金蓮でございます」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 218/243

妖しげな目を持つ金蓮を見て『引き込まれてしまう』とゾッとする慈生。金蓮の美しさは禍々しく、見つめるだけで深淵に沈んでいくのを感じる。『業火…』慈生はやっと先ほどの慶の言葉の意味を理解したのであった。

慈生は想像する。もし、この妖しい美しさを湛えた金蓮の手を取ってしまったら…格上の西門家の妻に手を出したと知れたら、当然呉家は取り潰しになり、父母は路頭に迷う。そして、最愛の妹の月娘は嘆き、きっと自らの命を絶ってしまうだろう。

想像するだけで苦しくて堪らなくなった慈生は逃げる様にその場を去り、そして『二度と妖しい目の女人に魅かれたりしない』、『周りの者を誰も不幸にしない結婚をする』と決意するのであった。

…人を破滅させる禍々しい美しさを持つ金蓮。慶はちゃんとその魅力と危なさを理解して上手く扱っているんだなあと今さらながら思う。

慈生は妹の月娘と雰囲気の似た張澄清と結婚するが…

そして、次の見合いで慈生は張澄清という女性と出会う。澄清を見て『月娘に似ている!』と感じた慈生(似てるか?)。月娘に似た清廉とした美しさを持つ澄清に安心感を持った慈生は庭に咲いた夏椿を澄清の頭に挿してやる等積極的な行動に出る。

すると、澄清は白椿を見て『首から手折る…愛しい人の骨の様に花弁を散らす』と呟く。驚いた慈生に澄清は恥ずかしそうに言う。

「美しいものを見ると詩を詠みたくなるんです」

まんがグリム童話 金瓶梅 43巻 228/243

澄清の趣味は詩歌を詠むことなのだという。それを聞いて笑顔になる慈生…詩歌を詠んだ澄清が妖しい眼差しをしていたことに気付かないのであった…。

そして、慈生は澄清と結婚することを決め、安心する慈生の両親と月娘。その後、呉家では盛大な結婚式が行われ、慈生は澄清を妻に迎えたのだ。

西門家の妻達も慈生が無事結婚できたことを喜んだ。すると、玉楼が笑顔で皆に告げる。詩歌を詠みたいと月娘に相談したところ、『みんなで作りましょう』という話になったのだと言う。驚く金蓮達。

…慈生の結婚が上手くいくのかどうか、それはまた次の話で語られるのだ…。

恒例のおまけ漫画、閨秀小噺~冷酷な男、西門伯と慶の母親の話

恒例のオマケ漫画は冷血男、伯とその妻…つまり慶の母親の馴れ初め?

一介の薬師である伯が怖く不吉な男であると分かりながら、西門家の令嬢は惹かれずにはいられなかったようだ。…慶の母、美人だな。慶は伯似だけど髪の毛の感じとかは母親似なのかな?

以下、考察等

周家で戦う春梅の今後、迎えるラストは?

春梅は名家の周菊軒の元に嫁いだものの、波乱の展開待っているのはもう、分かっていたこと。

人間嫌い(動物も嫌い)な正妻、干しエイ…じゃなくて于英もいるし、笑顔で親切だが、裏では『春梅と自分は同じ召使なのに、どうして私だけ扱いが悪いのか』とルサンチマンを溜め込んでいる妾、巧二児もいる。

そして、部屋付きの召使は于英付きの女中頭、富葉の三人娘、初葉と双葉と三葉で、春梅に仕えるどころか嫌がらせをしてくる始末。

でも…次女の双葉は澎々に本当に愛情を注ぎ、その死を嘆いている様子の春梅を見て心を痛めている様に見える。これ、双葉は最終的に春梅の味方に付く展開かな?大柄で力持ちだし、キャラとして使いどころがありそう。末っ子の三葉もそこそこ可愛く描かれているし、長女の初葉に反感を抱き始めているのでこの子も春梅側に付いてもおかしくないかも。長女の初葉はキャラデザ的にも性格的にも微妙な所だけど、美々への対応に後ろめたさを覚えているようだから一緒に改心するのかな。

しかし、于英の悪意は見抜ける春梅だが、一見優しく下手に出ている巧二児の抱える闇と危険性には全く気付けていないのが気掛かりだ…。春梅の足を掬うのは于英ではなく巧二児な気がする。

原作では、春梅は陳経済と再会して関係を持つことで破滅へと向かっていく。今のところ、陳経済と再会する予感は全くないけどどう転ぶんだろう。ここまで来たらこの竹崎直美版『金瓶梅』はオリジナルラストを迎えてもおかしくないけどね。

純粋な疑問…『巧二児』、『巧二児』どっちが正しいの?

読んでて疑問なんだけど、『巧二児』さん、時々『功二児』って表記されてるけど、どっちが正しいの?編集さん、仕事してくれー。

何やら妖しい張澄清…果たして次回、44巻は

今回は金蓮の出番が少なくてちょっと寂しい。妹としての月娘さんが見れたり、相変わらずのシスコンっぷりを見せてくれる慈生さんも面白いのだけど。

そして、何やら怪しげな澄清さん。詠む詩歌が『首から手折る』とか『骨』とか色々と妖しいぞ。

44巻の発売日は2020年3月10日とのこと。もう来年なのか…待ち遠しいな。

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