【漫画】血の轍2巻【感想・ネタバレ・考察】あらわになる毒母、静子の異常さ

血の轍2巻表紙

前巻はまさに嵐前の静けさとでもいうべき調子で話が進み、ラストで急展開を見せた、『血の轍』。今回、2巻の裏表紙には、幸せだった家庭が、逃げ場のない生き地獄へと変容して行く…とある 。果たしてどの様な生き地獄が描かれるのか…。以下、押見修造の『血の轍』2巻の感想・ネタバレを書いていきたい。

前巻、『血の轍』1巻の記事はこちら

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登場人物紹介

長部静一(おさべせいいち)
本作の主人公。中学2年生。母、静子に似た穏やかで整った顔立ちをした少年。静子の愛情を一身に受けて育ち、学校では友人にも恵まれ、平穏で幸せな日々を送っている。密かに同じクラスの少女、吹石に想いを寄せる。
夏休みの登山中、静子が従兄弟のしげるを崖から突き落とす現場に居合わせてしまう。

長部静子(おさべせいこ)
静一の母親。若々しく美しい容姿をしている。一人息子の静一に愛情を注ぐ。心配性でスキンシップが多いが、その様子を夫、一郎の親族から『過保護』と笑われている。夫の親族に対しては不満を言うこと無く笑顔で丁寧に接していたが、内心不満を溜め込んでいた。
夏休みの登山中、突然、甥っ子のしげるを崖から突き落とし、周りには彼がふざけて崖から足を滑らせたと嘘を吐く。

長部一郎(おさべいちろう)
静一の父親。眼鏡をかけている。穏やかで優しい性格をしている。
しかし、自分の家に入り浸る姉と甥、しげるについて『仲が良い』で済ませ、夏休みの登山では、自身の親族と共に静子と静一を『過保護』と笑う等といった無神経な面を見せる。

伯母
静一の父の姉。息子のしげると共に、静一の家に入り浸る。明るく陽気な性格で笑顔が多い。夏休みに親族皆で登山することを提案する。

しげる
静一と同年代の従兄弟。母親である伯母と共に静一の家に入り浸る。明るく陽気だが、やや言動が幼い。静子と静一に対して『過保護』と言う。
夏休みの登山中、静子に崖から突き落とされる。

伯父
伯母の夫。しげるの父親。やや肥満体形。夏休み静一達と共に登山する。

祖父母
静一の父方の祖父母。明るく笑顔が多い。夏休み静一達と共に登山する。

吹石由衣子(ふきいしゆいこ)
静一と同じクラスに所属する、ショートカットの美少女。静一が密かに想いを寄せる相手。彼女自身も静一に対して好意的な態度を取る。
一学期の終業式に静一と『夏休み中、静一の家で遊ぶこと』を約束していた。

小倉、その他友人達
静一と同じ中学校の友人達。小倉は眼鏡をかけたひょうきんな少年。
普段から静一を構い、いじり、遊びに誘うも、従兄弟の来訪を理由に遊びを断ることが多くなった静一と、次第に疎遠になっていく。

あらすじ・ネタバレ

前巻までのあらすじ…90年代半ば。中学2年生の長部静一(おさべせいいち)は若々しく美しい母、静子(せいこ)の愛情を一身に受けて平穏で幸せな日々を送っていた。しかし、家に伯母といとこのしげるが入り浸る様になる。そして、しげるから『過保護』であると指摘され、驚く
夏休みになり、親族皆で登山に行くが、そこでも静子と静一は伯母から『過保護』と言われて皆から笑われたことで、静一は動揺する。その後、静一はしげると崖まで探検に行く。
そこにやって来た静子は、突然しげるを突き落とす。そして駆け付けた親族には『しげるがふざけて崖から落ちた』と告げるのであった。唯一の目撃者となった静一は母、静子の凶行やその後に見せた不可解な行動の数々に思考が追い付かないのであった。

奇跡的に助かったしげる、彼を前にした静一と静子は…

皆が救助を呼ぶために下山する中、静一は父に言われた通り、座り込んだままの静子とともに崖に残る。ぎゅってして…そう、静子に言われ抱きしめる静一。汗ばむ母の背中に手を回しながら、『どうして』という思いで一杯であった。

すると、静子は突然、行かなきゃ…と立ち上がる。困惑する静一に彼女はしげるを探しに行かねばならないと告げ、走り出す。慌てて静子を追いかけ、山を下る静一。静子の背中を見つめながら静一は考える。
今のママはおかしくなっている。本当のママじゃない。僕がしっかりして、ママを助けなくてはならない…と。そうして、しばらく下山を続けていると、しげるに必死に呼び掛ける伯母の声が聞こえてきた。声の方向へ近づく静子と静一。

屈み込み励まし続ける伯母の傍らには、血塗れでぼろぼろに傷付いたしげるが横たわっていた。二人に気付いた伯母は、涙ぐみながらも笑顔で言う。高いところから落ちたにも関わらず、木がクッションになったおかげで、奇跡的に生きていると。そして、二人にもしげるに声を掛けて欲しいと頼む。
苦しげに息し、朦朧とした状態のしげるにショックを受けるも呼び掛ける静一。その刹那、しげるから何かを訴える様な目線を投げかけられ絶句してしまう
一方で静子は平然と悼み、同情した様に、優しく声を掛け続けるのであった。そんな母の様子に唖然とする静一。するとそこに伯父が救助隊を連れてやってくる。救助隊が搬送の準備をするのを皆が見守るなか、静子は溜め息をつき、静一の方を見ながら涙を流し言うのであった。

「たすけて…」

病院で語られるしげるの今後

暗い面持ちで病院の待合室に座る一同。そこに手術を終えたしげるを乗せたストレッチャーが通りかかる。立ち上がり容態を尋ねる伯母に、看護師は手術が無事に終わり、しげるが一命をとりとめたことを告げる。
さりげなく静子の表情を伺う静一。静子はこれといった反応は見せなかった。

その後、一同は全員部屋に通され、医師からしげるの容態を説明される。しげるの脳のCTを前に、医師の口からは『頭蓋骨の陥没骨折』『急性硬膜下血腫』『脳圧降下薬の投下』と言った言葉が出てくる。馴染みのない言葉を前に、しげるのいつもの笑顔を思い浮かべながら、冷や汗を流し続ける静一。

結論からして、『現在しげるは意識障害を生じており、一生意識が戻らない可能性がある』『仮に回復しても言語障害や半身の麻痺、記憶障害が残る可能性が高い』という。

説明を聞き終え、部屋を出た途端泣き崩れる伯母、彼女を支える伯父。そんな情景を前に静一もまた立っていられなくなり屈みこんでしまう。慌てて駆け寄る父。そして静子もまた静一の背中を優しく撫で、休むか?と笑みを浮かべて訪ねてくる。

警察の事情聴取

そんな彼らの前に刑事が二人やってくる。事故の様子について事情聴取しにやってきたのだ。
刑事に対して、静子は親戚達に説明したのと同じように『しげると静一が崖の所にいたこと』『しげるが崖の淵にいたこと』『危ないと注意したのに、しげるがふざけてみせたこと』『そのまましげるがよろけて転落したこと』『慌てて駆け寄ったが間に合わなかったこと』を淀みなく話す。
そんな彼女の様子をみつめる静一。しかし、不意に刑事の質問が静一に対して飛んでくる。

「静一君。きみはその様子を見てたんだよね?」
「間違いないかな?」

その問いかけに対して硬直してしまう静一。すると、静子が肩に触れてきた。
振り返ると静子が無言で、静かな笑みを湛えながら見つめていた。答えない静一に再度、質問する刑事。静一は意を決して言った。

「ママの言う通りです。」

刑事はその回答を聞くと、今度は伯父と伯母に対して質問し始めた。静一が再び静子を見ると、彼女は既に視線を外し、神妙な面持ちをしているのであった。

帰宅する一家、帰宅後のやりとり

その後、伯父と伯母以外は車で帰宅することになった。車に乗り込む前に、静子は伯母夫婦に深々と頭を下げ、謝罪する。ごめんなさい…と。
そんな静子に対して、伯母は優しい笑みを浮かべながら、「静子さんのせいじゃない。私のせいよ…。」「ごめんね静子さん。」と言う。その時の静子の表情は車中にいる静一からは見えないのであった。

家に着いた三人。しかし、疲れとショックから全員ぐったりとしていた。
そんな中、父は一服するため部屋を出て行った。静子と二人きりになる静一。無言で俯き続ける静一に静子は声を掛ける。はっと顔を上げる彼に静子は微笑み、言った。

「肉まんとあんまん、どっちがいいん?」

普段と全く変わらない静子の様子に静一は眼を見開く。笑顔のまま見つめ続ける彼女に対し、静一は眼をそらし、力なく、肉まん…と答えるのであった。

夢でうなされ苦しむ静一。一人、家で過ごす彼を訪ねてきたのは…

静一は夢を見ていた。それは例の、幼き日の死んだ猫の夢。しかし、猫の顔は傷付き血を流す、しげるの顔に変わっていた。どうして死んでしまっているのか、繰り返し静子に尋ねる幼い静一。静子はやはり、艶然と微笑んでいるのだが、不意に目を見開き無表情になる。その双眸は真っ黒で、おぞましい声で「ままのことゆるしてくれる?」と尋ねるのであった

大量の冷や汗を流しながら目を覚ます静一。居間に行くと、父と母は既に支度を済ませていた。父は三人でしげるの元にお見舞いに行こうと言う。出発の時間について話し合う父と母に対し、静一は行きたくないと反抗する。
傷付いた様子の息子を見た父は、心配そうに無理しなくてもいいと答え、静子に二人で病院に行こうと提案する。笑顔で了承する静子。
二人は夕方には戻るからと家を出て行った。笑顔で、いってきます…という静子。しかし、静一に向けられたその瞳は何か言いたげであった。

二人を見送ったのち、自室のベッドに横たわる静一。そして声を上げて泣くのであった。彼は事故後、初めて涙を流した。

そのとき、家のチャイムが鳴り響く。涙をぬぐって戸を開けると、そこには私服姿の吹石が立っていた。

吹石の来訪に驚くも喜ぶ静一であったが…

驚く静一に少し拗ねたように吹石は言う。

「約束したのに…」「全然電話くれないから…」

一学期の終業式の日、静一は吹石を家に呼ぶと約束し、都合が分かったら電話をすると言っていたのだった。思い出し、謝る静一。家に自分以外居ないと語る静一に対して吹石は上がっていいかと尋ねる。緊張しながらも彼女を受け入れ、麦茶を入れるなどしてもてなそうとする静一。
そんな彼に対して、吹石は静一の部屋を見たいと言い出す。

興味深そうに静一の部屋を眺めた後、彼のベッドに腰掛ける吹石。目の置場に困る静一。
ふと、吹石から家族はどこに出かけているのか尋ねられる。少しずつ答えていく静一。
しかし、いとこのしげるがケガをしていることを説明しようとした途端、吃音の様な症状が出て、上手く喋れなくなってしまう。

驚く吹石に対し、静一は苦しみながらやっぱり今日は遊べないと告げる。何か察した様子の吹石は了承し、立ち去ろうとする。が、去り際、あとで読んで…と赤面しながら静一に手紙を渡す。え…と声を上げつつも、それが何か理解した静一もまた、顔を赤らめながら受け取る。

その瞬間、玄関のドアが開く音が響き渡る。階段を駆け上る音。
静ちゃん!?
父と共に病院へ行ったはずの母、静子が叫びながらドアを開けて入ってくるのであった。

吹石に笑顔で敵意を向ける静子

一瞬、静寂が訪れる。慌てて吹石からの手紙を隠した静一は、吃り、目を反らしながら静子に病院はどうしたのかと尋ねる。静子は、ちょっと忘れ物を取りに来たと答える。そして、挨拶する静子。吹石に名前を尋ね、彼女をかわいいと褒め、おじゃまだったかしら?と優しく尋ねる。
しかし、静子は笑顔を湛えているものの、そこからは敵意と悪意とでも言うような何かが滲み出ていた。そんな静子の様子を見て、素早く立ち去る吹石。静一を一瞥してまた…と声を掛けるのであった。

吹石からのラブレターを見た静子、彼女が見せた反応は…

吹石が去ったあと、ベッドに腰掛けたまま俯く静一に静子は吹石からの手紙を見せる様に迫る。戸惑い躊躇う静一。しかし、笑顔で迫り続ける静子に渡してしまう。
手紙を読んだ静子は困ったような微笑みを浮かべる。そして、静一に見たいか?と尋ねる。そして、何も答えない彼の横に座り、手紙を見せてくる。
手紙の内容はやはり、愛の告白…ラブレターであった。赤面し、喜ぶ静一。その時、彼の腕に何かが滴り落ちてくる。
それは静子の涙であった。静子は泣いていたのだ。

「むり。」「むり。」「だめ。」 「私は受け入れられない!」 

そして、固まる静一に言うのであった。

「静ちゃん、この手紙、捨てていい?」

母に従い、ラブレターを一緒に破り捨てる静一

静子のその言葉に静一は、叫ぶように口を大きく開ける。が、言葉が出ない。必死に何か言おうとするも、吃音の様に、途切れ途切れ喘ぐしかできない。
そして、声をあげて泣き出す静一。そんな彼を静子は優しく抱きしめる。その瞬間、静一は安堵の表情を浮かべる。ともに、ベッドに倒れ込む二人。
ごめんね…そう呟いた静子に、静一は吃りながらもはっきりと言う。

「ママ…どこにも行かないで…」

そんな静一を静子は見つめ、問いかける。

「じゃあ静ちゃん。ママの言うこと聞ける?」「ずっと、ママの言うこと…」

そして、吹石からのラブレターを一緒に破るように言うのであった。呆然としながらも従う静一。静子の、せーの…の掛け声でラブレターを一緒に破く。静一はビリビリに破かれるラブレターを前に、自身も散り散りに破かれる様な錯覚に陥る。ラブレターが跡形もなく細切れになったとき、静子は静一の唇に口づけをする。涙を流しながら優しい微笑みを静一に向ける静子。静一もまた、涙を流しながら力無く笑うのであった。

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以下、感想と考察

今回の2巻は作中の時間はさほど進まないものの、非常に内容が濃い。そして少しずつ、静子が放つ狂気に満ちていく。

露になる、静子の異常な独占欲・支配欲

1巻に引き続き、この作品では多様な静子の表情が描かれる、が、その美しい静子の笑顔が端的に言ってしまえば、物凄く怖い。1巻では無かったどす黒さ、おぞましさに溢れているのだ。特に、吹石へ見せた表情は、満面の笑みであるのに、敵意がびしびし放たれていて、もう本当に逃げたくなる。

無言の圧力を掛け、 静一の行動、言動を支配し、思い通りに動かそうとする静子

1巻までの静子は、過保護で心配性だが、息子のことを思いやる心優しい母親に見えた。しかし、この2巻で、彼女の本性があらわになってくる。

もともと、静一自身が静子の様子を伺い、彼女の望む行動を取っていた節がある。しかし、事件後、静子は主体的に静一を支配し、思い通りに動かそうとしてくる。笑顔のうちに静一に圧力を掛け、反抗、異論を許さない。
警察の事情聴取でも、静一に嘘の証言をさせる。静一が唯一、反抗できたのは事故翌日のお見舞いを拒否したこと位だ。しかしこの時だって、静子は了承し、笑顔を向けてはいるものの、その瞳は自身と共に行動しない静一に対する怒りを湛えている。そして、出発して間もなく家に戻ってくる。忘れ物をしたとは言っているものの、それだって本当かどうか分からないのである。

挙げ句の果て、明らかに嫌がっている息子に、もらったラブレターを破くように強制する。吹石からの告白を快く思わなかったり、交際を反対するならまだ分からなくもない。しかし、この行動は吹石への嫉妬心と静一への支配欲・独占欲から来た悪意に満ちたもので、常軌を逸していると言っていいだろう。

実は以前から『伯母としげるの来訪』を口実に 静一の交友関係を阻害していた静子

しかし、実は静子は静一に対して恋愛関係だけではなく、友人達との関係についても以前から疎外していた兆候があるのだ。
静子は、伯母としげるの来訪をストレスと感じる一方で、それを口実に静一の交遊関係を阻害してきたと考えられるのだ。

伯母としげるが来訪するときに静子は、『静一に友人達との遊びの約束を優先してもいいと』言いながら、言外に静一にも同席することを求めてきた。それは1人だと心細いから、しげるを持て余してしまうからという理由だけではないだろう。結局そうしておけば、土日も静一を自身のそばに置いておけるのだ。
伯母としげるは確かに無遠慮なところがあるが、静一が友人達と遊びに出掛けることを告げれば、二人の来訪を断るのはそう難しくないように思える。静子は『伯母としげるの来訪』を利用して静一が友人達と遊びに行くことを妨害していたのだ。

そしてそれが決定的なのは、1巻で静一が夏休み中、友人を家に招きたいと(それが女子の吹石であると伏せた上で)言ったときだろう。最終的に了承したものの、静子は『親族皆で行く旅行』を口実に、やんわりと否定し続け、静一がいつもの様に諦めるのを待っていた節がある。旅行後、落ち着いたらということで決着したこの件だが、冷静に考えれば、たかだか中学生の息子の友人が遊びに来るのと、旅行とどんな関係があるというのだ(夏休みなんて長いんだから)。

静子は距離の無い夫実家との付き合いに不満を持つ一方で、その状況を利用して静一を自身のそばに留め置き続けていたのだ。

一方、そんな母に従う静一。その心理とは

幼い頃から静子の望むまま行動してきた静一にとって、彼女に反抗するということそれ自体が難しい。しげるのお見舞いを拒否出来たのは、提案したのが父だったからではないかと考える。しかし、静子の要求はどんどんエスカレートしていく。それに従い続ける彼の心理は、一体どういったものなのか。

恐怖と愛情という二つの相反する感情

静一は静子に対して恐怖と愛情という相反した感情を持っている。
しげるを崖から突き落として以降、不可解な行動を繰り返すことへの恐怖(何をしでかすか分からないという)もあるだろうが、『ママが今までの優しいママでなくなってしまう』という恐怖が強い。だから、『ママ…どこにも行かないで…』という言葉が出てくるのだろう。吹石のラブレターを破かなければ、静子が壊れてしまうという事を理解しているがゆえに、静子の要求に従う。
一方で静一は今までの人生の中で、静子への深い愛情と信頼を培って生きてきている。静子にラブレターを破くように強制され、苦しめられ、大きく心を傷付けられたにも関わらず、その後抱き締められた彼の表情にははっきりした安堵が見てとれる。破き終え、静子に口づけされた彼は笑顔さえ浮かべている。
彼を害するのが静子である一方で彼を慰め優しく包み込むのも静子なのだ。まさに、生き地獄である。

ストレスから吃音の症状が出始める静一

とはいえ、自身が望まない言動を強制されることは、多大なストレスとなり、度々吃音を発症するようになる静一。
確実に心身に限界が迫ってきている。静子からの抑圧が続く中、今後彼はどのような行動を取るのだろうか…。

まとめ

静一に対し、しげるの件で偽証をさせ、吹石からのラブレターを自らの手で破くよう強制するなど、静子が異常な支配欲、独占欲を見せた2巻。彼女の笑顔は美しいがゆえに、その裏側にある悪意が際立ち、読んでいる者を戦慄させる。
裏表紙が謳う『生き地獄』という言葉に偽りはない。

静一が今後どうなってしまうのか…追って3巻の記事も書いていきたい。

『血の轍』3巻の記事はこちら
『血の轍』4巻の記事はこちら

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