【漫画】マタしてもクロでした分冊版2【感想・ネタバレ】浮気・不倫を問い質しても開き直る夫にうえみは…

マタしてもクロでした 分冊版2 表紙

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漫画家うえみあゆみの夫は昔から浮気・不倫を繰り返していた。かつては離婚を決意したこともあったが、子ども達のために結婚生活を続けることを選び、以降夫の浮気は『不問』…見て見ぬふりをしていた。しかし、夫がろくに隠そうとしないため小学6年生のムスコが夫の不倫を発見してしまい、傷付いていることを知ったうえみは再び夫の不倫と向き合い、戦うことを決意するのであった…。

前巻の記事→【漫画】マタしてもクロでした分冊版1【感想・ネタバレ】『カマかけたらクロでした』から10年後~再び家族崩壊の危機が迫る!

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Contents

各話あらすじ・ネタバレ

第5話 夫の言い訳~浮気をうえみのせいにする夫、しかしうえみはしっかり論破する

『あんたと麻衣子の不倫について』そう、深夜夫に切り出したうえみ。ムスコが証拠集めをしていることは伏せつつ、『子供達も知っているよ』と告げ、不倫を咎めた。

しかし、夫は面倒くさそうに顔をそらしため息を吐く。答える気は無いようだ。そんな夫の態度に苛立つものの、うえみは冷静に『じゃあ具体的に離婚の話になるけどいいね』と告げる。すると、夫は『何でそうなるの!?』と慌てだす。

夫の言葉に呆れかえるうえみ。『逆に何故そうならないと思ってたのか』『不倫が離婚の原因にならない国に住んでいるのか?』と淡々と言ううえみに言葉を詰まらせる夫。しかし、こう反論するのであった。

「でもあなたが言ったんだよ?」
「俺に興味ないって」

マタしてもクロでした分冊版2 うえみあゆみ 6/36

それは8年前の浮気が発覚し、うえみが夫を家から追い出した時のことだ。すがる夫にうえみは『謝らなくてもいいから、これ以上私たちに関わるな』と言い、『もうあなたに興味ないから』と吐き捨てて扉を閉めたのだ。

「親で同居人って以外、俺のことなんてどうでも良いんでしょ?なのに何で気にするの?」

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夫の言い分はこうだ。『あくまで引導を渡したのはうえみなのだから、自分は自由にしても問題ないはず』…そう夫はうえみに言い聞かせるように言葉を変えて何度も確認した。
『普通に家族でいれてるんだから今まで通りでいいじゃん』と主張する。普通に家族をできているという夫の言葉に疑問しか湧かないうえみ。そしてそんなうえみに夫は更に言う。

「何か問題あった?うまく行ってたでしょ?」

マタしてもクロでした分冊版2 うえみあゆみ 9/36

うえみはその言葉に思わず夫を蹴り倒す。そして、夫に掴みかかりながら叫んだ。

「うまく行ってたんじゃない!」
「今の今まで私が臭い物に蓋してただけだっ!」
「8年間も!」

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『家庭を維持したい人は浮気しないという結婚生活の最低条件を守るものだ』
『妻の無視は浮気のOKサインじゃない!』
『あんたは浮気してるから今こうなっているんだ!』

怯える夫にうえみはそう、強く言って聞かせるのであった。

第6話 都合の良い誤訳~現状を『上手く行っている』と抜かす夫にうえみは現実を突きつける

浮気しながらも家庭を上手く行っていると言ってのける夫に、うえみは『自分都合でしか見ていないだけだ』と諭す。

夫がたまに家にいるとき…まず夫は適当な時間に起きてきたかと思うと、挨拶もせず先にリビングで寛いでいた子ども達を押し退けて横たわり携帯をいじる。そして、そばに子ども達がいるにも関わらず女とチャットをしているということをうえみはちゃんと分かっていた。『こんな父親の姿を見せたくない…』そう思ううえみはさりげなく子ども達に『外にランチ食べに行こう』と連れ出すのだ。

『こんな生活のどこが上手く行っているんだ?』そう尋ねるうえみに夫は『携帯をいじっていたのは仕事だ!』と言い反論する。

『自分のせいでうえみの気分を害したのだから、家族でいるために目立たないよう自分の存在を殺していたのだ!』と主張する夫。先ほどの例でも、うえみが携帯をいじっている自分を置いて朝ごはんも作らず子ども達だけ連れてランチに行ってしまっても夫は文句も言わずに我慢しているのだと。

しかし、『違うでしょ』とうえみはそんな夫の主張を否定する。夫は家族のために自分の存在を殺していると言うが、うえみは『妻に見られていないことをコレ幸いと、デートにお泊まりとやりたい放題やっていただけだ』と言う。

すると、夫は鬼の首を取ったように笑い、再び『うえみが以前、自分に興味ないと言ったこと』を引き合いに出す。しかし、うえみは冷たく言い返した。

「あのさ、さっきからその興味ないっていう私の言葉」 
「どう都合よく訳せば浮気のOKになるの?」

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そして、夫が8年も掛けて反省して直そうともせず、何も変わらなかったことを指摘する。

たじろぐ夫。しかし、今度はうえみを『人を避難してばかり、もっと平穏に暮らせないのか』と批判する。だが、その『平穏』という言葉にうえみは激昂する。うえみだって平穏に暮らしたいと思っていたのだ、ずっと…。

「夫の浮気を8年間も見ない振りしてまで穏やかに生きたいと思っていましたよ。それを台無しにして平穏にいられるのは…」
「なんでも自分の都合に歪ませて、浮気を正当化してる」
「お前だけだっ!!」

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そう叫んで夫に蹴りを入れるうえみ。気が付けば朝になっていた。

第7話 家族になろうよ~『家族でいたい』という夫の言葉を受け入れられないうえみ、傷付けられた過去、そして夫から目を逸らし続けた結果

言い訳をうえみに論破され続けた夫は俯きながら『家族でいたい』『あなたのことが好きで仲良くしたいし、子供が独立しても二人で暮らしていきたいと思ってる』と言う。しかし、うえみはその夫の言葉に『うそつけよ…』と言うことしかできなかった。『今まで何度も傷付けて悪かった』と謝る夫に『今更謝っても遅い』と答えるうえみ。

夫の最初の浮気に気付いたときのことだった。夫が自分と離婚した上、娘を引き取って浮気相手と育てようとしていたことを知ったうえみは非常に傷ついた。まだ20代だったうえみは怒り、悲しみ、悔しさ…溢れ出す感情をコントロールできず、床の上に仰向けになりながら唸り、泣き続けた。そして、

私なんかいらないんだ…死んだ方が良いんだ…

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『死』すら考えたうえみ。しかし、ふと娘の写真が目に入る。『ちゃんと生きなきゃこの子を取られてしまう』そう思ったうえみ。そして、気付いた。

「お前の方がいらねえぞっ!」

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それからの日々は夫がまた女を作っても、育児等に必死で後回しにしてきた。夫のことや、孤独や悔しさ、そして悲しさからも、全力で逃げて目先のことを見つめていないと、またあの『死』を考えた時の様に心を病み、子ども達を守ってあげられなくなる…そう分かっていたからだ。

傷付くよりもちゃんと生きることの方が大事でした

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子ども達も大きくなり、もう少し落ち着いたら足を止めてゆっくり向き合おう…そう、うえみは考えていたのだ。しかし、今になって夫を見つめ直そうとするとうえみは…

第8話 やっぱり私…ムスメの言葉に、うえみは”浮気抜き”で夫のことを再評価しようとするが…

「え?私はそんなにパパのこと嫌いじゃないよ?」

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高校生のムスメの言葉に驚くうえみと小学6年生のムスコ。『何で?』『逆にすげえ』と言う二人にムスメは『パパの浮気は昔から。それを改めて嫌いにならないよ』『今回はバレた相手が息子だったからマズいだけ』と答えた。

『生活するお金を稼いできてくれている、浮気を抜かせばちゃんとしている』
そう割り切ったことを言うムスメ。
普段は別に悪い人じゃないと父親を評価しているのだ。しかし、その一方でうえみにこうも言う。

「私は高校生で弟も来年は中学生なんだし、もう離婚するのは構わないよ」
「これからはパパとママ夫婦の人生なんだから」
「なんやかんや17年も夫婦やってるんだから」

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それを聞いて『17年も夫婦なの!?』と経過した時間の長さに愕然としてしまったうえみは、今一度”浮気抜き”で夫のことを考えてみることにした。石だって時間をかければ形を変えることができる。自分達夫婦はどうだろう…と。

寝っ転がりながらうえみのイスに自身の足裏をこすりつける夫。メッシュ素材のイスに水虫持ちの夫の足裏の皮膚が付着し、なんだか白くなってしまっている。夫に怒り、イスをキレイにするうえみ。しかし、夫はその様子を気に食わない様子で見つめていた…。

数日後、夫は今度はうえみのベッドにごしごし足をこすりつけていた。唖然としながらもうえみは『何で私のベッドに足乗っけてるの?』『イスの時にやめてって言ったよね』と抗議する。しかし、夫は『ベッドはダメとは言われていない』と言い返す。

『確かに言ってないけど顔つける所に足は汚いでしょ』と言ううえみに夫は『俺がバイキンだって言いたいのか』と逆切れする。『水虫は菌だ』と激怒するうえみ。しかし、夫は『あなただってベッドに足乗っけて寝てるよね!?』と更に言い返してくるのだった。

そんな夫とのやりとりを思い出したうえみはムスメとムスコの前で頭を抱えながら叫ぶのであった。

「ばりクソムカつくんだよっ!」

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例え17年の歳月を共にしていても、夫のそういうところを受け入れられないうえみ。”浮気抜き”で考えても、夫の良いところが見えないのであった…。

以下、感想と考察

浮気をうえみのせいにする夫をしっかり論破するうえみ

『不倫サレ日記』とかもそうだけど、浮気・不倫を配偶者のせいにする人は多い。『妻(夫)が至らなかったから』等。今回の夫の言い分、『過去うえみが夫に対して興味ないと言った』というのもその類型だろう。しかし、今回、そんな夫をうえみがちゃんと論破しててスッキリする。

『興味ないという妻の言葉があるからといって、それが不倫の免罪符になるわけではない』という、冷静に考えれば当たり前のこと。しかし、それをいざ冷静に伝えるのは難しいだろう。ある程度脚色はあるにしてもちゃんと夫に伝えられるうえみあゆみ氏はすごい。

しかし、かつてうえみが夫に『興味がない』と言ったのは、夫が何度も浮気を繰り返した末に出た言葉なのに、それを免罪符にして更に浮気をする夫の図太さ無神経さは本当に凄いと思う…。本当に物事を自分都合でしか見ていないんだろうな。

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水虫のうえみあゆみ氏の夫は何故モテるのか

他の作品を読んでいて疑問に思うのだが、うえみあゆみ氏の夫は何故そんなにモテるのだろうか。少なくとも漫画の『絵』で見る限りはそんなに格好よく見えない。テレビマンという職種がモテる、また不倫等が当たり前の文化なんだろうか。

しかし、水虫か…。水虫持ちの人を差別するつもりはないのだが、こんな風に自分のイスやベッドに水虫の足裏の皮を擦り付けられたら、私はショック死する自信がある。

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まとめ~夫との話し合いは平行線、そしてうえみ自身も夫の良いところが分からない…

夫と話し合ったうえみだったが、夫は自身の不倫や浮気をうえみのせいにして開き直る。それをうえみは論破したものの、夫は変わるつもりも離婚するつもりも無いようだ。

一方うえみはムスメの言葉をきっかけに“浮気抜き”で夫のことを再評価しようとするも、悪いところばかりに目が向いてしまいとてもじゃないけど愛せそうにない。

平行線を辿る二人がどうなるのか…。追って記事にしていきたい。

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