【ドラマ】全裸監督3話「ひっくり返すんだよ」【感想・ネタバレ・考察】逮捕され戻ってきた村西はついにアダルトビデオの監督になる

全裸監督

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”ビニ本”専門の北大神田書店を創立し、順調に勢力を拡大していった村西(山田孝之)とトシ(満島真之介)であったが、”ビニ本”最大手のポセイドン企画の池沢(石橋凌)と衝突してしまう。池沢に対抗するため、村西はボカシの入っていない無修正の”裏本”を作ることを決意。出版社の社長をしていた川田(玉山鉄二)を仲間に加え、”裏本”を制作、道警も買収して全ては順調に進むと思われた。しかし、村西の”裏本”は北海道から本州にも回り、腐りきった道警に警視庁の武井警部(リリー・フランキー)がやって来る。栄華の極みから一転、村西は追われる身となり、姿をくらませるのだった…。

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Contents

あらすじ・ネタバレ

ついに武井に逮捕されてしまう村西とトシ

1982年、道警と武井警部に追われ北海道を逃れた村西は東京で行きずりの女の元に身を潜めつつ、トシや部下の北森と密会する生活を送っていた。
ある日、村西とトシは北森に『北大神田書店の支店長たちを安心させるため、顔を出して欲しい』と呼ばれ、北海道に戻る。しかし、それは罠だった。北森ら部下達は会社を守るため村西とトシを警察に売ったのだ。直前にそれを見抜いた村西とトシは呼び出されたホテルで道警との壮絶な追いかけっこをし、観光バスに潜り込み逃げ切れるかと思ったところ、とうとう武井警部に逮捕されてしまう。

『人のありのままの姿は猥褻なのですか』と問う村西に武井警部は『お国が猥褻に指定したものは猥褻になるってことさ』と笑うのであった。

ビデオ戦争をも左右した『アダルトビデオ』の隆盛…しかし、村西はそれに嘘臭さを感じ、自身の理想とするアダルトビデオを作ることを決意する

二人が刑務所にいる間、“エロ”の世界は新たな進化を遂げていた。それは『アダルトビデオ』の誕生であった。ビデオ戦争…VHSとベータマックスが市場を奪い合うなか、VHSの東京電産がAV業界最大手、ポセイドン企画の社長、池沢に協力を申し込んだのだ。快諾した池沢は『ビデオデッキを購入した客に無料で配るように』とポセイドン企画初のVHSの『アダルトビデオ』を東京電産に渡す。そして、池沢は東京電算に『自分の作るアダルトビデオのおかげでVHSはビデオ戦争に勝つ』と予言し、それは現実となるのである。

刑務所を出た村西はビニ本屋の代わりにアダルトビデオを扱うレンタルビデオ店が隆盛を極めているのを目の当たりにする。しかし、ポセイドンが打ち出したアダルトビデオを見た村西は『嘘臭い』と感じる。

その晩、小料理屋の未亡人の女将と一夜過ごした村西は情交の際、彼女と国鉄の弁当売りだった亡き夫の思い出、約束事(駅弁)を知り、そしてそれらを納めたフィルムを映写機で見たことで『物語性』の大切さを再認識するのであった。

村西とトシは自分達の理想とするアダルトビデオを作成すべく、SM雑誌の編集をしていた川田を再び誘い、三人で東京に行く。そこで、ヤクザの世界で返り咲いた古谷(國村準)の助けを得て、川田を社長に据えて新宿歌舞伎町で『サファイア映像』を立ち上げるのであった。武井警部に監視されながらも、社長となった川田は銀行からの融資を勝ち取り、更に黒澤明になるのが夢だと言う、三田村(柄本時生)と社会人ラグビーをやっていた後藤(あだ名はラグビー…後藤剛範)がスタッフとして加わる。新しいメンバーを得た村西達は早速、アダルトビデオの制作に取り掛かる。

そして、出来上がったデビュー作は…

しかし、撮影直前になって村西達は『たかがエロビデオ』と馬鹿にし、撮影に乗り気でない女優を罵倒する等大切に扱わない映像制作会社のスタッフ達と揉めてしまう。

「俺のエロビデオとお前らの糞映画が目の前にあったら、みんな俺のを手に取るんだよ」

全裸監督3話 「ひっくり返すんだよ」 

そう啖呵を切った村西。その結果、女優や映像制作会社のスタッフ達は撤収してしまう。

村西達はその場に残ったメイク担当の小瀬田順子(伊藤沙莉)を加えた少人数で、自分達の手でカメラを回し、ヤンキーで素人の奈緒子(冨手麻妙)を起用した初のアダルトビデオを撮影をすることとなった。

その内容は『怪我で甲子園を諦めた高校球児が、やけくそになって拳銃片手に甲子園にやってきたバスをジャックして、生と死を感じながらミニスカートのバスガイドをグラウンドの真ん中で犯す』という狂気に満ちたものであった。

少人数の上、ほぼ素人ばかりの撮影現場。しかし、村西は檄を飛ばしまくり、奈緒子や男優の気分は高揚し、撮影に望むスタッフと現場の熱も高まっていく。

そしてクライマックス。マウンドの上で絶頂に達したバスジャック犯の球児が『甲子園のバカヤロー!』と叫び、果てると、バスガイドを演じる奈緒子は『バカヤローはお前だよ!』と銃を奪い、球児を射殺する。すると停車していたバスが爆発して、返り血を浴び壮絶な表情を浮かべた奈緒子が燃え盛る炎と煙をバックに唾を吐き捨てるという凄まじい画を撮ることに村西達は成功するのであった。

その後、焼肉屋で打ち上げを行った村西達。皆、充足感に満ちた表情を浮かべるなか、特に労られた奈緒子は『普段あんまり誉められることがない』と言って涙を流した。そして奈緒子は『また村西と仕事がしたい』と言い、指切りげんまんで、また共に仕事をすることを約束するのであった。金の無い村西達は牛肉は頼めず、豚足しか食べることが出来なかったが、笑顔で美味しそうに豚足を頬張った。

時を同じくして、高級店でポセイドン企画の池沢が上等なステーキを食していた。そして、共に食事をしている相手は…なんと武井警部であった。実は武井警部は池沢と繋がり金を受け取っていたのだ。今でも武井警部に村西を見張らせることでその動向をつかみ続けている池沢。武井警部は『適当な理由で村西をまた逮捕するか』と提案するも、『市場は大きければ大きいほど良い』と池沢は今は放置する様に指示する。

仲間達に安い豚足を貪り食う村西と対照的に、池沢はやってきた女優達に高級ステーキを惜しみ無く振る舞う。二人の新しい戦いの幕は切って落とされたのであった…。

その頃、大学生になっていた恵美は性に興味を持ち、イタリア留学を夢見るが…

一方その頃、恵美(森田望智)は大学で美術を学んでいた。デッサンの授業で男性モデルにわざと自分の下着を見せつけて興奮させ、その様子をスケッチする等、性への興味は抑えられなくなってきていた。更に本格的な絵の勉強をするべくイタリア留学を夢見ていた恵美は、外食中に母の加代(小雪)にその夢を打ち明ける。しかし、潔癖で娘に依存する加代はそれを認められず、レストランを飛び出してしまう。そして、その夜、加代は寝ている恵美のベッドの傍らで『近くにいてほしい、あなたを愛している』と泣いてすがる。そしてその背後には破り捨てられた、例の男性の裸身のスケッチ画があった。恵美は苦しみながらも『ごめんなさい』と言い、母の束縛を受け入れるのであった…。

以下、感想と考察

村西と池沢の嗜好の違いについて

先駆けてアダルトビデオを世に放った、ポセイドン企画の社長、池沢と、池沢の元で作られた作品を『嘘臭い』と吐き捨て、自身の理想とするアダルトビデオを作ろうとする村西。この3話では、二人の“エロ”の方向性の違いが垣間見えて興味深い。美術への造詣が深く、“エロ”に『絵画的美しさ』を求める池沢と、その奥にある人間ドラマ…『物語性』を求める村西。どちらかが正しく、どちらかが間違っている訳ではない。ただ、求めるものが違うのだ。勢いがある作品だけど、こういった細かくて深いところが練られているなぁ…と感心。

川田さんの成長

2話で小さな出版社の社長として登場した川田(玉山鉄二)。『絵本作戦』等で頭の良さを見せるも、基本、大人しい小心者で、村西とトシに付いていく人物なのだと思っていたら…。

前科のある村西とトシの代わりにサファイア映像の社長に就任した途端、急成長。社長として嫌がらせをしてくる武井警部に毅然とした態度を見せる。そして、銀行の融資を求める際も『この世で最も見られている作品のジャンルはポルノなんですよ』『ポルノ見てるんでしょ』と囁き、固そうな担当者をあっという間に口説き落とす。2話とはもはや別人。格好良い。

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まとめ~一気に話が進んだ3話

村西達の逮捕からアダルトビデオの時代突入、そしてサファイア映像の立ち上げ&デビュー作の撮影と一気に話が進んだ第3話。

しかし、まだ村西は“全裸監督”にはなっていないし、ポセイドン企画の池沢社長とのバトルも控えている。これからが盛り上がりどころだろう。

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