【漫画】あなたがしてくれなくても5話【感想・ネタバレ・考察】結婚して5年…互いに変わってしまったことを認めたみちは改めて陽一と話し合おうとするが…

あなたがしてくれなくても1表紙

”レス”について悩んでいたみちであったga

夫、陽一から『仕事が落ち着く2週間後まで待ってほしい』と言われその言葉を信じて待つ。みちは忙しいと言っておきながら新作ゲームに夢中になる陽一の態度に傷付くも、同じ悩みを持つ同量の新名誠に励まされながら約束の日を待った。
待ちに待った”2週間後”、はりきって雰囲気づくりをするみちだったが突然生理が来てしまう。そのことをみちが伝えると、陽一は口では残念がるが一瞬ホッとした表情を浮かべ、それを見たみちは傷付くのであった…。

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Contents

以下、あらすじとネタバレ

孫の催促をする陽一の母、それに対する陽一の態度にみちはまたしても落胆する

スーパーで買い物をしていたみちと陽一。すると陽一の母(義母)からみちに電話が掛かってくる。みちが誕生日プレゼントに送ったパジャマが届き、そのお礼を言いための電話だったのだが、切る間際義母はみちに孫の催促をするのであった。

お義母さん
それお宅の息子さんの
役立たずチンコに言って下さいよ

あなたがしてくれなくても5 ハルノ晴 4/23

内心そう悪態をついてしまうみち。大体みちが陽一の親の誕生日プレゼントを用意することに陽一は特に感謝の態度を示すことはなく、またみちの親に陽一が何かすることもない。

面白くないみちは、スーパーからの帰り道、陽一に義母から孫の催促をされたことを告げる。すると陽一は笑いながら『放っとけばいい』と答えた。

「それってもうしないって事?」

あなたがしてくれなくても5 ハルノ晴 6/23

思わず足を止めてそう聞いてしまったみち。陽一は『そんな事言ってないだろ』とため息をついた。陽一がみちによく見せる『面倒臭いと言いたげな顔』…みちは陽一にこの顔をされると何も言えなくなる。

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陽一は“変わってしまった鍵穴”…みちは5年前に陽一からキーケースをプレゼントされた時のことを思い出す

マンションの部屋の前まで来て鍵を開けようとするみち。そんなみちは自分と陽一の関係を、『いつの間にか鍵穴が変わって開けられなくなった扉の様だ』と考える。

その時、みちのキーケースが壊れ、落ちてしまった。拾い上げた陽一は『5年以上使ったし、仕方がない。よく持った方だよ』と言う。

このキーケースは5年前、同棲し始めたばかりの時に陽一がみちにプレゼントしてくれたものだった。革でできたシンプルなそのキーケースはハッキリ言って全然みちの趣味じゃなかった。しかし、無邪気な陽一の笑顔にみちは『ありがとう』と歓声を上げて喜んで見せた。

あの頃はお互いに自然に触れ合い求め合い抱き合うことができた…そう、変わってしまった“鍵穴”…陽一のことをみちは思い返すのであった。

再び同じキーケースをプレゼントしてきた陽一にみちは思わず不満を言ってしまう

仕事帰りの電車の中、スマホで新しいキーケースを探すみち。気に入ったキーケースを見つけ『ちょっと高いけど買っちゃおう』と気持ちが華やぐ。

すると、帰宅したみちに陽一が笑顔で紙袋を渡し、『開けてみて』という。期待しながら紙袋の中身を確認したみちは固まる。それは以前と全く同じキーケースだったのだ。

このキーケースは陽一の知り合いの革専門店のハンドメイドの作品で『もう同じやつはないから、わざわざオーダーして作ってもらったんだ』…そうみちに説明する陽一。そんな陽一にみちは思わずこう言ってしまう。

「えー…私 自分が欲しいの探してたのに!いいのも見つかったし」
「好きな奴使いたかったなぁ…」

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すると、一瞬の沈黙の後、陽一は『そう』と傷付いた表情を浮かべて寝室に行ってしまった。

自分が陽一を傷付けたことに気付いたみち。5年前だったら嘘でも陽一のことを思ってありがとうと言えたのに、言えなかった。『変わったのは鍵穴(陽一)だけでなく鍵(みち)も変わったのかもしれない』そう思いうなだれる。自分ばかりが陽一の為に我慢していると思っていたのだ。

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陽一に謝罪し、冷静に話し合おうとしたみち。しかし、陽一の発言激怒してしまい、陽一は家出をしてしまう

『陽一を変えようとするのではなく自分が変わらなくてはいけない』
『そうすれば前に進めるかもしれない』

そう考えたみちは寝室に行き、ベッドでゲームしている陽一にキーケースの件を素直に謝る。背を向けながら『別にいいよ』と言う陽一にみちは下手に出つつも『あの事でケンカばかりで私もイライラしている』『今日はケンカじゃなくて陽ちゃんの本音を聞きたいから冷静に話そう』と提案した。

すると陽一はため息をつきながら、例の『面倒臭いと言いたげな顔』を浮かべた。そのことに腹を立てそうになったみちは『冷静にならねば』と自身に言い聞かせ陽一の答えを待つと、陽一が口を開く。

「プレッシャーなんだよ!」

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『しょっちゅう言われるとしたくなくなる』そうもっともらしく言う陽一をみちは『今まで2年間もしていなかったが自分は何も言ってこなかった』『結局行っても言わなくてもしないって事なんじゃないのか』と論破した。

すると、言葉に詰まった様子の陽一は項垂れ、こう吐き捨てた。

「そんなにしたい?みち、性欲強くない?」

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その言葉にカッとなったみちは陽一の顔面に枕を投げつけてしまう。陽一はそのまま寝室を出て家から出て行ってしまっている。

みちは『冷静になれなかった…』とそのまま泣きながら立ち尽くすのであった。

以下、感想と考察

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生々しいキーケースの下り

キーケースの下りがやたらリアリティがあってゾッとしてしまった。よくこんな描き方できるな。私はこのハルノ晴という漫画家を今まで知らなかったのだけど…一体何者!?

でも、こういう小物って以前と変わらぬ物を使い続けたい人と、毎回変えて選ぶのを楽しみにする人で別れるよね。

人は変わる…結婚後5年という歳月を考える

というか結婚する前、5年前の陽一はなんか、可愛いな…。無精髭の有無もあるかもしれないけど、顔立ちは一緒なのに、なんか愛嬌がある。5年でこんなに人って変わるの…?とか言ってたら私も結婚5年目だわ。…うわぁー、身につまされる。

しかし、今回の陽一の発言は腹が立つ。なんか私、毎回陽一ムカつくと書いている気がするが気のせいか?投げつけるのが枕だなんてみちは優しいなー。

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