【漫画】約束のネバーランド16巻・最新刊【感想・考察(ネタバレあり)】”七つの壁の向こう側”で鬼の頂点(あの方)と約束を結び直すエマ、ムジカとソンジュを捜索するドンとギルダ

約束のネバーランド16巻表紙

ついにエマは鬼の頂点(あの方)と対面して約束を結ぶことに!そして、ノーマンの策略にドンとギルダも巻き込まれていく…!! 大きく話が動かなかった前巻に比べて場面も色々と飛ぶし、話が進んだ印象!

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【漫画】約束のネバーランド15巻【感想・考察(ネタバレあり)】入れ替わったノーマンとレイのスタンスを考え

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前巻までのあらすじ

W.ミネルヴァとして食用児達を束ね、力を蓄えたノーマンは『鬼を全滅させる』手筈を整えていた。それに対してエマとレイは『“七つの壁”を越えて“約束”を結び直し、鬼を絶滅させることなく皆で“人間の世界”に逃げよう』
と説得しようとするが、ノーマンの決心は揺らがない。
そして、エマが『人肉を食べずとも理性と姿を保てる鬼、ムジカとソンジュがいる』と語ったことが裏目に出てしまい、ノーマンは不確定要素である”邪血の少女”、ムジカを探し出して殺すと言い出した。

『どうしても”絶滅”を止めたいのならば、自分が鬼の王家・五摂家を殺す前に戻って来るんだ』とエマとレイに告げるノーマン。そうしたらそこで初めて違う道を考えると言う。
こうして、ノーマンは予定通り『鬼の殲滅』、エマとレイは 『“七つの壁”を越えて“約束”を結び直す』という別の道を模索することになり、エマとレイは壁の向こう側の鬼の頂点(あの方)を探しに行く…。

第134話 Lost Boy~冒頭突然現れる、年老いたレイ…エマは…死んだ!?

『もうわけが分からない…』そう言いながら砂漠をさ迷い歩くのは年老いて皺だらけになったレイ。 …開幕早々ジジイ化!!イキナリどうした!? なかなかすごい絵面である。
大地に突き刺さるエマの持っていた銃(お墓の代わり??)を見たレイは『エマはもういないのか』と思い出す。もう、レイはここに来てから何年経ったのか、自分が誰なのかすら分からなくなっていた。

満月の夜、金の水とヴィダ、そこに血液を注いで、皆が見守る中、”七つの壁”の向こう側を目指して旅立ち、謎の空間に入ったエマとレイ。しかし、その空間は無秩序ですぐに歪み、ハウスになったりシェルターになったり、イザベラや亡きコニーが現れたり、エマやレイが子どもになったり元に戻ったりという訳が分からない世界だった。まるで鬼の頂点(あの方)に遊ばれている様だ。

クヴィティダラの竜の目で昼と夜を探すべし
まず北へ10里つぎに東へ10里つぎに南へ10里つぎに西へ10里
天へ10里地へ10里
砂の間で矢が止まり日が東へ沈むとき地が哭き壁は現れる

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  12/208

”ミネルヴァのペン”の伝承の通りの条件を満たせば壁が現れるのではないかと主張するエマ。この謎を解いてここを抜け出せば、鬼の頂点(あの方)に会えるはずだと。しかし、方位磁石は狂ってはいないものの、簡単に上下が入れ替わる異空間。しかもさっきまで廊下だった空間が食堂に変わってしまったりする。

すると、エマが矢印を見つける。どうやら鬼の頂点(あの方)がいざなっている様であった。 『行こう』と言うエマ。謎を解くためにこの場所を知ろうと意気込んでいた。

その時俺は解けると思っていた。あの謎をこの迷路を。
勝てると思っていた。あの天井絵の暗闇に

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  18/208

エマがまるで死んだかのような言い草をするジジイのレイ。一体何があったと言うのだ…??

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第135話 捜索~ノーマンはドンとギルダにムジカとソンジュを捜索する様に依頼する

一方、アジトではドンとギルダはノーマンに突然呼び出され、『ムジカとソンジュを捜してほしい』と頼まれていた。ノーマンは『”エマの計画”にはムジカとソンジュの”邪血”が必要であるため、ラートリー家や王達に先を越される前に保護してほしい』と言うのだ。

「僕としても不安要素は抑えておきたいし、こちら側に話し合いで引き入れられるなら引き入れたい」
「君達なら彼らと旧知。それが可能だ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  23/208

そして、ノーマンはドンとギルダに地図を見せる。ムジカとソンジュがいそうな場所を既に絞ってリストアップしているのだ。実際、ノーマンが候補として挙げた場所の一つは2年前にGF組がムジカ達に出会った場所だった。ノーマンの推測の正確さに驚くドンとギルダ。ノーマンは笑顔を浮かべて『護衛をつけるから頼まれてくれないか?』と改めて二人に言うのであった。

部屋から出たドンとギルダは二人で話し合う。二人ともノーマンの話を真に受けるほど馬鹿ではなかった。

「俺達はソンジュとムジカを見つけ出し誘き出し殺すための釣餌(エサ)だ

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  28/208

そうハッキリ口にするドン。しかし、ノーマンにそれを追及したところではぐらかされて終わるし、断っても別の者に探させて殺すだけだろう。『だから一旦はノーマンの話に乗って、ムジカ達を守ってやらないといけない』と言う。ギルダも同意見だった。

…ドン、成長したな、結構単純で短絡的だったのに、ちゃんとノーマンの本当の意図を見抜き、その上で話に乗っかる狡猾さも身につけたんだなあ…。ノーマンの依頼を聞いて、動揺を隠せなかったギルダを制して上手いことフォローしたし。…それにしても、ノーマン、のっぽだったドンより身長高いのか…。

ノーマンの”依頼”を受ける事にしたドンとギルダは早速旅支度をする。二人の護衛にはラムダ系列農園出身のハヤトが就くことになったが、脚力はあるもののどこか頼りないハヤトが護衛であることを皆は心配する。すると、ハヤトも皆が何を考えているかがよく分かっている様で『俺じゃ護衛にならないので』とそれを認め、もう一人、護衛に就くことを明かす。

それは、3匹の犬を引き連れた、長い髪で顔の右半分を隠した少女だった。

「護衛のアイシェ。彼女のは銃の名手で彼女の犬は探索の名手です」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  32/208

しかし、アイシェはドンとギルダが挨拶をしても無視。そんな二人にハヤトは『アイシェには話をしても通じない』と言い、アイシェの生い立ちを語る。

ある日、禁制区域(鬼の社会で立ち入り禁止とされている場所)で一匹の鬼の住処を見つけたノーマン達はその鬼を始末した。そして、その鬼の家に行くと、3匹の犬とともにアイシェが飼われていて、怯えて涙を流しながら鬼の言葉で何やら訴えていたのだった。『鬼に飼われていた少女をボス(ノーマン)達が救った』と誇らしげに語るハヤト。

鬼に飼われて育ち、鬼を憎みながら鬼の言葉を理解できる、犬を連れた腕利きの少女アイシェ…ドンとギルダはその脅威に内心焦りながらも、『ムジカとソンジュは殺させない』と誓う。それが自分達のためにもエマとレイのため、そしてノーマンのためになると信じて…。

一方、その頃レイは赤ん坊を抱えながら砂漠をさ迷っていた…。

…新キャラの褐色肌の少女、アイシェが可愛い。

そして、ちょっと前までジジイだったはずのレイが若返って、今度は赤ん坊(エマ?)を抱えているというカオスさ。これ、作者たち色んなエマとレイを描くことを楽しんでない??

第136話 迷路~赤ん坊になってバラバラになって消えたエマと絶望し老いて倒れるレイ

謎の空間で、”矢印”を辿って進み始めたエマとレイ。しかし、これを繰り返しても同じ場所を100回以上巡るばかり。まさに、”迷路(メイズ)”。しかも、同じ場所でも毎回毎回場所の配置が変わっていき、相変わらず急に体が縮んだりと物理法則もめちゃくちゃだ。ひとまず食事休憩を取るエマとレイ。色々と理屈を考えてしまうレイは特に疲弊してしまっていた。

しかし、”七つの壁”の正体自体は何となく掴みかけていた。恐らくそれは物理的なものではなく、自分達が超えられず、鬼の頂点(あの方)が超えられるもの… 『空間と時間』なのではないかと。以前訪れた寺で見たマークは立方体と砂時計であった。伝承が語る方角と上下は『東西南北天地』の6面、即ち立方体を表し、『砂の間で矢が止まる』は時間の制止を表している。『6面の器枠と時間は世界を規定する”物理的限界”を指し示している』と考えたレイは言う。

「”時空”っていう物理的限界、それこそが多分”七つの壁”の正体なんだよ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  49/208

しかし、そこまで推理できても、どうやって時空を超えたらいいかまでは分からない。『砂の間で矢が止まり日が東へ沈む』というのが『時間の停止と逆行』を意味するのだろうと推測しても、人間にはそんなこと不可能だとレイは吐き捨てる。

レイは焦っていた。このままではノーマンの計画阻止に間に合わないし、迷路も迷えば迷うほど感覚がおかしくなり、現実感が遠退いていくのだ。『脳がおかしくなりそうだ』と悩み苦しむレイ。

するとエマが新たに入った部屋で『今までと何か違う』と言う。窓を開けるエマとレイ。するとそこはクローゼットになり、太陽が照り付ける砂漠に繋がっていた。

砂漠に出たエマとレイ『砂の間で矢が止まり日が東へ沈む』…ここには砂も太陽がある。『ここで“時間を止めて巻き戻せたら”』と言うエマ。取り敢えず、遠くにある砂嵐に向かって矢を射ようとした。

だが、その瞬間。エマの体はどんどん縮み、なんと赤ん坊になってしまう。慌てて抱き上げ、元の部屋に戻ろうとするレイ。だが、突然赤ん坊のエマの体にパズルのピースの様な亀裂が入ったかと思うと、一気にバラバラになってしまい、風に吹かれて飛んでいってしまった。

『…エマ?』呆然として崩れ落ちるレイ。探せどもエマを見つけることが出来ない。そして、気が付くとレイは老人になって砂漠をさ迷い歩いていた。レイは6つの天井絵を思い出す。最後の”昼と夜の絵”には今まで描かれていた鬼の姿がなく、『これは誰も辿り着けなかったことを意味するんだ』と考える。迷路でさ迷い朽ちて行った鬼達の幻覚を見ながらレイは砂漠で行き倒れる。『俺はもうダメだ、ごめん、エマ、ノーマン』…そう謝りながらも”エマ”が誰だったかも思い出せないレイは意識が遠のいていく。

「レーイ!!私、わかったかもしんない!!」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  60/208

その時、入り口だったクローゼットから幼児の姿をしたエマが飛び出してきたのであった。

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第137話 変換~全ては意識次第…柔軟な発想と万能感で時空を超えるエマとレイ

絶望して砂漠の中に行き倒れた年老いたレイ。すると、クローゼットの中から勢いよく幼児になったエマが『私、分かったかも』と言いながら飛び出してきた。すっかり老人化し耳も遠くなり、エマが誰かも分からないレイに面食らうチビエマ。『しっかりして』と頬を叩くとレイはすぐに元の姿に戻り、我に帰る。

「”七つの壁”は時空でここは不安定で鍵は脳(アタマ)なんだよ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  64/208

エマの言葉の意味がすぐに理解できないレイ。エマは『この場所は私達の意識とリンクしている』『ここは脳みそ、意識が介入している空間だ』と説明し、『意識次第で時空も超えられる』と主張する。エマの説明に困惑するレイが『根拠は?』と問うと、エマは『根拠はないけど、さっきちょっとできた』と言い、レイを驚かせる。

先ほど、急に小さくなって赤ん坊になり消えてしまったエマ。それはエマ自身が『時間を巻き戻す』と考えた結果起きたことだと語る。そして、レイに逆に『なんでレイがおじいちゃんになって、元に戻ったのか考えてみて』と言う。レイはそれが全て『潜在意識の投影』であったことに気付いた(老人化は時間が無い、間に合わない、永遠にここから脱せないと内心焦り恐れていたことの表れか)。ここが砂漠に見えるのも、伝承を意識しているからだと。

自分達が混乱しているから正しい姿が見えないだけで、ここには正しい姿がある…そう主張するエマはレイの手を取って言う。

「ね、できるよ信じて、想像して」
「さあ レイ。ちょっくら時間を止めて巻き戻そう」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  68/208

意識次第…自分次第、考え方一つで世界が変わる…それは普段からのエマのスタイルそのものだ。『本当に頭おかしいぞ』と言いながらも笑ってしまうレイ。レイはいつの間にかエマと同じく幼い姿になっている。2人は手を取り念じる。エマは幼い頃の猜疑心の無い、万能感を思い出そうとする。

すると、エマとレイを取り巻く景色はどんどん変わっていき(この場面がなかなか壮大)、気が付くと二人は無機質な”一辺10里の立方体”の中にいた。本当に意識が空間に干渉していたことに驚くレイ。すると二人の背後にはキューブ状の格子に囲まれたブラックホールの様な何かが近づいてきた。

一方、その頃、ノーマン、ヴィンセント、シスロ、バーバラ達はゴールディ・ポンドを生き抜いたGV (グランド=ヴァレー)組に射撃訓練をさせ、その腕前の良さを評価していた。鬼殲滅作戦の後方支援に使うつもりなのだ。ギーラン卿も予定通りに動いていることを確認したノーマンは、ヴィンセントに“アレ”が使えそうかと確認する。『恐らく間に合う』と答えるヴィンセント。それを聞いたノーマンはザジらと巨体の食用児達(みんなアダムの様な風貌)を引き連れ、王都に進軍を開始する…。

第138話 鬼探し①~ドンとギルダはアイシェを刺客ではないかと警戒する

ヴィンセントの部屋を尋ねたシスロ。ヴィンセントはノーマンに頼まれた”アレ”が出来たと微笑む。天才、偉大、高潔、完璧…そうノーマンへの賛辞を口にするヴィンセントにシスロは『これでいいんだよな?』と聞こうとして言い淀む。『邪血は見つかり殺せるだろうか』と尋ねるシスロにヴィンセントは『見つかるし、殺せる』と答えながら、”アレ”を含ませたエサをネズミ型の鬼に食わせる。すると、ネズミ型の鬼は苦しみだす。ヴィンセントは『すべてはボスの計画通りで何も心配要らない』と笑う。

…ヴィンセント、ラムダ組の中で一番ノーマンに心酔しているな。ちょっと怖い。こういう人って崇拝する相手が理想から逸れた時、暴走することがあるからな…。ヴィンセントはどうなんだろう。今とは違う幼少期のノーマンの話をエマ達から聞いたときは物凄く喜んでたけど、この先ノーマンが当初の鬼殲滅作戦を捨てて、エマの作戦に乗っかったりしたらどうなんだろう。あと、ヴィンセントが開発してるのは鬼向けの毒だろうな…。

一方、その頃ドンとギルダはハヤトとアイシェとともに、ムジカとソンジュの捜索を始めていた。ノーマンの用意したマップと、アイシェの連れた犬の嗅覚を使って、地道に地面に残された鬼の足跡を辿っていく。冷静に見つけた足跡がソンジュとムジカの物か否かを見極めるギルダ。今のところムジカとソンジュのものを見られる足跡は見つからない。ハヤトが鬼が野営したような焚火の跡を見つけるが、ドンも冷静に人肉を食べた痕跡を見つけて、『ソンジュ達ではない』と判断する。

ハヤトはそんなドンとギルダに『すごい』とキラキラした眼差しを向け、褒める。だが、ドンとギルダの方こそ、どんなに細かな手がかりでも見つけ出すアイシェに感心していた。そのうえ、アイシェはノーマン達に保護されて以降、めきめきと銃の腕も上げていったという。五感も優れており、ドンの近くにいた毒クモをナイフを投擲して仕留める。

しかし、言葉も通じずコミュニケーションを取る気を見せないアイシェ。3匹の犬も連れている彼女は護衛として優秀だが、ムジカとソンジュを仕留める”刺客”としても完璧なのだ。ドンとギルダはアイシェは刺客として送り込まれていると考え、警戒するのであった。『守れるかしら』と不安がるギルダに『どう守るかだろ』と言うドン(さらっと格好良いことを言う)。ドンはアイシェの考えを探るべく分かり合おうとするが、上手く行かない。

連日足跡を探り続ける4人。しかし、突然木に擬態していた野良鬼にハヤトが襲われかける。銃口を鬼に向けるアイシェ。だが、それより先にドンが鬼に投石する。アイシェは驚いた表情を浮かべる。そして、ドンは口笛を吹いて囮になって皆を逃がし、その後命からがら戻ってきたのであった。…16巻、ドンの見せ場多いな。

ハヤトはそんなゴンに泣きながらお礼を言うも、『鬼を殺してしまえば楽で早く済んだのに』と言う。だが、ドンは『銃弾を節約し人がいた痕跡を残したくないのもあるが、殺さずに済むならそれが一番だ』と笑うのであった。…ドンも基本的にエマと同じ考えなんだな。

その晩、ハヤトが薪を集めに行った隙に、ギルダは昼間にムジカとソンジュが連れていた馬のものによく似た足跡を見つけていたことを話す。まだ本物かは分からないものの、もしこれがムジカ達が残したものならば、ムジカとソンジュを守るため、これからどうすべきか考えなければならない。顔を見合わせるドンとギルダ。だが、その時だった。

「なるほどあんた達…邪血を逃がすつもりか」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  102/208

ドンとギルダの後ろには言葉が通じないはずのアイシェが立っていた。

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第139話 鬼探し②~明らかになるアイシェの本当の過去…そして”刺客”だったのは…

アイシェが口を聞いたこと、そして作戦がバレたことに動揺するドンとギルダ。しかし、ギルダは冷静に『あなた言葉が解るの?』と尋ねた。そして、アイシェの“本当の”生い立ちが明らかになる。…これがまたまたキツイ話である。

あるところに冴えない農園職員をしている男の鬼がいた。彼は人肉を食べていたにも関わらず子どもの頃に顔の右半分が崩れ落ちてしまい、『まるで野良落ちのようだ』と蔑まれ生きてきた。

ある日、その鬼は工場の廃棄ラインに流れてきた、顔の右半分がアザで覆われた女の人間の赤ん坊を見つける。『まるで自分だ』…そう思った鬼は衝動的に赤ん坊を隠し、家に連れ帰ってしまった。

すぐに『廃棄品とはいえ農園の物を盗んでしまった』『そもそも拾ってどうするんだ』と後悔した鬼。『食ってしまうか』とも思った。しかし、妙に情が湧いてしまい、農園を辞め、森の奥に籠り隠れて、人間の赤ん坊…アイシェを育てることにした。

人間が何を食べるか、何を着るかも分からなかった鬼だが、調べ、試行錯誤しながら必死に育てた。そして、次第にアイシェも成長し鬼に笑顔を向ける。鬼とアイシェとそして犬達の生活は幸せだった。二人は“父”と“娘”であったのだ。

だが、ある日、アイシェ達の住む森にノーマン達がやって来た。異変を感じた“父”はアイシェに犬と共に隠れているように言い、そのままザジ達に殺された。

アイシェを助けてやったつもりでいるシスロは笑顔でアイシェに手を伸ばし、『もう大丈夫だからな』と言う。だが、アイシェは涙を流し、震えながらノーマン達に向けて鬼の言葉で、『許さない、よくも…殺してやる』と叫び続けたのであった。

「確かに彼は人肉を食べていたけれど、私にとっては父親だった」
「言葉を教えてくれた、世界を教えてくれた。食用でなく家族として育ててくれた唯一無二の父親だったの」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  116/208

鬼の”父”に教育されているため、本当は人間の言葉も理解し話せるアイシェだが、ノーマン達を憎み、口も利きたくないため喋らず、そして無知なふりをして従っているのは『この場を生き抜くため』とドンとギルダに語る。…本当はノーマン達に復讐するチャンスを窺っているのだ。

…シンプルだが、中々ショッキングな話である。シスロ達から見たら、ボロ布の様に見えたアイシェの服も、鬼の”父”がアイシェのため試行錯誤して作った服なんだと思うと、とても哀しい。

『何故鬼を殺さず、邪血を逃がそうとするのか』と問うアイシェ。すると、ドンは『鬼と人もそう違わない』『鬼は憎いし怖いけど、ソンジュとムジカは恩人で大切な友達なんだ』『鬼を絶滅させたくないからソンジュとムジカを捜している』と答えた。そしてドンとギルダはアイシェに『ノーマンからソンジュとムジカを殺す様に命じられているのか?』と尋ねた。

すると意外なことにアイシェは『そんな命令受けてない、知らない』と答える。嘘を吐いてるようには見えない。それを聞いたドンとギルダは脱力し、『ノーマンは本当に”保護”を考えていてくれたのだ』と喜ぶのだった。そして『疑ってごめん』とアイシェに泣きながら謝るのだ。そんな二人に呆れながらも悪い感じはしないアイシェ。しかし、ドンが『これで安心してムジカ達を捜せる』と笑うと、アイシェは何やら考え込むのであった。

一方、その頃、『薪を取りに行く』と言って離れていたハヤトは秘かに大型食幼児を引き連れたジンに『今日は手掛かりが無かった』と伝えていた。…刺客はハヤトだったのだ。ジンは秘かにドンとギルダ達をつけており、ソンジュとムジカを見つけたとハヤトから連絡を受け次第、襲撃する手筈なのだ…。

…ハヤト~!!ドジっ子でわんこ感を漂わせる癒しキャラだと思わせといてお前が刺客かい!!でも、ハヤトもエマ達に敬意こそ示しているものの元からノーマンに心酔してるし、当然と言えば当然。これがレイだったらハヤトが刺客である可能性にいち早く気付けるのだろうけど、ここがドンとギルダの限界っちゃ限界なのかもしれない…。

第140話 来たよ!~ついに鬼の頂点の元へ辿り着いたエマ

儀祭(ティファリ)に向けて五摂家の一族達は王都に向けて出立していた。11月7日…儀祭(ティファリ)まであと3日だ。儀祭の準備に大わらわな王都。五摂家の当主も準備に追われるが、ドッザ卿はサボっている様でプボ卿が探し回るも見当たらない。ノウム卿は『ドッザ卿はイヴェルク公や陛下が甘やかすからつけ上がる』と不満を言う。だが、そこでバイヨン卿(当代…GPで死んだバイヨン卿の息子)が『ギーラン様の方が良かった』と言うとその場が凍り付いた。バイヨン卿(当代)は幼い頃ギーランに会っており、その美しさ清廉さを尊敬していたのだ。『あれほどの知性が野良落ちなど、なぜ…』と嘆くのであった。

しかし、その頃、生き延びていたギーランは離れた場所から王都を見つめているのであった…。

その頃、エマとレイは“四次元超立方体?”の中のブラックホールの様な穴を見つめ思案していた。おそらくこれはどこかに繋がっている…あれこれと理屈を考えてしまうレイ。だがエマは『大丈夫、この先に鬼の頂点(あの方)がいる』とほほ笑む。ごちゃごちゃ考えるのはやめよう…そう思ったレイはエマと手を取り合って、ブラックホールに手を伸ばした。

次の瞬間、レイはどこかに投げ出されていた。手を繋いでいたはずのエマはいない。そして、そこにアンナとトーマ、ラニオンが驚いた顔をして駆けつけてきた。レイはなんとアジトにおり、それもあの異空間の幻ではなく本物の様だ。『今はいつだ!?』と叫び、エマを捜そうとするレイ。

そして、エマは一人、”昼と夜”の空間に辿り着いていた。上空には竜が飛んでおり、離れた所から鬼の頂点(あの方)が近づいてくる。最初は成人男性の様な格好だったのに、エマに近づくにつれ少年になり、そして幼児の様な体格になっていく。

「やっと会えたね、エマ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  139/208

無邪気にそう言う鬼の頂点(あの方)。 『ちゃんと入口から来たよ』と告げたエマは『レイは?』と尋ねる。 鬼の頂点(あの方)は『あのこは家族の元に返した。あと少しだった』と語る。レイはまだ固定観念に囚われていたため、”壁”を超えることが出来なかったというのだ(多分、『考えるより感じろ』の境地なのだと思われる)。そして、『自分を世界に解き放つのは難しい』と言う鬼の頂点はそれが出来たエマに『イイ脳だ、君はとても美味しそうだ』と見つめ、エマはビクッとする。しかし、ここに何をしに来たのかを問われたエマは皆の顔を思い浮かべ、自らを奮い立たせてこう答える。

「私は…”約束”を結び直しに来たの」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  142/208

第141話 1000年前の約束①~ユリウス・ラートリーの物語

『鬼の頂点と新たな約束を結ぶ』…出発する前、エマは仲間達と”約束”について整理した。

”約束”は1つではなかった。『人間は”鬼”を狩らず、”鬼”も人間も狩らずに済む様、お互いの世界を棲み分けよう』…これはあくまで、人間と鬼の王達が交わした約束なのだ。

そして、それとは別に人間と鬼達が鬼の頂点(あの方)と交わした”約束”があるはずなのだ…。『それを利用すれば、俺達が鬼の世界から逃げられる約束を結べる』…レイはそう皆に語った。

『”約束”を結び直しに来た』…意を決してエマがそう伝えると、鬼の頂点はあっさりと『いいよ、何が望み?』と言い、エマは拍子抜けする。だが、

「ただし、ぼくにも”ごほうび”をちょうだい」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  147/208

その言葉を聞いてエマは再び緊張する。何故なら、”約束”するにあたって鬼の頂点から何を望まれても断ってはいけないと言われているからだ。

―そして、話は1000年と少し前に至る―

それはまだ、人と鬼の世界が分かたれておらず、双方が殺し合っていた時代…ユリウス・ラートリーは仲間達と共に日々鬼と戦っていた(このユリウスと仲間達の出で立ちの、”勇者とその仲間達”感が凄い…ちょっと古いRPGっぽい)。

しかし、拠点の確保に成功したものの、まだ戦いの終わりは見えず、犠牲も絶えない。ある晩ユリウスとその仲間達はどうすればいいか話し合い、『方法を考えて和平をしよう』という意見と『徹底抗戦をしよう』という意見がぶつかる。その時、

「一部の人間を差し出す…というのはどうだろう」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  155/208

そう言ったのは肩にフクロウを乗せたユリウスだった。『庭に果樹を植える様にと苗を差し出す様に、予め差し出しておけば』『悪人や奴隷など…』そう発言するユリウスだったが、仲間達から『お前らしくもない』『義に欠く』と言われ我に返る。『どうかしていた』と仲間に謝るユリウス。連戦で心が疲弊していたのだ。リーダー格の男性(RPGの主人公勇者っぽい)からも『一度差し出せば永久に要求される可能性もあるし、その意味でもその策は得策ではない』と言われる。

そして、『こうやって国や民族を越えて我々は力を合わせて戦っている』『勝ち目も見え始めている』と励まされ、ユリウスは『あと少しだ』と勇気づけられた。

しかし、ある日、鬼の王族であるレウウィス大公(ここでまさかの再登場!!)がやってきてユリウスが率いていた兵隊たちはあっという間に蹴散らされてしまう。レウウィスは優雅に笑いながら、1人残ったユリウスに近づいて来る。普通に怖いわ!!

その瞬間、ユリウスの心の中からは大義名分も建前も全て吹き飛び、こう思ったのだ。『疲れた』と。

もう終わらせたかった、うんざりだった。民のため、兵のためなんてどうでもいい。ただただ自分が疲れていた。

ユリウスは剣を捨て、レウウィスに言うのであった。

王陛下に会わせてほしい。取引がしたい」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  162/208

第142話 1000年前の”約束”~苦しみから逃れるため、一部の人間を鬼に差し出すことを決めたユリウス…そしてエマは鬼の頂点に望みを伝える

仲間達はユリウスが率いていた軍が壊滅したことを聞き、助けに向かおうとする。

だが、そのときユリウスが現れた。ホッとする仲間達。そしてユリウスはそんな彼らに『今すぐ話を聞いてほしい』と言い出す。

ユリウスは再び、『一部の人間を差し出す』という案について語る。『ただ一度きりで奴らとの関わりを永久に絶てる方法がある』と言って。

「私はもう…犠牲はこりごりなのだ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  167/208

紳士然とした顔を恐怖に歪ませ素直な気持ちを吐露するユリウス。レウウィスに遭遇したユリウスはその圧倒的な力に恐怖を感じた。『一度きりの犠牲で片付くならその方が良い』『苦しい選択だが、これは建設的妥協、必要な代価だ』『頼む、この案を飲んでくれ』…そう仲間達を説得しようとする。そのユリウスの必死の言葉に仲間達は沈黙する。

「でも…差し出された者達の苦しみは?」
「子子孫孫未来永劫に続くのでしょう?」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  168/208

そう口を開いたのはユリウスを支え続けた仲間の女性だ(RPGだと回復ポジション的な見た目)。『この案はこの先苦しむ人を増やし続ける提案だ』…そう言うのだ。言い返せないユリウス(うん、ザ・正論だし)。

すると、他の仲間達も『数えきれない仲間を失ってきたが、望む未来のために戦って来た、諦めずにやってきたじゃないか』と次々にユリウスの案を否定し始めた。そして、リーダー格の仲間が、その提案をするユリウス自身が苦しそうであると告げ、『君も本当は切り捨てたくないはずだ』『誰よりも人類全ての平和を望んでいたのは君だ』『俺達はその提案をのめない』と言い、ユリウスに少し休むように告げた。

だが、ユリウスはそれに顔を歪ませて『残念だ』と言う。そして、次の瞬間、ユリウスの背後から大量の鬼達が雪崩れ込んで来た。

『お前、裏切ったのか!!』と叫ぶリーダー。ユリウスはすでに鬼達と取り決めをかわしていたのだ。ユリウスの提案に鬼の王達は『食料供給を支配できれば臣民を制御しやすくなる』とすぐに乗ってきた。

「君達が最初の食用人類だ」
「和平の礎になってくれ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  174-175/208

そう言って歪んだ笑みをかつての仲間達に向けたユリウス。『これでいい』『これで人間は救われる』そう自身に言い聞かせるユリウスだったが、仲間達との思い出が胸をよぎり、そしてリーダーが鬼に食われる間際自身に向けた…憐むような笑みが忘れられず、イヴェルク公と共に鬼の頂点と”約束”を結びにいく途中もそれを思い出し、震えるのであった。

鬼の頂点にユリウスとイヴェルク公は『世界を二つに分けてほしい』と願った。『いいよ』と無邪気に答えた鬼の頂点は”ごほうび”を2人に求める。

鬼の頂点はまずイヴェルク公に『その年に実った一番いい肉…君や王が食べるよりいい肉』を求める。了承するイヴェルク公。

そして鬼の頂点はユリウスの方を向き、『きみには…』と言い始める。イヴェルク公から”ごほうび”を断ってはならないと教えられたユリウス。全てを終わらせたいユリウスは『いっそのこと命でも…』と思っていた。

「きみはいまから”もんばん”だ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  178/208

鬼の頂点のその言葉に驚くユリウス。『調停役として二つの世界の平和を保て』『互いの種族が約束を破らない様に見張れ』と言うのだ。

「そう、きみもししそんそんこのうんめいのうずのなか」
「にげられない、すてたともだちからもうんめいからも」
「君も平和の礎になるんだよ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  178-179/208

…そして、今、エマがその”約束”を結び直そうとしている。”ごほうび”はその者の大切なものがいいと言う鬼の頂点。『なにをのぞむ』とエマに問う。エマはアジトで整理した約束の3つのルールを思い出す。

  • 約束は上書きできない
  • 約束は破れない
  • ”ごほうび”は絶対に断ってはいけない

このルールにのっとって望みは予め決めていた。

「食用児全員で人間の世界へ行きたい」
「それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  182/208

鬼の頂点はそれを了承した…。

…ユリウスさんに求める”ごほうび”が厳しい。この鬼の頂点は心が読めるのだろうか?そして、エマの求めた願いは”食用児全員”だけど、そこにママやグランマとかも含まれるのだろうか?一応彼女らも元食用児なわけだけど。そして、ラートリー家の人達は取り残されちゃったりするのかな??ラートリー家の拠点は人間の世界側にある感じだから大丈夫っちゃ大丈夫なのかな??

第134話 抹殺~鬼の頂点が求めた”ごほうび”は?そしてドンとギルダはムジカとソンジュに再会する

『食用児全員で人間の世界に行き、それを最後に鬼と人間の世界の行き来を不可能にしてほしい』そう鬼の頂点に願ったエマ。鬼の頂点はそれを了承し、エマに言う。

「じゃあぼくがほしい”ごほうび”は」
「きみの―」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  186/208

それを聞いて驚愕し、『え』と声を漏らすエマであった…。

一方、その頃、ドンとギルダ、そしてハヤトとアイシェはソンジュとムジカの捜索を続けていた。3日前、ソンジュとムジカの乗っていた馬のものとよく似た足跡を見つけたのだ。ドンとギルダはアイシェの複雑な心境と立場を考慮して、実は人語を解し喋れることはハヤトには伝えず胸の内にしまっておいた。

そして、ついにムジカの物と思われる新しい足跡を見つけたドンたち。ドンとギルダは純粋に喜ぶ。

だが、その様子をハヤトは後ろから無表情に見つめる。この顔、怖い。いつもの可愛いハヤトはどこ行った。

ハヤトはヴィンセントからジン達と連絡を取るようのスイッチを持たされていた。それは簡単な発信機で現在地を知らせるものであった。『邪血の近くに迫ったら一定間隔おきにボタンを押す』…そう命じられたハヤト。早速一定間隔でボタンを押し始め、秘かにジン達が周辺を包囲し始める。

「我らΛ(ラムダ)の力で邪血を葬る」
「ボスの計画に一片の狂い無しだ」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  196/208

ヴィンセントの言葉を思い出すハヤト。ハヤト自身はドンとギルダを騙すことを申し訳なく思ってもいた。しかし、邪血を殺すことが食用児のためだと信じて疑わなかった。

…森の奥でムジカは無邪気にソンジュに対して『少し休んだら?』とほほ笑む。だが、ソンジュは何者かが近づいて来るのを察して、警戒する。木の裏に誰かが潜んでいることを見抜いたソンジュは槍を担いで『大人しく出てこい』と声を掛ける。

すると、そこから出てきたのは両手を上げたドンとギルダだった。緊張しながらも『久しぶり』と言う二人。ムジカはすぐに二人がドンとギルダだと理解し、『会いたかった』と抱き合う。そして、ドンとギルダが事情を説明しようとしたその時。

少し離れた場所でその様子を見ていたハヤトが発信機のボタンを3回押した。それは目の前に邪血がいるという合図だった。その瞬間、ジン達が飛び出す。異変に気付いたアイシェは咄嗟に鬼の言葉で危険をソンジュとムジカに叫んで伝えた。

気付けばドン、ギルダ、ムジカ、ソンジュ達の周囲の木の上にはジンと大型食用児達がいて、完全に包囲されている。ハヤトはムジカ、ソンジュに危機を知らせたアイシェの首元にナイフをかざす。

「すみません、ドンさんギルダさん。邪血の鬼は俺達が始末します」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  202/208

呆然と見上げるドンとギルダにそう告げるジン。だが、その時。

「始末する?誰が?誰を?」

約束のネバーランド 16巻  出水 ぽすか (著), 白井 カイウ (原著)  204/208

いつの間にかジンの後ろに立っていたソンジュがそう尋ねるのであった…。

まとめ~鬼の頂点がエマに求めた”ごほうび”とは??

鬼の頂点がエマに求めた”ごほうび”とは一体何なんだ??きっと覚悟を決めていたであろうエマが仰天するもの。

物凄く気になる。『野望、欲望、渇望などの相手の大切なものがほしい』という鬼の頂点。ユリウスさんに求めた”ごほうび”から考えても結構えげつないものを要求しそう。

やっぱり単純に考えると”命”とか??と思ってしまう。エマを見て『美味しそう』とか言ってたし。でもそれじゃ捻りがない。

エマの大切なものってなんだろう?それぞ仲間との繋がりや絆だろう。エマだけ人間の世界に行けず、鬼の頂点の元に留め置かれるとか、仲間との記憶を失うとか???気になって仕方がない。

17巻はどうなる??激しく展開が動きそうな予感

今回の16巻でも相当話が動いたけど、17巻はもっと激しいだろうな。ノーマンは本当にさっさと王都に向かって進軍しちゃったし、ソンジュとジンはすぐに戦うことになるだろうし(ジンが勝てるビジョンが全く浮かばない…。ソンジュの強さは別格だし)、エマは約束を結ぶことが出来た。

やっぱり20巻くらいで終わるのかな?まだ回収できてない伏線もあるし、ハウス周辺のお話しも最近全然出ていない(フィルは元気かなー??あとグランマのご尊顔を見てみたい)。だいぶ畳みにかかっている気がするけど、キレイに終わるといいな。

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