【漫画】モンキーピーク8巻【感想・ネタバレ・考察】明らかになる八木の真の目的…そして、伝説の本物の猿が現れる…!?

モンキーピーク8巻表紙

三ツ倉小屋は焼失し、登山家の八木の指示の元、下山を目指す藤谷製薬の社員達。一度は追放された氷室もそこに加わって、ロープウェイ駅を目指すも、雨や疲労のため社員達は思う様に先に進めない。すると、背後から猿が追ってきて…。

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【漫画】モンキーピーク7巻【感想・ネタバレ・考察】無残に殺された田中、合流する氷室、落雷に遭う藤柴…次々と苦難が社員を襲う

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以下、あらすじとネタバレ

第71話 分かれ道~南の幻に錯乱する佐藤

後方に見えた猿の姿に焦る社員達に八木は『このツノ周辺で転ぶとシャレにならない』と注意する。だが、早乙女は佐藤を背負いながら、凍傷で傷付いた足で飛び降りるように“ツノを下っていく。

早乙女の勢いに『すごい』と驚く林。林は『逃げ切れるのか』と言う飯塚に『ロープウェイ駅までのあと3時間、逃げ切れれば、私達の勝ち』と言い、励ます。社員達は何とかツノを下りきることが出来た。

すると、意識を失い、早乙女に背負われていた佐藤が意識を取り戻す。だが、

「ひどいな佐藤…俺を殺すなんて」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 15-16/210

朦朧としていた佐藤は早乙女が血塗れの南に見えてしまい、錯乱する。故意ではなかったとはいえ、南が滑落死する原因を作ってしまった佐藤。悲鳴を上げ、『許して』と叫びながら早乙女に背負われたまま暴れだす。

早乙女の声に佐藤はハッとして、我に帰る。状況を理解した佐藤は『ごめん、疲れてて』と早乙女に謝罪し、『もう歩ける』と言うが、八木から『もう少し体が温まるまでこのままの方がいい』と言われ、それに従う。

そして、八木は『もう少ししたら良い場所がある』と言って社員達を歩かせる。

その“良い場所”には、体力の無い者を見捨てて先に行ってしまっていた安斎と氷室がいて、皆を待っていた。

全員無事であることを他人事の様に感心する安斎に宮田は『裏切り者』と罵るが、安斎は『我々が先行したから、お前達も猿に待ち伏せされず無事に来れたんだ』と悪びれずに答える。そして、この先に道がなく、どっちに行けば良いのか分からないと言う。

すると、八木は『これから正規のルートを外れて違う道に行く』と言い出す。

「一旦登りましょう」
「猿を撒きます」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 26/210

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第72話 裏道①~回り道を提案する八木に社員達の不信感が募っていく

『正規のルートを外れて登る』…その八木の言葉に仰天する社員達。特に飯塚は『もうすぐロープウェイ駅に着くはずなのに!?』と食い下がる。

だが八木は『このままだと猿に追い付かれる』『妹と自分しか知らない秘密の裏道なら遠回りになるが猿を撒ける』と説明し、社員達は不満に感じながらも納得した。だが、

「…信じていいのかな?」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 30/210

突然、林がそう言い出した。林は八木が“ツノ”の説明をちゃんと事前にしてくれなかったことを持ち出し、『おかしい』と八木に不信感をぶつける。

それに対して八木は『議論している時間はない』と取り合わず、山の知識に乏しい社員達は結局八木について行かざるをえない。

八木は『足跡を消してくる』と言って藤柴を宮田に託して、社員達を先に行かせる。

藤柴を背負った宮田は林に『八木さんが猿の仲間のはずがない』と諭し、林も『そうね』と答えるが、その表情は冴えない。八木抜きで先を進む社員達は重苦しい空気の中、疲労と不満に耐えながら登っていく。

5分程進んだところで氷室が八木を待つことを提案する。すると林がまだ低体温症で苦しむ藤柴を見て、八木のリュックを持つ飯塚に『お湯を沸かしましょう』と言い、リュックを開けるように求める。

『八木さんのだぜ?』とリュックを開けること躊躇う飯塚。だが、林は『そんな事をいっている場合じゃない』と言う。

すると、そんな二人の背後から『ダメです』という声が響く。八木が追い付いたのだ。八木はこの場での休憩とお湯を沸かすことには賛成したものの、飯塚にリュックを返すように言うのであった。

お湯を飲み休憩をする社員達。早乙女の足は酷く痛み、藤柴も依然として低体温症に苦しんでいる。八木は『あと一時間半位』と皆に告げ、道を知っている自分が先頭になると言い、出発を告げる。

体力の限界をとっくに超えている中、岩場をよじ登る社員達。そんな中、飯塚が林に声を掛ける。『八木はリュックの中を見られるのを嫌がった』…飯塚はその事が引っ掛かっていた。

「俺はな…人を見る目だけはあるんだ」
「アイツは何かを隠してる」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 43-44/210

それを後ろから聞いていた宮田は『あんたまで疑うのか』と咎める。だが、藤柴も以前から主張していたように『あの人は怪しい、死んだ女の人は妹さんじゃないと思う』と言い、皆をゾッとさせる。飯塚は『八木は猿の仲間ではないと思うけど正義の味方とは思えない』…そう不信感を露にする。

そんな飯塚達の会話を聞いていない八木は皆に『もう少し登ります』と言い、皆はそんな八木に複雑な表情を浮かべるのであった。

第73話 裏道②~

その頃、凍傷を足に負った早乙女とまだ体力が回復していない佐藤はゆっくりしか進めず、皆の後方を歩いていた。

佐藤は突然、早乙女に『人を殺したって本当?』と尋ねる。早乙女はその問いに淡々と『二人』と答えた。

「それじゃ…私と同じだね…」
「南と遠野を…殺したのは私だ」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 50/210

涙を流しながらそう告白した佐藤。だが、早乙女は『そうですか』と言うだけで何も追及しようとはせず、佐藤は拍子抜けして、笑い、そしてまた泣き出す。

だが、早乙女は『皆とはぐれたら大変だから先に行きましょう』と冷静に佐藤を諭す。そんな早乙女に佐藤は、どうやって“克服”したのかを聞く。

すると、早乙女は佐藤に背を向けたまま『まだ克服はできていない』と告げる。そして、驚いた表情を浮かべる佐藤に更に『克服とか、そういうものではない』と言うのであった。

「いつも俺の中にあって、ずっと向き合っていくものなんじゃないかと…よく分かんないけど」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 52/210

その早乙女の言葉を聞いた佐藤は、バイク事故の件について『早乙女が運転してたの?』と尋ねる。早乙女は『はい』と答えるが佐藤はそれがウソだと感じるのであった。

そして、先で待ってくれていた皆と合流した早乙女と佐藤。だが、早乙女は社員達の雰囲気が重々しいことに気付き、その訳を宮田に尋ねる。

宮田から『みんなが八木に不信感を抱いている』と言う話を聞いた早乙女は『バカな!』と驚く。宮田も八木を疑い始めていたが、『ロープウェイ駅まであと45分らしいからそこまで様子を見よう』と言う。

ロープウェイ駅まで45分…それを聞いた早乙女は『帰れる!』と素直に喜ぶのであった。

『猿に遭わなければ5時にはロープウェイ駅に着く』という八木の言葉を拠り所に、体力を振り絞って険しい山道を下っていく社員達。早乙女は『八木さんが敵なわけない』と自身に言い聞かせ、宮田も『生きて帰る』と強く念じる。

だが、再び登り道になり、ふと後ろを振り返った宮田は叫び声を上げた。

なんと、後方離れた所にロープウェイの鉄塔が見えたのだ。

「なんで俺達の後ろに見えるんだ!!俺達ロープウェイ駅に向かっているはずだろ!?」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 63/210

呆然として八木を見つめる社員達。だが、振り返った八木は笑顔で言う。

「バレましたか」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 63/210

そして、ロープウェイ駅には行かないと言うのだ。

「岩砕山を登ります」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 66/210

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第74話 八木①~猿に復讐したい八木は社員を囮にしようとする

八木はロープウェイ駅ではなく、岩砕山の方に誘っていた…その事実にそれぞれ驚愕し、脱力し、憤る社員達。安斎は『猿の仲間か!?』と問い詰めるが、八木は『猿をこの手で殺すためで、社員達をエサにおびきだすため。みんなで殺された人達の仇を取りましょう』と言う。そして、安斎が『そんなことのために』と吐き捨てると八木は態度を豹変させる。

「そんな事とはなんだっ!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 72/210

今までに見せたことの無い激しい怒りの表情を浮かべて涙を流す八木は『僕は薫(妹)を愛していた』『妹はあんた達と猿の争いに巻き込まれて殺された』と叫ぶ。

「責任を取ってもらいます。あなた達は“囮”になるんです」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 73/210

八木の剣幕に唖然とする社員達の中、早乙女は冷静に『岩砕山には登らないで帰る』と告げる。だが、八木は『もう手遅れ』と言う。

実は八木自身もここがどこだか分かっておらず、間もなく日が落ちる今から下っても確実に遭難してロープウェイ駅に辿り着けない。

『あなた達が助かるには、岩砕山に登るしかない』と言い放つ八木。山で迷ったときの鉄則は“登る”ことだと語る。

それを聞いた社員達はうなだれる。そんな社員達に追い討ちをかけるように八木は『先ほど猿を撒くために足跡を消すと言ったのは嘘で、早く出発しないと猿に追い付かれる』と笑顔で告げる。八木は“仁衛門岩での戦い”を参考にして、社員達を先に歩かせて、そこに襲い掛かる猿に奇襲を掛けるつもりなのだ。

八木に強い失望と怒りを感じ、絶望する社員達。『どうするの?』『登れるわけない』等と藤柴や宮田が悲鳴を上げる中、安斎は『八木さんが正しく理にかなっている。立ち止まってる間に猿は近づいてくる』と言う。そして、佐藤も『猿も私達が岩砕山を越えられるとは思ってないから、猿より岩砕山を越えて下るのが、一番生き残る可能性が高い…遠野ならこんな風に考えるかな』と言う。

安斎と佐藤の発言から、絶望しながらも登らざるをえないことを理解する社員達。早乙女は目の前の岩砕山を『また、この岩砕山に登るのか』と思いながら見上げるのであった。

第75話 最後の山~絶望しながらも岩砕山を登ることを決めた社員達

「行こう!!生きるも死ぬも、これが最後の山登りだ!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 88/210

皆にそう、声を掛ける早乙女。だが、先頭の氷室が不注意で落石を発生させると、早乙女は過去の記憶を思い出して固まってしまう。

早乙女の父はこの岩砕山で早乙女を落石から庇って死んだのだ。

早乙女はその時の父の言葉を思い出し、『同じ場所に足を置いてはいけない』と藤柴に岩場の登り方についてアドバイスする。そして、『登山家みたいだ』と言う宮田の言葉に、早乙女は皆に『8年前にオヤジとこの岩砕山の山頂を目指し、オヤジは俺を落石から庇って死んだ』と明かす。

「オヤジが俺に見せたかったもの…まさかこんな形で見に行く事になろうとはな」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 97/210

運命の数奇さにそう言う早乙女。だが、宮田と林は『早乙女が殺したと言っていたもう一人は父親のことで、早乙女はやはり人殺しではなかった』と喜ぶ。それを前で聞いていた安斎は『ふんっ』と鼻を鳴らすのであった。

だが、そうこうしているうちに日が傾いてきてしまい、皆は焦りだす。猿を迎え撃つことができ、風をしのげるいい場所が必要なのだ。安斎は『八木さんがいない今、お前達を守るリーダーが必要だ』と皆をまとめようとする。そんな安斎に宮田は『都合のいいときだけリーダー風』と反発するが、林から社員達の中で一番体力が残ってるのは安斎だと諭され黙る。

すると、今度は社員達の前にほぼ垂直な崖が現れる。20m以上あるそれに躊躇う社員達だが、なんとか登り始める。だが、先頭の氷室が『手を掛けられる場所がなくてこれ以上登れない、戻ろう』と皆に告げたとき、背後から猿が2匹やって来るのであった。

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第76話 崖①~わずかなスペースで夜を明かす社員達…そんな中、飯塚は自身が滑落死したように見せかける

崖の下には2匹の猿…社員達はこの垂直の崖を登るしかなくなった。そして、日も沈んできた。先頭だった氷室が『手も足も置く場所がない』と言うため、皆は別方向に登れる箇所が無いかを探す。

宮田がなんとか登るルートと、立っていられるスペースを見つけた。社員達は落下しないためにそのスペースにロープとポールで簡易的な柵を作り、そこで朝が来るまで耐えることにする。だが、スペースとは言ってもそこは全員は座れず、立って夜を明かすしかないのだ。月も雲に隠れ、辺りは暗くなってしまった。

眠ってしまえば滑落する。その代わり、猿が来たら蹴落としやすい、守りには適した場所であった。だが、夜になり冷たい風が吹くと、まだ衣服が濡れている社員達は寒さに苦しむ。

そんな中、藤柴は飯塚に『服の交換は?“同盟”は?』と震えながらすがる。八木から借りている乾いた暖かいウェアを手放したくない飯塚だが、藤柴に交換すると約束した手前、『トイレに行くから、少し時間を空けてついてきたら交換する』と言う。泣いて喜ぶ藤柴。

飯塚は皆に『トイレのために下に降りる』と言う。宮田は『危ないからここでした方が』と止めるが、『すぐ戻る』と答える。皆が見守り、特に藤柴が期待に満ちた眼差しを向ける中、下っていく飯塚。そして、飯塚の姿が見えなくなったその時、

「うわあああああ」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 126/210

突然飯塚の悲鳴と石が崩れる音が響き渡る。慌てて飯塚に呼び掛ける社員達。だが、飯塚からの応答は無い。『まさか滑落?』『そんな』と呆然とする社員達。特に藤柴は『イヤだ、飯塚ーっ』と泣き叫び続ける。

…だが、崖の下の窪みでそれを聞きながら飯塚はほくそえむのであった。

「………バーカ」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 128/210

飯塚は自身が滑落死したように見せかけたのだ。

第77話 崖②~火炎瓶を持った猿2匹が社員達に襲い掛かる

滑落死したように見せかけ、崖のくぼみに隠れた飯塚。藤柴に交換すると約束したものの、乾いた温かいウェアを譲りたくなかった飯塚。朝まで隠れて、他の社員達が囮になって猿を引き付けている間に下山して救助を待ち、1人で生き残るつもりなのだ。

上では皆、飯塚が滑落して死んだものだと思っており、藤柴は泣き叫ぶ。林はそんな藤柴に『気を強く持って生き残るのよ!』と慰め励まし続ける。”飯塚の死”に他の者達も落胆し、『今動くのは危険で、朝まで…あと10時間くらいこの状態で耐え忍ばなくてはならない』という現実に苦しげな表情を浮かべる。

飯塚が居なくなったことで崖のスペースにわずかながら余裕が生まれ、一人だけなら座ることができるようになった。社員達は交替で座ることに決め、まずは飯塚の死で打ちひしがれている藤柴が座ることになった。

しかし、寒さと疲れの中立ち続けるのは困難で、一瞬眠りそうになってしまった宮田は体勢を崩し、危うく落ちそうになってしまう。

宮田は『眠気覚ましに』と早乙女に以前の岩砕山登山について尋ねる。だが、以前の登山は父親が全て段取りを取ったこともあり、早乙女はここがどこなのかも分からない。

そんな話をしていると雲に隠れた月が出てきて、少し明るくなった。すると、崖のすぐ近くに潜んでいた猿2匹の姿が露わになる。『あんな所に』とパニックになる社員達を安斎が『向こうも何も出来ないはず』と落ち着かせようとする。

しかし、猿は火炎瓶を持っており、社員達めがけて投げつけた。火炎瓶は外れ、社員達が立っている場所の横にぶつかるが、それでも火は燃え上がり、その熱さに社員達は慄く。『このままでは殺される』…皆がそう思った瞬間。

崖の上からピッケルを構えた八木が猿に襲い掛かった。1匹の猿にピッケルを深く突き刺した八木。しかし、刺された猿は平然と八木を払い落す。八木はすぐに崖に手をかけ体勢を立て直し、ぶらさがる。だが、そこに猿が火炎瓶を投げようとし、八木は窮地に陥る。そのときであった。

早乙女、宮田、林が息を合わせ、ロープで作ったスリングで猿めがけて投石し、それらは見事、猿に命中するのであった。

第78話 崖③~圧倒的な身体能力で2匹の猿を倒した八木

早乙女、宮田、林の投石は火炎瓶を構えていた猿に命中する。その結果、猿は火炎瓶を取り落し、自らの身体に火をつけてしまう。そんな猿に再び投石する早乙女、宮田、林。投石は再び当たり、燃えている猿はバランスを崩し、そのまま崖を下ろうとする。だが、そこを飛ぶように上がってきた八木が背後から深くピッケルで突き刺す。火だるまになった猿はそのままなすすべもなく、崖下に落下し遥か下に叩きつけられた。

「やったーっ」
「あと一匹!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 157-158/210

歓声を上げる社員達。早乙女、宮田、林はもう1匹の猿にも投石するも、猿は素早く崖下に逃げて行こうとする。だが、そんな猿をもっと動きの速い八木が追いかけ、足首を掴む。

「……薫の仇」
「捕まえた」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 161-162/210

そう言うと八木は両手で猿の足首を力任せに引っ張り始める。自らの足場も確保しない、その八木の行動に宮田は『猿と一緒に落ちて死ぬつもりなんじゃ』と焦り、早乙女も『やめろ』と叫ぶ。だが、

「よく聞け猿…」
「この山で僕より強いモノはいない!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 164-165/210

そう言って笑うと八木は自身の全体重を猿にかけて、崖から引っぺがす。そして、猿と共に落ちて行く。だが、上手い事身体を宙で返して、猿の上に着地する。八木はほとんどダメージを受けていない状態で、なんと2匹の猿を倒したのだ。

第79話 猿~猿の中にいたのは女子大生登山家!?驚く社員達の前に、再び猿が現れ…

八木が猿を2匹も倒した…その人間離れの動きに圧倒された社員達であったが、我に返り、『猿を倒した!!』と沸く。

だが、当の八木は『これが猿?』と自らが倒した猿を見つめる。

…その昔、薫と共にこの岩砕山で”鬼猿”を見たことがあった八木。その様子を思い浮かべた八木は『これはあの猿ではない』と言う。

すると、八木が共に落ちた猿が苦し気なうめき声を上げる。まだ生きていたのだ。その様子を見た八木は『まさか』と呟きながら、猿の顔に触れた。

猿の顔は作り物で、簡単に取り外すことができ、その下には若い女性の顔があった。

「人間だ」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 175/210

猿の正体は猿の被り物をした人間だった…その事実に言葉を失う社員達。安斎は女性が生きていることを知ると、『話せますか』と下にいる八木に声を掛ける。すると、八木は『見覚えのある顔だ』と言い出し、更に皆を驚かせる。

「水口さんだ!!」
「専門誌とかで見た顔だ!!女子大生登山家水口さなえ!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 176-177/210

登山家の間では有名人だと言う”水口さなえ”。本来ならもっと素早かったであろうが、最初の八木の一撃で後頭部に重傷を負っており、それで動きが鈍くなっていたのだ。被り物の中にはヘルメットが入っていたが、八木のピッケルはそれを貫通していた…そう社員達に説明する八木。水口さなえは弱っていて、会話をできる状態ではない。

その時、佐藤が『あっ』と声を上げる。八木と水口さなえの下方、…最初に倒して燃え上がっている猿の死体の元に、また新たに一匹の猿が現れたのだ。宮田は『あれも正体は人間だ、そうと分かれば怖くない』と叫ぶ。

しかし、八木は『違う』と言い、社員達に投石する様に指示をした。すると、次の瞬間、その猿はすごい勢いで崖を上がって来る。

八木はその猿めがけて大きな石を落すが、猿はあっさりとそれをかわす。

そして、あっという間に八木に追いつくとその背中を掴み、いとも簡単に崖から引き離して宙に投げ出すのであった。

第80話 八木②~とうとう”真の猿”が現れた!?あっさりと殺されてしまった八木…そして藤柴も…

八木は回想する。昔、妹の薫とこの岩砕山を登った時、猿のシルエットと猿に投げ落とされて殺された男性の死体を見つけたのだ。猿はすぐに姿を消したが『猿の伝説は本当だった』と興奮した兄妹…『この死体をどうしようか…』そうワクワクしながら相談したのだった…。

…今、八木はあの時見つけた男性の死体の様に、猿に崖下に叩きつけられ、血塗れで手足はあらぬ方向に曲がっている。しかし、八木は満足だった。

見つけた…
……ついに…これが猿―
六ツ倉連峰の魔猿だ

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 194-195/210

おぞましい雄たけびを上げる猿に戦慄する社員達。その様子を八木は笑い声を上げながら見る。

ついに見つけたよ、薫……

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 197/210

そして、涙を浮かべて八木は絶命した。

八木の死に呆然とする社員達。今までの猿と別格の動きを見せる猿に『あれは何なんだ』と叫ぶ宮田。安斎は『あの猿は仲間を助けに来たのか!?』と考える。

だが、水口さなえはその“猿”を見ると悲鳴を上げ、“猿”もまた水口さなえを掴むと、彼女のことも崖下に叩き落とし殺した。そして、“猿”は今度は社員達の方を見上げた。

そのとき、社員達の横で燃え上がっていた火が風でかき消される。月も雲に隠れて、急に真っ暗になってしまった。『このままだと、あの猿が来ても分からない』そう怯えながら神経を尖らせる社員達。

『あの八木さんが一瞬でやられた、自分達が敵うわけない』と泣きながら叫ぶ宮田。早乙女はそんな宮田に『諦めるな』と励まし、安斎も『諦めるのは勝手だか口は閉じろ』と叱りつける。

すると、月明かりが出て来てまた、明るくなる。だが、例の“猿”の姿はどこにもなく、社員達は更に混乱する。

「猿め…っ、どういうつもりだ!!」

モンキーピーク8巻 原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏 207/210

そう歯ぎしりする安斎。すると、猿が来ないことに安心した氷室がずっと座ったままの藤柴に『いつまで寝てるんだ、立て』と叫び、体を突いた。

…すると、藤柴はそのまま倒れてしまう。驚いて藤柴を見る社員達。藤柴は目を見開いたまま、動かなくなっていた…。

以下、感想と考察

猿の正体は人間…しかし、最後に現れた猿は?

猿の正体は人間だった…。今までの行動から人間っぽさはにじみ出ていたが、ついに人間であることが確定した。

…というか、当然と言えば当然だけど、被りものだったんだ、あれ…。被り物した状態であの動きって半端じゃないと思う。なんだろう、『モニタリング』の原西ゴリラを越えている。今回発覚した”水口さなえ”以外も、みんな山登りのプロだったりするのだろうか。

しかし、最後に現れた猿は今までの猿の仲間ではない様子。この猿は本当に伝説の猿なのか、被り物ではないのか、この先は社員・社員を襲う猿・本物の猿の三つ巴になるのか…!?

八木の死~満と薫の兄妹の関係は一体…!?

そして、八木が死亡した。やっぱり、ただのいい人ではなかったことが発覚したけど、『妹を殺した猿に復讐したい』という気持ちそれ自体は至極真っ当なもの。猿の味方ではなかったのだ。

しかし、こんな形でお亡くなりになられたので、結局妹である薫との本当の関係は分からないままである。回想からして、かなり若いころから行動を共にしていて『兄さん』と呼ばれているので、やっぱり”兄妹”であることは確かなのだろうけど、藤柴の言う通り、普通の兄妹にしては関係が親密過ぎる気がする。シスコンだったのか、それ以上のものだったのか…(この絵柄でそういうのは似合わないぞ)。果たして今後、その真相が明らかになることはあるのか?

そんでもって、山に詳しい八木の死は、すなわち社員達の死を意味する。これから岩砕山を登ると言うのに、条件がとんでもなく厳しくなった…果たして社員達は生き延びることが出来るのか…。

藤柴の死!?死因は…?

そして、最後の最後で藤柴が倒れた。…それも死んだっぽい。…え??低体温症で死んでしまった?それとも飯塚が死んだ(嘘)ことのストレスか?これも詳しいことは9巻で明かされるのだろうか??

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