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Contents

まさかのレゴム回、アニメ化

アバンのショートストーリーはなんと、ニワトリのメス、レゴムさんの『玉子サンドウィッチ』の話。

私は当然、このストーリー、省かれるものだと思っていたから本当に嬉しい。そういえば、作者の板垣巴留氏、公の場に出る時、このレゴムさんの被り物してるんだよね。

レゴムさんはレゴシの隣の席に座る女子生徒。名前順で隣っていうけど、アニメだと席がかなり空いていて広いし、みんながみんな隣り合って座ってるわけでは無いので、なんでわざわざこの二人隣に座ってるの??とか思わなくもない(原作だと大きな講堂にみっちり生徒が座っている。)そして、海洋語の基礎音が空気の泡で表示されているけど、これメチャクチャ難しくない??この世界では海の生物は外国人扱いです。

そして、レゴシが毎週水曜日に”おやつ”として食べるタマゴサンドはレゴムさんが産んだタマゴから作られている。タマゴサンド、とても美味しそうに描かれている。飯テロだ!レゴシが『水曜日のが一番美味しい』と言っているのを聞いて嬉しく誇りに思っている。

この世界ではメスの鳥類の大体が自分の無精卵を飲食店に売るアルバイトをしているのだ。無精卵なのがポイントね。タマゴは虫についで、肉食獣が合法的にタンパク質を取るために大切な食材なのだ。

このバイトに誇りを持ったレゴム。他のニワトリ女子が『バイトなんて』と言う中、『あたくし達ニワトリの誇りと尊厳』と言って苦手な運動を始める等してより、タマゴの質を高めようとする。ちなみに原作だとこのニワトリ女子とのやりとりしている廊下に『シマリスの生徒がアジアゾウの生徒にぶつかって全身複雑骨折した』とかさり気なく書かれていて「ひええ」となった。

『肉食獣のためではなく、自分の誇りのため』と励むレゴムさん。しかし、次の水曜日レゴシは『タマゴサンドの味が落ちた』と言ってアンパンを食べていた。

失意の中、売店に卵を届けにいったレゴムは自身の卵が好評だから一番客が入る金曜日に売ることにしたと伝えられる。学校の売店のシーンも細かい。小動物用の脚立があったり、”海洋語検定”の受付がしてたり、”隕石祭”のポスターが貼ってあったり。自信を取り戻したレゴムさんはレゴシがこのことに気付き、金曜日、タマゴサンドを食べてくれることを心待ちにしている。そして、既にレゴシのリュックにはレゴムのタマゴサンドが入っているのであった…。

ちなみに原作漫画ではレゴムさんの卵が好評のため、売店のおばさんが給料を上げてくれます!

ルイとハルの出会い~ハルの孤独と二人の関係性についての考察

そして本筋は4巻の内容に入った。ルイと抱き合っているハルの心象風景のアニメーションがキレイ。水彩画風でハルの繊細さ寂しさをよく表している。

ハルとルイの馴れ初め。高校1年生の頃、角が落ちた血塗れの状態で隠れていたルイをハルが見つけたのが始まり。夕暮れの屋上庭園が美しい。角の無い姿を皆に知られたくないルイはハルをお金で口止めしようとするが、ハルはそれを断り手当する。なんとも少女漫画チックな出会い方だ。

角のフェイクが出来上がるまでの10日間園芸部の部屋(小屋?)で過ごすことになったルイ。原作で語られるけど、ルイは特待生だから1匹部屋で寮に戻らなくてもバレないし、学業優秀だから授業をサボっても問題ないそうです。

ルイの尊大な態度の裏にある少年らしさ、弱さに惹かれたハル。ルイもハルの強さ、率直さ、そして優しさに惹かれて、すぐに抱き合う様に。

この二人の関係を説明するのは難しい。ルイは女子生徒に人気でファンクラブもあるけど、他の女子と関係を持ってる様子はないし、一方ハルは他の男子とも寝ている。『将来は婚約者と結ばれることになっているから』と言い放つルイとハルは”恋人”とは言えない。でも、単純な”セフレ”という言葉で片づけられる関係性でもない。

だからこそ、ハルは『孤独の樹海』という境地に至っているのだ。ルイとの関係に未来はないし、支え合う友人もいないハル。辛いなあ。『私はルイと関係を持っている』と言うだけでいじめてくる女子達への牽制になるだろうのに、そんなことは決してしないハル。ルイの立場を慮ってというよりは、男に頼ろうなんて発想が無いからだろう。

ルイもハルのことを想ってはいるけど、そもそもハルがいじめられているなんて気付いてもなさそうだし。女子の関係とかハルの日常とか、そういったことに目が向いていないだろうしね。ハルに対しても結局上から目線な所あるしね…。

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屋上庭園で鉢合わせしてしまうレゴシとルイ

そんなルイとハルは情事を終えて、園芸部の部屋から立ち去ろうとしたところ、なんとレゴシと鉢合わせてしまう。特に用もないけどハルの顔見たさにやってきたレゴシ。慌てて下着姿のままベッドの陰に隠れるハルが可愛い。

冷静を装いながら内心メチャクチャ動揺しているルイ先輩…。『用事は無いけど、彼女に会いたいから来た』というレゴシの言動から、レゴシがハルに好意を持っていることに気付いて更に動揺する。

一方、レゴシも園芸部の部屋から出てきたルイの言動に違和感を覚えるものの、なにせ恋愛経験が皆無なものだから、その違和感の正体に気付けない。

ルイにまとわりついている匂いが気になるものの、その正体も掴めずに終わる(原作ではその日鼻が詰まっていたことになってる)。

このレゴシとルイのやりとり、本当に好き。ルイも大人な様で全然大人じゃないんだよね。『ルイ先輩はハルさんとお友達なんですか?』と問われて、ハルが特に何も言っていないことを確認してから『じゃあ、友達だ』なんて…。墓穴を掘っているよー!!

レゴシにアプローチするハイイロオオカミの美少女、ジュノ…しかし鈍感なレゴシは気付かなくて…

美し過ぎて、他の部員たちから妬まれて孤立してしまっているハイイロオオカミの後輩ジュノ。…美しさは罪。レゴシはルイから同族のジュノのことを気にかけてやれと言われる。

しかし、気にかけてやるまでもなく、レゴシに恋をしているジュノはグイグイ距離を縮めようとしてくる。

隕石祭で、自身が居ない場で”ティラノザウルス役”を押し付けられてしまったジュノ。『同じ肉食だから』ってことだけど、これって割とハッキリした嫌がらせだよね。

しかし、真っ直ぐなジュノは『美しく踊りきる』と決める。こういう真っ直ぐなところがジュノちゃんの魅力。典型的な性格のいい美人さん!

そして、ダンスの練習を口実にレゴシとの時間をゲットするジュノちゃん。
おおおお、こういうダンスだったのか。こういうのはアニメにならないと分からないから嬉しい。肉食の恐竜という事で、結構ダイナミックな動きをするのね。足もかなり上げるのね。

そして、ダンスの動きを指南するレゴシ。ここ、ジュノ視点なのもあるかもしれないけど、レゴシが中々イケメン。スタイル良いしね。

『私たちは完璧なカップルになれる』と高揚したジュノは遠回しな告白をするが、恋愛経験が無いレゴシはやっぱりジュノの意図を読めず、流してしまうのであった。ジュノちゃん、残念!!

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レゴシのベッドからウサギのエロ本を見つけて動揺するジャック

そして、その頃レゴシの幼馴染で親友のジャックはレゴシのベッドからとんでもないものを見つけてしまう。それはレゴシがゴウヒンから渡されたウサギのエロ本だった。

関係無いけど、幼い頃のレゴシ、神がかった可愛さだよね。

この世界、学生時代の異種間カップルは社会的に受容されているけど(レゴムさんのジョギングシーンでライオン×ネコのカップルいたね)、それでも肉食獣×草食獣、特にサイズ感が違うと”変態”、”特殊性癖”、あるいは”ファッション”とされてしまう複雑さ。線引きはどこだ、線引きは。

そして、ベッドに入ったレゴシにやんわりとウサギのエロ本を発見したことを伝えたジャックは思いっきり蹴り飛ばされてしまう。この時のレゴシの表情ったら。現実、親友に隠していた特殊なエロ本を発見された少年ってどういう表情をするのだろうか?

仕方なく、一部伏せながらハルのことを説明したレゴシ。ジャックは『その子の事好きなんじゃないの?』と言うが、レゴシは思うのだ。

息も絶え絶えで切羽詰まって苦しいことばかり
こんな感情が簡単に「恋」だなんて誰が言えるんだよ

BEASTARS 板垣巴留4巻  56/210

…いや、それが恋なんだよ!!と突っ込みたくなるが、でも、『恋は明るく楽しくフワフワしたもの』って子供の頃は思うよね、うん。

何はともあれ、レゴシは『好きじゃない、俺の勘違いだった』と思い込むことでハルとの関係を終わらせようとするのであった。

隕石祭の準備中、ルイとハルとの関係に気付いたレゴシの見せた表情は…

元の様に平静を保って生きて行こうと決めたレゴシだったが、隕石祭の準備でハルと会ってしまう。園芸部も出店するから。

親し気に話しかけてくるハルとあえて距離を取ったレゴシは『これでいい』と自分に言い聞かせる。

しかし、恐竜の像に色付けするために高い足場の上にいたレゴシは、屋台の裏で愛おしそうにハルの頭を撫でるルイの姿を見つけてしまう。

これ、アニメの表現が上手い。原作だとレゴシは地上にいる状態でこの二人の姿を見かけるんだけど、ルイとハルが普通に沢山人がいる中で堂々とイチャついてて、読みながら私は「え、これレゴシだけじゃなく、普通に他の人にも見られて関係バレてもおかしくないよね、物陰でやれよ」って思っちゃったもの。

屋上でのルイとのやりとりの違和感の正体を理解したレゴシ。あの日、ルイが纏っていた匂いは、やはりハルのものだったのだ。そして、ハルが自分には決して見せない甘い表情を浮かべたのを見て、レゴシの中の何かが爆発する。

心の中でハルの名前を呼び捨てにして叫ぶレゴシ。怒りに似た感情に包まれながらレゴシはハッキリと自覚し、認めるのだ。

俺は君が好きだ

BEASTARS 板垣巴留4巻  68/210

このシーン、原作でも物凄く好きだけど、アニメで見るともう、格好良くって…。

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EDは3話と同じYURiKA の『眠れる本能』

ここかた『眠れる本能』に入るとか、もう完璧じゃないか!鳥肌立ったよ。
『愛してみたい』『嫌、壊してみたい』という危ない感情を歌ったこの『眠れる本能』。

…果たしてレゴシがハルに抱いている感情は狩猟本能なのか。それとも愛なのか…。

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