【漫画】あなたがしてくれなくても33話【感想・ネタバレ・考察】みちの事を忘れられず苦しむ新名…一方みちは陽一に旅行を提案する

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【漫画】あなたがしてくれなくても32話【感想・ネタバレ・考察】陽一の姉夫婦との食事~無意識に陽一にプレッシャーをかけてしまうみち

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一度は『セックスはしない』という条件で交際を続けることを約束し合ったみちと新名。しかし、みちは夫の陽一が『レスと向き合う』と言い態度を改善させたことから新名との関係に罪悪感を持ち、新名に別れを告げ、新名もそれを了承する。
自身の選択が間違いではなかったと思いたいみちは、ある晩陽一を誘い抱き合うものの、陽一は途中で萎えてしまった。みちはそのことについて陽一に『次は大丈夫』と明るく励ますが、陽一はそんなみちの態度にプレッシャーを感じてしまうのであった。

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Contents

以下、あらすじとネタバレ

みちとデートする夢を見た新名…新名はみちへの想いを断ち切れず苦しむ

気がつくと新名は焼き鳥屋に居た。隣で美味しそうに焼き鳥を頬張るみちを見て、新名は『あれ?』と思う。確か自分達は別れたはず…そう考えながらも、楽しそうなみちを見ながら『別れてなかったんだ、良かった』とホッとする…。

そこで、新名は目覚めた。先ほどの光景が夢だったことに気付いた新名は気落ちしながら寝室を出た。

その日は休日だった。リビングでは妻の楓がエプロンを付けて掃除をしていた。『今日は一日休みを取ったから掃除をしようと思った』と明るく新名に言う楓。しかし、そんな楓に新名は『無理はしなくてもいい』と冷たく答えた。
そして、楓が『どこかに出掛けよう?』と尋ねても、『楓が休みって知らなかったから予定入れちゃった、ごめん』と断る。

すると楓は笑顔を崩さず『私の事は気にしないで行ってきて』と見送る。しかし、新名が去ると寂しそうな表情を浮かべるのであった。

新名の”予定”とはスポーツジムだった。簡単にキャンセル出来たにも関わらずそうしなかったその理由は…。

態度を変えた楓への怒りも吉野さんとの別れでどこかに行ってしまった
それより今は吉野さんを忘れることで頭が一杯だ…

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

みちから別れを切り出された時、すんなりと了承して見せた新名。しかし、あの日からみちへの想いを断ち切れておらず、ずっと苦しんでおり、楓と向き合う余裕が無いのだ。

先日、会社の廊下でみちとばったり会ってしまった時、みちがこちらを見ていることに気付いていながらも新名は目を合わせることが出来なかった。
『恋ってこんなに辛いものだっけ?』とフィットネスバイクで汗を流しながら考える新名。

いい大人がパートナーを裏切って
周りも見えずに突っ走って傷付いて

恋は盲目って本当だな…

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

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一方、みちは『環境が変わればできるかも』と陽一を旅行に誘う

その頃、休日を家で過ごしていたみちは陽一に『リゾートに行ってみたい』と言い、良さそうな旅館をタブレットで見せる。少々面倒臭そうな顔をしながらも『スケジュールを確認する』と答えた陽一。みちは陽一に『でも、どうして急に?』と尋ねられると『旅行に行くことが無いからたまにはどうかなって思って』と笑う。

しかし、みちの真の目的は別にあった。

雰囲気変えたら気分も変わるかなーって
次は上手くいくといいなあ…

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

以前、みちが陽一を誘った際、陽一はみちを抱こうとはしたものの途中で萎えてしまった。やれることはなんでもやりたい…そう考えているみちは”レス”解消のために陽一に旅行を提案したのだ。

しかし、そんなみちの思惑を見抜いている陽一は浮かない顔をするのであった…。

楓に『捨てないで』とすがられた新名は罪悪感もあって

夕方、家事に勤しむ楓であったが、今まで家事を新名に丸投げしていたこともあり不慣れ。段取りが悪く、家の片づけをするつもりが却って散らかしてしまい、洗濯物も誤って漂白してしまった。その上、掃除機に足をぶつけてしまい、痛みに悶絶する。

「ダメだなぁ…私」

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

思わずそう呟いてしまった楓。するとそこに新名がスポーツジムから帰ってきた。家の様子を見た新名は『何やってるの?』としゃがみ込んでいる楓の元にやって来る。そして『楓は家事に関しては駄目だから…』と淡々と言う。楓も『うん、ダメ』と新名の発言を認めた上でこう切り出した。

「誠…今までの事、ごめんなさい」

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

仕事を理由にして新名との時間…夫婦としての時間をないがしろにし続けた…そう反省を告げる楓は『これからは二人の時間を大切にしたいと思っている』と言い、こう続ける。

「私の事 嫌いにならないで……」

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

沈痛な面持ちでそう新名にすがった楓。
すると新名は間を置いてこう答えた。

「うん…楓が変わろうとしてくれてるのわかってるから」

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

新名の返答を聞いた楓はホッとしたような表情を浮かべるが、新名は『自分は酷い人間だ』と自己嫌悪に陥っていた。

楓の為に、二人の為に言ったんじゃない
急に罪悪感を感じたから
ただこの瞬間を手放す為に…

あなたがしてくれなくても33 ハルノ晴 

…楓に『嫌いにならないで』と言われた瞬間、新名が真っ先に思い浮かべたのはみちの笑顔だった。そして、楓にみちへの恋心を隠していることに罪悪感を覚え、楓に気持ちが戻った訳では無いのに、楓にまだ愛情を抱いているかのような返事をしてしまったのだ。

断ち切れないみちへの想いと妻、楓への罪悪感…新名は板挟みになっているのであった…。

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以下、感想と考察

みちに対して片思い状態になってしまった新名さん

前から『新名さんのみちへの思いってどんなものなんだろう?』『楓に対して幻滅したからみちにグイグイ来ているだけなのかな?』等々思っていたけど、新名はみちにかなりぞっこんだった様だ。まあ、『セックスはしなくてもいい、側にいて下さい』という提案をする時点で、いわゆる”ヤリ目”ではないのは分かっていたけど。

みちが何かにつけて新名と陽一を比べてしまっていたのに対して、新名はただみちの笑顔を思い出す…みちの明るさと真っすぐさに惹かれている様な描写があるので、実はみちより新名さんの方がよっぽど純真なのかもしれない。みちに対しては精神的に依存しているというより、本人が思っている様に『恋している』…現在は片思いに近い状態なのかもしれない。

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陽一に『旅行しよう』と持ち掛けるみちだが、真の目的がダダ洩れ状態…

一方、みちは陽一との夜の生活を成功させることに夢中で新名さんの事なんて結構忘れてしまっている感じ。薄情な女だな~と言いたくなるけど、女の人の方がこういう感じで気持ちを切り替えるのが上手い傾向はあると思う。

良くも悪くも真っすぐなみち。『たまには旅行に行こう』と言うが、それが”レス解消”のためだという裏の目的がダダ洩れで、またしても陽一が引いてしまっている。何でこんなに陽一にプレッシャーばかりかけてしまうんだ、みち。この点については陽一に同情するぞ。悪気が無いのが逆に厄介。でも、みちみたいな人って現実に沢山いるよね。

あと、関係無いけど掃除機に足ぶつけると痛いよね…。私もよくこの楓さんみたいに掃除機に足ぶつけちゃう。

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