【漫画】夏目アラタの結婚6話【感想・ネタバレ・考察】幼少期より異常に知能が上がっている真珠の謎~一方、アラタは真珠に別れを切り出そうとするも…

夏目アラタの結婚1巻表紙

真珠が私選弁護人の宮前の前ではか弱い女性を演じていることを知ったアラタは宮前と共に面会に行くことで真珠に揺さぶりを掛けようとする。しかし、真珠は全く意に介さないどころか、突然『人を殺していない』と訴え始め、前以上に宮前の心を掌握する。そして、結果的にアラタと真珠の”結婚”の話はどんどん進んでいってしまう。

そんな中、アラタの元に宮前から『真珠さんについて非常に奇妙な事が発覚した』という電話が掛かって来るのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

人を救うヒーローにはなれない~児童相談所職員の現実にアラタは…

宮前からの呼び出しに児童相談所を後にしようとするアラタ。しかし、桃山はそんなアラタを追いかける。『誰かを救いたい気持ちは素敵だと思う』…そう言って、案件に親身になるアラタの姿勢を評価する桃山。しかし、桃山はそんな職員たちが私生活がゼロになってしまったり、子供を救い切れない現実に挫折してしまって辞めていくのを何度も見てきた。そのため、アラタに『人を救いたいという気持ちが強いと足元を掬われる』と警告するのであった。そして、『児相なんていつ辞めてもいい』と悪ぶって言うアラタに真面目に言うのであった。

「……ダメだよ!辞めちゃダメ!アラタのいる場所はここだよ…!!」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  6/27

本気で心配している桃山のその言葉をアラタは笑いながらもしっかり受け止めるのであった。

宮前と合流したアラタは煙草を吸いながら児童相談所職員という仕事について語る。配属された当初、アラタは所長から『児童相談所職員はヒーローじゃねえぞ』と言われた。それを聞いたアラタは『お役所仕事でいいのか』と反発していた。しかし、すぐにそうではないことに気付いたのだ。

『所長や桃ちゃんのほうこそヒーローだった』そう今では思うアラタ。地味な業務、親への説得や交渉に明け暮れても誰かに褒められるわけでもなく、何かあればメディアや世間からの批判を一身に浴びる。休日の呼び出しも少なくない。それでも文句を言わずに冷静に働き続ける所長や桃山。一方、アラタは内心では『ムカつく親は殺してしまってもいい』と思っている。『自分はどちらかと言えば悪党(ヴィラン)だ』と皮肉気に笑って見せるアラタ。

すると、話を聞いていた宮前も『夏目さんの気持ちは分る』と言う。宮前も先輩弁護士に『格好を付けて全部の裁判で勝とうとするな』『勝っても依頼人がボロボロになってしまっては仕方が無いので、負けても双方が納得する形でトラブルを収めればいい』と言われていたのだ。しかし、『私は勝てるものなら勝ちたいと思う』と改めて真珠のために戦う意思を明らかにするのであった。

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別人?多重人格?真珠の過去を洗い直した宮前は真珠の知能が幼少期から異常に上昇していることに気付く

真珠の控訴審に当たって、なんとか情状酌量の余地はないかと考えて真珠の過去を調べたという宮前。育児放棄気味の母子家庭で育った真珠は引っ越しを繰り返しており、小学校にもロクに通っておらず、児相も追跡しきれていなかった。宮前が真珠と知り合ったのも丁度その頃で、小2の冬に宮前の通報がきっかけで真珠は児童相談所に保護され、一旦施設に送られた。しかし、そこでの真珠はほとんど喋らず問題行動を繰り返したため、知能検査を受けさせられたのだ。

ここまで話した宮前は唐突にアラタに尋ねる。

「夏目さん、田中ビネーという検査はご存知ですよね。」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  11/27

『児相っすから』と答えたアラタ。”田中ビネー知能検査”…それは幼児から成人まで対応した知能検査で、施設に入った子に問題行為が見られると受けさせられる検査であるためアラタにも馴染みがあった。しかし、アラタは子供をIQで数値化して判断している様に感じるためあまり好きではなかった。

宮前は田中ビネーの検査結果、8歳の真珠の知能指数がほぼ平均値であったことを語った。しかし、『電話で話した奇妙な事実はここからです』と続ける。

そして、それから時が流れ、猟奇殺人事件の犯人として逮捕された真珠には精神鑑定が行われ、再び田中ビネー検査も行われたのだ。

「奇妙な事実とは、彼女が8歳の時より、」
「知能指数が30以上、高くなってるということです…!!」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  13-14/27

それを聞いたアラタは驚愕する。田中ビネー知能検査は幼少期の結果から±10程度なら変わる可能性があるが、30も誤差が出ることはまずないのだ。

『やっぱりアイツは品川真珠ではないのでは!?』と再び言い出すアラタに宮前は『別人にすり替わった痕跡もないし、双子でもない』と否定し、『彼女を大きく変えるような事故があったのかもしれない』と推理し、『本来は頭がいい子だったのが、過酷な環境に耐えるために愚鈍な人格を作りあげたのかもしれない』と言い出す。

だが、今度はアラタがそれを『多重人格はさすがにウソ臭く、裁判でも通らないだろう』と否定した。我に帰った宮前は『とにかく、彼女の中には大きなブラックボックスがある』と言ってアラタの肩に手を置き懇願する。

「夏目さんあなたは彼女に信頼されてる!!是非その闇を晴らしてほしい!!」
「その時、彼女の無罪への道が見えるんじゃないかと……私は思うんです!!」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  17/27

しかし、宮前にそう言われたアラタは黙ってしまうのであった…。

真珠を無罪にするつもりはないアラタ。アラタは真珠に別れ話をしようとするが…

そして、一人で真珠の面会に向かったアラタ。真珠に対して『宮前先生が真珠のブラックボックスを開けたいと言ってる』と告げ『過去に大きな事故に遭ったことがないか』等を尋ねるがアラタの表情は浮かない。

……こいつを、無罪にする…?
塀の中でほざいてるだけなら聞き流してもやるが…
連続殺人鬼を野に放つ手伝いを俺にしろって…?

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  18-19/27

『冗談じゃない』…そう内心で吐き捨てるアラタ。そもそもアラタが真珠に取り入ったのは殺人事件の被害者遺族である卓斗達のため…未だに見つかっていない被害者の遺体の場所を聞き出すためであって真珠のためではない。このままでは本末転倒もいいところだ。アラタは先日、桃山から『そろそろ手を引くべきだ』と言われたことを思い出す。

桃ちゃんが正解だ。別れ話をすべきだぜ。

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  20/27

真珠と関わるのをもうやめる…心の中でそう決めたアラタは真珠に『アラタはブラックボックスを開けたいと思うの?』と尋ねられても『別に』と答える等冷淡な態度を取る。真珠もそんなアラタの変化を察知したようで、『今日はいつもと違うね』と言い、黙ってアラタの様子を窺い出す。

しかし、アラタは真珠にどう別れを切り出すべきか分からず困惑する。今までの何人もの女性と交際してきたが、全て相手から別れを告げられ、自身から別れを切り出したことが無いのだ。

悩んだ結果、アラタは『児童相談所で扱う対象は18歳までで、成人後、それも凶悪犯罪者に対応するスキルが児童相談所にも俺にも無い』と切り出す。そして、『俺にはお前が重すぎる』と言って別れを切り出そうとしたその時、それを遮るように突然真珠がこう言う。

「夢を見たよアラタ。」
「何かを河原に埋める夢。」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  22-23/27

ハッとして真珠を見るアラタ。すると真珠はニヤニヤ笑いながら『隠さなきゃいけないと必死になって埋めたけど、もしかして忘れてた事件の記憶かな?』『生臭い血まみれの何か』と続ける。

真珠が被害者の遺体の事を言っていると気付いたアラタは戦慄する。

更に真珠は『川が2つに分かれた、グラウンドに近い場所…多分旧江戸川あたり』と具体的な地理情報を語り、アラタに向かって言う。

「事件についてはなんにも憶えてないけど、」
「……アラタが側にいてくれれば――ボク、」
「もっと色んな夢を見れる」

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  25/27

そして真珠は両目尻を指で下に引っ張りながら、不気味に笑った。

桃ちゃん、相手が別れてくれない時は、
―――どうすればいいんですか!?

夏目アラタの結婚6 乃木坂太郎  26/27

真珠が遺体のありかをエサにして、自身を放すつもりがない…そう理解したアラタは絶句するのであった…。

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以下、感想と考察

ヒーローにはなれない…児童相談所の現実

前半では児童相談所の現実が語られた。『ヒーローではない』という所長の言葉、重いなぁ…。世間は子供を救うヒーロー的なものを求めるけど、実際は法律や手続きでそう簡単に&感情任せに動くことが出来ないし、ある程度事務的に仕事をしないと職員の方が持たない。地味で忍耐強さが必要な仕事であるにも関わらず、市民やマスメディアのバッシングは容赦ない。

本当に大変な仕事だ。頭が下がる。

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被害者の遺体の在処をダシに、アラタを繋ぎ止める真珠の狡猾さ

そして、またまた今回も真珠のターンであった。真珠に別れを切り出そうとしたアラタはまたしても真珠に主導権を握られてしまう。

『18歳までしか児童相談所職員として対応したことがないから』という口実で別れを切り出そうとしたアラタに対して『ボク今日から18歳』と笑う真珠の可愛らしいことと言ったら…。だが、見つかっていない遺体の在処を仄めかす際は不気味で人の神経を逆撫でする笑みを浮かべる、この落差がヤバい。この目尻をひっぱるのは真珠の癖なのかな?アラタから母親の名前を聞き出した時もしてたよな。

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