【漫画】夏目アラタの結婚 14話【感想・ネタバレ・考察】真珠と素顔で接する覚悟を決めたアラタ…すると真珠はとんでもないことを言い出して…

死刑囚アイテムコレクターの藤田と出会ったアラタは、藤田との会話を機に真珠との向き合い方を見直すことを決意する。
面会でアラタ好みに変わろうとする真珠に対してアラタは『男に合わせる女は嫌いだ』とハッキリ告げ、歯並びの悪い真珠に対して『その歯だけは変えるな』と言うのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

自分らしさがないと自嘲する真珠にアラタは『一緒に見つけて行こう』と言う

男に合わせる女は嫌い…、歯を治すなアラタにそう言われて驚き黙る真珠。そんな真珠にアラタは自身が基本的に女性に関しては来るもの拒まずであったものの、髪型に口出しをする等、自分を変えようとする女だけはダメだったと語る。真珠にも自分を曲げてほしくないと言うアラタ。

「太ったピエロ姿が一番自分らしいって思うなら、受け止めるぜ。」

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 6/27

いっそのこと、二人してピエロ姿で結婚式を挙げてもいいと笑って見せる。

…アラタはもう取り繕いもせず、素顔で話していた。そして、鋭い真珠ならそれを見抜くはずだと確信していた。

すると、真珠は『バカじゃねーの?こんな歯が気に入っているわけないだろ』と怒り出した。真珠の歯は歯並びが悪いだけではなく、所々欠けているのだ。

だが、アラタは『それでも他人から治せと言われたら腹が立つはずだ』と冷静に言う。…治せばキレイになるのに。ヤバい。磨いてる?…今まで真珠が言われてきたであろう言葉を挙げたアラタ。その上で、『俺だったら、「治すのにいくら掛かると思ってるんだ」、「何で歯並びがいいだけで上から目線なんだ、ふざけるな」と思う』と真珠の本音を想像し、代弁してそう語る。

それを聞いた真珠はいつになく真面目なアラタに笑い声を上げて『今まで食べ物も服も選べずに生きてきたボクは化粧も服を選ぶセンスもない。“本当のボク”なんてものはない、残念だったね』と言い放つ。しかし、アラタはそんな真珠を真っ直ぐに見つめてこう言うのだった。

「見つけていこうぜ。2人で、一つずつさ。」

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 11/27

アラタの真摯な態度に虚を突かれた真珠。すると、アラタは話を変えて『差し入れしたスポーツブラはどうだった』と照れながら尋ね、真珠が素っ気なく『趣味じゃないからつけてない』と答えるとガッカリする。

アラタは今の自分が当初の目的…卓斗の父親の首の在処を見つけるということとは違う動機に突き動かされていることを認めざるをえなかった。

心のどこかで、俺は、この連続殺人鬼(シリアルキラー)を人間らしくしてやりたいと思い始めてる…!!

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 14/27

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アラタに婚姻届を持って来ない理由を尋ねる真珠…するとアラタは結婚に踏み切れない”本当の理由”を明かす

アラタの言葉を聞いていた真珠だったが、『それは婚姻届を出さないためのいいわけなんじゃないの?』と冷たく笑う。そして、アラタが母親に迷惑を掛けることを怖れていると指摘し、『堅い職業の人とでも再婚してるんでしょ』と言い当てる。真珠の鋭さに驚くアラタ。アラタの母、綾子は現在大手金融系の役職付きと結婚しているのだ。

更に真珠は『一度結婚してしまうと離婚するのが大変になる』とも指摘する。だが、確かにそれらも理由ではあるものの、アラタは『そういうことじゃねえ』と”本当の理由”について語りだす。

「お前が、怖いからだ。」

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その言葉に真珠は目を剥き、横にいた刑務官までもが慌てた表情を浮かべる。しかし、その後に続くアラタの言葉はまたしても意外なものだった。

「俺は。一度も女と暮らしたことがない……!!」

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 18/27

アラタは女性と共同生活を送ること、寝食を共にすることが想像できず、恐ろしいと言うのだ。

そんなアラタに真珠は『ボクは拘置所の中だよ、”出るね”って言葉を本気にしたの』と真顔で尋ねる。アラタはその問いに『ああ』と答える。

アラタは自分でも不思議だった。どんなに弁護士の宮前が頑張ったところで二審も死刑になるはずだと思っている。それなのにアラタは今にも真珠がアクリル板をすり抜けて近くまでやって来るような気がして仕方が無いのだ。

アラタの言葉に嘘がない事を感じ取った真珠は『無実を信じてくれた』と笑顔になり、アクリル板に顔をくっつけてこう言い出すのであった。

「――一つ、宿題を出すね!」
「24時間あったら2人で何するか―――――考えておいて!!」

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 22-23/27

24時間あったら何をする!?脱走を仄めかす発言をする真珠にアラタは慌てるが、真珠はさらにとんでもないことを言い出して…

はしゃいだように『24時間あれば挙式もできるし、美味しいものも食べられるし、国内旅行もできる』と言い出した真珠。だが、アラタは『24時間って何だ?』と困惑する。すると、真珠は『24時間もないかもしれないし、ひょっとしたら1週間くらい自由かも?』と意味ありげな笑いを浮かべる。

それを聞いたアラタは真珠が脱走を仄めかしている事に気付き、『ここ最新設備みたいだし、この人(刑務官)も聞いてるし、無理だぞ!』と慌てて叫ぶ。

だが、真珠はお構いなしに『せめて1時間はほしい』と言う。

「一時間あれば、」
「愛し合ってベビィも作れる。」

夏目アラタの結婚14 乃木坂太郎 24-25/27

そううっとりした笑みを浮かべる真珠。想像もしていなかった真珠の発言にアラタは愕然としながらも『子供嫌いなんじゃなかったのか?』と尋ねる。だが、真珠はこう答えるのであった。

「アラタとなら……試しても、いいよ?」

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以下、感想と考察

真珠の歯並びと他者からの『矯正した方がいい』という上から目線の圧力について

『男に合わせる女が嫌い』と告げたアラタは真珠に『歯も治さなくていい』と言う。だが、それに対して真珠は『こんな歯を自分で気に入っているわけではないだろう』と怒る。これはまあ、当たり前だろうと思った。真珠だって好きでこんな歯並びになったわけではない。親からのネグレクトや貧しさの結果、こうなったのだから。

しかし、それに対するアラタの返しが想像以上でビックリした。『自分が気に入っているかどうか関係なく、他人から『治せ』と言われ続けたのは腹が立っただろう』と指摘したのだ。そして、その通りだった真珠はそう言わて黙ってしまう。これってかなり真理をついた指摘だと思う。

読者である私自身も『歯さえ治せば真珠は結構可愛いだろうに…』とか思っていたので、アラタの言葉にはかなりギクリとした。

真珠自身が矯正を望んでいるにしてもしなくても、そこをずけずけと他人が『治せ』と強要するものではないのだ。実際に矯正するには時間も金も痛みも伴うのだから。そして、これって、歯並びだけじゃなくてダイエットでも何でもあてはまる事なんだよね。
たとえ肥満体の人がいて、その人が『痩せたいな~』と思っていたとしても、周囲が無神経にしつこく『太り過ぎててやばいよ、痩せた方がいいよ』『痩せた方が可愛いんだから』と言い続けていいわけではないし、言われた方はとても腹が立つ。
世の中には大多数の人が従っている価値観(『歯並びが悪いよりはいい方が良い』とか)があって、相手がそれに乗っ取っていたとしても、それに従う様に圧力をかけるべきではないのだ。

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相手が死刑囚である以前に、そもそも結婚という行為も十分にリスキー

そして、今回も真珠はアラタに婚姻届を出すように迫るのだが、アラタは素直に『結婚と言う行為自体が怖い』と言い出す。それは、婚姻届を出さないための方便でも何でもなく、アラタの本音であった。

…まあ、そうだよね。相手が死刑囚であるとかそんなこと以前に、結婚って、もうそれだけでも恐ろしい、リスキーな行為と言えるんだよな。今まで他人だった二人が寝食を共にし、互いの好みだったり生活習慣だったりを擦り合わせて行く…。どんなに『独立して干渉し合わないようにしましょう』と言っても限度があって、どうしても互いに変化を強いられるものなんだよね…。これって『女に変えられたくないし、女を変えようとも思わない』というアラタの信条と矛盾してしまう行為なんだよな…。

何だか色々と考えてしまう。やっぱりこの作品、『結婚』も大きなテーマの一つなんだな。

ちなみに、今回もアクリル板にへばりついて変顔を披露していた真珠。最初はアクリル板にへばりつくのが不気味でならなかったのに、どんどん可愛らしく思えてくるのは何故??

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