【漫画】夏目アラタの結婚 15話【感想・ネタバレ・考察】子供を欲しがる真珠にアラタは自分でも思っていなかった本音を明かすことになり…

真珠に対して『人間らしくしてやりたい』と思う様になったアラタは素顔で接することを決意した。すると、そんなアラタに真珠は突然『子供が欲しい』と言い出すのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

子供を作りたいという真珠にアラタは合わせようとするが、自分でも気付いてなかった本音が口から出てしまう

『アラタは児相の職員をやってるくらいだから子供好きでしょ?』と嬉々として話し続ける真珠。真珠は『ボクは子供…特に赤ん坊がダメで思い浮かべると頭の中が重く硬くなる、黒い箱がある』と意味深な発言をし、それはそのままにしておいた方がいいのでは?と言うアラタに対して『その黒い箱には思い出せない記憶、遺体の隠し場所とか入ってる気がする』と仄めかす。

せっかく本音で話しているのに相変わらずハッタリ塗れの駆け引きをしたがる真珠に少しガッカリするアラタ。仕方なく、真珠に合わせて適当に『俺たちの子供なら可愛いだろうな』等と言おうとしたが、口から出てきたのは思ってもない言葉だった。

「…俺ェ、ガキなんていらねえんだけどな…」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 10/27

その発言に真珠は勿論、他ならぬアラタ自身も驚愕するのであった…。

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アラタ自身が気付いていなかった心の傷を指摘する真珠

意外なアラタの本音に真珠は『びっくりした』と珍しく狼狽え、アラタもまた動揺しながら自身の幼少期について語りだす。

アラタの母、綾子は父が存命の頃から夜遊びが激しく、アラタは物心がつく時には既に綾子の遊び仲間が騒いでいる深夜の居酒屋に連れ出されていたのだ。

『恨んでいるわけではない』『自分にも無責任に生きて行く楽しさが分かる』と綾子のことを擁護するアラタは『自分もそんな母親と似ているから、人の親になる責任は負いたくないし、親になる資格もない』と困惑しながら告げた。しかし、そんなアラタに真珠は薄笑いを浮かべながらこう尋ねるのだ。

「お母さんが、男友達の前で「メス」の顔してたのがいやだった?」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 13/27

真珠の言葉に呆然として言葉を失うアラタ。すると、真珠は『親子って気持ち悪いよね』と口の端を両手で引っ張りながら言う。

我に帰ったアラタは必死に『だから、そんな風に思ってない』と母親に対して悪感情がないことを強調する。そんなアラタを真珠は面白そうに見つめ、面会時間が一分切った時に言うのであった。

「アラタって、案外かわいい。」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 14-15/27

そして、面会が終わるのであった…。

ある女殺人犯の脱走と妊娠…宮前はアラタに”メアリー・ベル事件”について語り、また”バラバラ殺人事件”について新証人が見つかった事を告げる。

数日後、アラタは宮前に事務所まで呼び出された。宮前が要件を切り出すより前にアラタは雑談の体で『女殺人犯が脱走したり、妊娠したりすることは可能か』と尋ねた。

すると、宮前は”メアリー・ベル事件”という実在の事件について語り始めた。

1968年、イギリスで11歳のメアリー・ベルという少女が4歳と3歳の男の子を相次いで殺害し、その後逮捕された。しかし、その後刑務所内で成長したメアリー・ベルは3日間脱走し、その間に初体験を済ませ、さらにその後は刑務所内で一般男性の子供も妊娠したというのだ。そんな実例があることに驚くアラタ。

すると、宮前はアラタが真珠の事について考えていることを察したようで、『脱走なんてしなくても真珠さんは外に出れます』と自信ありげに言う。

「証人を見つけたんです!真珠さんにストーカーがいたことを証明する――
警察も知らない新証人をね!!」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 18/27

今日アラタを事務所に呼んだのもその話をするためだと言い、語りだす。

真珠がかつて住んでいた廃屋の様なアパートを改めて調べていた宮前は2階の空き室に誰かが生活していたような形跡を見つけた。もしやと思った宮前は近隣に住むホームレス達をあたったところ、事件より前の3年以上前からアパートに秘かに入り込んでいたというホームレスを見つけた。

そして、そのホームレスは『俺の真珠を出せ』とアパートの前で叫んでいる男が被害者の一人になだめられている様子を見たことがあると言う

もちろん、その男が真犯人だという証拠は無い。しかし、宮前は『犯行の可能性があった第三者の存在を立証できる』と言い、さらに控訴審は心証に左右されやすい裁判員裁判ではなくプロの裁判官のみが裁くことについてこう述べる。

「合理的な疑いを差し込む余地があれば――
裁判で無罪を勝ち取れる可能性は、――十分ある。」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 21/27

宮前の説明を聞いたアラタは驚くのであった。

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秘かにアラタから差し入れられたスポーツブラを身につける真珠

その晩、拘置所で消灯時間が過ぎると真珠は刑務官の巡回を寝たふりをしてやり過ごす。そして、刑務官が去ったのを確認するとこっそり起き上がり、布団の中からあるものを取り出す。それはアラタが差し入れ、真珠が『趣味じゃない』と文句を言ったスポーツブラであった。『子供はいらない』と答えたアラタの様子を思い出しながら真珠はジャージを脱ぎ、スポーツブラを身につけると嬉しそうに、そしてうっとりした表情で胸に手を当て一人呟くのであった。

「本当のアラタ…もっと見たい。」

夏目アラタの結婚15 乃木坂太郎 26/27

以下、感想と考察

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自覚していなかった本音を漏らしたアラタとアラタの心の傷を見抜く真珠

児童相談所の職員をしていることもあり、自身を子ども好きだと思っていたアラタ。その上、そもそも結婚願望が無かったため、自身の子供が誕生したら…というのをあまり想像したことが無かったのだろうな…だから『自分が自身の子供を全く望んでいない』という本音に長らく気付くこともなかった。しかし、それにしても『俺、子供いらない』と言った時のアラタの表情は今までになく負のオーラに満ちていた…。

そんなアラタの心の傷の原因を的確に指摘した真珠。アラタは子供がいらない理由を『無責任な母親の血を引いてる自分は親になるべきではない』と誤魔化したが、真珠は『アラタが男に色目を使う母親に傷付いていた』と本当の事を言い当てる。この鋭さ、この嗅覚と言ったら…これは天性のものなのか、それともアラタに差入れをねだった児童心理学の本で得た知識なのかどちらなのだろうか。とりあえず、今まで『アラタが真珠の心の闇を探る』というパターンだったのが、『真珠がアラタの隠れた心の本音を暴く』という風に逆転した。真珠、レクター博士みたい…。

そして、偶然とは言え本音を吐き出したアラタに真珠はより一層惹かれ、最後はアラタに差し入れられたスポーツブラを身につけ『もっとアラタのことを知りたい』と呟く。…「お、真珠結構可愛いな」とか思ってしまったけど、卓斗のガキっぽい字に惹かれたりするように、真珠は単純に人の心の闇とか歪みに惹かれているだけだったりするのかな?そう考えると結構危ない気がする…これ以上、アラタが心の闇や傷を引きずり出されないと良いのだけど…。

ちなみに…作中で挙げられた”メアリー・ベル事件”について

ちなみに、作中で挙げられた”メアリー・ベル(マリー・ベル)事件”…ここでは『3歳と4歳の音の子を殺害した』とだけ書かれているが、これは知れば知るほど衝撃的な事件なので、猟奇殺人事件系の話が好きな人は調べてみればいいと思う。インターネット上でも詳しくまとめられているサイトは数多くある。

ただ、ネットの記事も簡潔にまとめられているけれども、個人的にはこちらの本がオススメ。

マリー・ベル事件 11歳の殺人鬼

学校の図書館にあったけれども、かなり”読ませる内容”で、マリーが事件を起こすに至った環境について様々な人の証言を元に探っている。純粋に読み物としての完成度も高く、そして色々と考えさせられる本だ。育った環境も悪すぎるのだけど、でもそれだけでここまで残酷な事ができるものなのか…と。この本で事件を知ったので個人的には”メアリー”呼びよりも”マリー”呼びの方がしっくり来る。

ちなみに、11歳で幼児2人を殺害したマリーは紆余曲折あって釈放、現在は名を変えて人知れず市井に紛れているとかいないとか…。結婚もしたし、娘も設け、孫もいる。しかし、暴露本を出してそれなりのお金も手にしたりもしている…。

果たしてマリーが真に更生しているのかいないのか…それを知ることは出来ない。

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