あなたがしてくれなくても、登場人物・キャラクター最新まとめ~wikipediaより詳しく、ネタバレあり

あなたがしてくれなくても1表紙

32歳の吉野みちは結婚して5年の夫、陽一とレスになって2年。この状況を打開しようと努力するも、みちを異性として見れなくなっていた陽一はそれをハッキリ伝えることが出来ず、言い訳を繰り返しみちとの行為を避け続けた。

もがき苦しむみちはある日、思わず会社の同僚の新名誠にその悩みを打ち明けてしまった。しかし、意外なことに誠も同じく妻の楓とのセックスレスで悩んでいるという。

励まし合う二人であったが、互いにパートナーとの”レス問題”を解決することは出来ない。そして、みちと誠は互いに惹かれ合っていき…。

【漫画】あなたがしてくれなくても1話【感想・ネタバレ・考察】夫婦の”レス”と真面目に向き合う衝撃作


【漫画】あなたがしてくれなくても59話・最新話【感想・ネタバレ・考察】離婚は不幸なことではない…楓との対決を経たみちは陽一に今後の話を切り出す決意をする

あなたがしてくれなくても 7巻表紙

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Contents

主要人物

吉野 みち

主人公。32歳の黒髪セミロングの女性。会社では経理部に所属している。真面目でお人好しで素直な性格をしており、女性に対して辛辣な態度を取る華からも慕われている。また、三島からは 『優しくて家庭的でいい人そう』 と評される。

物語の冒頭時点で結婚して5年になる夫、陽一とは2年に及ぶセックスレス状態で、子供を望んでいるような発言はするものの『疲れている』等と言い訳してスキンシップを避ける陽一の態度に苛立っており、産休で退社する女性社員を見ても『セックスしたんだ、いいなぁ』と思ってしまう位に心が荒んでいる。その後、陽一と夜の営みをする約束を取り付けたり、下着を新調する、香水を付ける等の行動と努力を重ねるが、何かと言い訳をして夜の営みを避けたり、『みちに色気が無いのが悪い』『性欲が強すぎる』と責任転嫁したり、『実はEDだ』と嘘を吐く陽一の態度に失望し、次第に精神的に追い込まれていく。

…やや誤解のされるような電子書籍サイトの広告があるが、みちが”レス解消”を望む理由は単に子供が欲しいからではなく、長い結婚生活の果てに気遣いや思いやりが無くなった陽一からの愛情を実感したいためである。しかし、普段の夫婦仲は決して悪くない。

新名誠とは同じ会社の同僚であったものの、あまり親しくはなく互いのプライベートはほとんど知らなかった。片山の送別会後に陽一から夫婦の営みの約束をキャンセルされてしまい、落ち込んでいるところに声を掛けられ、二人で飲むことになる。そこで酔った勢いと誠の優しさから今まで誰にも明かしていなかった”セックスレス”の件を打ち明け、さらに誠からも『うちもセックスレスなんだ』と言われたことで物語が動き出す。

以降、同じ悩みを持つ誠のことを”戦友”と感じるようになり、その後も誠とは顔を合わせれば互いの近況を話し合う仲になるが、相手の気持ちを考える紳士的な態度の誠に少しずつ惹かれていく。そして、会社の上半期の合同飲み会の際に『陽一に期待するのをやめて気が楽になった』と虚勢を張っていたところ、誠から『そんなふうには見えない』と指摘され、泣き出してしまったところを軽く抱き寄せられたことで異性として意識する様になる。そのため、誠が妻と上手くいくことを応援しながらも、結婚記念日ディナーに行くことを聞いた際は羨ましさと一人取り残される様な不安を感じる等、複雑な気持ちを抱いた。その直後、陽一と2年ぶりにセックスをしたものの陽一の気持ちが入っていないことを察し、虚しさだけが残る。

その数日後、誠から結婚記念日ディナーの顛末を打ち明けられた際、苦悩する誠の様子に共感するあまり抱きしめてしまう。そして、誠からキスされ好意を打ち明けられると自身も好意を告げ、交際するようになった。

誠との交際中は誠の情熱的なアプローチに戸惑い、また周囲の目を気にする一方で、誠とのちょっとしたやりとりにもトキメキを感じ舞い上がっていた。しかし、この行為が世間的に許されない愚かな行為だと考えており、『互いにパートナーと比較しながら相手を見ているに過ぎない』と誠との関係が未来がないものだと感じている。また夫である陽一や誠に好意を抱いていた華にも罪悪感を抱く。

社員旅行では一人部屋となり、そこに誠を招き”一線”を越えそうになったものの、『もう一度陽一に情熱的に抱かれたかった』と思ってしまい、泣き出してしまう。その事で自身が陽一にまだ未練と情を持っていることを自覚し、誠との交際を終わりにしようとしたところ、誠から『セックスはしなくてもいいから傍にいてほしい』と言われ、体の関係を持たないことを条件に交際を続けることにした。

しかし、華の警告や陽一の態度の改善もあり、悩んだ末に誠と別れて陽一と再び向き合う事を決意し、誠とは元の同僚同士の関係に戻った。

誠と別れた当初は、誠に未練を感じ、その不安を埋めるためにも『陽ちゃんで良かったと思える確かなものがほしい』と思い、陽一に対して積極的なアプローチをし、また今までの態度を反省し気遣いをする様になった陽一に期待を掛けるようになる。

しかし、”セックスレス解消”に向けて熱意を燃やすあまり、途中でダメになってしまう陽一に慰めや励ましの言葉をかけ続けることで自覚無しにプレッシャーを与え続けてしまい、どんどん陽一を精神的に追い込んでいく。

雰囲気を変えて”セックスレス解消”に望むためリゾートへの夫婦旅行を予定するが、その事が更に陽一を苦しめ、出発直後に陽一から『旅行に行っても出来ないかもしれない』『したくてもできない、したくないという自分の気持ちも考えて欲しい』と言われてしまいショックを受ける。

その後、一人夜の職場に戻り泣いていたところを誠に見付かってしまい、改めて好意を感謝、そして別れを告げられる。そして、自分達の関係が本当の恋ではなく、ただの現実逃避に過ぎなかったことを認め、『陽一が自分のために努力するのを当然だと思っていた』『自分は嘆いているだけで何も変わっていなかった』ともう一度陽一と向き合う決意をし、また会社の昇進試験を受けることにする。

昇進試験の勉強に際して後輩の田中やレンタル自習室の雰囲気に触発され向学心を持つようになり、無事に昇進試験に合格する。昇進試験の勉強をしていく中で“セックスレス解消”に対しての執着や陽一への依存が弱まり、一人焼き肉やボルダリング等今までやったことがなかったことに挑戦したり、お洒落に気を遣う様になり、華からは『イイ女になった』と評価されている。

しかし、直後に誠の携帯電話を届けに来た楓と遭遇してしまい、かつての誠との関係について後悔と罪悪感を抱き、また楓に対して女性としての劣等感に苦しむこととなる。それと同時に久しぶりに自主的に夜の営みを求めてきた陽一を反射的に拒否してしまう。

旧姓は石上。大学一年生の時にバイト先の先輩であった陽一に恋し、交際。それから結婚に至った。陽一と出会った当時はショートカットに眼鏡とかなりボーイッシュで地味な見た目をしており、バイト先の男性陣たちからは『芋みたい』と評されていた。陽一と交際してからお洒落をするようになり、周囲からは『可愛くなった』と言われるようになっていった。そのため、恋愛経験の少なさもあって自身の女性としての魅力に自信がなく、『陽一と別れたら一生一人になってしまう』と恐れている。

陽一からマンションの購入を提案された際、珍しく将来のことを考えているような陽一の行動に一瞬喜んだものの提案してきたマンションの間取りが子供ができる可能性を考えていないものであったため、陽一が実は子供を望んでいないのではないかと疑念を持つようになった。悩んだ末、陽一を問い詰め、彼が子供についてなあなあにして最終的にみちが諦めるのを待っていたことを知り、陽一に失望し家出する。家出後一晩で家に戻り今まで通りの生活を送るものの、以降は気を遣って来る陽一に居心地の悪さを感じでいた。

その後、楓から呼び出され動揺するものの誠心誠意謝り全てを告白するつもりで楓と対面した。その際に、当初は恐怖と罪悪感で震えていたものの『たかがレスごときで』と自身と誠の苦しみを軽視するように非難してきた楓に対して、『”たかがレスごとき”ではない』『心も体も愛されなかった』と堂々と言い返し、自分自身が思っていた以上に強かったことに気付き、埋められない亀裂があるにも関わらずよそよそしく一緒にいる今の陽一との夫婦生活に区切りをつけるべく、陽一と対話することを決意した。

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吉野 陽一

みちの夫。35歳の喫煙者。無精髭を生やしている。マイペースで何事にも無頓着な性格で三島からは『自分にしか興味がなさそう』と言われている。出不精で趣味はゲーム。日常生活においてあまりみちに対して気遣いすることはなく、家事等についても甘えている(陽一はみちのことを『気を使わずに一緒にいられる』と有り難く思っている)。しかし、みちへの愛情が無いわけではなく、キーケースを壊したみちに新しい物を用意して渡したり、みちが体調不良の際は看病する等、不器用ながらも優しさを見せ、内心ではみちを失うことを強く恐れている。

みちとのセックスレスについては、当初は指摘されるとその話題を避けたり、『みちの色気が無いのが原因』と責任を転嫁し、『みちの性欲が強すぎる』『求められるとプレッシャーになる』と逆ギレし無神経な発言を繰り返し、『する』と約束した日も『仕事で帰れない』とすっぽかし、夫婦の営みから逃れ続けていた。

結婚して5年が経つみちに対しては、夫婦というより家族としての感覚が強くなっており、 そのため欲情出来なくなってしまっている事を薄々自覚しながらも、その事をみちに正直に告げる事が出来ず、『EDだ』と嘘を吐いたことで更にみちの信頼を失うことになってしまう(アダルト動画を見ている現場を抑えられているため、あっさり嘘だと見抜かれてしまう)。また、子供を作ることについてみちに尋ねられると、漠然と子供を望んでいるかのような発言をしていたが、実は子供が苦手なため欲しくなく、しかしそのことを正直にみちに告げるでもなく、時間が経ちみちが諦めるのを待ち続けていた。

そもそも、夫婦の営みについては『いつかはしなくなるものだろう』と面倒臭く思っているため、みちの『愛されている実感が欲しいからHをしたい』という主張も理解できない。 一方、性欲が無いわけではなく、アダルト動画を見るし、雑誌のグラビアアイドルを見るとムラッとする。

その上、みちとの関係で悩んでいるところに会社の先輩である三島と意気投合し急速に距離を縮め、勢いで関係を持ってしまう。事後、すぐに後悔し、みちに対して激しい罪悪感を持ち、それと前後してよそよそしくなったみちを見て『三島との浮気がバレたのでは』『三島がみちに密告したのでは』と疑心暗鬼になる。…みちがよそよそしくなったのは誠と交際を始めたからであるが、みちが浮気をしているとは夢にも思っていない。

その結果、後ろめたさもあって、みちへの態度を改善…気遣いをしたり、贈り物をする様になり、また2年ぶりにみちを抱き、セックスレスの解消をするとみちに宣言するまでとなった。

しかし、2年に及ぶ“レス”の影響で一度はみちを抱いたものの、目の前のみちでは達することが出来ず、三島との夜を思い出すことでその場をしのぎ、以降は途中で萎えてしまう、そもそも勃たない等、徐々に悪化していってしまう。その事について陽一自身強い当惑と焦りを覚えており、以降何かと無意識的にプレッシャーを掛けてくるみちの言動にストレスを溜める。

過去、他人の人間関係のトラブルを解決しようとして失敗する経験を重ねた結果、『誰かに対して”どうにかしなきゃ”とか”してあげよう”と思うのをやめよう』 と決意し他人の事情や内心を良くも悪くも気に留めない様にして生きて来た。ゆえに、恋愛関係においても相手から告白されて付き合い、相手の好意を前提に消極的な態度で付き合い続けていたため最終的に相手から呆れられて破局することがほとんどであった。しかし、大学4年生でバイト先で出会ったみちは付き合い始めも交際してからも態度が変わず尽くし続けてきたため、関係が続き結婚まで至った。

そういった人生観、恋愛観もあって三島からの好意に全く気付くこともなく、関係を持った後に三島に好きな相手がいないか尋ねたり、みちに告げ口したりしていないか確認する等して無自覚に傷付ける。しかし、三島とのやりとりの中で『他人への無関心を通り越して無神経になっていた』と気付き、反省。三島にも今までの態度を謝罪する。三島から改めて好意を告げられた際は驚いたものの、その後はあくまで会社の後輩として三島にみちとの関係について相談する様な仲となった。

みちとのリゾート旅行目前で夜の営みを強く期待するみちの態度に追い詰められていくが『揉めると分かっている事は言いにくくて言えない』と悩む。しかし、三島から『感情的にならないで伝えれば伝わるはず』とアドバイスをされ、リゾートに向かう途中の車内でみちに『したくてもできない』という素直な気持ちを告白する。そして、その場は気まずくなってしまうものの、翌朝にはみちの要望を聞いて高いホテルの朝食ビュッフェに共に行くなど和解。みちの会社の昇進試験に向けて家事を負担することも約束した。

しかし、昇進試験の勉強に熱中し、自身への執着を無くしたみちに対して『自分から離れようとしているのでは』という不安を抱くようになった。だが、それでも三島に告白された際は毅然と断り、改めてみちへの愛情を確認した。そして、みちが不安定になっている時(楓と遭遇し動揺している時)も優しく寄り添い『どんなみちでも好きだ』と愛を伝えたが、その直後に求め触れた際にみちから拒絶されてしまい、ショックを受ける。

そして、みちの心が自身から離れつつあることを感じ、みちが離婚しにくくなるよう経済的に縛り付けるため、あえてダブルローンを組んでマンションを購入することを提案する。だが、その際に提案したマンションの間取りから子供のことを全く考えていないことが露呈してしまい、みちから子供のことをどう考えているのか問い詰められ、正直に子供を望んでいないことを告白。結果、みちに家出されてしまい、その後謝罪し、みちのためにも自分が折れ、子供を持つことを考え始めるが…。

…ちなみに、5話では結婚する前の姿が描かれているが、別人の様に快活で明るい笑顔を見せている(可愛い)。この5年の間に一体何があったのだろうか…?

あなたがしてくれなくても2巻表紙

新名 誠

みちの会社の同僚。36歳。妻、楓とは結婚して7年目になる。紳士的で穏やかな物腰をしており、華からは『包容力があって心を満たしてくれそう』と狙われている。楓の友人たちからは『イケメンで優しくて家事してくれる夫』として評価されている。

片山の送別会後、酔ったフリして介抱を求める華とタクシーで二人きりになるのを避けるため、女性であるみちに同乗を求めた。その際、陽一から夜の約束をキャンセルされたみちが気落ちしていることを見抜き、飲みに誘う。そこでみちから“セックスレス”であることを打ち明けられ、自身も妻、楓と“セックスレス”であることを明かす。以降はみちと互いに“レス解消”に向けて励まし合う仲になるものの、健気で優しい性格のみちに少しずつ惹かれて行く。

出版社に勤める多忙な妻、楓を支えるため、家事を全て担う。編集長になるという夢を持つ楓を心から尊敬し応援しているものの、仕事に夢中になるあまりろくに夫婦の会話がない楓とそんな楓の顔色を窺ってばかりの自身の関係に疑問を持ち、また『疲れている』『余裕が無い』という理由で楓から夫婦の営みを断られ続けている現状に『男としての魅力が無いのか』とプライドを傷つけられている。そんな楓と久しぶりに夫婦の時間を持つために結婚記念日にホテルのディナーを計画するものの、仕事を優先した楓に待ちぼうけを食らった上、その後のホテルでは夫婦の営みを拒否されてしまう。

この一件で心が折れてしまい、みちに全てを打ち明ける。その際、寄り添い抱きしめてくれたみちに思わずキスをしてしまい、好意を持っていることを告白。以後、みちと交際を始めることとなる。しかし、社員旅行中にみちと”一線”を越えようとしたものの陽一を思い出したみちが泣き出してしまったため中断。直後に別れを切り出そうとしたみちに『セックスはしないと約束するから今まで通りそばにいてほしい』と頼み、交際を継続する。

恋愛面においては良くも悪くも一途で、みちと交際を始めると、みちに夢中になるあまりに、人目をはばかる事なくみちを車に乗せたり、手を繋いで水族館に入ったり 、頻繁に食事に誘うなど熱烈なアプローチを続ける。その一方で、一転して楓に対する興味を失い冷淡な態度を取り、夫婦である意味を問う等暗に離婚願望を匂わせる発言をする。また 、気まずさを感じると相手をしばらく無視してしまう等意外と幼稚な一面もある。

みちから別れを切り出された際はみちの幸せのためにあっさりと引き下がったが、内心は強い未練を持っており、みちとのデートを夢に見るほど苦しむ。そして、反省し夫婦の時間を持とうとする楓の努力を認め、自らかつてプロポーズをしたレストランに楓を誘うなど夫婦仲を修復しようと努力をするものの、楓に対して以前の様な愛情を持つことが出来ず、抱くことも出来なくなってしまう。

その後、陽一とのリゾート地への旅行をキャンセルし、夜に職場で一人泣いていたみちに『あなたを忘れられない』と改めて告白する。しかし、その上で、『吉野さんと会うと夫婦の問題を忘れることができた。楽な方に逃げていた』とみちとの関係が現実逃避に過ぎなかったことを認め、同時に『夫婦関係を見直すきっかけになった。妻に自身の気持ちをさらけ出す覚悟が出来た』と感謝し、『今度こそ本当に同僚に戻りましょう』と別れを告げた。しかし、その後は表面上みちに対して交際する前と同じ態度を取っているものの内心ではみちに未練を持っている。

そして、みちと別れた後は自身の楓への仕打ちを後悔し酷く落ち込むようになる。そのため、楓から浮気に勘づかれた際は素直に認め、けじめをつけるために転職し現在の会社を去ることを決意し、密かに転職活動を行った結果、大手の三輪商事への転職が決まった。しかし、楓への愛情が戻ったわけではなく、楓から浮気について問い質され、また相手がみちであったのではないかと追及されると動揺したものの、相手がみちであることを認めず、また『自分が一方的に彼女に精神的な支えを求めた』と説明しみちを庇うような言動を繰り返してしまう。さらにその事で楓がホテルに家出してしまった際も『自分が悪いから、楓の気が済むようにしてくれていい。ホテルにいてもかまわないしそのまま帰ってこなくても仕方がないと思っている』と反省しているものの同時に非常に冷淡な態度を保ち続け、ホテルにいる楓の元を尋ねたのも一回きりであったため、内心では追いすがってくることを望んでいた楓を絶望させ激怒させてしまう。

亭主関白な父とそれに従う母親の姿に疑問を持ちながら育ったこともあり、『相手のために我慢している人の力になりたい』と考えるようになり、また夫婦関係においては『フェアであるか否か』ということを重視している。

あなたがしてくれなくても 7巻表紙

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新名 楓

新名誠の妻。ファッション雑誌『flower』の副編集長。ウェーブが掛かった長髪の華やかな美しい女性。

常に仕事に熱中し、また激務で疲弊していることから夫である誠に対して無関心で冷淡な態度を取る様になっていた。また、余裕が無い時ほどキツイ言動で相手を追い詰める癖があり、後輩である横井のミスをカバーするために誠との結婚記念日ディナーをすっぽかした際は、その後体を求めてきた誠に対して『疲れている』と一蹴し、その後投げやりな態度で服を脱ぎ捨てて誠の心を傷付けた。

付き合い始めや結婚当初は歴代の彼氏と異なり仕事を理解し、家事を全て担ってくれる誠に有難さを感じていたが、いつの間にかそれが当たり前になってしまい、家事のみならず自身の友人への出産祝いの手配まで丸投げし、誠の話もろくに聞かなくなっていた。誠が風邪を引いた際は彼の心配するよりも先に『仕事休めないんだからうつさないで』と自身の仕事に支障が出ることを危惧した。特に副編集長になってからはプレッシャーのため精神的な余裕が無く、誠に当たることが増えている。

しかし、ファッション雑誌の編集者という事もあってお洒落には気を使っており、また誠に強く惚れられていたことから『女性としての魅力には自信をある』と自負している(実際、彼女を目にしたみちからは『ファッション誌からそのまま出てきたような人』、華からは『美女』と評価されている)。そのため、誠が浮気・不倫をする可能性はないと考えていた。結婚記念日ディナー当日も仕事のためすっぽかしたが、行った方が良いと助言する職場の仲間に対して『誠はそんなことで怒る人ではない』と語っていた。

ゆえに、誠から夫婦である必要性を問われたのは晴天の霹靂で激しく動揺する。以降は今までの自身の態度を反省し、極力家庭で過ごす時間を捻出し、苦手な家事に奮闘する等して誠の信頼を取り戻そうとするものの、誠の気持ちが戻らないこと、また誠が自身に欲情しなくなっていることに落胆している。そして、確証はないものの誠の態度から自分以外の想い人がいることを勘付き始めた。

その後は誠の冷淡な態度に心が折れてしまい家事を頑張ることをやめて以前の生活に戻ってしまう。そして、同僚の川原の言葉から誠が浮気をしていることを確信し問い質す。その際、誠の浮気については『自身が夫婦の営みを拒み続けていたために、性欲を抑えきれず衝動的に行ったものである』という事にして終わらせようとし、誠がそう答えるように誘導するが、誠からあくまで相手の女性(みち)との関係が精神的なものでかつ、誠の方から求めたと聞かされてショックを受け、誠に『これからのことは自分に決めさせてほしい、時間が欲しい』と言う。この件について周囲について明かしてはいないが、仕事に集中できず、会議の合間に隠れて泣いてしまう程取り乱している。

誠が家に携帯電話を忘れた際に会社まで届けに行き、そこでみちと接触し、その時のことを告げた際の誠の反応から誠の浮気相手がみちであることを悟る。

その後は『あんな普通の人(みち)にどこが負けたのか』と傷つき、誠の真意を知ることを恐れ追及するべきか否か迷っていたが、同僚の川原の『今のままでいいわけない』『逃げるなんて楓らしくない』という言葉に後押しされ、誠に浮気相手が吉野みちなのか問い質した。しかし、みちを庇うような言動を繰り返す誠の態度にショックを受けホテルに家出してしまう。

家出をし、その後は誠を無視し続けていたものの内心では誠が謝り追いすがってくることを期待していたが、『本当にすまない、楓の気が済むようにそのままホテルにいてくれてもかまわないし帰ってこなくても仕方がないと思っている』と冷静に離婚も受け入れるつもりでいる誠に激怒。そして、本当に誠の心が自分から離れてしまったことを理解し一人号泣した。

その後、会社にいるみちの元に電話を掛けて喫茶店に呼び出し、怒りをぶつけ非難したものの、『たかがレスごときで』と発言したことについて、みちから『”たかが”じゃない』『心と体も愛されたかった』と言い返されたことで、誠の苦悩を理解すると同時に、誠からの愛情を失って苦悩する今の自身の状態からみちに対して何も言えなくなってしまい、逃げる様にその場を後にしてしまい、思ってもみなかった自身の弱さに動揺した。

三島 結衣花

明るいボブヘアーの眼鏡を掛けたグラマーな女性。作中に誕生日を迎え、34歳になる。陽一より年下だが先輩社員であり、陽一の事は”吉野くん”と呼び、タメ口で接する。達観した様な、どこか掴み所の無い言動をし、度々女性や妻への不満や疑問を口にする男性社員達に鋭い指摘を繰り返す。喫煙者。

その色っぽい風貌から男性から性的に見られることが多く、そのため他人に無関心な陽一に対して『この人は違う』と密かに好意を抱いていた。ある日、喫煙室で涙を流しているところを陽一に見られ酒を差し入れられそのまま一緒に飲む内に、同じゲーム“モンブレ”を互いに愛好している事などを知り意気投合し距離が縮まる。そして、ある晩再び喫煙室で飲んでいるうちに勢いで陽一と関係を持ってしまった。しかし、関係を持った直後から『なかったことにしてほしい』と頼み、よそよそしくなり、あろうことか三島がみちに不貞行為を密告したことを疑う言動を取る陽一に失望し傷付くものの、陽一への恋心を止められず苦しむことになる。

実は以前から既婚男性と交際をする…不倫の関係になっては破局することを繰り返している。そして、相手の男性の家庭を探る癖がついてしまっており、今回も陽一の妻であるみちの会社の近くまで行ってしまい、その姿を確認している。

不倫をするたびに『相手は奥さんよりも私を選んでくれた』と錯覚し優越感を抱くものの簡単に相手から捨てられ、『自分はちゃんと男性から結婚相手として選んでもらえない』と劣等感を抱いている。また、自分を遊びの相手として便利に扱う男性達に怒りと悲しみの感情を持っている。一方で不倫行為が許されないことであることはきちんと理解しており、相手の妻からは何を言われても仕方がないと思っている。(自身の育った家庭も不倫で荒んでいた様な描写がある)

陽一の妻であるみちの姿を近くで見て『優しくて家庭的でいい人そう』と感じ、そんなみちの幸せを壊さないためにもこれ以上陽一と不倫をするまいと決意する。そして、陽一から今までの無神経な言動を謝罪された際に今までの不倫によって抱えていた鬱屈した感情が少し救われた気持ちになり、『何の好意も無い人とは寝たりしない』と陽一に対して好意を抱いていたことを打ち明け、『この話はおしまい』と和解する。

以降は会社の先輩としてみちとの関係で悩んでいる陽一に親身にアドバイスをするようになる。しかし、自身のアドバイスが陽一とみちの仲を改善したと知ると喜ぶと同時に『余計なことをしてしまったかも』とかすかな未練と寂しさを抱いた。

その後は淡々と日々を過ごしていたが、以前の不倫相手である岩井雄二の妻から突然訴訟を起こされる。誰にもその事を相談できずに一人悩んでいたが、落ち込んでいる事を見抜き飲みに誘い親身に悩みを聞いてくれた陽一に対して再び好意が抑えられなくなってしまう。そのため、自宅アパートまで送ってくれた陽一に対して泣きながら『好き』と告白し抱き付いた。しかし、みちを想う陽一からはハッキリと断られフラれてしまったものの、そんな陽一の誠実な態度にどこか救われ、陽一が去った後は泣きながらもどこかスッキリしたような笑みを浮かべた。

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北原 華

みちと誠の会社の後輩。明るいゆるふわショートヘアの23歳の女性社員。華奢で可憐な容姿をしているが、かなりの毒舌で思ったことはすぐ口にする。作家、岩原シマコの大ファンで彼女の作品はすべて持っている。

かなり割り切った恋愛観を持っており、『トキメキが無いとダメ』と語り彼氏がいながら結婚7年目の既婚者である誠を狙っている事をみちに明かし、以降、片山の送別会で酔ったフリして誠に送らせようとする等、積極的にアプローチするが、全く相手にされない。一人の男性と長続きしない一方、同時に何人もの男性と付き合う事をしており(曰く『体の相性がいい人』と『経済力サポートしてくれる人』などとジャンル分けをしている)、穏やかな物腰の誠を『包容力で心を満たしてくれそう』という理由で狙っている。50話では”彼氏ズ”が7人…つまり7股していることが明らかになった。

女の友情も信じていないようで、女友達との付き合いも男性に『同性の友達がいる』とアピールするためだという。ただし、みちの事は信頼し懐いている(その理由について華はみちが既婚者で真面目で男を取り合う事が無いからと言ってはいるが、実際はみちの人柄に惹かれている様子が随所で見られる)。

仕事に対しても腰かけと意識しているのか当初はやる気がなく、与えられた仕事に文句を言い、田中に『母親が病気』と嘘を吐いて自身の業務を押し付けて合コンに出掛ける等、責任感の無い言動を繰り返していた。しかし、物語が進むにつれて、旅行を目前に控えたみちに仕事を代わりに引き受ける事を申し出るようになるまでに成長している。

上記の様に恋愛観、男女観について奔放で辛辣、下世話な物言いをするが、その一方鋭く真理を突くことも多く、度々みちが気付いていなかった本音を炙り出す。また、みちと誠が付き合っている事を誰よりも早く気付き、社員旅行中にみちに指摘する。

しかし、みちの予想に反してみちと誠の交際に対して怒ることは無く、『先輩に負けてしまっただけ』と受け入れる。そして、みちの味方であることを宣言した上で、『隠すのが下手でこのままだと自分以外にもバレてしまう』『誠との関係は誰かを傷付けるという事を自覚した上で自分がどうするかきちんと決めた上で行動しないといけない、それが出来ないなら今すぐ終わらせた方がよい』と忠告した。

とはいえ内心ではなんだかんだとみちと誠の関係を応援していたようで、2人が別れたことを知った直後は自身でも驚くほど残念に感じており、気まずくなっている二人を見るとお節介をしたくなる衝動に駆られながらも抑えていた。その後は自己研鑽を重ねて充実した日々を送るみちを評価し応援している。

最初の恋人に浮気されそのことを懺悔された際に、彼が罪悪感で泣きながらもどこかスッキリした表情を浮かべていたことに対し『告白して解放された気になっている』と気付き怒りを覚えた経験があることから、『浮気するならバラしてもバレてもダメ。知ることがなければなかったことと一緒だから』という信条を持つようになった。

番外編では主人公を務め、プライベートの様子や上記の価値観が形成された詳しい経緯が明かされる。

ミスコンで優勝した経験もある美しい姉が35歳という年齢のために婚活に苦労しているのを見て、『早く結婚して家庭に入りたい』と考え、理想的な男性を求めている(恋人≠結婚相手と割り切っている)。

そのため、普段から頻繁に合コンやデートの予定を入れており、男性からの口説きのメッセージを見ている瞬間に自尊心が満たされ至福を感じる。しかし、その一方で『自分にあるのは多少の容姿と若さだけ』と自分自身に何かに秀でた才能や夢がないことをコンプレックスに思っており、合コンで知り合ったIT社長の一ノ瀬に『自分がない』『他人の船にタダ乗りしようとしている』と指摘されると傷付く(ただし、言い返してはいる)。

上記のことを軽い気持ちでみちに愚痴をこぼしたが、その際自分のことの様に一ノ瀬の言葉に腹を立て自身を擁護したみちに対して『甘いけど、嫌いではない』と好感を持った。

みちと誠の会社の社員達

田中

童顔の男性社員。嘘を吐いた華に仕事を押し付けられ、それを見かねたみちと誠が彼を助けようとしたことが、みちと誠の関係を進展させるきっかけとなった。真面目だが内気で周囲から軽んじられやすい。誠からは可愛がられている。

今年の昇進試験を受ける予定で本屋の前でみちと出くわし、『自分を変えるためにも試験に挑戦したい』と語った。このことがみちに昇進試験を受けることを決心させた。みちと共に無事、昇進試験に合格した。

誠に憧れを抱いており、『新名さんみたいな優しくて誠実で頼りがいのある人になりたい』と語る。

片山

物語冒頭で妊娠をきっかけに退職する女性社員。彼女の送別会でみちと誠は距離を縮めることとなる。また、彼女が退職した影響で社員旅行ではみちが一人部屋となる。

滝川

誠の同僚の男性。楓との関係で思い悩み珍しくミスをしてしまった誠のフォローをした。誠が転職関係の資料を持っているのを偶然発見し、思いとどまる様に説得するが誠が転職を強く決意していることを知り受け入れる。そして、『突然いなくなるのは寂しいから』と事前に周囲には転職をすることを伝えるようにアドバイスした。

小山

ショートカットに眼鏡の女性。高尾高原土産のチョコを楓に家出された状態の誠に『奥様とどうぞ』と言って渡す。このチョコレートの存在が思わぬ波乱を呼び起こすこととなる。

川上(浜崎)

丸顔の女性職員。結婚して浜崎姓となったが離婚して川上姓に戻った。子供がいる。結婚式の際にはみちに色々と手伝ってもらった。

離婚後、みちと女子トイレで遭遇した際に、離婚について『結婚の何倍も大変だというのは本当だったけど、今は結婚していた時よりすごく楽になった』『今は楽しい』と晴れやかな顔で語り、陽一との将来について悩むみちの背中を後押しすることになった。

陽一と三島の会社の社員達

原田

陽一や三島と同じ会社の男性。35歳で同い年の陽一とは親しくしている。妻子持ちだが風俗に行くことを『出産後妻がさせてくれないから正当な権利だ』と主張する。自分がそのような主張をする一方で妻に対しては『不倫をするような心配はない』と謎の自信を持っている。
…この様な感じで女遊びをしていたようだが、妻がアリバイ工作を頼んでいた同僚の北川という男性の妻とSNSで繋がっていたため、バレそうになって慌てている。このことを陽一に語ったことが、陽一が三島を疑うきっかけになった。

何事に対してもマイペースで割り切った態度で臨む陽一に半ば呆れながらも感心しているが、意外にも彼の言葉が陽一を反省させたりするなど、影響を与えることが少なくない。

結局妻に浮気がバレてしまい、現在はその贖罪のために家事の分担を増やされただけでなく、新築一軒家まで購入されることとなり、現在は35年ローンのプレッシャーに苦しんでいる。しかし、娘二人のことは溺愛しており、携帯の待ち受け画面にしている。

小山

陽一や三島の職場に配属された新人の男性。爽やかな印象だが、三島を見るとつい豊満な胸元に目線が行ってしまう。

楓の出版社の社員達と関係先の人物

川原智美

楓の同期。右目下に泣きホクロがある黒髪ボブヘアーの女性。バツイチ。楓の盟友とも言え、『いつか一緒に編集長になろう』と誓い合っていた。

仕事に夢中になっている間に夫に不倫されて離婚した経験があるため、結婚生活をおろそかにしている楓に対して度々忠告していた。上記の経験で一時は病んだものの『どんな経験も人を成長させる』と前向きに捉えている。

主婦系雑誌『ナチュラル』に異動になり、私生活では妊娠し、交際相手と再婚して出産することを決めた。つわりが酷くしばらくの間休職していたが、つわりが収まると復帰した。

不倫について楓から話題を振られた際は『怪しいと思った時点で黒、悪いカンは当たる』と語った。楓から誠の浮気の件を打ち明けられた際は『誠の気持ちを知るのが怖い』と追及することを躊躇している楓に『このままでいいわけがない』『逃げるなんて楓らしくない』と言って励ました。

横井

楓の後輩で新人のお団子ヘアーの女性。まだまだ未熟でミスを連発し、楓の帰宅が遅くなったり、彼女が誠との結婚記念日ディナーをすっぽかす原因を作る。楓から厳しい言葉を投げ掛けられた際は涙を流すも、反省し謝罪しその後に楓からの励ましの言葉を素直に聞き入れ、その様子は楓に『キツい事を言ったらフォローしなくてはならない』と反省させるきっかけを作った。

また、仕事が完了していなくても帰宅する等今時の若者らしい姿勢が一部からひんしゅくを買っているが、インスタグラムで積極的に広報活動をしており、楓に『会社に張りつくだけが仕事じゃない』と気付かせる。

編集長

ファッション雑誌『flower』の編集長。楓の上司。ショートカットの女性。広告クライアントの拡大に注力するため、全ページのコーディネートチェックを楓に任せる。副編集長である楓の手腕に期待している。

岩原シマコ

楓と横井が担当する小説家。ボブヘアで眼鏡を掛けた温和な雰囲気の中年女性。男女の愛憎を描くのに長けており、前作の『愛のカタチ』では『不倫されても夫と別れなかった主人公が愛情を憎しみに変えていく様』を表現し、横井からは『面白いけど怖い』と評された。華も彼女の作品のファンである。

原稿を受け取りに楓と横井が来訪した際に連載中の作品の展開を語り、その際に『愛情は深いほど裏切られたときに傷つきもがき、時間を老いて必ず憎しみと怒りが来る』と語る。(名前からしてモデルは岩井志麻子だろうか…)

みちの友人達

奈津子

みちの大学時代からの親友。ショートカットの女性。既婚で息子の勇斗がいる。

みちや綾乃に対し子育ての苦労を語り『産むなら体力ことを考えて早い方がいい』と助言し、『三大欲求のうち一番どうでもいいのは性欲』と主張する。

そして子供の寝かしつけ等に協力せず体を求めて来る夫について『普段の行動にも性行為にも自分本位な感じが出ている』と不満を語る。この言葉は陽一に久しぶりに抱かれたものの虚しさだけが残ったみちに突き刺さる。

しかし、ただ愚痴を言うだけではなく、『女の“察してちゃん”は男に通用しない』と不満や要望はハッキリと夫に伝えている。

綾乃

みちの大学時代からの親友。長いストレートの黒髪に眼鏡を掛けた女性。未婚。パートナーとの関係が変わってしまった様子の奈津子やみちの結婚生活の話を聞いて、少々ガッカリする。彼氏がいる。

みちが家出して来た際は一泊させたが、彼氏と同棲を始めたばっかりであり、みちの事を心配し詳しい事情を聞こうとしたものの、遠慮したみちにすぐに帰られてしまった。

誠の家族

誠の母

誠の母。専業主婦。家庭内で高圧的な態度を取る誠の父に意見を言うこともなくただ従い続けていた。しかし、その様子を心配する誠に対しては『お父さんが外で働きお母さんが家を守ることで家庭は上手くいく』『上手くいかなくなって離別したら世間様に顔向けできない』と語るなど世間体を重視していた。

誠の父

誠の父。家庭内では高圧的な態度を取っており、家事などは一切せずに息子である誠からは反感を持たれていた。

陽一の家族

陽一の母

陽一の母。みちの姑。娘である陽一の姉が子供を持たないことを宣言していることもあり、みちに対して子供を作るように急かす発言をする。当然、陽一とみちが“セックスレス”であることは知らない。

また、陽一とみち夫妻の近くに住むことを希望しており、陽一が分譲マンションの購入を検討していると知ると、他の部屋が空いていないか確認する様に依頼した。

陽一の姉

陽一の姉。みちの義姉。ウェーブのかかったロングヘア―のアラフォーの女性で明るくマイペースな性格をしている。語尾を伸ばす癖がある。夫と共に”ファンシーランド”に遊びに来たついでにみちと陽一と食事をする。

無神経で気遣いの無い陽一がみちを疲弊させていないか心配している。また、『子供が苦手で、夫婦互いがいればそれでいい』と夫との間に子供を作らないと決めて公言している。そのため母親がみちに孫を望む言動をするようになったことを申し訳なく思っている。

陽一に対しては飄々とドライな態度で接しているが、彼女なりに弟のことは気遣っており、過去陽一がみちと結婚する前には陽一がみちと交際してから穏やかになったことを指摘し『今付き合っている子(みち)を大事にすること』『何年も素で過ごせる人はそうそういない』と忠告していた。

陽一の姉の夫。癖のある髪を肩まで伸ばし眼鏡をかけた優しい雰囲気の男性。

楓の家族

楓の父

楓の父。眼鏡を掛けた長身で穏やかな雰囲気の男性。誠のことを気に入っている。愛妻家で外でも妻と腕を組んで歩き、思春期の楓に恥ずかしいからやめるように指摘された際は『父さんと母さんは死ぬまで腕を組む』と断言したほどである。

楓の母

楓の母。楓とよく似た顔立ちをしている。誠のことを気に入っており、法事で誠が大手の三輪商事に転職したと聞いた際は『本当に凄い』と大喜びした。夫とは仲良く、一緒に歩く際は外でも腕を組んで歩く。

楓の兄

楓の兄。長身の男性。誠のことを気に入っており、 法事で誠が大手の三輪商事に転職したと聞いた際は 『流石我が弟よ』と喜んだ。

三島の関係者

岩井 雄二(北川)

三島結衣花の以前の交際相手。やや癖のある黒髪を真ん中分けにし、眼鏡を掛けた穏やかな風貌の男性、喫煙者。裕福なのか高級住宅街に住んでいる。三島には『妻と上手くいっていない』と騙り関係を持っていたが、実際には妻との関係は破綻しておらず、住所を頼りに家の近くまで来た三島に妻と仲睦まじく手を取り合い歩く姿を見られている。

その後、2年以上、三島と連絡を取り合っていなかったが、唐突に近況を尋ねるメッセージを送って来て『会いたい』と告げるものの、三島の怒りを買う。なお、三島にこのメッセージを送る際は“北川”という偽名を使っていた。

岩井雄二の妻

三島の以前の不倫相手、岩井雄二の妻。茶髪に染めたウェーブの掛かったボフヘアーの女性。作中でははっきりと顔が描かれることはない。

2年前に岩井と三島の不倫に勘づいたものの、その際は三島を追及することはせず、岩井とは離婚せず、三島が秘かに家の周囲を訪れた際は岩井と手を繋ぎ散歩をするなど仲睦まじい様子を見せていた。

しかし、最近になって岩井と三島がメッセージのやり取りをしたことをきっかけに三島を訴えることを決意。法律事務所を通して三島に突然内容証明を送り付け、その旨を三島に電話して直接伝えた。

今回の件については岩井の方から一方的に三島に接触したに過ぎないことは理解しているものの、『自分の心は2年前に死んでいた。2度死ぬのは耐えられない』と三島に告げた。

その他

Lanted(ランデッド)のボーカル 柳田

有名バンドのボーカルの男性。”伝説のモテ男”と評されるほど女遊びが激しい人物として知られていたが、最終的に”デキ婚”し女児の父親になる。作中の人物たちとは直接関りがないものの、彼のニュースがみちと陽一に影響を及ぼす。

番外編の登場人物

華の姉

番外編に登場。華とは一回り離れており35歳。家で家事手伝いをしている(つまり無職)。かつてはミスコンで優勝したほどの美貌を持っているか、婚活では35歳という年齢のために望んだ条件の男性と親しくなることが出来ず、自身よりも容姿が劣った若い女性の方が人気があることに不満を持っている。彼女の存在が華の恋愛観・結婚観に強く影響を与えている。

一ノ瀬

番外編の登場人物。華が合コンで知り合ったIT社長。華の本命で『運命の相手かもしれない』と思い全力でデートに臨んだものの、女性にアプローチされることに慣れており(華曰く『女を選ぶ立場の男』)、華の男性を落とすためのテクニックが全く通用しなかった。

そして、『早く結婚して家庭に入って、相手を支えるのが夢』と語った華に対して『自分がない』『人の船にタダ乗りしようとしている』と辛辣な見下すような言葉を吐いた。

ただし、華からは『そんな小さなことを言わない心が広い人を探している』と言い返され、絶句。その後、ただ食事を奢らされることになった。

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