【漫画】金魚妻~又鬼妻【感想・ネタバレ・考察】猟師を目指す人妻のデリヘル嬢…その明るい笑顔の裏に隠された事情は…?

金魚妻4巻 表紙

興味はあるけど、自分では絶対に出来ないだろうことを挙げるなら、その一つが”狩猟”だ。色々な点から自分にはまずできないだろうけど、『山賊ダイアリー』や『ゴールデンカムイ』を始めとした狩猟の描写や知識が詰め込まれている漫画作品がとても好きだ。というわけで、以下、『又鬼妻』の感想等を書いていきたい。

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【漫画】金魚妻~金魚妻③【感想・ネタバレ・考察】突然やって来た豊田と前妻の娘、蘭…果たしてさくらと蘭の相性は…?

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以下、又鬼妻のあらすじとネタバレ

猟師の父子の元に転がり込んだデリヘル嬢のもみじ…父、仁はもみじを”狩りガール”にすると息巻くが、息子の賢は気に食わない

とある地方の節分の夜。雪が降り積もる古い日本家屋で鬼島賢とその父、仁は豆まきをしていた。しかし、その作法は少し変わっていて、『鬼は内、鬼は内』と唱える。

「なんか縁起悪そ~」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

2人の掛け声を聞いてそう素直な感想を述べたのは長い黒髪の若い美女、宍戸もみじだった。仁は淡々と『うちは昔からこうなんだ』と答え、賢は『寝る』とそっぽを向いて立ち去ろうとする。

そんな賢にもみじはからかう様に『お姉さんとお風呂入らない?』と声を掛けるが、『賢は明日狩りだから』と仁が止める。もみじは『エロいことしたらいけないんだっけ?』とあっけらかんと尋ねる。

仁はもみじに『奥さんの事を”山の神”と呼ぶことがある様に、”山の神”は猟師にとっておっかない女神であること』を語る。すると、もみじは明るく『よその女の匂いをつけてたら怒ってエッチをさせてくれないんだ』と答える。仁は『そうだ』と女神である”山の神”を怒らせてしまうと獲物を授けてもらえなくなるため、気を遣わなくてはいけないと説明する。それを聞いたもみじはまたしても『何度もエッチをさせてほしいからだ』と笑いながら平然と下ネタを口にする。

そんなもみじの笑い声を背中で聞く賢はげんなりとし、もみじがやって来た日のことを思い出すのであった…。

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ある日、父の仁は賢に『余命が一年だから好きなことをする』と言ってデリヘル嬢のもみじを弟子にすることを宣言した

ある日 突然猟師の父がデリヘル嬢を弟子にした

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

ある日、帰宅した賢は浴室で裸の仁が裸のもみじに背中を流してもらっているところにバッタリ出くわしてしまい、硬直した。しかし、仁は一切取り乱すことなく、裸のまま冷静に賢にこう宣言したのだ。

「俺はこの娘を村イチの『狩りガール』にする」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そして、もみじも堂々と『がんばりまーす』と明るく言い、賢に『寒いから閉めてもらえます?』と言い放つ。賢は突然のことに何も言い返すことが出来なかった。

その後、服を着た仁ともみじ。仁はもみじに鹿肉を振舞い、もみじは『美味しい』と舌鼓を打つ。そんな二人にやっと理解が追いついた賢が『親父!』と怒り出した。しかし、仁は『最期くらいいいだろ』と言い、困惑する賢にこう告げたのだった。

「余命1年」
「俺の好きにさせてもらう」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そう言われてしまった賢はそれ以上父を問い詰めることは出来なかった。そして、そのままもみじは二人が住む家に居ついたのだ。

賢と仁の狩りに同行するもみじ…しかし、あけすけなもみじと気難しい賢は反りが合わない

雪が降り積もった山の中で賢と仁は猟犬を使って巧みに一頭のイノシシを射止めた。木の陰からその様子を見学していたもみじは『すごい』と感心する。

その後、仁は賢に血抜きをさせ、その手順についてもみじに説明する。まだビクビクと痙攣し続けるイノシシを見てもみじは『まだ生きてるの?』と仁に尋ねる。仁はイノシシがもう既に死んでおり脊髄反射で動いていることを説明し、これから肉を劣化させない様に川で冷やす為に運ぶことを告げる。イノシシを運ぶもみじは『重い~』と明るく言うが、ふと真顔になって『ちょっと可哀想』と素直な気持ちを口にする。

すると、それを聞いた賢は険しい顔で『ならやめろ』と突き放す様に言う。もみじはムッとし、仁も『賢、お前も昔は可哀想だって泣いてただろう』となだめるが、賢は『子供の時の話だろ』と言い返し、険悪な雰囲気になる。

川に着いた後ももみじが打ち解けようとするために『賢ちゃんはどうして猟師をやっているの?』と尋ねるも、賢は無視し、もみじは更に腹を立てる。間に入る仁は『賢は昔からその質問には答えない』ともみじに説明する。

すると、賢は背中を向けたまま言い返す様に『なんでヘルスやってるんだよ』ともみじに尋ね返す。それに対してもみじは笑ってこう答える。

「金になるからだよ」
「悪い?」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そして、客が抑圧している欲望を解放することができ喜んでもらえた時は嬉しく、セラピストになった様な気分になる…そうヘルスのやりがいについて語るもみじ。『鹿を追いかけると興奮するという猟師の客のために鹿を演じたこともある』…そう得意げに語り、仁は淡々と『けしからん猟師だ』と言う。

しかし、

「おい」
「山で下品な話すんな」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

もみじの話を聞いた賢は顔をしかめて怒りを露わにする。だが、そんな賢の言葉なんて意に介さずもみじは『私が山の神様だったら聞き耳立てるけど?』と鼻で笑う。

「「山の神は女だから女が嫌い!」ですって?」
「見当違いな気遣いがウザいので今日賢ちゃんには獲物ナシでーす」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そして、姿を現した鹿にわざと『危ないよー、逃げなー』と叫び逃げさせた。賢は怒って『親父こいつを黙らせて!』と叫ぶが仁は『これ以上獲物を取ると大変だから今日は終わり』と言って猟を終わらせてしまうのであった。

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前途多難な”狩りガール”への道…失敗だらけだが諦めないもみじ

それ以降も、もみじの”狩りガールになるための修行”は続く。仁の手描きのイラストで”鳥獣判別クイズ”を行い、種類と狩猟できるか否かのクイズを出されるもみじ。しかし、一向に当てることが出来ず、もみじは『仁ちゃんの絵が下手なせい』と言い訳するが、実際の狩りでも鳥の識別ができず、おまけに賢と仁の知り合いの猟師が仕掛けた罠にはまってしまう始末。

仕方なく、賢が罠の所有者に『人間がかかってます』と連絡し、罠の所有者の老人は『大変だ、女の子が獲れた』と笑いながら罠を解く。そして、もみじを見て『賢坊の彼女?』と尋ねる。賢は必死に否定し、仁が『俺の弟子です』と答えると老人は感心するものの、『一人で山に入る時は気を付けなよ。”キジ撃ち”してて暴漢に襲われた子もいたから』と忠告して去って行った。

意味が分からずにいるもみじに仁が”キジ撃ち”がいわゆる”お花摘み”の様なおしっこをすることの業界用語であることを教える。つまり、先ほどの老人の話は『山で用を足していた女の子が襲われた』ということだったのだ。そのことを理解したもみじは『最低!』と怒りを露わにするも、仁は冷静にこう諭すのであった。

「狩ることに夢中になってると自分が狩られる立場であることを忘れる…」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

仁も狩りに集中している時に10m付近までクマに接近されたことがあると言う。クマは足音を消すのに長けているだけでなく、頭もよく撃たれても死んだふりをして隙を見て逃げ出し、自身を撃った猟師の家族を襲ったという話も聞く…そんな仁の話を聞いたもみじは驚き怯えたものの突然溜め息を吐き、俯くのであった。

「それでも…」
「クマに殺される方がマシかな…」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

いつも明るいもみじが見せた暗い表情に賢は驚くのであった。

明らかになるもみじの事情…モラハラ束縛夫と古い価値観の両親から逃げるためにデリヘル嬢になったもみじ

それはもみじと賢が風呂場で出くわした日の事だった。その日、馴染みのデリヘル嬢であったもみじを自宅に呼んだ仁は唐突にもみじから『店を辞めることになった』と告げられ驚く。

「夫と親にお店の場所がバレちゃった」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そして、そこでもみじは初めて仁に『夫が嫉妬深く、化粧もSNSも女友達と遊ぶのも禁止する』と打ち明けた。夫はもみじを支配し、ひたすら自身に従い粛々と家事をし続けることを望むのだと言う。結婚する前は夫の嫉妬深さを自身への愛が強いだけだと思っていたもみじ。しかし、結婚してみて夫がただの自尊心が強すぎる見栄っ張りのナルシストに過ぎないことに気付き、『私の行動を制限するのは愛からではない』と気付いたのだ。

仁が『親は?』と尋ねるともみじは悲しそうに『親は私の味方じゃなかった』と答える。もみじの両親は『妻は夫に従うもの』という古い価値観を持っており、特に母親は『自分もそうだったから』ともみじにも同じ様に夫に従って生きていく事を強いているのだと言う。

もみじはそんな夫や両親の抑圧から逃れるために隠れてデリヘル嬢をやっていたのだ。

「誰にも私を縛らせない」
「だから私は1人でも生きていける力が欲しい」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

力強くそう言い切ったもみじ。そのもみじの言葉を聞いた仁はもみじを自身の弟子にし、家に住まわせることを決意したのであった…。

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狩猟免許の取得を目指すにあたり、家出中であることか障壁になってしまうもみじ…一方、賢はもみじへの態度を軟化させる

狩猟免許の取得を目指し始めたもみじ。しかし、その手続きをするために過去10年の履歴書を提出するだけでなく、職場や近隣住人に警察の身辺調査が入ると知り驚く。更に銃を所持するには厳重に保管する必要があり、ガンロッカーの設置は勿論、コンビニに立ち寄るのに車内に銃を置いていくのも許されない。『銃を持つのにこんな制約があるの』と叫ぶもみじに賢は淡々と『危険人物に銃を持たせたくないだろ』と答える。当然、賢と仁はこういった厳しい制約を守って生きているのだ。

厳しいルールを守り、警察からも銃を持っても良いと判断された父子が”国家認定真人間”に見えて眩しく感じるもみじ。しかし、ある懸念を持っていた。

「あの~私…失踪してる場合じゃなくないですか?」
「家族仲が悪いとなかなか許可が下りないとかなんとか…!」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

もみじの言葉に固まる賢と仁。もみじの言うことは最もで、現在離婚もせずに夫と親から逃れ、仁と賢の元に居候している形のもみじは“国家認定真人間”とは程遠いのだ。

少し考えながら仁は『40代で超若手、30代で赤ちゃんと言われる世界だ』と語る。

「まああれだ まだ若いんだから」
「今から正しく生き直せばいい」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そう言ってもみじを励ますのであった。

その後、もみじは賢が鹿を解体するところを見学する。内蔵を取り出す前に『気絶するなよ』と声を掛ける賢。もみじは真面目な表情で『しないよ』と答え、賢が鹿を捌く様子を見つめ続ける。

当初はもみじに冷淡な態度を取り続けていた賢も、もみじの複雑な家庭事情を知り、また彼女の不器用ながらもちゃんと狩猟に向き合おうとする姿勢を見続け、少しずつ受け入れるようになってきていた。

皆…孤独を抱えて生きている

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

そんなことを考えながら鹿を捌く賢。賢の母、かず美は夫と息子が猟師であることを同じ職場の人達から『最低だ』と非難され続け、『私まで肩身の狭い思いをするのは嫌』と言って家出してしまった。そして、去り際に賢にこう吐き捨てたのだ。

「賢 あんたもお父さんと一緒」
「楽しいのよ 殺しが」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

その言葉は賢の心に深く突き刺さったのだ…。

帰って夫や両親と決着をつけることを決めたもみじと、狩猟をする意味を探す賢…その晩、二人は結ばれる

その夜、母かず美の言葉を思い返して眠れぬ夜を過ごしていた賢。すると、2階の賢の部屋にもみじがやって来る。

「賢ちゃん 私そろそろ帰るね」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

それを聞いて驚いた賢は『親父は?』と尋ねるが、もみじから『薬を飲んで寝落ちした』と聞き、更に驚く。父の仁は病気を患っているにも関わらず薬嫌いで飲もうとしないのだ。

もみじは笑って『私を“狩りガール”にするのは簡単じゃないから長生きしなくちゃと思ったのかも』と言う。

「ありがとう」

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もみじの存在が仁に活力を与えていたことを改めて思い知った賢はもみじに頭を下げた。

すると、もみじは『可愛いところあるじゃん』と微笑むと突然賢の唇にキスする。そして、驚く賢にこう言うのであった。

「明日の猟 お休みしたら?」

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そう囁かれた賢は誘惑抗えずもみじに抱き付き、あることを告白するのであった。

「俺は…」
「山の神を殺した…」

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それは賢が狩猟免許を取ったばかりの頃だった。平日の昼間に『住宅街に子連れのツキノワグマが出た』…そう猟友会に駆除要請が来たのだ。父の仁や他の猟師たちは皆仕事中で仕方なく賢は1人で駆除に向かったのだ。

しかし、駆除対象の親クマを見た賢は動揺する。そのクマは”ムナグロ”…胸に月の輪が無かったのだ。『胸に月の輪が無いツキノワグマは”ムナグロ”といって、山の神の化身である。撃った人間は祟られるから撃ってはいけない』…賢はそう幼少期から言い聞かされていたのだ。

賢は電話で仁に『麻酔で眠らせて山に戻そう』と提案した。しかし、仁は麻酔銃の射程距離の短さと効果が出るのに10分以上かかることを説明する。おまけに麻酔銃は狩猟免許に加えて麻薬研究者の資格が無ければ撃てない。そして、そんな人間を探している間にもクマは人間を襲うかもしれないのだ。

『一度人を襲ったクマは何度も人を襲うようになる』『可哀想だと躊躇えばこちらがやられてしまう』そう電話越しに賢を諭す仁。

「俺たち鉄砲撃ちは心に鬼を住まわせ鎖で飼い馴らさなければならない」
「鬼を起こせ 賢…」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

仁にそう言われた賢は覚悟を決めて”ムナグロ”を撃ち殺した。

その後、仁は”ムナグロ”の供養を手厚く行い、獣医学の本を大量に読み込み、残された2頭の子グマを仁と共に育てたのだ。今でも賢の部屋には子グマの写真が飾ってある。

賢の告白を聞いたもみじは『山の神の祟りはあったの?』と尋ねる。賢は『いや…』と答えるが思うのだ。…祟りは今、まさにこれから起こるのかもしれないと。

舌を出して賢に迫るもみじは真っ黒なワンピースに身を包み、柔らかいその生地は動物の体毛の様だった。おまけに三日月のペンダントをしている。

………この女は…
あの日 俺が殺した山の神の化身なのか…?

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

怪しく笑うもみじがあの時の”ムナグロ”と重なって見え、慄く賢。そんな賢にもみじは『仕事以外で夫以外の人とこういうことをするのは初めて』と言う。そして、半信半疑の賢に覆い被さるのであった。

そのまま、抱き合う二人。もみじは賢の手を握りながら、こう宣言する。

「もう…逃げるのやめる…」
「夫に恨まれても お父さんに殴られても お母さんに泣かれても」
「絶対に…決着つけるから…!」

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そう叫び賢を強く抱き締め果てたもみじ。そして、微笑みながらこう口にするのであった。

「鬼は内」
「私も…強くなるね…」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

ラスト~妻かず美と和解した父、仁…一方、息子の賢は化粧が崩れたもみじの素顔を見て…

一方、1階で寝ていた仁は2階から響くギシギシという音で目を覚まし、賢ともみじが何をしているかに気付き、『ええ~…』と驚く。

すると、突然出ていってしまった妻のかず美から電話が掛かってくる。仁は驚き慌てふためきながら電話に出る。

久しぶりに話すかず美は賢から仁の病気の事を聞いたと言い、『世間の声に負けてあなた達の味方になってあげられなくてごめん』と謝罪し、帰ってくると伝える。仁はそれを聞いて喜んで『明日迎えに行く』と告げるのであった…。

そして、賢はそのまま疲れて眠ってしまったもみじの顔をしげしげと眺める。化粧が落ちてしまったもみじの顔を間近で観察した賢はあることを確信する。

“山の神”である女神は男好きで欲深く、背が高い。そして、その顔は…。

「化粧でうまく化けてるが……………………この女は……」
「山の神の化身…」

金魚妻 黒澤R 又鬼妻

思わずそう呟いてしまった賢。すると、聞こえていたのかもみじが飛び起き、『ジロジロ見るな!』と激怒する。その様子は電話越しにかず美にも聞こえ、かず美は『騒がしいわね』と言う。仁は『屋根の上で熊が暴れているんじゃないか』と言って誤魔化すのであった…。

以下、感想と考察

もみじはその後、無事に離婚し夫と親から決別できたのか

猟師(マタギ)である鬼島家の節分の掛け声が『鬼は内』の意味が最初は分からなかったけど、又鬼(マタギ)が“心に鬼を飼う”ということに掛かっているということに終盤のもみじの台詞で気付かされて感心。

ところで、この『金魚妻』シリーズは続編があるものが多いのだけど、この『又鬼妻』については続編が出てきていない。最後はちょっとギャグテイストで終わったけど、もみじは無事に夫や実親と縁を切ることはできたのだろうか。できたのだと思いたいけど…。

世間体や慣習を重視して子供の幸せを蔑ろにするタイプの毒親って結構いるからリアルに感じられた。

育てた子グマ二頭はどうなったの?元ネタは『マタギに育てられたクマ』か?

しかし、読んでいて一番疑問に思ったのが”ムナグロ”の子グマ2頭のその後。賢が仁と共に育てたということは分かるのだが、成長後どうなったのかは全く描かれていない。

今は一緒に暮らしていないようだから、山に返したのか、それとも動物園にでも引き取ってもらったのか。

そして、このエピソードは金治直美氏の『マタギに育てられたクマ―白神山地のいのちを守って 』を参考にしたのかな?等と思ったり。これは青森県の実話で、撃ってはいけないとされる2歳以下の仔を抱える母グマを撃ち殺してしまったマタギの男性が遺された2頭子グマを引き取って育てるという話。こちらは男性が自身の営む旅館で飼い育てた様だけど、これはこれで『山ではクマを狩るのに家では飼うのか』等の批判もあったりみたいで。結局どうするのが正解なのか。

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