【漫画】夏目アラタの結婚 30話【感想・ネタバレ・考察】謎の「X」、三島正吾について語る真珠…一方アラタは真珠にいいように使われてしまい…

夏目アラタの結婚3巻表紙

控訴審2日目。真珠は女子高生の制服の様な格好で現れ傍聴人達を驚かせる。そして、依然面会を拒否されているアラタは複雑な気持ちで傍聴する。

そんな中、弁護人の宮前は『真珠にストーカーがいた』と主張し始める。そして、その事について真珠は『ストーカーはお父さんかもしれない人だった』と語り法廷を騒然とさせるのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

真珠は病院で出会った「X」…三島正吾が父親であると確信するも、養うように要求してきた三島に嫌悪感を覚えたと語る

看護学校時代。実習先の病院に熱中症で運ばれてきたホームレスに付きまとわれた真珠は彼を『お父さんかもしれない。だとしたら殺すしかないかもしれないと思った』という衝撃的な発言をして法廷をざわめかせた。

「私が病院から薬を盗みだしたのは、父を殺すためでした…!!」

夏目アラタの結婚30 乃木坂太郎 5/27

さらにそう言い出した真珠を検察が止めようとするが、裁判長は『被告の話を聞きましょう』と言い、真珠に『出会ったばかりのホームレスを父親だと思い殺害を計画する…というのは唐突では?』と問う。

すると、真珠はその謎の男「X」…三島正吾が父親だと思った理由を述べる。真珠の亡き母環は真珠の父親のことを詳しくは語らなかったが、『高校の同級生で妊娠を機に共に上京したが、真珠を出産してすぐに別れた』といっていた。三島正吾は赤ん坊の真珠と環と三人で写っている写真を持っており、それを真珠に見せて『俺が“真珠”と名付けたんだ』と言ってきたのだ。そして、真珠が環が持っていた高校の卒業アルバムを確認するとそこには三島正吾が環の同級生として写っていたのだ。

このことから三島正吾が自身の父親であると信じた真珠。そんな真珠に三島正吾はこう言い出したという。

「一緒に暮らそうって!!」
「体を壊して働けないから助けてくれって!!」

夏目アラタの結婚30 乃木坂太郎 9/27

その時の嫌悪感を思い出したかの様に身震いしながら自身の体を抱いて三島正吾から言われたことを語る真珠。三島正吾は真珠を『俺の真珠』と呼び“小遣い”をせびり出したと言うのだ。

それを傍聴席で聞いていたアラタは『どこまでが本当なんだ』と混乱する。今までの経験から真珠が語った話の全てが真実ではないのは分かっていた。しかし、真珠の語り口には信憑性があったのだ…。

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さらに三島正吾は真珠の交際相手に嫉妬し、『俺でもいいんじゃないか?』と肉体関係を迫り、真珠は病院から盗んだ薬で自殺を図ろうとしていたと語る

三島正吾の真珠への要求は金銭的なものだけでなかった。三島正吾は真珠が自身とそれほど年の変わらない男性と交際していることを知ると、こう言ってきたという。

「…オレでも、いいんじゃないか……って!!」

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なんと三島正吾は真珠に肉体関係を迫ってきたというのだ。まだ高校生だった真珠が得体の知れない、それも父親かもしれない男に迫られる恐怖…それを想像した傍聴人達は同情の眼差しを真珠に向ける。

そして、アラタもこう思ってしまうのだ。

――本当の話ならさ、殺しちゃってもいいよ、――真珠

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しかし、裁判長に『殺したんですか?』と尋ねられた真珠は『そんな恐ろしいことをできるわけがない』と怯えた表情で答えた。そして、三島正吾に迫られたことで自身についてあることに気付いてしまったのだと言う。

それは、自身が好きになり交際する男性は皆、”理想のお父さん”であるということだった。真珠が好きになるのは皆、『30代半ばで知的で裕福で優しい人』であったというのだ。そして、学歴のないホームレスの”お父さん”…こと三島正吾はその事に気付いてみじめな気持ちになり嫉妬したのではないかと考えるようになったのだ。そして、真珠はそんな三島正吾に嫌悪しながらも同情もしていたと語る。

『盗んだ薬はどうしましたか?』と裁判長に聞かれた真珠は『押入れの奥にしまって自分に使うことを考え始めた』と答えた。三島正吾にお金を渡したら、自身は看護学校の学費を払えなくなり人生が行き詰まる。かといって誰にも相談して迷惑を掛けたくない…そう考えた真珠は『なんにも楽しくないし死のう、明日しのう』とずっと考えるようになったと言う。

「あ~~」
「早く死にて死にて死にて死にて死にて~~」

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いきなり醜く表情を歪めて呻くような声でそう言った真珠に法廷は凍り付く。だが、アラタは『今のは俺の知ってる真珠の声だ』と気付き、少なくとも真珠のその感情については本当であると気付くのであった…。

世間の同情を引くためにまんまと真珠に利用されたアラタ…一方、裁判長もまた真珠に同情している様に見えていたが…!?

醜い表情で俯いていた真珠だったが、顔を上げると今度は困った様な笑みを浮かべて裁判長にこう言い出した。

「――私ィ、別に…死刑でいいです。」

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『お父さんを庇いたくて黙ってたけど全部喋っちゃった、役に立たないダメ人間で生きてる価値がない』と言うのだ。この発言には弁護人である宮前が仰天し制止しようとするが、裁判長は穏やかに『あなたは前回の法廷で夫に勇気をもらったと言ってませんでしたか?』と尋ねる。

すると真珠はアラタの事が週刊誌に書かれてしまったことについて『夫に迷惑を掛けてしまった』と言い、哀しい顔をする。

「離婚届を送りました。―もう夫婦じゃないんです。」
「今日ここにも来てないと思います。」

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真珠のその言葉にアラタは自分が来たことを本当に真珠が気付いていないと思い、咳ばらいをして存在をアピールする。しかし、真珠は気付かないようでアラタは更に大きな咳ばらいをする。裁判長に静かにするように注意されるが、それを無視して大きな咳をして真珠を振り向かせようとする。

すると、真珠は振り返り、アラタを見ると驚き、そして本当に嬉しそうな笑みを浮かべた。アラタもその表情を見てホッとするのであった。

…が、しかし、その瞬間から傍聴席がやたらと和やかな雰囲気になっていることにアラタは気付いた。慌てて周囲を見ると、皆『いい顔』をして感動した様にアラタを見つめているのだ。

身バレは承知のアピールだったけど、真珠劇場にうまく使われた!!

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そう気付き悔しがるアラタ。ここ最近真珠に拒否され続けた苛立ちと、先ほどの悲しそうな真珠の様子から思わず傍聴席で自らの存在をアピールしてしまったアラタ。しかし、それは全て真珠の計算通りだったのだ。アラタはまんまと『無実の罪を被らされた憐れな女性を真摯に支え続ける夫』という真珠が描いた脚本通りの役を演じてしまったのだ。

そして、裁判長までも優しい笑みを浮かべているのを見て、アラタは『裁判長までほだされている』と複雑な気持ちになるのであった。

…しかし、穏やかで慈悲深い眼差しを真珠に向けながらも手元のノートにはこう記すのであった。

演技力 怪物

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以下、感想とあらすじ

ここ最近の拒絶の姿勢も計算?相変わらずの真珠の立ち振る舞いの上手さに戦慄

アラタが母親の件に触れてしまってからは面会を拒絶し続け離婚届まで送りつけてきた真珠。実際に母親のトラウマに触れられ嘔吐してしまったショックや、控訴審に集中するためもあったのかもしれないが、今回の立ち振る舞いを見るとやっぱり計算によるものだったのだろうな。

行動パターンを読まれてしまっているアラタ。最初の告白の時もそうだったけど、アラタは拒絶されると関心を引くために愛を示す行動を取りがちだからな…割と今回は思い通りに動かしやすかったんじゃないかな。

しかし、アラタの咳払いで振り返った真珠の浮かべた笑顔の愛らしいことったら…。こんな笑顔を向けられたら、計算によるものだと分かってもアラタのようにほだされてしまうだろうな。

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真珠に騙されているようで、全くそんなことは無かった裁判長

しかし、裁判長はそうではなかった。

控訴審が始まって以降、この裁判長は突拍子もない言動を繰り返す真珠を認め、優しく話を聞き出し続けていたので、彼もまた傍聴人達同様真珠に騙されている様に見えなくも無かった。

だが、裁判官という人種は数えきれない程の犯罪者を見ている。そうそう簡単に被告人を信じるわけがないのだ。

ノートには裁判の流れや三島正吾の身元を確認する必要性や真珠が性的虐待を受けていた可能性について記されていたが、それ以上に大きく書かれた『演技力 怪物』の言葉。これを笑顔を浮かべながら書く裁判長もなかなか凄い。

真珠の語ることが真実ではないと分かった上で話を聞き出し続ける裁判長。果たして真珠は彼を思い通りに出来るのか、そして、裁判の行方はどうなるのか…??

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