【漫画】金魚妻~見舞妻②【感想・ネタバレ・考察】見舞妻のその後…平野との関係を続けていた真冬であったが、友人達に不倫がバレ、さらに事件が起きる…

金魚妻4巻 表紙

若く美しいギャルママ、河北真冬は酒気帯び運転で息子の小学校の担任教師である平野を撥ねて負傷させてしまう。罪悪感と酒気帯び運転の件を公にしてほしくないがために毎日平野の病室を訪れ見舞っていた真冬であったが、理不尽な夫の仕打ちを打ち明けている内に平野と惹かれ合い関係を持つようになってしまい…。

前の記事はこちら→【漫画】金魚妻~見舞妻①【感想・ネタバレ・考察】酒気帯び運転で息子の担任教師を撥ねてしまったギャルママは…

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見舞妻②のあらすじとネタバレ

息子の小学校の担任教師、平野と不倫しているギャルママの真冬…彼女が平野と関係を持ったキッカケ

病院の一室。ベッドを仕切るカーテンの中に後ろ向きで入っていった河北真冬(23)はおもむろにワンピースをたくしあげ、臀部を露にした。

「平野先生 見て見て ジャジャーン 穴空きパンストっつーのこれ」
「これならストッキングを脱がずにエッチできる!すごくね?」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

そう、平野に言ったつもりで振り返る真冬。…だが、ベッドに寝ていたのは平野ではなく全く見知らぬ老人。真冬は自分が入る部屋を間違えたことに気付き、『誰!?』と叫ぶのであった…。

…その後、平野の病室で『何でこんなにおっちょこちょいなんだ、アタシは~!?』と恥ずかしさで悶絶する真冬。ベッドに寝ている平野は笑って『隣の部屋の四肢麻痺のおじいさん、驚きで少し体を動かせるようになったみたいですよ。結果的に人助けになってるんですから』と真冬を慰める。そして、平野もまた怪我の回復が早く驚かれていると言う。

「平野先生…それって…こういう事するため…?」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

いつの間にか真冬はワンピースの胸元から豊満な胸を露出させ、平野にまたがっており、平野は真冬の豊満な胸を鷲掴みにしていたのだ。真冬の問いかけに平野は照れた様に『利き手が使えないと不便だから…』と言って誤魔化し、真冬の胸に口付けをするのであった…。

何故真冬が息子の小学校の担任教師である平野と関係を持つようになったのか…。それは真冬がある晩、酒気帯び運転でバイクに乗った平野をはねてしまったことが始まりだった。
その晩、ギャル友達の家に遊びに行きお酒を飲んでいた真冬。だが、そこに突然、夫のマサトから『車を返せ!』と電話が掛かってきたのだ。車を使うこと、その晩は酒を飲み朝まで帰らないことを真冬は予めちゃんとマサトに告げていた。しかし、マサトはその事をすっかり忘れており、挙げ句に『今すぐ車を返せないなら離婚だ!』と真冬を脅してきたのだ。

マサトの言葉に動転してしまった真冬はアルコールが抜けないまま慌てて夜道で車を走らせ、そして田圃道でバイクに乗っていた平野に衝突。田圃に転落させ、左手と右足に重傷を負わせてしまったのだ。

しかし、平野は真冬が酒気帯び運転をしていたことを黙り、周囲には『擦れ違い様にバイクで転倒してしまった自身を真冬が助けてくれた』と説明した。その上、罪悪感と周囲に真実を話されることを怖れた真冬が治療費等を渡そうとしても頑として受け取ろうとしなかった。

子宮が…痛いくらい疼いた…

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

毎日見舞っている内に、そんな平野の優しさに強く惹かれた真冬。そしてある日真冬は仕事のストレスから八つ当たりしてくる夫マサトの冷たい仕打ちについて打ち明け、真摯に耳を傾けてくれた平野と場の雰囲気に流される様にして病室で関係を持ってしまったのであった…。

その日も病室で人知れずに最後までした真冬と平野。『ダンナとは全然していない』と言う真冬に平野は『もったいない』と言うのであった。

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息子まさひろの習い事を巡り険悪な雰囲気になる真冬とマサト…相変わらず真冬にキツく当たるマサトに遂にまさひろも泣き出してしまう

その晩、息子のたかひろが眠った後、真冬は夫のマサトにあるものを見せた。それはたかひろの友人が通っている子供向け英会話教室の広告だった。真冬はそこにたかひろを通わせたいと考えたのだ。

しかし、マサトは無表情で『意味がない。俺とお前の子じゃ。バカの子はバカだから金の無駄だ』と一蹴して立ち去ろうとする。

そんなマサトに真冬は諦めずに食い下がった。マサトが学歴や勉強に対してコンプレックスを持っていることを理解している真冬は『アタシ達も教育に力を入れてもらっていたら違ったかもしれない』『マサトだって立派な大人になったじゃん』と説得する。それを聞いたマサトは一瞬考え直すような表情を浮かべた。しかし、真冬が『たかひろが勉強したいのなら、アタシが自分のお金で習わせる』と言うと、豹変する。

「は?」
「“アタシの金”?自分で稼いだ金は全部自分のものだってか…?」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

自分がマサトの“地雷”を踏んでしまったことに気付いた真冬は慌てて取り繕おうとしたが後の祭りであった。

マサトは『だったら俺が稼いだ金を俺が勝手に使ってもいいのか!?』『俺とお前が稼いだ金はどっちも“家族の金”!俺を説得する努力もしないで勝手なことを言うな!』と激昂する。

マサトの言い分に何も言い返せない真冬は『アタシが悪かった、ごめん』と謝るが、どうしてもまさひろの習い事を諦めたくはなかった。そのため…

「お願い…!」
「まさひろを英語教育に通わせてください!」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

真冬はそう言ってマサトに対して土下座をしたのであった。

だが、真冬のその態度は却ってマサトの怒りに油を注いでしまう。『バカかよ!こっちはその教室にまさひろを通わせてどう得をするのか聞きたいんだよ!子供以前にお前の頭をどうにかしろ』とマサトは真冬を詰り続けるのであった。

だが、その時、寝室で寝ていたはずのまさひろが硬い表情で飛び出してきたのだ。

まさひろに対して『寝ろ』と凄むマサト。しかし、まさひろは『寝られねぇよ。仕事で嫌なことがあったからってママに当たるなよ』と言って真冬を庇うように立ちはだかった。

そして、図星を突かれて目が泳いだマサトにこう言い放った。

「ママをいじめるな!」
「今の父ちゃんは嫌いだ!」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

そしてそのまま号泣してしまうまさひろ。まさひろの言葉にマサトは動揺し、黙った。真冬はそんなたかひろを『ありがとう。』と抱き締めてやるのであった。

…その後、まさひろと寝室に連れていった真冬は『パパは皆のことを一番に考えてくれている。だから責めないであげて』と優しく言い聞かせる。そして、『まさひろがいるからママは平気』とも言ってやる。そんな真冬の優しい言葉を聞いているうちに、まさひろは泣き疲れて眠ってしまうのであった…。

そして、その後真冬は意外な行動に出た。先程のまさひろの言葉が堪えたのか一人リビングのテーブルで俯いていたマサト。そんな彼に真冬は背後から『マサト…』と甘い声を掛けた。

振り向いたマサトは驚く。なんと真冬はセクシーな下着姿で誘惑するように近付いてきたのだ。甘えるように『さっきはごめんね。明日からマサトは出張でしばらく会えなくなるじゃん。だから…』と言う真冬。マサトは『なんて格好してるんだよ…』と呆れて見せたものの、結局は真冬の誘いに乗るのであった。

…しかし、真冬は積極的にマサトを誘ったものの心の中では昼間の平野との情事を思い返していた。平野と抱き合う中で真冬は思わず『好き』と言ってしまったのだ。自分の正直な気持ちをハッキリと口にしてしまったことに少なからず動揺しているのであった…。

そして、翌朝…早起きしたまさひろは久しぶりに真冬とマサトが同じ布団の中で仲睦まじくくっついて眠っているのを見て、嬉しそうに微笑むのであった…。

ギャル友達のさやかと理沙と飲む真冬…さやかと理沙は離婚を勧めるが…

マサトが出張に向かった日の夜、真冬は昔からのギャル友達であるさやかと理沙と飲みに行った。

マサトが転職してからずっとイライラしていることを”歩く地雷”と称して愚痴る真冬をさやかと理沙は労わる。しかし、真冬が『子供の前で親が喧嘩するのも一種の虐待だと聞いたことがあるから、マサトから罵られても我慢している』と語るとさやかはハッキリとこう言った。

「やめとけやめとけー それは子供のためじゃなくて真冬の保身だ~」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

さやかは“テレフォン人生相談”風に少々茶化しながらも『真冬は“仲のいい家族像”にこだわって、夫婦の問題と向き合うことを避けているだけ』と指摘する。そちらの方が息子のたかひろにとって悪影響を及ぼし、将来たかひろがぐれたりDV男になってしまう可能性があると言うのだ。理沙も『嫁はダンナのサンドバッグではないとハッキリ言うべき』と言う。

しかし、真冬は『マサトは“殴り男”ではないし…』と躊躇う。すると、さやかと理沙は『嫁に飲酒運転を強要したのは立派なDVで、殺人未遂』と怒るのであった。

それでも真冬は『マサトは転職する前まではこんなにこともなかったし、家族のために働いてくれている』と庇う。そんな真冬にさやかは『真冬は仕事のストレスを家族に向ける?』と静かに尋ねる。

さやかは『自分は嫌なことがあったらその場で暴れる』、理沙は『悪口言って発散する』と言い真冬も『うちも』と同意する。

しかし、マサトは真逆で、真冬が妊娠した時も誰にも相談したり頼ろうとしなかったのだ。そんなマサトのことを真冬は『マサトは絶対に泣き言を言わない』と長所である様に語るが、理沙は『立派だけども…』と心配し、さやかに至っては『悩みを言葉にして伝えられないだけではないか』とバッサリ切り捨てる。

そして、『マサトは今自暴自棄になっているだけ』となおも庇い続ける真冬にさやかは『悪いけど離婚に一票』と離婚を勧めるのであった。

さやかの言葉に『でも…』と俯いてしまう真冬。そんな真冬にさやかは『両親が揃ってないと可哀想とか言うつもりか?』と睨むように言う。というのも実はさやかと理沙はシングルマザーなのだ。

真冬は慌てて『そんなこと言わないよ、うちも片親だったし』と答える。真冬自身、幼い頃に両親が離婚し、母親の元で育っているのだ。しかし、真冬は正直に『お父さんがいたら…と思ったことは何度もあった』と打ち明け、さやかは『やっぱり無理に自分の理想に合わせようとしているだけじゃん』と厳しく追及する。

すると、そんなさやかを理沙が『離婚するのはエネルギーがいるから』と宥め、真冬に『親が元気で協力してくれればシングルでも大丈夫』『じじばばも子供と過ごせて幸せだし、子供もじじばばに懐くし、仕事に集中することができる』とアドバイスするのであった。

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実は真冬と平野の不倫を知っていたさやかと理沙…しかし、二人の反応は意外なもので…

理沙のアドバイスを聞いた真冬は『理沙、仕事を始めたんだ?』と笑顔で尋ねた。すると、理沙はビールを飲みながらこう答える。

「んー…つか前から風俗で働いてるー」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

真冬は『初耳なんだけど…』と驚くが、さやかの方はとっくに知っていたと言う。理沙は真冬にだけ仕事のことを黙っていた理由として『真冬には言いづらかったんだよねー。不潔とか言われたら傷付くし』と答える。その言葉にショックを受けた『不潔だなんて言わない!』と叫ぶ真冬。すると、さやかは『今の真冬なら平気じゃね?』と笑う。意味が分からずキョトンとする真冬にさやかはこう言い放った。

「真冬」
「たかひろの担任と不倫してるっしょ」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

実は平野が入院している病院にさやかの友人が勤めており、彼女は真冬と平野が夫婦だと思っており、真冬が平野の事を頻繁に見舞っていることを話したというのだ。

言葉を失った真冬。否定するべきか正直に認めるべきか…どうすればいいか分からなかった。

特に、さやかが離婚したのは彼女が妊娠中に夫が浮気をしたため。そして、平野には妻がおり、彼女は妊娠して北海道に里帰り中なのだ。そんな平野と不倫していることがバレてしまった真冬はさやかの目を見ることが出来ず俯いてしまう。

だが、そんな真冬をよそに、さやかと理沙はさやかの元夫の話をし出す。さやかの夫の不倫相手はなんと女子高生だった。だが、さやかは『当時は辛かったけど今は仕方がなかったと思う』と淡々と語る。元々はさやかの方が元夫にゾッコンだったにも関わらず、妊娠した直後から興味の全てがお腹の子に向かってしまい、元夫に対しては『キモい、汚い』と冷たく突き放し続けてしまったというのだ。

だから元夫のことは彼を強く想ってくれる不倫相手に譲ってあげた方が前向きだ…さやかはそう考えて元夫と離婚したと語る。そして、驚く真冬に『その担任の奥さんもダンナが事故に遭って大怪我をしても穴かの子が第一で飛行機に乗ってまでお見舞いには来なかった。アタシと同じタイプかもしれない』と言うのだ。

「だからアタシは真冬も担任のことも責めない」
「応援もしねーけど」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

そして、理沙も『ウチも』と笑い、真冬に仕事のことを告白できてスッキリしたと言うのだ。

二人の優しい態度に泣きそうになりながら真冬は『なんで前の私には言えなかったの?』と尋ねる。

すると二人は『真冬はピュアで意外と古風で真面目な性格をしているから』と笑って答えるのであった。

居酒屋から出た後、星空の下で真冬はさやかと理沙と手を繋ぎながら歩いた。理沙は『真冬といると、金のために風俗の仕事をしている自分が汚く思え、自己嫌悪がヤバかった』と正直に語る。

「だから…イミフかもだけど」
「真冬が不倫したって聞いて なんかウチ ちょっと気持ちラクになった」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

理沙の言葉を神妙な面持ちで聞く真冬。さやかと理沙との友情の篤さを感じ、ありがたく思うのであった。

会社の理不尽さに耐えきれず、横領して姿を眩ませたマサト…真冬は会社から損害賠償を求められるが、平野がそれを助ける。そして、真冬は妊娠したことをマサトに告げ…

しかし、その数週間後、とんでもない事件が起こった。

なんと、マサトが出張先で会社のお金を横領して姿を消してしまったのだ。そして、マサトの上司を名乗る男性二人が真冬の元に状況を説明しにやって来た。

彼らは真冬に『マサトは会社で担当した仕事で赤字を出したため、給料をストップされていた』『その赤字を埋めるように求められた結果、他の顧客への支払い分をその補てんに充ててしまった』と語り、『損害賠償として500万円支払えば、マサトのことは警察に届け出ない』と言ってきたのだ。

マサトが何故最近追い詰められたのかが分かった真冬だったが、『500万なんて…』とパニックになり、このことを泣きながら入院中の平野に相談する。

だが、平野は憮然としてこうハッキリ言う。

「いやいやいやいや」
「その会社おかしいでしょ」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

そもそも、従業員に会社の損害を補填する義務なんてないことを真冬に教える平野。赤字を理由に給料をストップしたことはもちろん、損害賠償を求めること自体がおかしいのだ。

平野は大学時代の友人である弁護士にすぐに相談すると言い、真冬に絶対に払わないようにと念押しする。

そして、『大変なことになる前に旦那さんを見つけて下さい』と真冬に言う。真冬は涙を流しながら『うん』と頷いた。

その後、真冬はマサトに”全部”伝えた。会社の件が解決できるかもしれないこと、妊娠したこと…

お腹の子の父親が誰だかわからないこと。

そして、そのお腹の子を一人で育てていく覚悟でいることを。

真冬は数週間前に理沙から言われた『ピュアな真冬と一緒にいると自分が汚れている様で自己嫌悪がやばかった』という言葉を思い出し、自分もやらかしてしまったことをマサトに伝えようとしたのだ。

すると、マサトはすぐに家に戻って来た。帰って来たマサトは憑き物が落ちた様に以前の穏やかさを取り戻し、真冬とまさひろに対して優しく接する様になった。そして、真冬に対して浮気や妊娠について何も聞いては来ないのであった…

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平野の退院の日…真冬は理想の未来図を目の当たりにする

そして、とうとう平野が退院する日がやってきた。この日も平野の元にやって来て、荷物を運ぶのを手伝っていた真冬。二人で病院の廊下を歩いている時、突然後ろから『ちょっと待って!』と声を掛けられる。

『はい?』と振り向いた真冬。そこには車椅子の男性を押した派手な年嵩の女性がいて、真冬の顔を見て『本当に私の若い時にそっくりで、かわいい!』と叫ぶ。車椅子の男性は真冬が以前、病室を間違えて”穴あきパンスト”を披露してしまった老人であった。

その時のことを思い出して赤面する真冬であったが、女性は『このエロじじいはあなたを見て、若い頃の私を思い出して元気になったんだって』と笑いながら語る。そして、真冬が『奥さんですか?』と聞くとこう答えた。

「ううん愛人」
「本妻に一緒にじじいの面倒みてくれって頼まれたの」
「あれが本妻ね」

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

そう言って後方にいた上品そうな婦人を掌で示した。驚く真冬だったが、そこで老人がジェスチャーで真冬、平野、愛人と4人で写真を撮りたいと言い出す。そして、愛人が『シャッターお願い』と言うと本妻はにこやかに『はいはい』と応じるのであった。

本妻と愛人の親しそうなやり取りを見てただただ驚く真冬。老人、本妻、愛人の三人はわだかまりなく上手くやっている様に見えた。

写真を撮り終えると愛人たちは『じゃーねー』と笑って去っていき、真冬は彼らの背中を見ながらぼんやりと考える。

アタシと先生も…あんな未来があるのかもしれない

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

すると、平野が突然寂しそうに『外ではもう会えないから最後にいいですか?』と尋ねる。真冬は平野が何を望んでいるか理解し、『ん』と寂しく笑って応じる。平野はしゃがみ込むと愛おしそうに真冬の腹に顔を当てた。真冬との間に出来た愛おしい子…しかし、世間的に自分の種だとは明かせない子供に。

先ほどの老人たちに思いを馳せる真冬。もしかしたら、あの愛人の様にいつか平野の妻から許されて、みんなで上手くやり、堂々と平野と表を歩ける日が来るかもしれないと…。それが限りなく可能性が低いと分かっていながらも、そんな未来があるかもしれないと思わずにはいられなかった。

そう思うとアタシは少し許されたような気がした

金魚妻 黒澤R 見舞妻②

以下、感想と考察

感情の機微の描き方が秀逸な見舞妻②

とりあえず思ったのは、相変わらず感情の機微を描くのが上手いということ。

夫婦の寝室に行ったまさひろが、真冬とマサトが一緒にくっついて眠っているのを見て嬉しそうに笑うシーンがまた…。そりゃ子供は両親が仲良くしてくれてた方が嬉しいよね…。そして、二人の寝方が…特にマサトが真冬に腕枕をするようにして眠っている姿からして、一応愛情がある感じがするのが何ともしんどい…。金魚妻で出て来たさくらの元夫、卓弥と違って、性根が腐っているというよりは、本当に仕事が辛くて一時的に、しかしとことん追い詰められてしまったがゆえに真冬に当たってしまってたんだよな…。だからこそ、今回のストーリーがしんどく感じる。

そして、友人であるさやかと理沙の話も良かった。特にとっくに大人になった女三人が夜道を仲良く手を繋ぎながら歩くシーンが印象的。

理沙の『真冬が不倫したと聞いて気持ちが楽になった』という発言は、弱味を握りたいとか同じところに引きずり下ろしたいとかいうような負の感情ではなく、言葉にしづらいが『お互い様』とでも言うような、共感めいた温かさとでもいうべきか。何というか、他人の育児や家事の愚痴を聞いて『苦しんでいるのは自分だけではなかったんだ』と安堵する気持ちに近いような気がする。そして、弱みが無い、見せて来ない人間に対しては弱みを打ち明けにくいという人間の心理も表している。ラストでマサトが帰ってこれたのも、真冬が”浮気&妊娠”という弱みを打ち明けたからということも出来るしね。

2話目は単体で見ると面白いけど、1話との流れが少々不自然に感じる

しかし、今回も面白かったけど、少々不自然に感じてしまう点も…。というのは、①のラストや時系列と少々辻褄が合わないように感じてしまうのだ。

1話目のラストでは、一度平野と関係を持ってしまった直後に真冬とマサトの関係は改善したかのような描かれ方をしており、平野が退院した日に、息子のたかひろも真冬とマサトが仲良くなった、真冬が妊娠していることを周囲に語っている。そして、そのタイミングで真冬がお腹の子供について、『なんもない、なんもないっつーことで…』と子供の父親が平野である可能性を隠そうとしているような独白をしている。 平野との関係も一度の誤りで無かったかのように振る舞っている…という風に感じられた。

でも、今回の2話目では平野と一度関係を持った後も結局真冬とマサトの仲は険悪なままだし、平野との関係もズルズルと続いている。(さすがに見舞いし過ぎじゃない?まあ、だからさやか達にバレたのだけど…)さらに、平野が退院する前にマサトにお腹の子が不義の子である可能性が高いことを正直に告げている。

…なんか、ちょっと不自然なような。でも、決して矛盾はしていない。マサトの態度が軟化したのは、会社のことが片付いてから…というのであれば、1話ラストで平野が退院した日にまさひろが『最近父ちゃんが母ちゃんに優しくなった』というのは時系列的におかしくないし、真冬の『なんでもない』という発言はお腹の子が平野の子であることを周囲に隠す…という意味であると言う風に捉えられなくもない。だから、破綻はしてないんだよね、一応。

多分、本来は1話目で終わらせるつもりだったのを反響があったから改めて続きを作った…という感じなのだろう。そのせいか、話単体はそれぞれ面白いのだけど、通して見ると少々不自然に思えてしまう。

3話目はそうでもないけどね。

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