【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・37話【感想・ネタバレ・考察】アラタに興味を持って訪ねてきた桜井検事…一方、桃山は真珠に対するアラタのとある本音を指摘し…

夏目アラタの結婚 4巻表紙

控訴審2回目の後、久々の面会で真珠はアラタにまたしても遺体の隠し場所を告げる。真珠の証言通り、未発見であった遺体が発見されるが、真珠が以前以上に自身に執着するようになったと感じたアラタは複雑な気持ちになった。

そんな中、真珠の控訴審を担当する桜井検事が突然児童相談所にいるアラタの元に尋ねて来て…。

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以下、あらすじとネタバレ

純粋な興味からアラタの元にやって来た検察官の桜井…

突然やって来た東京地方検察庁の桜井。アラタは困惑しながらも応接室で桜井と相対した。

しかし、桜井は法廷とは違った和やかな態度で『別にこれは厳密な捜査というわけではない』とアラタに告げる。桜井は自身について『どういう方向で立件するかを決めて法廷に立つ、指揮官の様な立場』と説明し、現場の捜査の担当は別の検事であると説明した。

「2度も品川真珠から遺体の隠し場所を聞きだしたのはどんな男か話してみたくてさ。」

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法廷でも目立っていたアラタと話してみたくなったという桜井。早速アラタに真珠とはどういう経緯で知り合ったのかと尋ね、『児相で世話をしたことがあるとか?』と言う。そんな桜井にアラタは『複雑な事情があるんです。聞いてれます!?』と真珠と知り合うようになった経緯を全て打ち明けるのであった。

アラタから山下卓斗が真珠に手紙を出したことが発端だったと聞いた桜井。アラタと桜井はその事情を知るものが、山下母子、周防母子、そしてこの児童相談所の所長である大高と”桃ちゃん”であることを確認して整理する。そこにアラタが真珠の弁護士である宮前も薄々事情に気付いているであろうことを付け加える。

だが、そこで桜井はアラタにこう尋ねる。

「桃ちゃんってのは、桃山香さんのこと…?」

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桜井が桃山のフルネームを出したことに疑問を持ったアラタ。しかし、それについて尋ねることはせず、誰にも言えずにいた正直な心の内を明かした。

「ぶっちゃけね。」
「本音はもう手を引きたいんですよ……」

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特に驚いた表情も見せず余裕のある態度で『どうして?』と尋ねる桜井にアラタは語った。

真珠との面会について、当初はどこか”化かし合いゲーム”のように捉え面白がっていたこと。しかし、この間の面会で真珠はアラタに強い執着を見せ始め『自分の事を本気で”つがいのオス”だと思い始めたみたいで、ちょっと怖い』という不安を打ち明けたのだ。

アラタの話を興味深そうに聞いていた桜井。丁度そこに気を利かせた桃山が二人にお茶を持ってきた。

すると、桜井が『どうやら被告人(真珠)側の人間ではないようだから、一つ言わせてもらっていい?』と前置きして、こう言って笑うのであった。

「婚姻届を出すなんて、最悪の選択をしたね、君!」

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独身主義で女性が28歳になったら交際をやめると豪語する桜井に反発する桃山と憧れを抱くアラタ

『婚姻届けを出したのは最悪の選択だった』と言って笑う桜井に、アラタはもちろん、お茶を出しに来ただけの桃山も固まる。

そんな二人にお構いなしに、桜井は『法律を熟知している自分達でも離婚となると泥沼になる』と語り、『あの紙切れはマモノ。ボクは生涯サインしたくない』と笑い声を上げる。

それを聞いたアラタは桜井に『独身主義ですか?』と尋ねる。すると、桜井は『うん』と頷き続けて言う。

「もちろんパートナーは作るけどね!向こうが28歳になったら別れることにしてる。」

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結婚をする気はないので、相手の女性が結婚や出産ができなくなる歳まで関係を続けるのは可哀そうだから。相手に予めそのことを了承してもらったうえで交際すると言うのだ。

悪びれずそう語った桃山はムッとし、笑顔を作りながらも思わずこう言い返してしまう。

「女の若い時間だけつまみ食いってのは、どうかと思いますけどね私は!!」

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しかし、桜井は一切余裕を崩すこともなく、『納得してくれる相手と大人同士の付き合いをすることは悪いとは思わない』と答える。付き合っている間は全力で相手に尽くすという桜井は『一人ぼっちの晩年も覚悟の上だし』と微笑んで見せた。

そんな桜井に一瞬唖然としたものの、次の瞬間アラタは桜井の手を両手で握ってこう叫んだ。

「先パイ!俺もそんな生き方したいっス!!」
「―もう手遅れっスか!?」

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独身主義で、女性の人生に対して責任を負わずに関係だけを楽しむ…それこそが、アラタの本来の理想の恋愛像だったのだ。そして、桜井がその理想を実現していることにいたく感激したのだ。

すると、桃山はアラタを激しく睨みつけ『アラタ、あんた三十路の私のこと好きとか言ってなかった!?』と詰った。普段から桃山のことを好みのタイプだと公言していたアラタ。もちろん、好みの話に過ぎず、桃山もアラタも互いを異性として意識していたわけではない。しかし、桃山は自分を好みだと公言していたアラタが桜井に同調したことが許せなかったのだ。

しかし、怒る桃山にアラタはヘラヘラ笑いながら『オレは検事さんみたいに若くなくちゃ嫌ってわけじゃないから、45歳くらいまでは全然いけるよ、桃ちゃん』と返す。ますます腹を立てた桃山とアラタが言い合っていると、二人のやりとりを見ていた桜井が桃山に『あなたが桃山香さん?』と尋ねた。

「あなた―」
「品川真珠に面会に来てますね?弁護士と同伴で一回、一人で一回、―計二回。」

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桃山が真珠と面会していたことを知って怒るアラタ。そして、桜井は真珠を”少女の皮をかぶった怪物”と評し…

拘置所の面会記録から桃山が真珠と面会していたことを把握していた桜井。桃山は慌てて『何かの間違いですよ』と言って部屋から出ようとしたが、その肩を鬼の形相のアラタが掴む。

『妙だと思っていた』…そう言って怒るアラタ。桃山はある時から急に真珠のことを馴れ馴れしく”パール”とあだ名をつけて呼び始め、アラタと会話する際もやたらと真珠の肩を持つようになったのだ。

シュンとしながらも『女同士なら何か話してくれると思った』『アラタ君を焚き付けた責任もあるし力になりたかった』と言う桃山にアラタは『宮前が唆してきたんだろう、あいつ』と顔をしかめる。しかし、桃山は好奇心もあって自分で会うと決断したと言い、『パールは心を開いてくれてお父さんの話もしてくれた』と言う。

だが、桜井はそれを『多少の事実を混ぜた創作です』と否定する。

「いわゆる反社会的パーソナリティ障害というやつですかね。」
「利益のために嘘をつくことに抵抗がなく人を操るのが実にうまい。」
「品川真珠は少女の皮をかぶった怪物ですよ。」

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幼い頃から虐待を受けていたから、他社への共感や道徳心を育めなかったのではないか…そう語る桜井。

その言葉に児童相談所職員として複雑な面持ちになるアラタと桃山。桃山は『虐待されている子供なら私達の方が沢山見てます』と憂鬱な表情でこう続けた。

「みんな怪物なんかじゃなくて…救いを求めてあがいてましたよ…」

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そう静かに反論した桃山。桜井が『それが罪を犯してない証明にはならない』と切り捨てると、桃山は『分かってます』と答える。しかし、沈痛な面持ちで言うのであった。

「そんな子でも、18歳になったら、児相は関係を断つんです。」
「28どころか18で。」

夏目アラタの結婚37 乃木坂太郎 19-20/27

先程、『女性が28歳になったら関係を終わらせる』と言った桜井に腹を立てていた桃山だったが、子供が18歳になったら支援をやめる自分達も大差ないのではないか…桃山はそう感じて嫌になってしまったのだと言う。

桃山のその言葉を聞いてショックを受けるアラタ。アラタが『こっちは仕事じゃないか』と反発すると、桃山は『私は仕事だと思って割り切ってやっている』と言い、割り切れていないのはアラタの方なのではないかと指摘するのであった。

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『見捨てられないと分かっているから背負いたくないだけ』…アラタの真珠を怖れる気持ちをそう分析する桃山。さらに桃山は『真珠は意外と嘘をついていないのでは』と言い出し…

『本当は仕事だからとはいえ、18歳になったら機械的に子供との関係を断つのを辛いと思っているのではないか?割り切れていないのではないか?』…そう桃山から指摘されたアラタ。

アラタは泣くのを我慢するかの様に顔を歪める。…図星だったのだ。

偽悪的なところがあるものの、アラタが本当は情に篤いことを良く理解してる桃山。アラタが真珠から逃げようとしていることについてもこう尋ねる。

「見捨てられない自分を知ってるから、背負いたくないんだよね?」

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何も言い返せずに黙り込んでしまうアラタ。そんなアラタに桃山が『パールは”ずっと待ってたのはアラタだった”と言ったんでしょう?』と更に言う。その瞬間、アラタの脳裏には必死な表情でアクリル板越しに見つめて来る真珠の姿が思い浮かぶ。

「まだ希望が灯ってるんだね、あの子の中には。」

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真剣な面持ちでそう言った桃山。しかし、アラタは桃山に掌を向けて制止する。…これ以上桃山の弁を聞いているとマズイ…完全に情に流されてしまうと思ったためだ。

そして、桜井が桃山に『あなた完全にやられているよ』と鼻白んだように言う。桃山が見えている品川真珠と、自分が見えている品川真珠は全くの別人だと。

しかし、桃山は『そうですね』と桜井の批判を受け止めながらもこう言うのであった。

「案外パールは、嘘が苦手なのかもしれない。」

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その言葉に驚くアラタ。桜井は『何言ってるんだ?』と呆れるが、桃山はアラタが突き出した手の平に自分の手を重ね、握る。そして、真っすぐアラタの事を見つめて言った。

「私達が思ってる以上に――」
「あの子は本当の事を、たくさん話してる気がするんです。」

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以下、感想と考察

扉絵の女スパイ風?の真珠がセクシー。ちゃんと結婚指輪をしているのもいいよね。

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独身主義の検事、桜井と彼に全てを打ち明けたアラタ

突然、アラタの元にやって来た検事の桜井。補充捜査の一環で来たのかと思ったけど、それは口実で純粋にアラタに興味を持ってやって来ただけだった。

それにしても、アラタがあっさりと卓斗のことを含めた全ての事情を桜井に打ち解けたのはちょっと意外だった。真珠との関係に悩んでいることとかも。もう少し警戒して様子を見ると思ってたのだけど。アラタはああいう男に憧れているのか?自信と余裕に溢れていて、品も良いけど、ちょっと悪い感じがするところとかに。

まあ、でも桜井に対しては逆に初対面だからこそ、話せたというのもあるかな。元々真珠との関係について相談できる相手は限られているし、真珠の執着を疎ましく思い恐怖を感じているなんてこと、宮前にはもちろん、真珠に肩入れしがちな桃山にも言いづらい。桜井は検事という、”反真珠派”の人間だしね。

しかし、独身主義なのはまあ、分かるとして『28歳になったら別れる』というのはどうなんだ…。別れた後、その女性が結婚や出産を出来る様に…とさも女性のことを思いやっているように言ってるけど、ただ若い女が好きなだけなんじゃないか?いるよね、こういう風に女性をリース品扱いする人って…。そもそも、この桜井さん、ゆうに40は過ぎてそうだし、なんというか恋愛というよりは”パパ活”に近いのではないかと思ってしまう。桃ちゃんが嫌悪感を抱くのも最もな気がする。

桃山がアラタを諭してる時にも、『あーあ、聞いてらんね』みたいな感じで耳をほじってるのも絶妙に腹が立つ。あまり弱者を思いやるタイプの人間じゃないんだろうな。でも、実際にこういう人少なくないからリアルに感じる。

『見捨てられないと分かっているから背負いたくないと思っている』…アラタの真珠への恐れの裏にある本音を見事に指摘した桃山

こっそり真珠と面会していたことがアラタにバレてしまった桃山。…まあ、いつかはバレていたと思うけど。桃山の差し入れが原因で真珠が沙菜を訴えようとしたこともあったし…。まさか桜井にバラされるとは思ってなかったけどね。

それにしても、やっぱり桃ちゃん大好きだな。ひたすらに”優しい”桃山の意見は桜井の様な人間からは軽んじられてしまうけど、桃ちゃんはただ流されるだけでなく、ちゃんとその人の心の在り様を見ることが出来ていると思う。

真珠が執着を示し始めてきた途端、恐れを抱くようになってしまったアラタ。それについて桃山は『見捨てられなくなることを分かっているから、背負いたくないだけ』と指摘した。アラタは真珠のことを疎ましく思っているのではなく、その優しさゆえに深入りすることを恐れているのだと。…この指摘の的確さと言ったら。図星過ぎてアラタが思わず制止してしまうほど。

本当は情に篤いアラタは、真珠が本音を覗かせるごとに離れがたくなっている。真珠が離婚届を送り付けてきたときには破り捨ててしまうほどに。駆け引きだ、パフォーマンスだ等と自分に言い訳はしているけど、本心から真珠に惹かれかけている。

そんな本音を桃山から指摘されてしまったアラタ。果たしてどうなるのか…。

真珠は皆が思っている以上に本当のことを言っている??果たして真実はどこに??

そして、桃山は真珠の数々の供述について、『私達が思っている以上に本当のことを言っている気がする』と言う。

真珠が法廷で語る話はあまりに出来過ぎていて、特に父親からの性的虐待の下りは検察、裁判長はもちろん、弁護人である宮前までもが疑っている。すんなりと話過ぎたと。読者だって『どこまでが本当なのだろう』と真珠が何かしらの嘘を吐いていることを前提で想像を巡らしているのだ。

…でも、もしこれが本当の事だったら。真珠が本当のことでさえも、嘘を吐いているような振る舞い方しか出来ない子なのだとしたら…。それは本当に恐ろしく、そして哀し過ぎる。

真実はどこにあるのか…。

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