【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・42話【感想・ネタバレ・考察】実父ではなかった三島正吾、奔放だった環…真珠の脳裏に蘇った環との思い出は…

夏目アラタの結婚 5巻表紙

好奇心と焦燥感を抑えきれなくなった卓斗は、自身が真の文通相手であることを告白する手紙を真珠に送り、控訴審3回目の傍聴にやって来た。

そして、真珠も卓斗が贈ってきた、映画『レオン』のヒロイン、マチルダのコスプレの様な服装で出廷し、卓斗に優しい微笑みを向ける。互いに熱く見つめ合う真珠と卓斗の様子にアラタは激しく嫉妬してしまい、そんな自分に驚き動揺するのであった。

一方、検察は真珠が『父親を名乗り付きまとってきて、被害者男性達を殺害した真犯人である』と主張している三島正吾について捜査した結果、真珠と三島正吾の間に血縁関係が認められなかったことを明らかにし…。

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以下、あらすじとネタバレ

三島正吾は真珠の実父ではなかった…それを聞いたアラタの感想は…

三島正吾という男が父親を名乗り、付きまとっては金の無心をしたり体を求め、そして被害者男性達を次々に殺害した…そう主張していた真珠。

しかし、控訴審3回目、桜井検事は早速、三島正吾の親族と真珠のDNA鑑定を行った結果、二人の間に親子関係は認められなかったことを明らかにした。

無表情でそれを聞く真珠。考え込む傍聴人たち。

だが、アラタは『だろうな』と薄笑いすら浮かべてしまうのであった。

キレッキレの真珠の親父が、こんな頭の悪そうなチャラ男のわけねえよ。

夏目アラタの結婚42 乃木坂太郎 5/27

モニターに映し出された高校時代の三島正吾の顔を眺めていたアラタは、高校時代の友人、”マサルくん”に似ていると思う。

マサルくんはそれほど顔が良いわけでもないのにイケメン気取りで押しが強かったため可愛い彼女はいた。しかし、ある時トラブルを起こし周囲から金を借りまくった挙句地元から逃げる様に姿を消したのだ。

この三島正吾も似たようなことをして東京に逃げて来たのか…そんな風に想像するアラタ。

そして、今度は横で微笑む少女の環に目を向けた。環は環で、三島と付き合っておきながら別に男を作っていて、それがバレてしまい三島とは破局し、シングルマザーへとなってしまったのではないか…そう想像するアラタ。

すると、弁護人である宮前が挙手し、こう発言する。

「三島正吾が被告人の実父であるかどうかは大きな問題ではありません。」

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真珠の母、環は生前、真珠に『父親は高校の同級生で妊娠を機に一緒に上京した』と語っていた。『母親である環がそう言っていたのであったら、子供の真珠がそれを疑う理由は無い』と宮前は主張するのだ。

父親だと信じてかばった。被告人の証言はどこも不自然ではありません!」

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しかし、桜井検事が早速『そうでしょうか?』と反論する。

そもそも、真珠が今回語り出した話には何の物証も無い上、不自然だと言うのだ。『生き別れた父親が突然現れ、娘の交際相手を次々と殺害する』…それ自体突拍子のない話で、『母親がこう言った』『三島がこう言った』『自分はこう思った』という真珠の曖昧な証言でのみ成り立っている話に過ぎないと桜井検事は非難する。

桜井検事の指摘はもっともで、宮前も反論できなかった。

桜井検事は現時点では検察も真珠の話が嘘であるとは断定できないと前置きしながらも、ハッキリと言う。

「三島と被告人が父娘であるという前提がくずれた以上、証言は被告人の語る「物語」であると考えたほうがよいと思います。」

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検察は真珠の証言を全部ウソだと判断している…分かっていたことであったが、桜井検事の厳しい態度にアラタはたじろぐ。そして、アラタは真珠が俯いたまま顔色を悪くし冷や汗をかいていることに気付き心配するのであった。

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さらに検察は実母、環が奔放であったことを明かす…”清楚系ビッチ”であった環の八重歯に思いを馳せるアラタ

すると、さらに桜井検事はこう続けた。

「被告人の母は高校生当時かなりの発展家で、男関係について三島と口論してるところを同級生に度々目撃されております。」

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真珠と三島との間に親子関係がなかったことに加え、母親である環の醜聞…法廷にさらなる緊張が走った。写真では非常に可愛らしく清純に見える環。先程の推測が当たった形になるアラタは『”清楚系ビッチ”だったのか』と妙に納得してしまう。

桜井はそんな環の日頃の行いから、三島が真珠を自身の子だと素直に受け入れたかは疑問であるとまで言うのだ。

桜井のその発言に『それは検察の憶測です』と慌てて反論する宮前。しかし、桜井検事は勝ち誇ったように笑うと『以上です』と言って余裕綽々な態度で席に着くのであった。

写真の環を眺めたアラタは『確かに男が途切れないタイプの子だ』と考え、もし飲み会の場で環と出会ったらという妄想をしてみる。

彼氏である三島正吾と一緒に飲み会に来ているのに、肩を抱いてきている三島に気付かれないよう、さり気なく隣に座っているアラタの手に触れてくる環。そして、まばたきが少なめの上目遣いをしてきて、メニュー表を一緒に覗くなどして徐々に距離を詰め、”落とし”にかかって来るのだ。

それとなく男にサインを送り、気を持たせるのが上手い浮気性の女。そんな環の本性に気付き、警戒しながらもアラタは環のペースに巻き込まれ中々逃れることが出来ない…今までの人生経験、恋愛経験から、アラタの脳裏にはそんな光景が浮かんでくるのであった。

そして、アラタは環の八重歯に着目する。

神様は不公平だな。同じ血を引いた歯並びの悪さでも――
この母親の八重歯は、――キュートだ。

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端正な顔立ちを愛らしく引き立たせる環の八重歯。一方、不揃いのすきっ歯の上、幼少期虫歯の治療をきちんとしてもらえなかった真珠は笑うと非常に不気味な印象を人に与える。そのことがアラタには非常に残酷に感じられたのだ。

そして、モニターに映る母を見れずに俯き続ける真珠を見て、『真珠にとって環はある時まで自慢の母親だったのではないか』と考える。以前、面会でアラタが環との関係を追及した際、真珠は嘔吐し環のことを『殺してやりたかった』とまで言ったが、同時に『大好き』とも言ったのだ。

環は若くて、そして可愛かったのだ。それは幼い真珠にとって誇らしいことだったのではないだろうか。

虐待する親でも優しい顔をする時が……
あるはずだから

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すると、俯いたまま微動だにしなかった真珠が突然小さな声で童謡の『赤とんぼ』を歌い出した。その途切れ途切れの歌声は刑務官や傍聴席の最前列にいたアラタの耳に届く。驚いて真珠を見つめるアラタ。その時、真珠の脳裏には母、環との思い出が蘇っていたのだ。

真珠の脳裏に蘇る環との思い出…環の愛情を必死に求めた日々は非常に甘やかで、そして孤独で惨めなものであった

ボロく狭いアパートの一室。そこで真珠は母、環と座って対面しながら『赤とんぼ』を歌っていた。優しく真珠の顔に手を添えていた環は歌っている真珠を抱きしめ、こう言う。

「お母さん真珠の歌大好き…!!その歌声をずっとなくさないでほしいんだ!!」

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母に抱きしめられた喜びで頬を紅潮させ、『うん』と返事する真珠。だが、環は哀しそうに『でも、歯並びを変えると歌声が変わってしまう』と続けた。

「だから絶対歯をいじらないでほしいの。」
「歯医者には絶対行っちゃダメよ真珠。」

夏目アラタの結婚42 乃木坂太郎 18-19/27

歯医者はあなたの歌声を盗もうとしている…そう笑顔で教え込む環。幼い真珠は戸惑いながらも『うん』と答え、『真珠はお母さんの前でしか歌わないよ』と笑って見せるのであった。

すると、環は『お母さんはこれからお仕事で一週間帰れない』と優しく言い、『ごはんを置いていくから沢山食べてね』とビニール袋を指さす。ビニール袋にはパックのごはんとツナ缶が大量に入っていた。真珠は笑顔で『うん!』と大きく答えた。すると、環は『外には出ちゃダメ』『お風呂は台所で体をふいてね』と言って出て行ってしまうのであった。

…その後、一人残された真珠は環の体臭が残るブラウスの臭いを嗅ぎながら過ごす。季節は夏。真珠は汗ばみながらブラウスの上にずっとうつ伏せになっていた。

だが、夏場に空いたまま放置されたごはんのパックやツナ缶には次第にコバエがたかって来る。散らかり、コバエが舞うアパートの一室。孤独に耐えられなくなった真珠は鏡の前で環の置いていった口紅を取り出した。

真珠は環の様な愛らしい口元に憧れていたのだ。しかし…

「…お母さん、」
「早く帰ってきて…」

夏目アラタの結婚42 乃木坂太郎 21-22/27

そう言って一人泣き出してしまう真珠。環に憧れて口紅を塗ったものの、当然子供の真珠に上手く塗ることは出来なかった。口紅を唇の外側まではみ出して塗りたくり、無様に泣いている太った歯並びの悪い子供。

その姿はまさに、”ピエロ”の様であった…。

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環が男に頼らず真珠と共にアパートを転々としていたことに疑問を持つアラタ…児童相談所職員としての誇りを掛け、真実を解き明かすことを決意する

「消せ!」
「あいつの写真だよ!早く消せ!」

夏目アラタの結婚42 乃木坂太郎 22-23/27

母、環との甘やかで…そして、孤独で惨めな日々。思い出したくなかった幼少期の記憶が蘇った真珠は思わず法廷で取り乱して叫んでしまった。今まで大人しくしていた真珠が突然叫び出したことに、宮前はもちろん、桜井検事、傍聴人、そしてアラタも唖然とする。

しかし、真珠はすぐに我に返り、『お父さんだなんて嘘を吐いて…』と言葉をつづけ、先ほどの言葉がさも三島正吾に向けたものであるかの様にうまく取り繕った。裁判長は『大丈夫ですか?』と真珠に声を掛け、桜井検事にモニターの写真を消す様に指示した。

だが、アラタには真珠が見たくなかったのが三島正吾ではなく環であることが瞬時に理解できた。そして、改めて環と真珠の秘密について思いを馳せる。

顔立ちはそっくりなのに、中身はまるで正反対な母娘。そして、一番気になったのは環が男を頼らずにボロアパートを転々としていたことだった。奔放で男には困らなかったであろう環。しかし、真珠を保護した児童相談所職員、須藤によれば環は家に男を連れ込むようなことはしていなかったと言う。そして、ずっと真珠と二人でボロアパートを転々とする生活を送っていたのだ。何があったのか…そう不自然に感じるアラタ。

虐待する女親ならたくさん見てきた。俺はその手のプロだろ…?
宮前よりも、検事よりも、答えに近いはずだ……!!
考えろ!考えろ夏目アラタ!!

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環と真珠が抱えていた真実…それを児童相談所職員という立場から見つけ出す…そうアラタは決意するのであった…。

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以下、感想と考察

夏目アラタの結婚 5巻表紙

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以下、感想と考察

初めて出て来た真珠の回想…明らかになる母、環の素顔と真珠の原点

発展家ってもう死語だと思ってたわ…。

そして、42話にて、初めて”真珠の回想”が出て来た。今まで真珠の幼少期については、誰かの証言や記憶で語られることが多かったが、真珠自身の回想は一切出てこなかった。

ここで断片的にだけども明らかになった母、環の素顔。…あれ、この人……なんか怖い。若くて、真珠より可愛い環。アラタの『虐待する親でも優しい顔をする時があるはず』と考えたシーンの環の笑顔が本当に怖い。何考えてるんだ、この女。

というのも、今までの証言(真珠を保護した児童相談所職員のおじさん須藤、児童養護施設の園長平井の証言)だと、真珠の母の人物像は『生活力がなくだらしなく、アンバランスだけど、真珠には愛情を注いでいるようだった』『どこにでもいるような自信がない母親だった』という感じだけど、なんかちょっと違う気がするのだ。真珠に対する態度がペットを可愛がるようなそれと言うべきか…異様にドライな感じが。

幼い真珠が環に向けていた笑顔と返事が全力だったことに驚いたのだが、これって被虐待児が親に必死に縋りついて機嫌を取りにいく態度なんだよな。環に構ってもらっている真珠は本当にうれしそうにしているのだけど、さり気なく汗をかいていて、赤とんぼの歌も環の気を引くために一生懸命だったんだな…と感じられて辛い。描写が本当にリアルすぎる。

…いや、それだけじゃないな。よくよく見ると、環はかなり薄い半袖のワンピースを着ているし、これ季節夏なんだよね。それなのに、真珠は長袖のトレーナーを着せられている。うわあ。被虐待児を見抜くサインの一つに服装の季節感の無さという項目があるんだけど、まさにこれが典型例。

そして、この生活に本当に真珠の原点があるのが分かってスッキリすると同時に哀しさが込み上げて来る。

真珠が何でもかんでも匂いを嗅ぐ癖は、ネグレクトされ続けた中、孤独に耐えるためにブラウス等から母、環の匂いを嗅ぎ取ってきたことから派生したのだな。

そして、環の様な可愛らしい口元に憧れて口紅を塗ったのが、”ピエロ”の原点。

…こんなの哀し過ぎる。

環が真珠の歯にこだわり続けた理由は何か…そこに真実が眠っているのか??

それに、『歯医者には絶対行っちゃダメ』って何でだろう?他の医者はいいのかい?歯にこだわる理由はなんなんだろう。『歌声が盗まれる』なんていう嘘まで吐いて…。

太らせ歯の治療を行わないという点では、真珠を醜くにておきたいようにも見える。でも、いわゆる”白雪姫の母コンプレックス”的な、娘への嫉妬を十分に若く美しい真珠に持つと言うことはないと思うのだがどうなのだろう…。

真珠を醜くして孤立させることで、自分以外の居場所を無くしたかったのか?とはいえ、奔放な環は真珠を束縛するどころか長期間の外泊を繰り返しネグレクト気味。児童養護施設に保護された後も頻繁には面会に来ていたようだけど、必死に引き取ろうとしていた感じではない。

そう考えると以前アラタが推理していたように、環自身に何らかの秘密(殺人歴?)があって、家には男性を上げられず(家に何か証拠や死体でもあった?)、娘である真珠も秘密の何らかの鍵になってしまうので、人と関われないような容姿に貶めていた…という感じなのだろうか。でも、それだと真珠が児相に行ってしまった時に必死に取り返そうとしそうだけどな。あるいは、真珠が歯並びを治すことで自分に容姿が似て来ることを恐れた?

それか、異性関係で散々嫌な目に遭い過ぎて、自身は水商売をしながらも、真珠に男性を近づけないようにしていたとか?真珠を保護した児童相談所職員のおっちゃんも似たようなこと言ってたよな。

アラタじゃないけど、どういうことなのか分かりそうで分からない…。

あと、地味に気になるのは真珠の髪色。純粋な絵面の映えの問題でさしたる意味はないのかもしれないけど、幼少期の真珠は髪色が環とそっくりの真っ黒な髪…ベタ塗がされているのに、現代の真珠は一話目からベタの無い白。カラー絵でも明るい茶髪に描かれることが多い。ただのキャラデザなのかもしれないけど、実はこの髪色も何か意味があったりするのかしら…なんて深読みをしてしまう。真珠の本当の父親が明るい髪色だった…とか。本当は元から地毛が明るかったのを環が黒く染めてたとか?でもそれだったら、アラタが色々と調べている段階で既に分かりそうなものだけど…。

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