【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・45話【感想・ネタバレ・考察】突然、全てをぶち壊しにするような破滅的な言動を取り始めた真珠に法廷は騒然となる

夏目アラタの結婚 6巻表紙

波乱の展開を見せる控訴審三日目。真珠に心を奪われ、全てを暴露したうえで傍聴にやって来てしまった卓斗。そして、卓斗と熱い眼差しを交わす真珠にアラタは強い苛立ちを覚え、自身が夫として真珠に愛情と幻想を抱いていることを自覚する。

そんな中、桜井検事と弁護人の宮前は真珠と三島正吾の関係を巡って争う。DNA鑑定の結果、三島と真珠の間に親子関係が認められなかったことを理由に『三島が父親を名乗って自身に付きまとって来た』という真珠の証言を真っ向から否定する桜井検事に対し、真珠の部屋から三島の血痕があったことを理由に真珠の証言の信憑性を訴える宮前。

すると、裁判長が突然、『そもそも被告人(真珠)は本当に品川環の娘なのか?』と真珠と母親とされている環の関係性を疑い始め…。

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真珠の正体についての個人的な推測・考察記事
徹底考察&推測【漫画 夏目アラタの結婚】品川真珠の正体&秘密の全貌は!?そして、物語の結末・ラストは…(49話時点)

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Contents

以下、あらすじとネタバレ

『真珠は品川環の娘でもないのではないか?』…裁判長の唐突な発言に驚きながらも共感するアラタ

『三島正吾が被告人(真珠)の父親でないならば、そもそも母親とされている品川環とはどうなのか?』『品川環は本当に被告人の母親なのか?』…突然そんな疑問を口に出した裁判長に、桜井検事も弁護人の宮前も固まり、法廷の空気も張り詰めた。

裁判長は疑問を持った理由を淡々と語る。一審からの真珠の資料とプロフィールから読み取れる印象と、今目の前にいる真珠の印象が一致しないというのだ。

「三島正吾の娘でないなら、品川環の娘でない可能性も、ひょっとしてあるのでは…とね。」

夏目アラタの結婚45 乃木坂太郎 5/27

その言葉に真珠は硬い表情のまま俯く。

思ってもみなかった展開に戸惑うアラタだったが、同時に裁判長が真珠に抱いた違和感に強く共感する。『真珠は本当に品川真珠なのか…』それはアラタ自身ずっと抱き続けて来た疑問だったのだ。

真珠は幼少期愚鈍ないじめられっ子だったというが、今の真珠は明らかに知能が高い。今の真珠と過去の真珠は違い過ぎており、『本当にどこかで入れ替わった可能性があるのではないか』とアラタは疑っていた。

そして、裁判長はホームレスの稲葉由之の証言を引き合いに出す。被害者男性である山下良介が三島正吾と思わしき男性に『俺の真珠を出せ』と絡まれていたと証言した稲葉。それについて、裁判長は『三島は本当に”品川真珠”が自分の娘だと信じていたが、被告人(真珠)は三島が思っていた”品川真珠”ではなかった』『三島正吾が言っていた「俺の真珠を出せ」というのは「実の娘を返せ」という意味だったと考えられるのはないか』と言う。

突拍子が無い様で意外にも説得力のある裁判長の推理にアラタはもちろん、宮前と桜井検事も言葉を失うのであった…。

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『もし僕が品川真珠じゃないなら裁判はチャラになるんじゃない?』…嬉々としてそう尋ねた真珠に裁判長は…

予期していなかった裁判長の推理に固まる一同。桜井検事が『確かにそうともとれますが…』と答えようとしたその時だった。

突然、真珠が『裁判長』と声を上げた。俯きがちだった顔を上げた真珠は、今まで演じていた可憐な乙女の表情を捨て、いつも面会でアラタに見せるような不敵な笑みを浮かべていた。そして、真珠は嬉々とした様子でこう裁判長に尋ねた。

「もし……ボクが品川真珠じゃなくて、どこの誰ともわからない人だったら――」
「「品川真珠」の裁判は、チャラになるんじゃない?」

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真珠の言葉に驚愕するアラタ。と同時に『これが真珠の自信の源だったのか』と納得もする。

真珠は今まで、明らかに不利な状況なのに何故か自分が決して死刑になるわけはないと言いたげな自信満々でふてぶてしい態度を取り続けていた。アラタは不思議でならなかったが、これこそが真珠の切り札だったのだと理解した。

しかし、裁判長は真珠に呆れた様に冷たく答えた。

「なるわけないでしょ。」

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笑顔のまま固まる真珠。アラタも裁判長の返答に呆然とする。

『今ここで裁かれているのは、犯行現場で逮捕された”あなた”』『拘置所で別人に入れかわったのでない限り、”品川真珠”ではなく”あなた自身”が裁かれている』『だから裁判が無効になることはない』…そう丁寧に説明する裁判長。アラタは『そうなのか』と素直に驚き、真珠は説明を求めるように後ろに座る宮前を見た。宮前は困ったように『裁判長の言う通りです』という。

すると、真珠は心底残念そうに言うのであった。

「なんだ、がっかり―」

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その真珠の態度は演技には見えず、アラタは『マジでこれが切り札だったのか?』と困惑する。

すると、桜井検事が『一応真珠と環のDNA鑑定をするべきではないか』と裁判長に提案する。だが、真珠が『その必要はない』と遮るように言う。

「品川環が、母親だよ。」

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暗い表情で淡々とそう言った真珠。だが、次の瞬間、叫び出しそうなのをこらえる様に歯を食いしばった

「誰が…産めっつったよ……クソ。」

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真珠のその凄まじい表情に桜井検事も気圧されるのであった…。

検察の証拠が積み上がり、少しずつ不利な状況に追い込まれる真珠…すると、突然真珠が今まで世間から集めて来た同情を台無しにするような言動を取り始め…

真珠の様子に気圧された桜井検事だったが、すぐに気を取り直して証拠品の写真をモニターに表示し、説明を始めた。

桜井検事が取り上げたのは、先日見つかったばかりの第2の被害者、相沢純也の足の骨と、それと一緒に発見された注射器の針についてだった。

針からは犯行に使われた薬剤が検出されたこと、そしてこの相沢純也の事件の後、真珠が新しい注射針を購入した記録があることを持ち出して、桜井検事は『相沢純也の足と共に発見された注射針が被告人(真珠)が持っていた唯一の注射針だった』『そして、紛失してしまった凶器(注射針)を買い直したのは被告人が殺人に関与していたからだ』と主張する。

傍聴席でそれを聞いていたアラタは証拠が少しずつ積み上がり、どんどん真珠が不利な状況に追いやられていくのを感じていた。そして、それが自分が真珠に相沢の遺体の在処を喋らせてしまった結果であることを複雑に思うのであった

一時は上手く乗り切ったように見えた『三島が真犯人である』という宮前の弁護も、堅牢な検察の証拠の前では苦しいものに思えてきた。『9対1くらいで検察の大量リード』という感想を抱くアラタ。

そして、先ほどの真珠の発言を思い返し『本当に品川真珠じゃないフリをして裁判を無効にすることが真珠の切り札だったのか』と考える。それはアラタから見ても幼稚な戦略であり、もしそれを切り札にしていたのであればこの裁判は真珠の負けだ…そうアラタが思った瞬間だった。

突然、諦めたような笑みを浮かべて被告人席で座っていた真珠が手を挙げたのだ。

真珠の挙手に気付いた裁判長が『なんですか?』と尋ねると、微笑みながら証言台に立ち、こう言った。

「……あの絞首刑って、苦しいんですかぁ?」

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真珠の言葉に法廷の空気は再び張りつめる。絶句する裁判長に真珠は『見たことあります?』と尋ねる。そして、裁判長が正直に『いいえ』と答えると、『思うんだけどぉ、絞首刑って頭のいい人達が罪人を苦しめないように死なせるため考え抜いて決められた刑なんですよね?』と馴れ馴れしい態度で滔々と喋り出す。

そして、うっとりしたような笑みを浮かべてこう言い出す

「―だからぁ、病気や事故で死ぬより、絞首刑が一番楽でいい死に方だって思うんですよぉ…!!」

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呆然とする裁判長。

すると、真珠は今度は突然卓斗の方を向くと『君が卓斗くんでしょ!』と指を差す。慌てて裁判長が『よしなさい』と制止するが、真珠は卓斗に向かってこう叫んだ。

「ボクに、死んでほしいよね?」

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『被告人!』と叫ぶ裁判長。刑務官達も暴走する真珠を制止するため慌てて駆け出す。

控訴審で積み上げてきた健気な少女のイメージ、世間からの同情を全てぶち壊すような行動に出た真珠に、傍聴席にいるアラタは内心で『バカ』と叫び失望する。

刑務官達に取り押さえられそうになりながらも、真珠は悪魔の様な哄笑を受けべて卓斗に叫ぶのであった。

「ボクだよボク!―お前の親父をブッ殺したのは、―ボク!!」

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夏目アラタの結婚 6巻表紙

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以下、感想と考察

真珠が自分のことを『ボク』と言った後、密かに僕っ子に萌える藤田さんが可愛かったなー。

真珠の抱える秘密を予想…真珠の正体は、既に故人の品川真珠の無戸籍の妹なのではないか

前回の44話の記事で、私は真珠の秘密について下記の様に予想した

①現在の真珠は本当の真珠ではない
②品川環は品川真珠を産み育てたが、その真珠は何らかの理由で幼くして亡くなっている

③品川環はその事実を隠匿し続けて来た。環が男を家に上げなかったのは、本当の真珠の死体が家にあったから
④そして、現在の真珠が亡くなった真珠のふりをして(愚鈍なふりをして)生きてきた。髪は染めていた?
(追記…48話でやはり幼少期の真珠が髪を染められていたことが発覚。)
⑤現在の真珠は本当の真珠の死に関わっているため、”子供”がトラウマとなっている
⑥環が真珠を太らせ、そして歯の治療をしなかったのは真珠が偽物だと発覚しないようにするため(本当の真珠が太っていた?また歯の治療をすると、後々に歯型などの記録から別人だとバレる可能性があるから)
⑦真珠は環が実の母親ではないと分かっていたが、環のことを慕っており、彼女の意に添うように行動し愛を求め続けていた
⑧一方、環は偽物の真珠に対して優しく接していたものの、真に愛情を向けられずネグレクト気味だった
⑨真珠が児相に保護されても引き取りに来なかったのは、児相保護時に真珠が偽物であることがバレず、その後の真珠が周囲に真実を話す様子がなかったため。あるいは、その間に本当の真珠の死に繋がる証拠を隠滅したから
⑩一方で、定期的に面会に来るのは、真珠が真実をばらさないように釘を刺しに来ていた

↑これを書いたときは我ながら突拍子もない推測だと思ったけど、今回のエピソードを見ると割と当たっているのかもしれない。

そして、今回のエピソードで思ったのは『真珠の正体は、本物の品川真珠の種違いの妹。そして、無戸籍児だったのではないか』ということだ。

つまり、本物の品川真珠は何らかの理由で夭折しており、種違いの妹でかつ無戸籍児であった妹が、姉である真珠の死を隠すために成りすまして生きて来た…それが今の真珠なのではないかというものだ。

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裁判長の推理に対する真珠の反応を整理してみる…桃山の言う通り、もし真珠が嘘を吐くのが苦手なら…

今回の45話の内容を整理してみる。

・裁判長の推理『真珠は本当に環の娘か?昔の真珠と今の真珠は違うのでは?三島正吾が山下良介に言った「俺の真珠を出せ」という発言は実の娘を返せという意味だったのではないか』

↑この裁判長の推理は妙に説得力がある。真珠も三島正吾が”俺の真珠”という言葉を多用していたような証言をしている。今までこの言葉は三島の真珠に対する執着を表す言葉とされてきたが、もし裁判長の(と私の)推理が当たっているのだとしたら、全く意味が変わって来る。

更に、この裁判長の推理に対する真珠の回答をまとめると、

・『もしボクが品川真珠じゃなかったら…』といった自分が品川真珠ではないことを認めるような発言をする

・一方で、環とのDNA鑑定を求めた桜井検事に対して『DNA鑑定の必要はない、品川環が母親だよ』『誰が産めと言ったのか、クソ』と言う

後半の自棄になった言動からしても、真珠は自分が本当の品川真珠ではないことを切り札にしていた様に見えるから、やはり真珠は本当の品川真珠ではないのだろう。一方で、環が母親であることは強調する。

ここで思い出してもらいたいのは、37話から38話にかけて桃山が言った『真珠は案外嘘を吐くのが苦手なのかもしれない』という言葉。確かに真珠は匂わせる・はぐらかす・隠すことはしても、大事なことを堂々と偽ることはしていない。だから、この法廷でも三島正吾関係のエピソードを多少盛ったり、都合の悪いことは弁護人の宮前に喋らせたりはしていても、真珠自身は大きな嘘はついていないのではないか。

そう考えると、裁判長の疑問に対する真珠の回答の様子から導き出される答えは

『真珠は品川環の娘であるが、品川真珠ではない』ということ。

そして、品川環が高校卒業し三島正吾と上京してすぐに品川真珠を出産していること等から考えると、こうなる。

『今の真珠は、記録に残されていない品川環の娘、品川真珠の妹』

38話のタム君のエピソードはヒント・伏線だった可能性…真珠は無戸籍で実年齢はもっと低い?

ここでまた思い出したいのは、38話でアラタが勤めている児童相談所にやって来た異国出身の少年、タム君のエピソードだ。

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ランドセルを背負って小学校に通っているタム君だが、不法入国等で戸籍が非常にいい加減なため、正確な年齢がハッキリしていない(本当は14歳か15歳なのに小学生ということになっている)ということが桃山の口から語られている。初見の際、このエピソードはアラタが児童相談所職員として複雑な環境にいる子供やその母親から信頼されているということを描くためのものだと思っていたが、今改めて見ると、これは真珠の秘密について作者からのヒント、伏線であった可能性が高い。

真珠は自分が”品川真珠”ではないことを殆ど認めながらも、母親が品川環であると主張している。しかし、公的に品川環に真珠以外の娘がいた記録はない。それはつまり、無戸籍児ということになる(真珠のセリフからも、真珠自身が望まれて生まれた存在ではないことが分かる)。時系列的に真珠が生まれたのは”品川真珠”が生まれた後であると考えるのが自然だ。

つまり、戸籍がいい加減なタム君が本当は14、15歳なのに小学生として過ごさなくてはならないように、元々の戸籍がなく、姉である”品川真珠”のフリをしている今の真珠は逆に年齢を上にサバを読んでいる可能性があるのだ。

実は真珠、21歳よりも2~3歳ほど年齢が低いのではないだろうか?

というのも、真珠の容姿の若さ、幼さは作中散々言及されてきている。アラタも初対面で『まるで高校生』という印象を抱いており、真珠も『自分はロリコンに人気がある』と発言している。…若く幼く見えるのではなく、本当に若く幼いのではないか。

もし、真珠が年齢を偽っているとしたら、色々なことの辻褄が合う…愚鈍だった幼少エピソードや、母、環の行動など

真珠の実年齢が下であるとしたら、今までの様々な謎について説明がつく。どの時点で今の真珠が本物の”品川真珠”と入れ替わったか定かではないが…

・幼少期、真珠が愚鈍ないじめられっ子であった理由

→年齢が低ければ低いほど、年齢差による発達の差は大きい。例えば、もし仮に真珠が実年齢が小学校1年生なのに、小学校3年生のフリをして過ごさなくてはならなかったのなら…。どんなに真珠自身の地頭が良くても当然、運動面、勉強面、生活面ではついていくことは出来ないだろう。なので、周囲から”愚鈍”という烙印を押され、いじめられてもおかしくないのだ。

・田中ビネー知能検査の結果が幼少期低く、今は高くなっている理由

→田中ビネー知能検査は、ざっくりと説明すると生活年齢(戸籍上の年齢)と精神年齢の差でIQを出す。要は『年齢の割に〇〇が出来ている(出来ていない)』で判断するのだ。そのため、もし仮に真珠が年齢を上にサバを読んだ状態でテストを受けてたとしたら、低く出るのは当然なのだ。

そして、田中ビネー知能検査は14歳以上になったら年齢のことは考慮しなくなる。そう考えると、逮捕後に真珠が田中ビネー知能検査を受けた際には、年齢は判断に入れられないので、本来の地頭の良さから高く出てもおかしくないのだ。

・環が真珠を太らせた理由

→環が真珠を太らせた理由だが、これは本当の”品川真珠”と容姿を近づけるため…というか大量にカロリーを摂らせることで、年齢を上に見せたかったのではないだろうか。身長については思うように伸びなくても、とりあえず太らせることで幼くは見えないようにしたかった可能性がある。

・環が真珠に歯の治療を受けさせなかった理由

→これについては、本物の”品川真珠”の歯の治療記録と真珠の歯型が違うことから、真珠の入れかわりの発覚を防ぎたかったのではないかと前回思ったが、ちょっと違うのかもしれない。映画『エスター』じゃないけど、歯にはある程度年齢が出てしまう。永久歯への生え変わりのタイミングなどで、真珠が幼いことがバレてしまうことを恐れたのかもしれない。

三島正吾が真珠にしつこく付きまとい、そして真珠がそれを拒めなかったことにも理由がつく

そして、上記の推測が正しければ、三島正吾がしつこく真珠に付きまとったこと、真珠がそれを拒めなかったことの理由もつくのだ。

これも真珠が法廷で嘘を吐いていないということが前提の推理になるが…

・看護学生として実習していた病院で三島正吾と会ってしまった真珠。環と瓜二つの要望と名札から、三島正吾は真珠が自分の娘である”品川真珠”だと思い、以後も接触する(ここまでが真珠の証言)。

・しかし、何らかの理由から三島は真珠が自分の娘”品川真珠”ではないことに気付く(例えば、本物の真珠にあるはずの傷といった外的な特徴がなかったとかだろうか)

・三島は真珠に付きまとい”本物の品川真珠”の居場所を吐くように責め、それが次第に金銭や肉体を求める脅しと化していった(三島からすれば、今の真珠はただの他人。脅すことへの罪悪感もないだろうし、肉親としての情も無いわけだから、体を求めることへの抵抗感もないのだろう)

・真珠にとっては母、環のため本物の”品川真珠”の死を隠匿することが人生の目的とも言えた。そのため、自分が偽物だと知られたことは最大の弱みを握られたようなもの。そのため、三島の要求を拒むことができなかった。

…長々と書いていたら、もうそうとしか思えなくなってきた…。

破滅的な行動を取った真珠…一体どうなってしまうのか?

そして、裁判では突然、自殺行為といっても差し支えない位の暴走を見せた真珠。もう、今までの演出が全て水の泡になるような勢い。

これも、上記のような真相を隠すために生きて来たのに、鋭い裁判長の質問から本物の真珠でないことがバレかけてしまった上に、そのことがいざと言うときの逃げ道にならないことを知って絶望してしまったからなのではないか。

『だったらもう、真相が明るみになる前に死んでやるわ』みたいな。

果たして裁判の行方は?自棄になってしまった真珠をアラタは説得できるのか?

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8件のコメント

    1. きさん

      コメントありがとうございます。
      現時点ストーリー上出ている情報、設定に大きな変更が無ければ大体こんな感じでまとまっていくのかな…と思っています。

      1. こちらこそありがとうざいます。
        そうですね。
        後は犯行当時の実年齢が18歳未満であれば、死刑は免れると思いますが、どうなりますかねえ。

        1. きさん

          そこ気になりますよね。もし犯行当時が18であればそれこそが本当の切り札ですよね。
          ただ、もし真珠がやはり本物の品川真珠ではなく、犯行当時未成年だったとしても(そしてそのことを個人的にアラタが突き止めたとしても)、
          1.真珠が本物の品川真珠ではないことをどう証明するのか(本物の品川真珠の死体を見つけ、DNA鑑定して環(と三島)の子だと分かったからといって、ただちに真珠が偽物の真珠とは認められないのではないか)
          2.真珠が未成年であることをどう証明するのか。無戸籍児だと年齢を証明するものが何一つない可能性が高い
          ↑この問題をどうクリアしていくのか興味あります。

          1. なるほど、おっしゃる通りですね。
            どちらも難易度高いですが、2.がより厳しいですかね。
            年齢の証明=環が出産した時期の証明になると思いますが、そこに決定的な証拠は存在しえず、どこまで状況証拠を積み上げても「平成〇年前後に出産したと思われる」という推測の範囲を超えられないと思いました。

            1.はもう少しマシですかね。本当の真珠が生存していた頃の血液・毛髪等が万が一残っていれば、鑑定出来るかもしれません。医療に全く明るくないので適当ですが、ともかく選択肢がありそうです。

            仮に1.だけ達成された場合、被告人は戸籍がなく年齢も分からない状態になり正に混乱しますね。このとき、これまでの裁判・一審の判決をひっくり返す(無効になる?)かどうかですが、全くわかりません。。

            勝手な長文を失礼いたしました。

          2. きさん

            コメントありがとうございます。考察の幅が広がって楽しいですね。

            もし本物の品川真珠が医療機関にかかっていたり特定の疾患等の記録等があれば、また歯医者に歯型の記録等があれば、今の真珠が品川真珠でないことは容易に証明できると思うのですがどうでしょうね?

            また、母親の環が今の真珠を妊娠、出産した記録等があれば真珠の実年齢を証明できると思うのですが…。(例えば環がちゃんとした産院等で今の真珠を出産して、出生届自体は発行されていたとか)

            ただ、環のだらしない性格や、真珠の言動(望まれた出生ではないことが察せられる)どちらもちょっと厳しいかもしれませんね。

            また、裁判ですが、裁判長の言うとおり真珠が本物であろうとなかろうと、「あくまでも裁かれているのは今、ここにいる被告人(今の真珠)」になります。確かに真珠の正体が分かったら混乱はしますが、裁判それ自体は被告人の名前が不明、身元不詳でも普通に進められます。

            そのため、やはり裁判そのものをひっくり返すには、真珠が事件当時未成年だったことを証明するしかないのではないかとかんがえます

  1. うわぁすげぇ。この推測が当たりならまさに点と点が線で繋がるってやつだ!いろいろ本当の品川真珠じゃないかも?って要素があったからどこかで入れ替わって環はそれを隠したかったのかなと思ったけど、実年齢じゃないタム君、歯の治療、母は環だよ発言の逆説(?)とかそうっぽい

    1. 笑顔の人さん

      コメントありがとうございます。
      思いっきり外れている可能性もありますが、それも込みで先の展開が楽しみですよね。

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