【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・51話【感想・ネタバレ・考察】真珠が隠したトランクの中身を見たアラタ…アラタは真珠が抱えて来た秘密を悟り、そのあまりの残酷さと自身の無力さに打ちのめされる…

夏目アラタの結婚 6巻表紙

控訴審三日目で騒動を起こした真珠とアラタは面会中に直接事件のことを話せなくなってしまった。しかし、アラタは面会中の何気ない会話から真珠から『母、環の故郷の裏山で、真珠のマークがついた墓標の様なものを捜してほしい』というメッセージを受け取る。そこに、真珠の秘密が隠されていると確信したアラタは早速真珠の母、環が育った石川県七尾市に向かった。環が育った家でアラタは環が亡くなった直後、当時中学生だった真珠もトランクを抱えてやって来たことを聞かされる。

その後、アラタは裏山で真珠のネックレス状のマークが掘られた墓標の様な切り株を見つける。そして、そこを掘り返すとトランクが埋められていた。トランクを開けたアラタ。

…中身を見たアラタはのけ反り、愕然とするのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

『環の娘であることが問題』…墓標の下に埋まっていたトランクの中身を見たアラタはついに真珠の”秘密”の正体に気付き、愕然とする

真珠から『母、環の実家の裏山にある、真珠のネックレス状のマークがついた墓標の様なものを捜してほしい』というメッセージを受け取ったアラタは早速環が育った石川県七尾市の家に向かった。環の親戚によれば、真珠も環が亡くなった直後に大きなトランクを持って尋ねて来たという。そして、アラタは裏山で真珠のネックレス状のマークが掘られた切り株を見つけた。アラタがそこを必死に取り返すと真珠が埋めたトランクが出て来る。

しかし、トランクを開けたアラタはその”中身”を見て戦慄し、後ずさってしまうのであった…。

しばし、その姿勢のまま固まってしまったアラタ。しかし、落ち着きを取り戻すとトランクの蓋を閉め、そのまま呆然と座り込んでしまう。そうしている内に陽は落ち、辺りは暗くなっていく。

陽が落ち切ってしまった頃。アラタはスマホを取り出し、弁護士の宮前に電話をする。

アラタは控訴審三日目で神波裁判長が真珠が本当に品川環の娘であるか疑っていたことを持ち出し、検察が真珠と環の親子関係についてDNA鑑定したのか尋ねた。宮前は検察がDNA鑑定をしたこと、環は既に死亡しているものの親戚の協力を得て、真珠が環の実の娘だという結果が出たと答える。それを聞いたアラタは『やっぱりそうか…』と呟く。

アラタの態度から何かを察した宮前は『仮に真珠が環の娘ではなかったとしても裁判に大きな影響は出ない』と言い『石川で何かあったのか』と尋ねようとする。だが、アラタは一方的に宮前との通話を切ると『バカ野郎』と呟き、苦悶の表情を浮かべた。

「環の娘なのが、問題なんじゃねぇかよ………」

夏目アラタの結婚51 乃木坂太郎 7/27

そして、アラタは7,8年前にここにいたであろう中学生の真珠の姿を思い浮かべる。太ってボサボサの長い黒髪をしている幼い真珠はアラタに何かを訴える様に真っすぐ見つめて来る。その背後には地毛の明るい色の髪をショートボブにした今の真珠が、やはり同じようにアラタを見つめていた。

そんな2人の眼差しにアラタは呟く。

「……やっとわかった。」

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何故、真珠はいつも瞳に絶望の色を浮かべていたのか。何故、母の環を愛しているのに、それ以上に憎んでいるのか。

アラタはついに、真珠の”秘密”が何であるのか気付いたのだ…。

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トランクの中に眠っていた残酷な真実…全ての疑問が解決したアラタだったが、同時に『真珠を救ってやることができなかった』『赦してくれ』と無力感に打ちひしがれる

誰もいない裏山で、アラタは中学生の真珠の幻覚に向かって叫んだ。

「お前が何をずっと待っていたのか!」
「環が何から逃げていたのか!」
「どうして知能指数が30も上昇したのか!」
「卓斗の手紙に何を感じたのか!」
「環はなぜ歯医者にやらず太らせようとしたのか!」
「…もっと、もっと早く気付くべきだった!」

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今まで真珠や、その母環の行動に様々な疑問を抱き続けてきたアラタ。しかし、このトランクの”中身”を見たアラタには全て理解することが出来た。…そして、理解し、そのあまりに残酷な”真実”に打ちひしがれていた。

アラタは俯き、頭を抱え込み苦悶の表情を浮かべて言うのであった。

「…真珠。……お前を、」
「―君を救えなかった…」
「………赦してくれ…!!」

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いつの間にか空には無数の星が瞬いていた。呆然と座り込んでいたアラタはこう考え始める。

………そうだ、警察に連絡しなきゃ。

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トランクの”中身”について見過ごすことはできない…そう思ったのだ。

しかし、スマホの画面を見たアラタは考え直した。

―いや、全ては、真珠に会ってからだ……!!

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『どうして俺だけに秘密を打ち明けたのか』…まだそれだけは分からないアラタ。何か思惑があるのか、それともアラタに全てを委ねるつもりでいるのか…何にせよ真珠と対話する必要を感じた。

そして、アラタは再びトランクを切り株の前に埋め直しながら心の中でこう言うのであった。

ほんの少しの間だ。かんべんしてくれよな…真珠。

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満点の星空の下、アラタは中学生の真珠の幻と共に一夜を共にする。一方、宮前からアラタが石川に向かったと聞いた真珠はアラタが”秘密”を暴いたことを悟り、『もう夫婦でいられないかも』と呟く

トランクを埋め直した頃にはもう辺りは真っ暗になっていた。都会と違い街灯もなければ周囲に人家もなく、スマホの明かりしか頼りになるものがない。田舎の夜は星しか見えない…そんな事を考えながらアラタは無情なまでに美しい満点の星空を見上げた。こんな状況では裏山を降りて帰ることなどできそうにも無かった。

『お前も真っ暗になるまで掘ってたんじゃねーの?』そうアラタは中学生の真珠の幻に語りかけた。トランクに入っていた”中身”を考えれば目立つわけには行かなかったはずだ。アラタの様に近所の人にスコップを借りることなどできなかっただろう。予め小さなスコップくらいは持ってきていたかもしれないが、動物的な真珠のことだ。アラタは『やっぱり手で掘った?』と暗い瞳の幼い真珠に尋ねる。そして、中学生だった真珠も同様、真っ暗になるまで掘り続けどこにも行けなくなってしまったのだろう…そうアラタは優しく言う。幻の中学生の真珠の手はボロボロになっていた。

「―俺も今夜はここにするぜ。」
「こいよ…星空の宿に……さ。」

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裏山で一晩明かすことにしたアラタ。7~8年前に仕方なく一人裏山で野宿したであろう中学生の真珠の幻に優しく手を差し出した。真珠の幻は驚いた様に目を見開きながらも無言のままおずおずとアラタに近づき、そして寄り添った。仰向けになったアラタは真珠の幻を腕に抱き、そっと頭をなでてやる。そして、複雑な表情で煌めく星達に手を伸ばすのであった…。

翌日、拘置所では真珠と宮前が面会していた。宮前はアラタが昨日環の実家に向かったこと、そして夜アラタから電話が掛かってきて真珠と環のDNA鑑定の結果を聞くと一方的に電話を切ったことを伝えた。

素っ気なく『そう』と答えた真珠の脳裏には記憶が蘇っていた。あの裏山でトランクを丸々埋められるくらいの大きな穴を一人で必死に掘った中学生の真珠。途中木の枝なども使ったものの、結局素手で掘り進めた。そして、落ちていた釘を使って、切り株に真珠のネックレスの様なマークを必死に掘ったのだ。その後、真珠はアラタの想像通り夜の裏山から帰ることが出来ず、星を眺めながら野宿したのだ。

真珠はどこか寂しそうな笑みを浮かべて『星がきれいなところで』と宮前に言う。手を伸ばせば星に触れられそうな、そんな美しい夜空だったのだ。真珠は思い出す様に手を伸ばしながら言うのであった。

「……ボクたち、」
「もう、夫婦でいられないかも………ね。」

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夏目アラタの結婚 6巻表紙

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以下、感想と考察

トランクの中身はやはり夭折した本物の品川真珠の遺体か

墓標を掘り返したアラタ。トランクごと埋められていた”それ”を見たアラタは打ちひしがれる。しかし、読者にはまだそれが何だったのか明かされなかった。それはアラタが警察に通報すべきだと考えるものであった。

個人的に46話くらいから『真珠の正体は本物の品川真珠の2歳ほど下の妹』『本物の品川真珠は夭折している』『環は本物の品川真珠の死を隠すために逃げ回り続け、同時に妹である今の真珠に本物の真珠であるように偽って生きるように強いた』と予想していた。

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(ちなみにこちらの記事で田中ビネー知能検査のある特性を説明してます。アラタも今回の話で知能検査の結果や、太らせたことについて言及しているけど、これの解説も上の記事で行っています)

…うん。大体当たったな。

前話でトランクの中身を見たアラタがドン引きの表情を浮かべていたから、トランクの中身を真珠が産んだ子とか殺した子とか勘違いしたんじゃないかと冷や冷やしていたけど、流石アラタ。勘と察しが良いから全て見抜き理解した。

アラタは真珠が何故自分に全てを打ち明けたのかと気にしているけど、そういう頭の良さ勘の良さを買われているのだと思う。宮前だったらトランクを見ただけだったらパニックを起こして警察に通報する位で真実を察することはできなかっただろうから。

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アラタの謝罪は二人の真珠に向けられたもの

それにしてもアラタはトランクの中身を見て酷いショックを受け、同時に『真珠を救えなかった』と無力感に襲われ、『赦してくれ』と叫んだ。そして、この台詞が上手いと思った。この台詞は自身が見知っている真珠だけではなく、目の前のトランクに眠っている本物の品川真珠へも向けられたものだと考えている。

「…真珠。……お前を、」
「―君を救えなかった…」
「………赦してくれ…!!」

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口が悪いアラタはいつも真珠のことを”お前”と呼んでいる。”君”なんてかしこまった呼び方はしていない。そのため、”お前”が今の真珠、”君”がトランクの中で眠っていた本物の品川真珠に向けられた言葉なのではないだろうかと考えている。勿論、アラタが既に夭折した品川真珠の方を救えたわけがない。しかし、児童相談職員として、子供の幸せを願って行動してきた人間としてはこんな風に無残に遺棄された女児の遺体に対して、無力感から謝ってしまったのではないだろうか。

トランクを再び埋めたアラタの『ほんの少しの間だ。かんべんしてくれな…真珠。』という独白も再度遺棄されることになった本物の品川真珠に対して向けられたものなのではないだろうか。

夭折した品川真珠…彼女は赤ちゃんと呼ばれるような年齢で亡くなったか

ちなみに、以前考察記事でも書いたけれども、やはり本物の品川真珠は赤ちゃんと呼ばれるような年齢で亡くなったのはないかと考えている。トランクに収まったという点、また周囲からその死や死体を隠し通せたという点、真珠が『”赤ちゃん”にトラウマがある』と言っていた点からして。髪質が真っ黒だと分かっている位だから1歳くらいかね。そして、環は度々その遺体を取り出していたのではないか。だからこそ真珠は赤子に恐怖と嫌悪感を抱いているのではないか。

素敵な母親になりたいと願っていたという環。本物の品川真珠の死が不幸な事故とかによるもので、故意に殺されたとかではないといいな。救いがなさすぎるから。

今後のアラタと真珠の運命は?アラタしょっ引かれないか心配

アラタは真珠が望んだとおり、”真実”に辿り着いた。それを宮前の話から察した真珠は『もう夫婦ではいられないかもしれない』と呟いた。真珠が抱えていた秘密はあまりに重く惨いものだったからだ。そして、アラタもまた真珠と対話する必要性を感じている。次の二人の面会はどうなるのだろう。

そして、私はアラタの今後が非常に心配だ。桜井検事はアラタに『真珠の指示で証拠の捏造や隠滅に関わったら起訴する』と宣言までしている。今回、アラタは遺棄されていた遺体を再度遺棄してしまってるわけだし、結構ヤバいのではないと思う。一度通報した方が良かったのではないか?桜井検事がアラタが一度遺体を埋め直したことを口実に証拠としての正当性に文句をつけるだけではなく、アラタをしょっ引く方向にもっていこうとするのではないかと心配に思ってしまう。

果たして二人の運命や如何に…?

3件のコメント

  1. はじめまして、毎回楽しく読んでいる「夏目アラタの結婚」の51話
    「もう、夫婦でいられない・・・」のセリフ
    私はトランクの中身が本当の真珠であったとすれば
    婚姻届けが無効もしくは結婚したのは本当の真珠で
    自分がアラタと結婚した事にはならないと考えたからではと思い
    皆がどう考察しているのか調べているうちにこのブログにいきつきました

    ブログの鋭い考察を成程と読みつつ新たな疑問が湧いたのですが
    トランクの中身が乳児期の姉だとすると
    8歳で受けた田中ビネー検査の結果が説明できない事ですね
    当然乳児期で死亡した姉は検査が出来ないですし
    収監されている真珠が受けたのなら数値が今より低い説明が出来ないからです
    頭が混乱し整理できていませんが、まだまだ秘密が隠されていそうな気もします
    もしかしてもう一人居る?・・なんてね
    駄文失礼ししました

    1. 真魔言さん

      コメントありがとうございます。この作品は本当に考察のしがいがあって楽しいですよね。

      ①「もう、夫婦でいられない・・・」のセリフ

      こちらは単純に重い“真実”にアラタが耐えられなくなることを危惧しているだけでなく、真魔言さんが推測される通り、こちらの真珠のセリフには今後の自分の身分への危惧が含まれていると思われます。

      トランクの中にいたのが本物の品川真珠だということが判明すると、おのずと今の真珠が“品川真珠”ではない、無戸籍児になってしまう可能性があります。

      無戸籍児が戸籍を得るのは非常に難しく、時間が掛かります。真珠は児童相談所に保護されたり、逮捕&裁判にかけられることで皮肉にも存在を証明しやすくはあるものの、それでも戸籍を得ることは容易ではないはずです。そして、戸籍がなければ当然結婚も出来ません。

      誰かに婚姻関係無効の訴え等を起こされてしまったりでもしたらアラタと真珠の婚姻は一度白紙になった上、再度夫婦になるのにも時間が掛かる…。

      真珠はそこまで理解しているのでしょうね。

      ②田中ビネー知能検査Vを受けたのは今の真珠。田中ビネーのある特性を理解すると、知能指数30上昇の謎が解ける。

      真魔言さんは真珠の田中ビネー知能検査が上昇した謎について悩まれているようですが、これ、田中ビネーのある特徴を理解するとキレイに謎が解けるのです。

      結論から言いますと、8歳の時に田中ビネー知能検査を受けたのも、今の真珠です。

      実は田中ビネー知能検査は対象が13歳までの時は、単純な精神年齢だけでなく、“生活年齢”を重視します。分かりやすく説明しますと、単なる知能テストの結果だけでなくその時の年齢を重視します。
      つまり、『8歳の割に〇〇が出来た』『8歳なのに☓☓が出来なかった』といった感じに結果を出すのです。

      最初に児童相談所に保護された時、真珠は公的には8歳でしたが、実年齢は6歳程だったと思われます。
      つまり、真珠は6歳なのに8歳として田中ビネー知能検査を受けさせられ、結果を出されたのです。
      これは低く出て当然でしょう。実際、地頭がいいはずの真珠は小中学校では愚鈍な落ちこぼれとしていじめられていました。意図的に愚鈍ないじめられっ子を演じていた可能性もありますが、現実的に2歳ほど実年齢が上の子達に勉学、運動、生活面でついて行けてなかったのではないでしょうか。

      そして、田中ビネー知能検査は14歳以上になると、年齢を結果に加味しません。そのため、真珠が逮捕後に田中ビネー知能検査を受けた際は本来の高い知能指数が出た。

      …こう考えると田中ビネー知能検査30上昇が説明できるのです。

      1. 田中ビネー知能検査の解説ありがとうございます
        言われて「あ、そうか」と気付き極々単純な理由でしたね、納得です。
        答え合わせの様に何度も読み返せる作品に出合えて本当に幸せです
        物語も佳境に入り結末はアラタに委ねられる様相になってきましたが
        ハッピーエンドには成らずとも悲しい結末に成らない事を祈るばかり
        また実写作品としてドラマか映画にならないかと切望し、
        演ずるなら誰がよいかと勝手に妄想にふけりながら過ごしております。
        ありがとうございました。

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