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80年代初頭、村西とおる(山田孝之)は英会話教材の販売会社で成績トップのセールスマンとして順風満帆な日々を送っていたが、ある日会社が倒産したうえ、妻の不倫現場に遭遇してしまい、一気に職も家族も失ってしまった。しかし、スナックでラブホの盗聴カセットテープを売るトシ(満島真之介)に出会い、『人間の性欲を売る』と決意。当時アダルト業界を席巻していた“ビニ本”に目をつけ、“裏の世界”に足を踏み入れたのであった…。
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→【ドラマ】全裸監督1話「裏の世界」【感想・ネタバレ・考察】セールスマンがAV監督になるまで
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Contents
あらすじ・ネタバレ
村西は“ビニ本”に特化した『北大神田書店』を次々に開いていく
消費者金融からお金を借りる村西。『利子は十日で一割』と言われるが躊躇う様子はない。そして困惑するトシを横目に、別の消費者金融にも向かい更にお金を借りるのであった。
そして村西とトシはノーパン喫茶で”ビニ本”のブローカーから商品の見本を見せてもらう。そこでブローカーは『最近ではポセイドンのフルーツシリーズが売れている』と言った。『ポセイドン企画』という会社が今、ビニ本業界の最大手だと教わった村西はその名を胸に刻む。そして、ブローカーに商品全て仕入れると言い、トシを仰天させる。『まさか店でも構えるつもりか?』
その通りであった。村西は仕入れた”ビニ本”を抱え『北森書店』という町の中心にある平凡な本屋に足を運び”ビニ本”のセールスをする。しかし、そこは”赤本”が並ぶ真面目な本屋。堅実そうな店主、北森は”ビニ本”に時折鼻の下を伸ばしながらも”ビニ本”を置くことを拒否する。
「そうですか。では、私の店にするしかありませんね」
全裸監督2話 「無修正」
そう言って村西は北森を見つめながら札束をどんどんと積み上げていく。そして『店主である北森ごと、店を買い取りたい』と申し出る。
「死ぬまでこの店のローン返済に生きるのか、私と一緒にエロで世の中を変えるのか、…どちらにしますか?」
全裸監督2話 「無修正」
…そして、北森書店は“ビニ本”に特化した『北大神田書店』と生まれ変わり、列をなすほど男性客で賑わう。さらに『北大神田書店』の勢いは止まらず、次々に北海道中に支店を出していく。
勢い冷めやらぬ北大神田書店に道警が動き出すが…
ついに北大神田書店は38号店を開店する。だが、そこに道警のパトカーがやってくる。道警の森は『何故、警察署の前にばかり店を出すんだ、嫌がらせか』と憤っていた。しかし、会長の村西は笑顔で『お国のために命を張っているお巡りさんに一番買って頂いているので、一番近いところに出店したまでです』と答える。面白くない様子の森は店にある“ビニ本”が規定違反をしているとイチャモンをつけ始める。
トシ、北森、そして客達も巻き込んで言い争いが勃発するも、村西は見事に森を言い負かし、森達は捨て台詞を吐きながら退却する。しかし、店を出た森に村西とトシが“ビニ本”を何冊か持たせてやると森はにやけてそれを服に隠し、パトカーで去っていくのであった。
ポセイドン企画の社長池沢との戦いの始まり
警察が去るのを見送った村西とトシは、店のすぐそばで若者達と盛り上がっているサングラスに派手なスーツ姿の怪しげな中年男性を見つける。彼は若者達に“ビニ本”のボカシの部分にマーガリンやマヨネーズを塗って擦ればボカシが取れると吹き込んでいたのだ。結果、擦りすぎて本を破いてしまった若者達に笑いながらこう語るのであった。
「でもな、隠れてるからこそ、見たくなるもんだろ。違うか?」
全裸監督2話 「無修正」
そして、村西とトシに近付いてきた男は二人を高級クラブに連れ出す。彼こそが”ビニ本”業界最大手のポセイドン企画の社長、池沢(石橋凌)であったのだ。煌びやかな女性達に囲まれ、華やかなジャズの演奏を聞きながら『ジャズのセッションは自由にやっているように見えて暗黙の決まりごとがある。自分がジャズを好むのは自由と秩序のバランスがいいからだ』と語る池沢。そして、部下に現金三億円を見せ、村西に言う。
「お前さんの店、全て買い取らせてくれないかな」
全裸監督2話 「無修正」
三億円はあくまで手付金だと言う。しかし、村西は冷静に理由を池沢に問う。池沢は村西が今後、北海道からさらに勢力を広げようとしていることを見抜いていた。
「そうなると、だ。俺たちは不幸な形で出会ってしまう」
全裸監督2話 「無修正」
このまま新興勢力の北大神田書店が拡大すれば、いずれポセイドン企画と衝突する…池沢はそれを見越して買収を提案し、暗に村西達に脅しを掛けているのだ。
池沢のその言葉に村西は一瞬考え込む。しかし、池沢に『あなたに会えてよかった』と握手をしてその場を去った。村西は池沢の申し入れを蹴ったのだ。クラブに残された池沢は黙って煙草をくゆらせるのであった…。
川田との出会い…そして”裏本”、『すずらん』が誕生する
その後、村西は池沢に対抗するために無修正の”裏本”を作成しようと奔走する。協力してくれる出版社を探す村西とトシだったが、どこも法を破ることを恐れ、門前払いをされてしまう。しかし、村西は諦めなかった。
そして、『プロダクション川田編集』を訪れた村西とトシ。ちょうど、“ビニ本”の撮影の真っ最中であった。しかし、撮影風景を眺める、社長の川田(玉山鉄二)はしっくり来ないようで冴えない表情を浮かべている。裏本を作りたいという村西達にやはり難色を示す川田だったが、『余計なものは無い方がいい』と言った村西に、この撮影現場について、こう尋ねるのであった。
「あなたなら、どう撮りますか?」
全裸監督2話 「無修正」
すると村西は、裸のモデルにメイク担当が身に付けていた眼鏡とベストを装着させ、出版社の金髪強面のスタッフの男性を脱がせて四つん這いにさせた。そして、村西はモデルに本と指し棒を持たせ、青年を踏みつけるよう指示し、言う。
『君はこの金髪の彼のいい加減な態度にウンザリしているんだ!』
村西の言葉に乗せられていったモデルは『そうよ、もっと働きなさいよ』と入り込み、青年を強く踏みつけ、罵り始める。それを『もっと爆発していいんですよ』と煽る村西。モデルは指し棒で金髪を打ち始め、更に女性も含めた周囲のスタッフ達も同調し、現場は異様な熱気に包まれていく。
「俺はね、こうやって撮りますよ」
全裸監督2話 「無修正」
『エロにはストーリーが必要だ』…興奮する川田にそう告げた村西。やる気を出した川田は『作りたいものを作りにいきましょう』と撮影現場から抜け出し村西とトシを印刷工場に連れていった。
突然やって来た三人に、印刷工場の社長は『犯罪者にするつもりか』と川田に冷たくいい放つ。しかし、村西はそんな印刷工場を丸ごと買い取ってしまう。
「ずっと待ってました。あなたのような人を」
全裸監督2話 「無修正」
村西の手腕に感激した川田はそう言って村西の手を取り、ついていくことを誓うのであった。
こうして、無修正の“裏本”、『すずらん』が誕生した。陳列されず店員に直接言わないと購入できない上、高額な『すずらん』であったが、噂は噂を呼び、飛ぶように売れる。
そして、『すずらん』の存在はすぐにポセイドン企画の池沢の知るところとなった。家族団欒の時間を過ごしていた池沢は部下が持ってきた『すずらん』見て『自由を履き違えたな』と苦々しげに吐き捨てる。自らの仕事を『広告業』と娘にかたり、良き家庭人でもある池沢は、妻と娘のために手料理を作りながらも、村西達をどう料理するか策略を巡らせているのであった…。
村西達は裏本の配送等の後ろ暗い仕事は落ちぶれヤクザの古谷(國村準)に任せていた。村西は古谷に『シャブよりエロの方が金になる時が来る』と断言する。
その後、裏本を積んだトラックを走らせていた村西、トシ、川田であったが、ロックを掛けたがるトシとジャズを好む川田の間でいさかいが起きてしまう。眼鏡で真面目で気弱そうな川田をトシは『おめぇビビってんだろ』とバカにする。
だが、その時、運悪く検問に遭遇してしまう。積み荷には“裏本”。案の定道警に“裏本”が見つかってしまい、三人は窮地に陥る。しかし、その時川田が動いた。『ちゃんと見てください。ほら、絵本ですよ』そう言って積み荷の奥から『こぐまのウーファ』という名の絵本が入ったダンボールを持ち出す。道警達はそれを見て絶句する。絵本を開くとそこには一万円札が嵌め込まれていたのだ。川田は検問にあたった道警達に絵本を渡していく。
『確かにこれは絵本だ』そう言って道警達は何事も無かったかのように村西達を見逃した。万一の時のことを考えて、川田は警察達を買収するため密かにこの『絵本作戦』を準備していたのだ。川田の作戦と度胸に村西もトシも驚き見直すのであった。
栄華を極める村西に忍び寄る影…警視庁から来た男、武井
北海道の中央警察署。そこでは最早男性職員が堂々と“裏本”を読む等、道警はすっかり北大神田書店に骨抜きにされていた。そこに黒い手袋に帽子を被ったそこに怪しげな風体の男がやって来る。『道警は女のアソコを見たら給料もらえんのか』そう言って森を始めとする道警の刑事を威圧する男の正体は警視庁からきた武井警部(リリー・フランキー)であった。勢力を拡大し続ける北大神田書店の影響は本州にも及び、ついに東京にも村西の本が出回り始めたのだと武井警部は語る。武井警部は猥褻図書蔓延の元となった道警の腐った体制に喝を入れ、村西達を捉えるために東京から北海道にやって来たのだ。
その頃、そんな事情を知らない村西達は47号店オープンを祝う盛大なパーティーの真っ最中であった。『目指せ100店舗』と皆に謳う村西。会場で皆は浴びるように酒を飲み、お金が飛び交う。誰もが北大神田書店の勢いが止まることはないと信じて疑わなかった。
しかし、その時には裏本搬入中の47号店には警察がやってきていた。搬入の担当者は慣れたように『絵本作戦』を行うが、武井警部にそれは通用せず、捕らえられてしまうのであった。
事情を知らない村西はおもちゃを持って帰宅。村西を迎えでたのは妻に引き取られた子供達であった。その日は息子の誕生日であり、娘と息子は久しぶりに村西に会いに来たのだ。ケーキやご馳走が並ぶなか、おもちゃをもらってはしゃぐ息子。少し生意気なところがある娘も『これからもたまに会ってくれる?』と言い、村西は笑顔を見せる。
しかし、そんな幸せな時間は長く続かなかった。武井警部がやって来たのだ。武井は挨拶もそこそこに、村西に逮捕する旨を告げ、待機させていた多数の警察官に確保を命じる。
壮絶な揉み合いの末、子供達の写真だけ持って屋根に逃げ出す村西。そんな村西に武井は宣言する。
「おい、村西…逃がさないからな」
全裸監督2話 「無修正」
武井の言葉を受けながら、村西は屋根から飛び降り、夜の闇に走り、姿を消すのであった…。
厳格な母親の元で育つ恵美は性に目覚めるが…
横浜にある神社の裏で少年達が”ビニ本”のボカシを取ろうと必死になっているところに女子高生が通りかかる。彼女の名前は佐原恵美(森田知望)。少年達が置いて行った”ビニ本”に興味を持った。
カトリックの恵美の母、加代(小雪)は優しく美しかったが、潔癖症で遊びに来た恵美の友人にも家に上がるのに足を洗うように要求し、シャワー中の恵美にも目を光らせている。そんな母との生活に窮屈さを感じる恵美…彼女こそが後の黒木香なのであった。
以下、感想と考察
”エロ”で勝負をする村西の栄華と転落、そして飛び交う名言
みんな”ビニ本”が大好き!!村西が北森書店で”ビニ本”を売り込むとき、なんだかんだ北森がにやけてしまうのもリアルだし、赤本を読んでた男子高校生たちが少しずつ寄ってくるのがまた…まさに『男はソレを我慢できない』である。
しかし、突き進んでいく村西にポセイドン企画の池沢という大きな壁が立ちはだかる。手付金として三億円を提示するが、当時の三億円は今以上の価値があるわけで…。とりあえず、最初から最後まで札束が飛び交いまくる回であった。
そして、名言が多い。『隠れているからこそ見たくなる』『行きましょうか、作りたいものを作りにです』とか。“エロ”に掛ける男達の情熱がすごい。
細かいところも面白くて、『危ない橋を渡って生きてきた』と豪語するトシが検問の際誰よりも動揺して不審な態度を取ってしまったり、一方ただの気弱で受け身の眼鏡にしか見えなかった川田が機転を利かせたり。しかし、『絵本作戦』が本当だったのだとしたら、当時の道警は本当に腐っていたのだな…。
そして、47号店オープンのパーティーの描写も凄い。これが本当の乱痴気騒ぎという感じで。
しかし、こんな栄華を手にしたのもつかの間。一転して村西は犯罪者、追われる身となってしまう。なんだかついつい、村西に肩入れしたくなってしまうが、普通に法に反しているんだよな…。
果たして村西は武井から逃れることができるのか…。
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