夏目アラタの結婚、登場人物・キャラクター最新まとめ~wikipediaより詳しく、ネタバレあり

夏目アラタの結婚1巻表紙

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あらすじ

30代独身の型破りな児童相談所職員、夏目アラタは父親を殺された不登校の少年、卓斗から『自分の代わりに父親を殺した殺人鬼、品川真珠と面会してほしい。見つかっていない父親の首のありかを探って欲しい』と依頼される。卓斗はなんとアラタの名を騙って真珠と文通をしていたのだ。

卓斗の願いを聞き入れ真珠との面会に向かったアラタだったが、真珠はアラタを見た途端、アラタが文通の相手ではないと疑い、『思ってたのと違う』と言って立ち去ろうとした。そんな真珠の関心を引くためアラタは突然『品川真珠、結婚しよう』とプロポーズした。
その結果、真珠はアラタに興味を抱き『拘置所を出てアラタと一緒に暮らす』と言い出すのであった…。

以下、夏目アラタの結婚の登場人物、キャラクターまとめ(第16話まで)

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夏目アラタ

30代(具体的な年齢については明らかではない)、独身の児童相談所職員。身長が高く、オールバックの髪型で、真珠からは『目つきの悪い経済ヤクザみたい』と言われる様な見た目をしている。古いドラマや映画、音楽を発掘するのが趣味で、スマートホンのソシャゲ(ソーシャルゲーム)にハマっている。喫煙者。

現在は公務員という堅い仕事についているが、約15年前は非常に荒れてケンカに明け暮れており、”児相一の問題児”と言われていた。その時にお世話になった所長に恩を返す為に児童相談所の配属を受けた(3話で宮前に『不本意ながら児童相談所に2年程勤めている』とも言っているので恐らく地方公務員として採用されたのち、児童相談所に配属されたのだと思われる)。虐待を受けている子供達を救うために尽力しているものの、煩雑な手続きや事務作業を嫌い、虐待をしている可能性がある親に対しては暴力も辞さない高圧的な対応をする等自身を『相手を半殺しにしてでも子供を守りたい時の鉄砲玉』と考えており、その際には責任を取って仕事を辞めようと考えている。

小学生の時に父親を亡くして以来、男遊びの激しく再婚と離婚を繰り返す母親に振り回された事もあり、結婚に夢を持っておらず生涯独身でいるつもりだった。そのため、来るもの拒まずで過去に何人もの女性と付き合っているものの相手に入れ込むことは無く、結果長続きせず、毎回相手からフラれる形で交際が終了しており、相手も『疑問を持っても洞察は出来ない』という様な頭の悪い女性ばかりであった。また、真珠との対話を通して自身が幼少期母親が男性に色目を使う様子に傷付いており、子供好きでありながら自身の子供を全く望んでいないという事に気付く。

一方、上述の派手で美人な母親に振り回された経験から母性に飢えており、好みのタイプについては 『薄ぽっちゃりでおっ母さんタイプ』 『昔の堀ちえみ(子沢山)』と公言しており、先輩職員である桃山についても好みのタイプとして語っている(ただし、異性として見ている訳ではなく、あくまで職場の尊敬できる先輩として接している)。

自身の名を騙って品川真珠と文通をしていた山下卓斗に代わって真珠と面会する。その際、『思ってたのと違う』と言って立ち去ろうとした真珠を引き留め、関心を買うために『結婚しよう』と言い出した。

当初は3人(4人)を殺害した上、不可解な言動で周囲を翻弄し、時に神経を逆なでする言動を取る真珠に内心では不快感を抱いており、卓斗の父の首の在処を聞き出したら一刻でも早く関わるのを止めるつもりでいた。悪人を見抜く能力に自信を持っており、真珠はクロ…殺人鬼であると考えている。そのため、彼女の無実の主張を表面的には受け止め、真珠と宮前の前では控訴審を応援する素振りをしているが、本心では死刑に処されるべきだと思っており、真相を探るのもあくまで真珠を確実に死刑台に送れる証拠を掴むためであった。

しかし、真珠と面会を重ねその過去を知るうちに彼女に対して妙な情を抱き始め、真珠との交際に怒り『あんな気色の悪い女に対してお前が本当に惚れるわけがない』と言った所長に対して『真珠の愛され方が分からないゆえのぎこちない笑顔をいとおしく思っている』と言い返し、それが建前ではなく自身の本心から出た言葉だと気付き動揺する。また『子供・赤ん坊』が真珠の弱点である事に気付き、桃山からそこを突破口にするように勧められた際は『トラウマを刺激するべきではない』と真珠を気遣う姿勢を見せた。

死刑囚アイテムコレクターの藤田と出会い、自身の真珠への態度を見直す。そして、真珠に対して『真珠の中に愛せる何かを捜し出したい』『人間らしくしてやりたい』と望むようになり、取り繕わず素顔で対話する様になった。

品川真珠(品川ピエロ)

”連続バラバラ殺人事件”で3人(4人)の男性を殺害した容疑で逮捕され、一審では死刑判決が下り現在では葛飾区小菅の東京拘置所に収容されている女性。現在21歳。山下卓斗の父親の死体損壊の容疑で現行犯逮捕された時にピエロの仮装をしていたことから、世間から”品川ピエロ”という通称で呼ばれている。取り調べと裁判を通して完全に黙秘を貫いており、その動機といまだ発見されていない被害者の体の一部の在処は謎に包まれている。

体重の増減と見た目の変化が激しく、時期によって全く異なる見た目をしている。幼少期は長い髪をした肥満児で、周防英介と交際していた際にはガリガリで、周防英介の好みに合わせて映画『レオン』のナタリー・ポートマンが演じたヒロイン、マチルダに似せたショートボブの髪型と服装をしていた。逮捕時には肥満体でのピエロの仮装、公判時にはガリガリで黒の長髪で顔を覆い隠すといった不気味な出で立ちで世間にインパクトを与えた。しかし、現在の真珠は明るい色の髪をもみあげだけ伸ばしたショートカット(真珠曰く宮前の好み)にしている、痩せ型で中性的な雰囲気を漂わせた女性。その小柄で華奢な体格と大人しそうで幼い顔立ちはアラタに『まるで高校生』と言わしめ、真珠自身も『ロリコンに人気がある』と語っている。一方で、歯並びが非常に悪く口を開けて笑うと不気味な印象を人に与える。

一人称は発音が少なくて済むからという理由で『ボク』。

初めて面会室でアラタを見た時は『思ってたのと違う』と失望して立ち去ろうとしたものの、突然『結婚しよう』と言い出したアラタに興味を持つ。そして、当初からアラタが真の文通相手ではなく、被害者の見つかっていない遺体の在処を探るために近付いて来たことを見抜いているものの、アラタへの執着を深めていく。

宮前を使ってアラタの家の様子を探るだけでなくアラタの身近な人物ともコンタクトを取ろうとしており、アラタから強引に母親の名前を聞き出したり、桃山に手紙を送り面会に誘い出したりもする。

経歴では小中学校の勉強にもついていけず、その後看護高等学校に進むが2年で中退し、フリーターになったとされている、”中卒”。育児放棄気味の母子家庭で育ち、8歳の頃には『ママが真珠をいじめていると思われない様に』と米とツナ缶を過食することで自ら肥満体になっていた様子が宮前によって語られている。
しかし、実際は頭の回転が速い上に洞察力に優れ、初対面の時からアラタが手紙の主ではないと見抜き、手紙には実際に書かれていなかった単語の誤字について追及してカマをかける等、非常に用心深く狡猾。アラタの目的が見つかっていない被害者の遺体の在処であることも勘づいており、アラタが別れを切り出そうとしたタイミングで一部の遺体の在処を仄めかす等してアラタを繋ぎ止め翻弄する。また、あえて幼少期に会った宮前の事を覚えていないふりをし、『自分に声を掛けてくれた王子様』と語ることで逆に宮前のヒロイズムをくすぐり心を掴む等、人の心理を読むことに長けている。アラタとの対話の中で、アラタ自身が気付いていなかった幼少期の心の傷を指摘したりもする。

その一方、かなりの癇癪持ちでアラタが意に沿わない言動をすると、醜い表情で罵詈雑言を吐き、アクリル板に頭を打ち付けたり唾を吐きかけて暴れ出す。目尻を指で引っ張って顔を歪める奇妙な癖がある。また、アラタが桃山の事をタイプと語ると嫉妬する。そして、アラタから結婚式の理想を語られると心を奪われる等、若い女性らしい表情を垣間見せる時もある。面会に誘い出した桃山に対しても辛辣な言葉を浴びせかけた一方、その事を後悔する不器用さも併せ持つ。また、アラタから差し入れられたスポーツブラをこっそり嬉しそうに付ける等、少しずつ変化が見られている。

当初は事件について黙秘を続け、死刑判決も諦めて受け入れるつもりだったが、アラタからプロポーズをされると『じゃあ出るね』と言い、一転して『人を殺していない』『ストーカーがバラバラ死体を家に置いて行った』と無罪を主張する様になった。

未だその過去については謎が多く、若かりし頃の宮前の通報で8歳、小学2年生の冬に一度児童相談所に保護され、そこで問題行為を繰り返したため、田中ビネー知能検査を受けさせられ、その結果はほぼ平均値であった。しかし、”連続バラバラ殺人事件” で逮捕され精神鑑定を受けた際、8歳の時より知能指数が30以上高くなっているという結果が出た。田中ビネー知能検査は±10程度の誤差はあっても30のずれが出ることはまずありえないため、アラタからは『実は品川真珠本人ではないのでは』と疑われている。また、『子供』という言葉に激しい拒否反応を示しているため、桃山からは『望まぬ妊娠や堕胎をしたトラウマがあるのでは』と言われるが『そんなありがちな話ではない』と答え、アラタとの子供は欲しがっている。

アラタが周防沙菜に会っている事を勘付いた際は激昂して、宮前を使ってあるワナを沙菜に仕掛け、アラタと沙菜が接触している確証を掴んだ。その後は宮前を通して『愛の証を立てるために控訴審前に婚姻届を出せ』『そうでなければ婚約不履行あるいは結婚詐欺で訴える』と迫っている。

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宮前光一

品川真珠の私選弁護人。背の高い整った顔立ちの30代の青年で『玉森法律事務所』に所属している。一審の国選弁護団の一人だったが、一審終了後は自己負担で真珠の私選弁護人として真珠を支援している。

真面目で人がいい青年で真珠の無罪を信じており、当初は突然真珠に結婚を申し込んで来たアラタに対して『真珠さんを傷付ける真似をしないでほしい』『獄中結婚がどんなものか分かっているのか』と警戒し疑う態度を取っていたが、真珠がアラタに心を開いている様子を見て、アラタの事を共に真珠の無罪を勝ち取ろうとする仲間であると思っていた。

13年前、当時8歳だった真珠の近所に暮らしていたため真珠とは面識があった。明らかにネグレクトを受けながらも過食し太ることでそれを隠そうとしていた真珠に心を痛めながらも声を掛ける事しかできなかったこと、良かれと思って児童相談所に通報した結果、真珠がどこかへ引っ越してしまったことを悔いていた。そのため弁護士として被告人となった真珠と再会した際は運命を感じ、無償で彼女を支援することを決意した。

真珠の控訴審にあたって、情状酌量を狙うために真珠の過去を洗い直しており、その際に真珠の知能指数が8歳の頃よりも異常に高くなっていることを発見し、真珠の過去に彼女を大きく変えるような何らかの経験…“ブラックボックス”があると考え、その謎を解き明かすためにアラタに協力を求めている。

…しかし、内心ではアラタが何かしらの思惑を持って近づいている事、そして宮前のことをバカにしていることを薄々気付いていたが、『万に一つでもアラタの気持ちが本物であってほしい』と信じてアラタに好意的に接していた。そのため、アラタが卓斗や沙菜と繋がっていることを知った時は怒りを露わにし、『愛の証を立てるために控訴審前に婚姻届を出せ』『そうでなければ婚約不履行あるいは結婚詐欺で訴える』と真珠の代弁する形でアラタに迫った。

アラタの勤務する児童相談所の職員たち

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桃山香

夏目アラタが勤務する児童相談所の同僚職員。30代独身。アラタからは『桃ちゃん』、所長からは『桃』と呼ばれる。小柄でぽっちゃりした瞳の大きい童顔の女性。やり方が荒っぽく、『いつ仕事をやめてもいいと思っている』と語る刹那的なアラタを日頃から心配している。 『お母さん感がある』としてアラタから理想のタイプとされているがあくまで先輩後輩の関係であり、本人は『子どもいないのに』と複雑な思いを抱いている。

山下卓斗の代わりに品川真珠と面会する様になったアラタの相談相手となっている。しかし、当初は卓斗のために行動するアラタを応援していたが、事件に深入りするアラタを見て『自分が焚き付けるべきではなかった』と内心後悔している。

その親しみと愛嬌のある容貌や言動とは裏腹に内面は冷静で相手の心理を読むことに長けており、アラタから真珠とのやりとりを聞いただけで『真珠が赤ん坊に恐怖を抱いている』と見抜いた。

真珠から『女性であるあなたにしか打ち明けられない話があるから聞いてほしい』という旨の手紙を受け取り、悩んだ末返事を出し、アラタには内緒で宮前同伴の元、真珠と面会した。しかし、『桃ちゃんがアラタの理想のタイプだから』と言って仕草や口癖を真似して来た真珠を注意すると、『若くして結婚できる自分の方が桃ちゃんよりも上だ』と真珠から攻撃的な態度を取られる。

現在は交際相手はいないものの、過去に付き合っていた男性と結婚話が持ち上がったことがあり、相手が親の介護のため故郷である離島について来る様に求めたため断ったことがある。そのことについて真珠に『最低限の収入があって条件やタイミングが合う相手ではないと結婚できない』と語るが、真珠から『どんなに理想の条件に合う相手がいても、”結婚しない”ための条件を新しく見つけて結婚しないだろう』と図星を突かれてしまう。

さらに真珠と面会した理由について『どうして真面目な自分が結婚できないのに、こんな殺人鬼がアラタと結婚できるのかという好奇心と見下しがあったはずだ』と真珠に詰られ、『少しその気持ちがあった』と認めた。しかし、その後、攻撃的な言動を取って来た真珠に対して『作家の眉村卓のように、妻のためにショートショートを毎朝作ってくれる人が本当の理想の相手』と本心を打ち明け、それまでの態度を後悔しているような真珠に対して『真珠、また来るね』と呼びかけた。その後も真珠とは文通を続けており、真珠に肩入れする様になり、下着等を差し入れる様になった。

やや面食いなのか宮前の様な誠実そうなイケメンがドストライクで、卓斗のことも美少年と呼ぶ。また、周囲から体系のことを『ぽっちゃり』と呼ばれると『うすぽっちゃり』と訂正する。

所長

アラタと桃山が勤務する児童相談所の所長。アラタ以上に強面で固太りした大柄な中年男性で口調も荒い。15年以上前、父の死と母親の再婚・離婚で荒れていたアラタの更生を児童相談所で見守った恩人。『児相一の問題児だったアラタなら子供の気持ちが分かる』と言ってアラタを児童相談所に誘った。

型破りな様で冷静な人間であり、アラタには『児童相談所職員はヒーローではない』と現実を語り、地味な交渉や説得を厭わず子供達のために地道に働き続けている。

当初は真珠との婚約についてアラタからは内緒にされていたが、児童相談所に周防英介の遺族が尋ねてきたことで知ることとなった。その際はアラタと真珠の交際について激怒して反対し『あんな気色の悪い女に対してお前が本当に惚れるわけがない』 と吐き捨てた。しかし、アラタの 『真珠の気持ち悪い笑い方は、児童相談所にいる愛され方が分からずぎこちない笑顔をしか作れない子ども達と同じ』『真珠のそういう笑顔を愛おしいと思っている』という真摯な言葉に考えを改め、アラタと真珠の婚約を所内に秘密にし見守ることを決める。

”連続バラバラ殺人事件”の被害者達

被害者達の共通項はいずれも『社会的に成功を収めた30代の男性』というもの。全員真珠に対して何らかの援助をしていたと思われる。

周防英介

“連続バラバラ殺人事件”の最初の被害者とされている。左腕のみ見付かっていなかったが、真珠がその在処をアラタに仄めかし、警察がそれに従って捜索をしたところ、旧江戸川の河川敷から地中に埋められた左腕が発見された。

設計士で自身の建築事務所を経営していた独身の男性。やや長めの黒髪にあごひげを生やした穏和な印象の持ち主。妹の沙菜によれば梶芽衣子、柴咲コウ、大政絢等のハッキリした顔立ちの真珠とは異なる女性がタイプだった。近所の虐待されていた雑種の犬を引き取る等、慈悲深い性格をしており、真珠については『可哀想な子がいる』と語っており自身の事務所で雇おうと考えていたという。

古いドラマや音楽が好き等アラタと趣味が同じであり、沙菜も英介とアラタはよく似ていると語る。

真珠は英介とは18歳の時に海で出会い、交際し、初体験の相手だったと語っている。また、映画『レオン』のファンで、真珠にナタリー・ポートマン演じたヒロイン、マチルダの様な髪型やファッションをさせて喜んでいたという。

眼鏡の男性

“連続バラバラ殺人事件”の2番目の被害者とされている。まだ作中において名前は明かされていない。眼鏡を掛けた男性。右足がまだ発見されていない。

卓斗の父親

“連続バラバラ殺人事件”の3人目の被害者とされており、真珠は彼のバラバラになった遺体をカバンに詰めている所を現行犯逮捕された。まだ頭部が見付かっていない。名前は作中明らかになっていない。

明るい髪色の長髪に髭を生やした陽気そうな容姿をしていた。

4人目の被害者?

真珠の住んでいた部屋から発見された血痕の持ち主。上記の3名や真珠とは異なるDNAが検出されていることから、“連続バラバラ殺人事件”の4人目の被害者であると目されている。しかし、警察の懸命な捜索にも関わらず身元は特定されておらず、この人物の件については立件されなかった。

黙秘をやめた真珠の発言から、宮前はこの人物について真珠のストーカーだったのではないかと推測しており、実際に真珠の住んでいたアパートに不法侵入を繰り返したホームレス男性から『俺の真珠を出せ』と被害者男性に掴みかかっていた人物がいたことが証言されている。

被害者遺族達

山下卓斗

“連続バラバラ殺人事件”の3番目の被害者の息子。物語冒頭では不登校で家に引きこもっていた。14歳。『品川ピエロの好みの30代男性だから』『アラタに対して少しムカついていたから』という理由で自宅にあったアラタの名刺に目を付け、アラタの名を騙って真珠に手紙を送り、文通をしていた。しかし、真珠から『直接会って話そう』という手紙を受け取り、『会いたいけど正体がバレたらおしまいだから』とアラタと桃山に全てを打ち明けた上で、『代わりに品川ピエロに会って、父の首の在処を聞き出して欲しい』とアラタに依頼した。

当初は『見つかっていない父の首の在処を聞き出す』という純粋に亡父を想う気持ちで真珠と文通をしていたが、次第に『有名な殺人鬼と文通をしている』という事に快感を覚え手紙をコレクションしていたことをアラタに見抜かれた。
その後は『学校に通い母親に心配をかけないこと』を条件にアラタから真珠との面会の様子を聞き、アラタの考えた文面の手紙を清書しているが、アラタからは真珠について興味を持たないようにするため、『とても老けた下品な喋り方の女』と嘘を吐かれている。

桃山からその整った容姿について『美少年』と言われている。また、“ハンドル”が“インド人”に見えてしまう程の悪筆である。

山下卓斗の母

山下卓斗の母で、“連続バラバラ殺人事件”の3人目の被害者の妻。まだ夫の死から立ち直れてはおらず、事件後不登校になってしまった、息子、卓斗についても悩んでいた。

息子、卓斗がアラタの名を騙って真珠と文通をしていた事を知り、桃山に連絡し、アラタに深く謝罪した。

周防英介の母

“連続バラバラ殺人事件”の最初の被害者とされる周防英介の母。周防英輔の左腕が見つかった後、児童相談所にアラタを尋ねてやって来た。 『夏目さんのおかげで英介がうちに帰って来た』とアラタに泣きながら感謝を述べ、『犯人に死刑判決も出たことから、ようやくこことに一区切りつけられる』と語った。
娘の沙菜とは異なり、アラタが真珠と付き合っていると聞いても非難するつもりはなく、アラタに怒りをぶつける沙菜を窘めた。息子、英介の死による心労のためか、現在は車椅子。

周防沙菜

“連続バラバラ殺人事件”最初の被害者、周防英介の妹。髪型をお団子ポニーにした若い女性。会社員。周防英介の左腕が見つかった後、アラタにお礼を言いに来た母親に付き添う形で児童相談所にやって来る。

真珠と婚約しているアラタに対して当初は『児童を守る人間が3人も殺した女と仲良くするなんて信じられない』と怒りを露わにした。しかし、真珠との婚約に反対する所長に『愛を知らない子供を愛しいと感じる』『真珠のぎこちない笑顔を愛しく思っている 』と堂々と言い切ったアラタに英介の面影を見つけ一転して好感を抱き、アラタに生前の英介の様子を教えた。その後も度々アラタに協力して真珠への差し入れのTシャツや下着を選んだり相談に乗っている。

だが、その事が真珠に勘付かれてしまい、真珠から宮前を差し向けられる。その際、宮前とのやりとりでアラタとの関係をとぼけて否定したつもりが、真珠の考えたあるワナに引っかかってしまい、アラタと接触していたことが真珠にバレてしまう。

その他

藤田

冴えない風貌の中年男性。自称”死刑囚アイテムコレクター”。死刑囚に強い興味を持ち、裁判を傍聴するのは勿論、死刑囚の絵を収集したり、文通したり、面会したりして独自に足跡を辿るのを趣味にしている。真珠への差入れを拘置所に拒否されたアラタに助言をする。”品川ピエロ”にも強い興味を示している。

現在は2人の死刑囚と文通をしており、仕事でムシャクシャした時にストレス解消のために彼らと面会している。死刑囚達との面会について『リアル召喚モンスター』『死刑囚達は追ってこれないから飽きたら連絡を断てばいいだけ』『死刑囚達が寂しそうな顔で次回の面会の約束を取り付けようと縋って来るのがたまらない』等の発言をし、アラタに嫌悪感を抱かれる。

しかし、自身でもその趣味が卑しいと自覚しており、ただ死刑囚達を弄ぶだけではなく、実際に情が湧いてしまったり自己嫌悪に陥るなど葛藤も抱えている。その上で『自分の様な卑しい人間に弄ばれるのも死刑囚達への罰の一つ』と語っている。

藤田との会話がアラタが真珠への姿勢を見直すきっかけとなった

寺井綾子

アラタの母親。アラタの回想にのみ登場している。

派手な美人で男性にモテて、アラタの父親と死別した後、再婚と離婚を何度も繰り返し、そのことがアラタが結婚に対して夢を持てない原因の一つとなっている。現在は大手金融系の役職付きの男性と結婚しており、姓は寺井。

アラタの父親が存命の時から幼いアラタを連れて頻繁に飲みに出掛けており、アラタの前でも男性に色目を使っていた。

井手刑務官

拘置所でアラタが真珠と面会する時に毎回立ち会っている刑務官。眼鏡をかけた中年男性。アラタや真珠の予想外の言動に驚かされ豊な表情を見せるものの、口を挟むことなく職務を全うする。ただし、アラタに無理矢理会話に巻き込まれたりすると、無言を貫きながらも表情で応じることはある。長らく名前が不明であったが、16話で明らかになった。

プライベートでは絵を趣味にしている。恋愛は不得手の様で、焼き肉屋で女性(恐らく同じ職場の人・あるいは同職の人)にアラタの真似をして突然壁ドンして『俺と結婚しようぜ』と迫りアッサリ振られてしまう(あたりまえだ)。

そこで偶然近くに座っていた、アラタと周防沙菜の会話からアラタが真珠に出された『24時間一緒に居られたら何をするか考えろ』という”宿題”に苦悩している事を知り、帽子で顔を隠し他人を装って『互いの生まれたままの姿を描くのはどうか。そうすれば互いの姿を目に焼き付けることが出来る』とアドバイスして立ち去った。彼の正体を知らないアラタは『恋愛の達人』だと思い込む。

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