【漫画】夏目アラタの結婚 19話【感想・ネタバレ・考察】婚姻届を前に無邪気な笑顔を見せる真珠…しかし、真珠のあまりの卑屈な言動にアラタは…

夏目アラタの結婚2巻表紙

アラタが周防沙菜と会っていたことを知った真珠は激怒し『アラタと卓斗、沙菜を結婚詐欺で訴える』『愛を証明したいならばすぐに記入済みの婚姻届けを持ってこい』と言い始める。高校受験を控えた卓斗と真面目に生きている沙菜を巻き込みたくないアラタは意を決して真珠の元に記入済みの婚姻届を持っていく。すると、真珠は涙を流して喜ぶのであった…。

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【漫画】夏目アラタの結婚 18話【感想・ネタバレ・考察】ついにアラタは婚姻届を持って真珠の元に向かう!!

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以下、あらすじとネタバレ

真珠が見せた無邪気な笑顔に驚きほだされるアラタ

アラタが本当に記入済みの婚姻届を持ってきたことに泣いて喜ぶ真珠。その様子を見たアラタは内心動揺していた。真珠の事だ、アラタが思惑通り婚姻届を持ってきたことに勝ち誇った様な笑みを浮かべると思っていたのだ。

―俺は、心をゆるした子供みたいな笑顔には、
弱い男なんだぜ…!!

夏目アラタの結婚18 乃木坂太郎 6-7/27

真珠の笑顔に愛おしさすら覚えてしまうアラタ。『そこまで喜ぶと思わなかった』と言うと真珠は『”夏目真珠”ってすごくいい感じだから』とうっとりとした顔になる。

そして、真珠は『大高利郎って誰?』と尋ねる。婚姻届の証人の一人は弁護士の宮前だったが、もう一人の”大高利郎”という人物に真珠は心当たりがなかった。

自分の勤める児童相談所の所長だと説明するアラタ。所長は証人になるのを最初は渋ったものの、アラタが『父親の様に思っている所長に結婚を祝福してほしい』と懇願すると証人欄にサインをしてくれたのだ。アラタは内心『親父を転がすのはチョロい』とほくそ笑むのであった。

すると、真珠は『本当は今日とても不安だった』と語りだす。『アラタが婚姻届けを持って来ないかも』と思っていたのだと言う。そして、

「持ってきたとしても、いつもの中学生みたいな字でサインしてあったら、どうしよう……って。」

夏目アラタの結婚18 乃木坂太郎 10/27

婚姻届は本人が記入しないと無効になる。仮にアラタ本人が書いたとしても、いつもの手紙の字を真似て書いて、後から『オレの字じゃない』と婚姻届の無効を訴えるかもしれない…そう考えていたのだと言う。それを聞いたアラタは『俺の本気が届いたか?』と笑ってみせるも、内心ヒヤヒヤしていた。実はいつもの手紙の字…中学生の山本卓斗の筆跡を真似て婚姻届を書くという案を実際に考えてはいたのだ。しかし、真珠が疑念を抱く可能性を考えて結局素直に自分の字で書いたのだ。

『危なかった…』とホッと胸を撫でおろすアラタ。真珠が文通を書いていたのが卓斗であることを当初から見抜いていることは分かっているが、嘘を吐き通す為に『でもいつもの手紙も俺の字で、この婚姻届は早書きしたからこういう字になっているだけ』とあくまで言い張る。

しかし、そんなアラタに対しても上機嫌な真珠は『いいよ、そういうことにしといてあげる』と幼い笑みを浮かべる。その様子にアラタは『今の真珠なら案外良い女房になるんじゃないか』と何気ない日常を2人で過ごす景色を想像すらしてしまうのであった。

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24時間あったら2人で何をするか…アラタがスケッチデートを提案すると真珠は喜ぶ

すると真珠はアラタに『そういえば考えといてくれた?』と以前出した『24時間あったら2人で何をするか考えておく』という”宿題”について言及する。アラタは”恋のスペシャリスト(正体を隠した井手刑務官)”にアドバイスしてもらった”スケッチデート”について語る。『絵を描くことで互いの様子を手で覚え、紙の上でも会えるようにする』と語るアラタ、それを黙って見守る井手刑務官。

真珠は驚いた顔をして『アラタ一人で考えたの?』と尋ねる。見栄を張って『もちろん!』と答えるアラタ。脱力する井手刑務官。すると、真珠はこう答える。

「……悪くないかも。」

夏目アラタの結婚18 乃木坂太郎 17/27

頬を赤らめて嬉しそうに言う真珠にホッとするアラタと井手刑務官。アラタは何故井手刑務官まで喜んでいるのか分からず訝しむのであった。

そして、真珠は『ボクも考えていることがあるけど、恥ずかしいからここを出た時に話すよ』と照れたように言う。それを聞いたアラタは『真珠がここを出る日はないだろう』と思ってしまう。しかし、婚姻届とこんなままごとの様なやりとりだけで上機嫌になる真珠を見て『遺体の隠し場所とかは一旦棚に上げて、しばらくこのまま夢を見させてやってもいいんじゃないか』と少し憐れに感じるのであった。

和やかだった空気が不穏なものに…すがるように卑屈な発言を繰り返す真珠にアラタは…

だが、そんなアラタに真珠は急に『ボクはいい奥さんになるよ』と縋るように言い出す。

「部屋のはじっこに、二畳分だけスペースちょうだいよ。」
「邪魔ならずっとそこにいるし、荷物なんてないし」

夏目アラタの結婚18 乃木坂太郎 21/27

アラタが人がいると眠れないタイプならそこで寝ると言うのだ。確かにアラタは人と一緒に眠るのが苦手なタイプだったが、『さすがにそこまでは…』と答える。

だが、真珠は矢継ぎ早に『ボクは料理ができないから、アラタは好きに外食していい。僕はパックのご飯とツナ缶だけでいい』『ボクは外出しないからお金が掛からない』といかに自分にお金や気を遣わなくていいかをアピールし始める。

その真珠の言葉にアラタは唖然とし、『俺は犬猫を拾うわけじゃない』『いつもみたいに自分を主張しろ』と言う。しかし、真珠は憮然と『そうやって生きてきたし』と、むしろ何故邪魔をしないと言っているのにアラタが困惑しているのか分からないと不機嫌になる。

『少しくらい邪魔してもいい、俺に注文があったらぶつけてこい』と必死に訴えるアラタ。しかし、真珠は『もう結婚してくれたからこれ以上の注文は無い』と暗い目で言う。

言葉を失うアラタ。そんなアラタに真珠は『なんで怒ってんの?』『アラタを嫌いにならないし裏切らない』と必死に言う。しかし、アラタの表情は強張るばかりで真珠はまた『桃ちゃんみたいに太るから』と縋る。

それを聞いたアラタは『よせ』と止めようとするが真珠はさらにこう言うのであった。

「誰かを殺したいなら、ちゃんと手伝うし!」

夏目アラタの結婚18 乃木坂太郎 26/27

つい先ほどまでの和やかな空気は一変。面会室は緊迫した空気に包まれるのであった…。

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以下、感想と考察

今までになくあどけない表情を見せた真珠…井手刑務官のアドバイスも吉と出る

前話から引き続き、婚姻届に喜びあどけない笑顔を浮かべる真珠。今までも色んな表情を見せてきたけど、今回の幼い笑顔はまた初めて見せるもので、何だかどんどん真珠が分からなくなる…。しかし、それにしても今回の真珠の子供の様な笑顔は本当に可愛らしくアラタですら愛しさを感じてしまうほど。アラタは新妻となった真珠が洗濯物を干しているという風景を自然なものとして思い描く。

そして、井手刑務官発案のスケッチデートも真珠は気に入ったよう。アラタ以上に真珠の反応にドキドキしている井手刑務官がコミカル。しかし、アラタが『自分一人で思い付いた』と嘘を吐いたのはちょっと面白くなかったようだ。

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卑屈さを爆発させてしまった真珠…アラタはどうするのか?

しかし、途中まで和やかな雰囲気だったのに、突然卑屈な言動を繰り返し、『アラタが殺したい人を殺すのを手伝う』とまで言って台無しにしてしまった真珠。…なんでそんなことをしてしまったのか。

それはアラタが『真珠が拘置所から出られるはずがない』と思っているのを見抜いてしまったんじゃないかな。アラタがそう思ってしまった瞬間、アラタを見ていた真珠は目を見開いて無表情になっていたし。だからこそ、ああいう風に縋り付いてきたのではないか?そして、『邪魔にならない』ということをアピールすることでしか愛情を得られないと思っている、またそういう思考回路になってしまう家庭環境で育ってきたことが垣間見えて辛い。また『桃ちゃんみたいに太る』とか言っているし。アラタがちょっと『そのままの真珠がいい』とか言ったところでそう易々と信じることは出来ないんだろうな…。

そして、この状態の真珠を見てアラタはどう行動するのか?少なくとも卑屈な真珠はアラタにとって受け入れがたいだろう。婚姻届の提出を白紙にしかねない気がしてちょっと心配…果たしてどうなる?

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