【漫画】夏目アラタの結婚 23話【感想・ネタバレ・考察】藤田に協力を求めたアラタ…一方宮前は真珠が一審で完全黙秘した驚きの理由を知り…

夏目アラタの結婚2巻表紙

控訴審初日。真珠は可憐なワンピース姿で現れ、結婚して“夏目真珠”になったことを語り法廷をどよめかせる。さらに真珠は終了間近に裁判長に『一審は怖くて分からなくて話せなかった』『でも今回は夫が守ってくれるから話したい』と意思表明をする。

その純真で健気な態度は傍聴人達の心を一気に掴むのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

疑う藤田にアラタは真珠の夫であることを打ち明けると同時に協力することを約束させる

控訴審初日が終わった。裁判所を出たアラタに藤田はニヤニヤしながら『お茶でも…』と誘う。アラタはそんな藤田を『俺が品川ピエロの夫だって疑ってるのか』と睨み付ける。このままではずっと藤田はまとわりついてくるのではないか…そう危惧したのだ。

しかし、笑って誤魔化そうとする藤田を見たアラタはあることを思いつき、一転して微笑みこう告げるのであった。

「―そうです!俺が、真珠のダンナです!!」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 5/27

その後、藤田と喫茶店に入ったアラタはタバコを吸いながらこう語る。

拘置所での藤田との会話がきっかけで品川真珠に興味を持ち手紙を出したら会ってくれた。そして、可愛かったから口説いてみたら成り行きで籍を入れることになった…と。

絶妙に嘘が入り交じったアラタの話に藤田は頬を紅潮させながら聞き入り、そして確認する。

「―それで、夏目さんに協力すれば、」
「品川ピエログッズを分けて頂けるんですよね!!」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 6/27

アラタは控訴審の傍聴希望者の多さに驚かされたばかりだ。今日は運良く抽選に当たることができたものの、次からはどうなるか分からない。しかし、藤田と協力すれば当たる可能性は2倍になる。自分だけ外れた時は藤田から譲ってもらうか(傍聴権を譲るのは禁止されてます…マスコミとか上手いことやってるけど)、藤田から裁判の様子を聞けばいいのだ。

“品川ピエログッズ”とマスコミに黙っておくことを条件に藤田に協力を求めたアラタ。藤田は『絵や手紙とか…使い古しの靴下とか』とうっとりした表情で呟き、内心ドン引きのアラタは『千円三足の小さめ靴下でも買って渡そう…』と思うのであった。

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アラタから裁判の感想を求められた藤田は自身の推理を語り出す

そして、アラタは藤田に裁判の感想を求める。藤田は正直に真珠の激変に驚いたことを認め、照れたように『いたいけな少女の様で少しときめいてしまいました』と言う。しかし、一方で『事件の詳細を知らない人ならだまされたでしょうな』と含みのある言い方をした。

藤田のその言葉を聞き逃さなかったアラタは『やっぱり有罪だと思うのか』と薄く笑いながら尋ねた。すると、藤田もまたいつもの薄気味悪い笑顔を浮かべてこう言うのであった。

「ご存知でしょ?」
「品川ピエロが以前看護学校に通ってて、殺人に使われた毒物は―」
「実習先の病院から、盗み出されたものだった―って」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 8-9/27

それを聞いたアラタは『そうだった』とハッとする。アラタは真珠の『看護学校中退』という経歴を聞いた事があったものの、真珠が看護学生だったということが今一つピンと来なかったこともあって失念していたのだ。

病院から盗まれた薬品と同じ成分が真珠の部屋から見つかっている…そう藤田から教えられたアラタは改めて『真っ黒だ』と感じ息をのむ。

そして、さらに藤田はアラタにある推理を披露する。それは真珠が看護学校に入った動機である。藤田は『品川ピエロは人を殺すための薬学の知識と死体を解体するための解剖学的知識を得るために看護学校に入学した』というのだ。

そして言葉を失うアラタの前で『そのくらいの方が映画に出て来るシリアルキラーの様で面白く最高、グッズも価値が出る』と笑い声を上げる。冷酷で道徳心に欠けているが頭が良くて魅力的…そんな殺人鬼像を藤田は望んでいるのだ。

藤田のその言葉に流石に気分を悪くしたアラタは『彼女が折れの女房だってことを忘れていないか?』と凄む。しかし、藤田は悪びれる様子もなく、凶悪な笑みを浮かべてハッキリ答えるのであった。

「忘れるわけないでしょ!」
「あなた最高の女房釣りあげましたよ!!」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 12/27

色んな表情を持つ真珠…アラタは初対面の日、真珠が本当はどんな人物を待ち望んでいたのか思いを馳せる

その晩、真珠は女性刑務官に監視されながらシャワーを浴びた。シャワーを浴びながら真珠は鏡を見ながら色んな表情を浮かべていく。うっとりとした表情、頬を膨らませた変顔、かと思えば鋭い眼光で睨みを利かせ、照れて戸惑う動作をし、魅惑的な笑いと共にあっかんべーをしてみせる…ひとつひとつ確認する様に様々な顔を鏡に映す真珠だったが、最後は無表情になり暗い目で自身を見つめた。

その頃、川辺で夜景を見ながら煙草を吸うアラタはそんな真珠に思いを馳せていた。

ウチの女房殿は―
いろんな表情をもってて…
魅力的に、相手にとりいる達人でよ……

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 14-15/27

相手と状況に合わせて色んな顔を見せる真珠。しかし、アラタは自分だけが本当の真珠の顔を知っている。それは、初めて真珠とあった時、手紙の主が来たと思ってドアを開けた時の顔だ。

暗い目の、絶望したような無表情…それが真珠の本当の顔だとアラタは知っているのだ。『真珠はひとりぼっちで俺じゃない誰かを待っていた』…そう初めて会った日のことを思い返したアラタ。真珠は藤田の言うような感情の欠けた映画の悪役とは違うのだ。

誰を、何を待ってたんだ……真珠。

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 19/27

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真珠に夜間面会を求めた宮本…宮本は一審の弁護団長の元を訪ね、一審時の真珠が完全黙秘に至った経緯を知り愕然とする

その後、もう夜が更けたにも関わらず拘置所に宮本が夜間面会を求めやってきた。面会室にやってきた眠たげな真珠に宮本は詫びながらも『日が変わる前にもう一度尋ねたいことがある』と言うのだ。

形式的なやり取りだけで終了するはずだった控訴審初日。そこで真珠が突然裁判長に打ち合わせしていなかったことを語りだしたために宮前は大変驚かされた。そして、特に『一審の時のおじいちゃん先生が、中途半端に語られるより完全黙秘した方が弁護しやすいと言ってきたから完全黙秘した』と言ったことについて初耳だったため面食らったのだ。宮前は一審でも真珠の弁護団の一員として関わったものの、弁護団に加入したのは起訴後でそれも雑務しか担当しなかったため詳しい内情は知らなかったのだ。

真珠の発言に驚きと疑問を持った宮前は初日の控訴審が終わるとその足で一審の弁護団長であった竹中弁護士の元に赴き、一審で何故真珠が完全黙秘に至ったのかを尋ねたのだ。

老齢の男性弁護士である竹中は穏やかに落ち着いた様子で『確かに私が黙秘をすすめました』と認めたものの、どこか残念そうに『それは私の本意ではなかった』とも言い、宮前にこう明かす。

「彼女がね、すぐにでも起訴されたいと言い出して。」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 22/27

そのためにはどうしたらいいのか…真珠はそう竹中に尋ねたのだと言う。

竹中は真珠の質問を妙に思いながらも『だったら正直にありのままを話しなさい。嘘を吐いてしまうとその裏取りに時間が掛かってしまうから』と答えたと言う。すると、真珠は沈黙してしまったのだと言う。そんな真珠の態度に困った竹中は『ありのまま話せないなら沈黙するしかないですね』と勧めたのだ。そして、真珠は竹中に『その結果、死刑になっても別にいいです』とまで言ったというのだ。

思ってもいなかった”裏話”に宮前はただ愕然とし、いてもたってもいられなくなって真珠に夜間面会を求めたのだ。

『何故、何をそんなに急いでいたのか…?』宮前がそう尋ねても真珠は眠たげにあくびをするばかりで何も答えようとしない。痺れを切らした宮前は叫ぶのであった。

「―君は、一体何が…!!そんなに待てなかったんです!?」

夏目アラタの結婚23 乃木坂太郎 25-26/27

しかし、真珠はただ黙って俯き、暗い目でわずかに笑うばかりであった…。

以下、感想と考察

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藤田を利用することにしたアラタ

前話でアラタは『真珠と偶然名字が被ってしまっただけ』と誤魔化したものの、当然藤田の疑いが晴れるわけでもなく…一体どうするのだろうかと思っていたら藤田に自身が真珠の夫であることを明かし、真珠のアイテムをエサに協力を要請する流れに。アラタも真珠とやり合えるだけあって、頭いいし、人の扱いが上手い。

しかし、藤田のことを信用しているわけではないし、そもそも内心では嫌悪しているから絶妙に嘘を吐き続けているのがまた何とも…。藤田さんも藤田さんで、相変わらず不気味。洞察力もあるし、鋭いのだけど、多分この先もアラタと相容れないのだろうな…。

ちなみに、作中でアラタは自分が傍聴の抽選に落ちて、藤田が当選した場合、藤田から傍聴権を譲ってもらうことも考えているようだけど、一応禁止されている行為です。…まあ、マスコミとかは普通にやってるみたいだけど…。

完全黙秘は起訴を早めて死刑になるため?またも真珠の謎が深まる

そして、前話では真珠は裁判長と傍聴人達に一審時の弁護団長である竹中を『弁護しやすさのために完全黙秘をすすめた老害(意訳)』と悪者にして同情を引いたのだが、宮前が確認すると、『真実を語ることなく、起訴を早めるため』『それで死刑になっても構わない』と真珠自身が決めた事であることが明らかになった。…そりゃあ、宮前さんも混乱するよね。

恐らく真珠は何らかの理由でさっさと起訴され、死刑になることを望んでいたのが、アラタとの出会いを通して気が変わったのだろうけど…。アラタが前話で指摘するよう、真珠が本気を出せば裁判員裁判の一審で簡単に無罪を勝ち取れただろうに。

控訴審が始まって物語は少しずつ畳む方向にいくのかと思いきや、今のところ全くそんなことは無く、次から次へと新しい謎が出て来る。

果たして物語の着地点は…??

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