【漫画】夏目アラタの結婚 27話【感想・ネタバレ・考察】アラタの素性が週刊誌に…アラタは所長から別れるように説得を受け、そして真珠からも離婚届が…

夏目アラタの結婚3巻表紙

真珠の母について調べたアラタ。予想と異なり真珠の母は生活力を欠きながらも真珠を愛し可愛がり共に歌うような女性であった。アラタが母親について問いただすと真珠は母との思い出の『赤とんぼ』を歌い出す。すると、突然真珠は嘔吐してしまうのであった…。

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以下、あらすじとネタバレ

ついに週刊誌の記事にアラタのことが書かれてしまう

職場で桃山と二人で昼食を取るアラタは、真珠が歌の最中に嘔吐してしまったことを語った。真珠が歌うことになに何かわだかまりがあるということは予想していたものの、まさか吐いてしまう程だとは思っておらず動揺していた。また、胃腸炎や何かの病気を患っているのではないかと心配して色々と調べたりもしたのだ。

しかし、あの日以降、心配したアラタが面会に訪れても真珠は拒否し続けて会おうとはしてくれないのだ。

桃山は『乙女として、吐いているところを見られるのは辛い』と感想を述べる。更にアラタは真珠にジャージを買って差し入れたことを打ち明ける。今までのジャージには吐瀉物の臭いがついてしまっただろうし、そもそも学校の指定のものなのか古くみっともないものだったのだ。

すると、そんなアラタに桃山は笑って『パール(真珠)を愛し始めている』と指摘する。アラタは困惑して否定するが、桃山は『真珠の生い立ちは悲惨だが、殺人鬼のプロフィールらしくないと感じ、心の奥底で無実を信じ始めている』と更に言う。そして、『同情が愛に変わり始めている』と言ったその時であった。

突然、二人がいた部屋の扉を大高所長が乱暴に開けたのだ。そして、険しい表情で机に週刊誌を叩きつけた。

その週刊誌の表紙の真ん中には『連続殺人鬼、品川ピエロが獄中結婚』『相手は都内公務員のNさん』と記されていた。

凍り付くアラタを所長は睨み付けてこう言うのであった。

「アラタ!今晩一杯つき合え。」

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 8/27

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居酒屋でアラタは真珠への正直な気持ちを所長に打ち明ける

その晩、気まずい空気のまま居酒屋に向かったアラタと所長。アラタが酒を注ぐと、所長は『早晩すっぱぬかれるとは思っていたが、こうも早いとは…』と切り出す。そして、厳しい表情でアラタにこう語りかけた。

「記者とかが、児相に押しかけるようになるとどうなるか…わかるだろ?」
「問題を抱えた親や子供が来づらくなるわなあ?」
「マズイだろ…」

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 9/27

常々から所長はアラタに『目立つな』と言い聞かせていた。例えば、パリッとしたスーツを着ることも禁じている。何故ならそんな格好で家庭訪問なんてしたら、近所から『役所の人が来た』と噂されかねないからだ。所長はそんな細かいことにも日頃から気を配っているのだ。

アラタは『児相を辞める』『迷惑はかけない』と言うが、所長は『そういう事を言わせたいんじゃねぇ』『そういう事になる前になんとかならねぇかって相談をしたいんだバカヤロウ』と答える。怒っているように見えるが、所長は児童相談所のことだけではなく、アラタのことも心配しているのだ。

そして、所長は真珠が無罪である可能性を尋ね、もしそうなら真珠との結婚生活を応援する様なことを言いかける。しかし、アラタはそれを遮るようにこう答えた。

「それはないっス。奴は100パー人殺しです。」

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 11/27

事件の詳細は分からないが、真珠自身が自分が人を殺せる人間だと自覚している…彼女の今までの言動からアラタはそう確信していたのだ。

そのアラタの言葉を聞いた所長は益々顔をしかめて『前から獄中結婚の話を聞くたびに思っていたが、人殺しと結婚するのはどういう気持ちなんだ?』と率直な質問をぶつける。すると、アラタは『どんなにひどい犯罪だったとしても、当事者でなければ結局他人事なんでしょうね』と正直な思いを答える。

そして、毎回15分のアクリル板越しの面会であっても、回数を重ねるごとに真珠に親しみを感じていること、そして真珠も同じくアラタに心を開きかけていることを語った。

更にアラタはことの始まりが山下卓斗から真珠に殺された父親の首の在処を聞き出してほしいと頼まれたことであったことも正直に打ち明けた。所長は『そんなことだろうと思ってた』とすぐに納得するのであった。

真珠と関わるうちにいつの間にか憔悴し“孤独”になっていたアラタ…所長はアラタに真珠と別れるように説得する

しかし、所長は以前に真珠との交際を咎めたときにアラタが発した『真珠のぎこちない笑顔を愛しいと思う』という言葉が嘘であるようには思えなかった。『やけに入れ込んでないか?』と尋ねる所長。

すると、アラタは宮前や桃山の様に真珠の無実を信じる者達には『真珠は頭のおかしい殺人鬼だ』と言いたくなり、一方で沙菜の様に真珠を憎む者達には『真珠には可哀想な面があるんだ』と分かってほしくなると言う気持ちを吐き出す。

しかし、アラタはその途中で言葉を失い、呆然として誰ともなく問うのだ。

「オレ……なんなんですかね?」
「ヤケに、孤独なんスけど…」

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 15-16/27

冷や汗を垂らしながら憔悴するアラタ。そのアラタの様子に所長もまた困惑する。そして、『俺も虐待する親から虐待のきっかけや理由を聞くと、つい分かると思ってしまうこともある。そして、そんな自分にゾッとする』と語り、アラタにこう言うのだ。

「アラタよ、あの女と別れろ。」

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 17-18/27

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帰宅したアラタの元に届いていた真珠からの手紙…そこにはなんと記入済みの離婚届が…

悩みながら自宅までの道を歩くアラタ。所長はあの後アラタに『人殺しを赦すなんていう坊さんみたいなことはお前らしくない』と言い、『このまま真珠と付き合い続けると本当に一人ぼっちになってしまうぞ』と忠告してきたのだ。

その言葉を思い返しながらマンションに着いたアラタ。すると、一通の手紙が届いていた。その差出人は真珠だったが、宛名が何故か”夏目真珠”ではなく”品川真珠”となっていた。それを見たアラタはただならぬ予感を察知し、部屋に入ると急いで封を切った。

真珠からの手紙はまず、前回の面会について『恥ずかしい所を見せてしまいました』と触れていた。そして、『ボクは歌うことにトラウマがあり、それを誤魔化して歌おうとした結果失敗してしまった』というのであった。そのトラウマ…秘密について誰にも知られたくないと思う一方でアラタだけには知ってほしいという矛盾した気持ちが募ってきていることを真珠は打ち明ける。

ボクは怖いです。
やっぱりボクは、一人ぼっちが似合ってるようです。

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 21-22/27

そして、真珠はアラタが新しいジャージを差し入れてくれたことについて感謝しているものの、吐瀉物の臭いが取れなくても中学生の頃からずっと来ているいつものジャージの方が良いといい、アラタのジャージは一度だけ袖を通して返すというのだ。そして…

あなたは、ボクの一番の星でした。

夏目アラタの結婚27 乃木坂太郎 23/27

そう〆られた手紙。そして、同封されたのは何と、記入済みの離婚届だったのだ。

離婚届を見たアラタは戦慄し全身の毛が逆立つような錯覚に陥る。まるで、アラタの気性を完全に読み切ったかのようなタイミングで送りつけられた離婚届にアラタはただ愕然とするしかなかった。

しかし、すぐにアラタの脳裏にはモップを押し付けられ、牛乳や雑巾を投げつけられ、挙句の果てにコンパスで刺された太って冴えない少女の姿が浮かんだ。その少女…幼い真珠がみじめに一人でアパートの前でツナ缶とパックご飯を詰め込んでいる様子が。

そして、次の瞬間アラタは手にしていた離婚届を破る捨てるのであった…。

以下、感想と考察

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いつの間にかアラタが抱いていた孤独…真珠の闇に引きずり込まれたとも言えるか

秘密というものは人を孤独にする。人は何かを人と共有することで繋がれる生き物だからこそ、“死刑囚の夫”という珍しく、そしてその苦悩を理解されにくい特殊な状況に身を置いてしまったアラタが強い孤独感に苛まれるのも納得だ。

今はまだ職場もあるし卓斗や沙菜とも繋がっているけど、この先も真珠との関係を続けていたら職も失うし、世間から好奇の目あるいは敵対心を向けられて本当に孤独になってしまうかもしれない。所長が言ったように。

そういったことも含めて真珠の闇…ダークサイドに飲み込まれていってしまっているということなのだろうけど。

ニーチェの『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。』を地で行くような展開とも言える。真珠という怪物と接するうちにアラタもまた他の人と相容れない怪物と化してしまうのか。

タイミングの良すぎる真珠の離婚届…果たしてどこまで真珠は計算しているのか

それにしても真珠が離婚届を送り付けてきたタイミングがドンピシャすぎて…アラタだけでなく、読んでいるこちらまで鳥肌が立った。

真珠はどこまで計算してこういった行動をしてきたのか。前回の嘔吐事件で本人がショックを受けてこの行動に出たとしてもおかしくないけど、週刊誌でアラタの情報が出てしまったことを知って行動したのか。どちらなのだろうか。

しかし、このタイミングで離婚届を送りつけられたら逆にアラタは引けなくなってしまう…。離婚届を見たときと、破り捨てたときの表情が鬼気迫っている。もう、全てを失う覚悟で真珠ととことん付き合うつもりなのだろうか…。

続きが気になる。

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