【漫画】夏目アラタの結婚 36話【感想・ネタバレ・考察】真珠の証言通りに新たに発見された遺体…そして、アラタは真珠に文通相手ではないことを見破られた理由に気付く

夏目アラタの結婚 5巻表紙

控訴審2回目の直後、久々に真珠と面会したアラタ。そこで、アラタが父親との思出話の中で『止まっていた時間を動かす』という言葉を口にすると、真珠は酷く感激し、そして、『アラタこそ自分が待ち続けた人』だと言い出す。

困惑するアラタに真珠はさらにある戸建ての下に遺体の一部を埋めたことを告げ…。

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面会での真珠の言葉を元に、幸せな家族が暮らして一軒家で遺体の捜索が始まる

まだ建ってから日が浅いキレイな一軒家。そこで妻は幼い息子を見ながら家事をこなしていた。そこに突然インターホンが鳴り響いた。

『なんだろう?今日、宅配来るんだっけ?』と言いながらインターホンのテレビを覗き込んだ妻。テレビ画面の向こう側には大人数の男性達がおり、先頭の男性が警察手帳を出しながらこう言うのであった。

「警察です」

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…事件当時、まだ建設中だったこの家の下に遺体の脚を埋めた…。面会の途中で真珠は突然アラタにそう告げた。そして、真珠のその発言を受けて大人数の警察関係者がこの家に押し寄せたのだ。

玄関のドアを開けた妻は刑事から令状を見せられてただただ狼狽えていた。辺りは早速”KEEP OUT”の規制線で囲まれ緊張感に包まれた。

アラタと宮前は規制線の外からその様子を眺めていた。一般人が暮らしている家になんの前置きも猶予も無く捜索が始まることに驚くアラタに宮前は『証拠隠滅の共犯である可能性もあるからです』と説明する。

『こんにちは、床掘ります…なんてたまったものじゃないだろ』とこの一軒家で暮らす一家に心から同情するアラタ。そんなアラタに宮前は修繕費は警察が持つこと、場合によっては建て替え費まで負担すると語ったが、アラタは『もう住みたいとは思えないだろ』と言う。

いくら”脚”だけとはいえ、死体の上で暮らし子育てしていたことになる若い夫婦。そして、引っ越すために家を売ろうにも”事故物件”ということになってしまい、安く買い叩かれてしまうだろう…。夫婦の今後を考えると気の毒でならないアラタ。無関係な家の床下に死体を埋めるというのはかなり酷い行為に思えるのであった。

その後、簡単に荷物をまとめた妻は不安そうに子供を抱きかかえて警察の車両に乗り込んだ。そして、二人が乗った車が家の前を去るのと入れ違いに別の車がやって来た。

「――いい風。」

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車から出てきたのはいつものジャージ姿の真珠であった。真珠は久々の外の空気にうっとりとした表情を浮かべていた…。

反省するどころかはしゃいだ様子の真珠は”ある場所”を指し示す。そこを掘り返すと本当に”脚”が出てくるのであった…

遺体の場所を教えるために早速刑事達と共に家の中に入った真珠。真珠は反省するどころかはしゃいでおり、家の様子や物を見ては『ボクだったらもう少し壁紙は明るくする』『ネコ柄の傘が可愛い』とコメントをする。

そして、肝心の遺体の隠し場所についてはこう言うのであった。

「多分ブランコの下あたり」

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真珠が指さしたのは幼い子供のために夫婦が用意した室内用のブランコの下であった。

『よりによって子供の遊び場の下かよ…』と呆然とする刑事達。しかし、真珠は悪びれもせず突然股間を抑えると『警察署まで我慢できないからこの家のトイレを使わせて』とねだるのであった…。

一方、その頃家の外には妻から連絡を受けた夫が駆け付け、制止する警察官たち『犯人に会わせろよ!』と怒鳴っていた。物々しい空気の中、規制線の周りには野次馬達が集まり始めていた。

そんな中、屋内で黙々と床下を掘り起こす警視庁の職員達。…そして、ついにその瞬間がやって来た。

「――発見!!出ました!!」

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真珠の証言通り、床下から白骨化した人間の脚部が発見されたのであった…。

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宮前の言葉からアラタはある可能性に気付く…それは真珠がアラタを文通相手ではないと見破った理由

家の前にいた警察官達がざわつくのを見た宮前は『見つかったようですね、引き上げましょう』とアラタに言った。そして、これから自分の車でアラタを児相まで送っていくと申し出た。

しかし、今までの間ずっと煙草を吸い続けていたアラタに『私の車は禁煙ですから!』と臭いをつけないように念押しをした。

面倒くさそうに『あ、そう』と返事をしたアラタ。だが、宮前のその言葉にふと引っかかるものを感じてこう尋ねた。

「あんたさあ、真珠にオレがタバコを吸うって話した?」

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アラタはこの前の面会室で真珠に『”やっぱり”タバコの匂いがするんだね』と言われたことを思い出したのだ。

しかし、宮前は不機嫌そうに『いちいちそんなこと言いませんよ』と返し、さらにこう言うのであった。

「第一見りゃわかるでしょ」
「歯!笑うと歯茎まで真っ黄色!!」

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宮前にそう言われたアラタは一瞬呆気に取られた。しかし、すぐに『なるほどね!』と言って笑って見せるのであった…。

児童相談所に着いたアラタは桃山に『ちょっと臭いを嗅いでくれない?』とレポート用紙を差し出した。『何?臭いのは嫌だよ?』と言いながらもレポート用紙に鼻を近づける桃山。そんな桃山にアラタは尋ねる。

「少し、ヤニ臭くねえ?」

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そのレポート用紙はアラタが購入してから自室に3か月ほど置いていたものであった。そう言われた桃山は『確かにほんの少し臭う』と答える。臭いの元であるアラタには全く感じられなかったがタバコを吸わない桃山には分かるのだ。桃山はこのアラタのレポート用紙に限らず、仕事をする中で書類からふと臭いを感じ、『タバコを吸う人の部屋にあったのかな』と感じることは時々あると語った。

それを聞いたアラタは『やっぱりそうか』と言った。

「―だから、真珠はオレを偽物だと思ったんだな」

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手紙の臭いとアラタの歯から、アラタが文通の主ではないと見抜いていた真珠

驚く桃山にアラタは自身の推測を語る。

猟奇的な連続殺人事件の犯人、”品川ピエロ”として世間を騒がせた真珠の元には記者、ライター、ただの冷やかし等、沢山の人から手紙が届く。そして、拘置所で他に何もすることのない真珠はそれらの書類にじっくり目を通す。例えば、誤字を探したり、修正液を透かして見たり…

「――そして、「匂い」を、嗅ぐ!」

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そして、真珠は何通もの”夏目アラタ”…アラタの名を騙った中学生の山下卓斗の手紙に臭いを嗅いで、 ”夏目アラタ” がタバコを吸わない人だと確信していた。しかし、実際に面会に現れた ”夏目アラタ” は歯がヤニで黄色く汚れており、明らかに喫煙者だった。…だから真珠は最初の面会の時、アラタを一目見て落胆し、面会室から去ろうとしたのだ。

あの日、真珠は歯を見せて笑ったアラタに『思ってたのと違う』と言い放った。アラタはてっきり自身の歯並びの良さに真珠が違和感を持ったのだと思っていたが違ったのだ。

それ以降の手紙もアラタが下書きを用意していたものの実際の便箋は卓斗が書いていたため無臭であった。しかし、婚姻届けについてはしばらくアラタの部屋に置いてあったためヤニ臭くなっていたのだ。きっとそれがダメ押しになったのだろう…そう語るアラタに桃山は『まるで動物みたい』と言う。

―そう、あいつはまるで、猫科の大型獣…!!

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桃山の言葉に納得したアラタ。アラタには真珠が獰猛なクロヒョウの牝の様に思えてならなかった。何でも臭いを嗅いで確かめ、なわばりには小便をすることでマーキングする。そして、その一方で本気で懐かれ家族として認識されたら最後、ちょっと冷たくしたくらいでは離れてくれない。…そう、アラタはクロヒョウに纏わりつかれ嘗め回される自分を想像して冷や汗をかく。

しかし、次の瞬間アラタはハッとするのであった

卓斗の部屋で、俺も、――嗅いだ。

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卓斗の部屋で真珠からの手紙の束を見せられた時、アラタはそれを手に取り匂いを嗅いだのだ。それはまるで動物の牡が本能的に牝の匂いを確かめる様に、ごく自然に取った行動だった。

あの瞬間に、出会いは始まっていたのか!?

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真珠が黒豹なら、自分は狼…自分達は似た者同士であることに気付いたアラタ。

その時であった。所長が『来客だ』とアラタに声を掛けてきた。

「東京地方検察庁の、桜井です。」

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そう挨拶したのはなんと、真珠の控訴審を担当する検事であった…。

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以下、感想と考察

真珠がアラタを文通相手ではないと見抜いたわけ…緻密な伏線に脱帽

今回は謎が一つ解けてすっきりした回だった。それは、『なぜ、真珠は初対面でアラタが文通の主ではないと見抜けたのか』というもの。

私はずっと真珠がアラタを文通の主じゃないと見抜いた理由は筆跡と実際のアラタの印象が異なるから…といったプロファイリングめいた勘だと思っていた…。そうか、煙草の臭いだったのか。そういえば初期からずっと真珠は手紙の臭いを嗅いでいたな。手癖の悪さと一緒の、ただの奇行位にしか捉えられてなかった。悔しい。

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そして、上記の記事でも考察してたけど、真珠は面会の時何かとアラタの口元を見ていた。これはてっきりアラタの本音を見抜くためや、あるいは歯並びの良さを見て何だかんだと自分よりマシな境遇(虫歯治療や歯の矯正はちゃんとしてもらえる家庭)で育っていることを見抜いて複雑な気持ちを抱いているのか等々と考察していたけど、思いっきり外れていた。歯についたヤニを見ていたのか。あんなにマジマジとずっと。口元を見るたびに少し落ち込んだような様子を見せるのはそういったわけだったのか…。改めて伏線の上手さに驚く。

それにしてもどこまでも動物的な真珠。戸建てでわざわざトイレをしたのもあからさまなマーキング行為だし、刑事にトイレをねだるときに自分の股をガッツリ掴む仕草をするのが絶妙に気色悪い。真珠の下品さ育ちの悪さを描き方が絶妙。

しかし、動物的なところはアラタも同じ。真珠が手紙の臭いを嗅いでいたのと同様、アラタも1話目で無意識に卓斗が持っていた真珠の手紙の束の臭いを嗅いでいた。真珠がクロヒョウならアラタはオオカミ。ある意味お似合いの二人なのかもしれない。

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気の毒すぎる一戸建ての家族…彼らの今後はいかに

それにしても、戸建てに住んでいた家族が可哀そうだ。もうこれには同情しかない。

嫉妬心から建築中の家の基礎に足を埋められるなんて…。それも子供の遊び場の真下とかさあ…。警察が修繕費を負担してくれたとしても、もう住みたくないよな。この一連の騒動は近所にも知れ渡ってしまっているし、絶対に住みづらくなる。

でも、アラタの言う通り、引っ越そうとしてもこの家、事故物件扱いで安く買い叩かれてしまうだろうし、真珠に損害賠償請求したって真珠は資力ないし。建設会社を訴えても、多分これはお金取れないだろうしな…。『遺体を埋めただけ』じゃすまない、計り知れないダメージを与えられた一家。本当にどうなってしまうのだろうか。本編とはもう関係ないけど、かなり気になるよ。

突然訪ねてきた桜井検事…その目的は!?

そして、突如児童相談所を訪れた桜井検事。それもアポなしで。彼の目的は何だろう。元々控訴審2回目の最後に補充捜査をすると言っていたからその一環なのだろうけど、アラタに何を聞きに来たのか。果たしてどうなる…?

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