【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・40話【感想・ネタバレ・考察】第3回目の公判…傍聴席にやって来た卓斗。そして、法廷に現れた真珠の格好はまさかの…!?

夏目アラタの結婚 5巻表紙

二人目の被害者、相沢純也の自室を調べたアラタは被害者の男性達の共通点に気付く。それは彼らが映画『レオン』のファンであるということであった。

一方、卓斗は真珠への興味を抑えきれず『裁判に行きたい』と言い出す。アラタはそんな卓斗を叱りつけるが、卓斗は自身を真珠から遠ざけようとするアラタに反感を抱き始めて…。

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以下、あらすじとネタバレ

卓斗に裁判を傍聴させたくないアラタは宮前に相談するが…

アラタはずっと卓斗に嘘を吐き続けていた。卓斗がこれ以上真珠に惹かれないようにするために、真珠の事を『とても老けた下品な喋り方の女』と言っていたのだ。しかし、控訴審が始まり真珠の可憐な姿を描いた法廷画が出回ったことでその嘘はバレてしまい、また父親の首の在処が未だに分からないことに業を煮やして、卓斗は『裁判に行きたい』と言い出し始めてしまったのだ。

その場でアラタが叱りつけたものの、卓斗は明らかに反感を抱いていた。このままだと卓斗が傍聴に来てしまう…そう考えたアラタは弁護士である宮前の元に行き、どうにか卓斗の傍聴を妨害できないか相談するのであった

事件の被害者やその親族が優先的に傍聴できる制度があることを説明する宮前。しかし、卓斗は中学生であることについて『未成年が親に知られずに手続きをするのはまず無理で、どこかで卓斗君のお母さんに連絡がいくのではないか』と言う。

それを聞いたアラタは『卓斗の母ちゃんに注意しておくようにメールしておくか』とスマホを取り出すが、そんなアラタに宮前が憮然とした表情で『そんなに卓斗君と真珠さんを会わせたくないのですか?』尋ねる。

すると、アラタはこう言い出すのであった。

「小耳に挟んだんだけどよ…」
「―昔アメリカで、未成年のガキが殺人ピエロと面会して殺されかけたっていうじゃん?」
「それがトラウマになって、あげくの果てにうつで自殺した……とか。」

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 5-6/27

その事件…殺人鬼のジョン・ウェイン・ゲイシーとジェイソン・モス少年の事件については宮前も知っていた。(殺人鬼と文通をすることが趣味であった天才少年ジェイソン・モスは殺人ピエロとして有名な殺人鬼であったゲイシーと文通し交流を深めるが、ある日、面会に来るように言われ、その場で殺されかけた…という有名な事件。ジェイソン・モスは間一髪で助かり、その後弁護士として活動したが、若くして突然拳銃自殺するのであった…)

しかし、宮前は『ジェイソン・モスは少年とは言っても当時は18歳。自殺したのは31歳でその原因がゲイシーとの面会ではあったとは限らない』と答える。

そして…

「それに、―いつ真珠さんが殺人犯と確定したんですか?」

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笑ってはいるものの、真珠を殺人鬼と同列に扱ったアラタに明らかに怒っている宮前。宮前としては卓斗に是非真珠と面会してほしい、…会えば真珠が人を殺すような人ではないとわかってもらえるはずだと言うのだ。

面会室で様々な真珠の奇行を見て来たアラタはとてもじゃないがその言葉に同意は出来ず、『有罪無罪はさておき、真珠は中学生には刺激が強すぎる』と言って誤魔化そうとする。

すると、宮前は『言っておきますが…』と前置きして言うのであった。

「裁判所にわざわざ頼まなくても、夏目さんのように当日傍聴券で入廷するなら、卓斗くんは誰に頼むでもなく傍聴できますよ?」

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それを聞いたアラタは『え』と愕然とする。先程、宮前はアラタに被害者親族が優先して裁判の傍聴をする制度があると説明したが、そもそもそんなことをしなくても卓斗は普通に真珠の裁判を傍聴できるというのだ。傍聴は年齢制度もない”国民の権利”と説明する宮前。その権利をアラタが奪うことは出来ない…そう宮前はハッキリ言うのであった…。

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ついにやって来た第3回公判期日…当日の朝、真珠の裁判について娘に聞かれた裁判長は

そして、控訴審の第2回公判から2か月後…ついに第3回公判の日がやって来た。

当日の朝、裁判長は自宅の台所で弁当箱を前に困惑していた。『お弁当のごはん、もう冷えているかな?フタしめても大丈夫かな?』と言い、妻に尋ねようとする裁判長に、ダイニングテーブルで寛いでいた娘の夏子が『お母さん洗濯物干してるよ』『触れば分かるじゃん、バカじゃないの?』と呆れて言う。

そして、『以前、フタをしめるタイミングが早すぎたせいでビチャついてしまったから』と困り顔で言う裁判長に夏子は『今日は品川ピエロの裁判だよね!』と興味深そうに切り出した。”品川ピエロ”の控訴審について週刊誌でも大きく取り上げられているのだ。

夏子がそう言うと裁判長は『余計なことを言うな、判断が狂ったらどうするんだ!』と叫び、慌てて耳を指で塞ぐ。

そんな父親の慌てぶりを笑いながらも夏子はふと、『よく裁判官なんてできるよね』と言い、ネクタイを手渡す。裁判官は無罪の人を死刑にしてしまう可能性や、逆に犯人を無罪にしちゃう可能性があると言い、そんな恐ろしい責任は負えない、自分はOLで良かったと言うのだ。

だが、その言葉を聞いた裁判長は急に真面目な顔になって『その二つは全然違う話だ』と言い出す。

「冤罪で人を死刑にすることは絶対にあってはならない!裁判官なら全員がそうキモに銘じているし―」
「「ない」という意識で我々は仕事をしている。」

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 13-14/27

ネクタイを締めながら厳かな裁判長の顔を覗かせた父親に『実際あったりするじゃん…』と反論しながらも、たじろぐ夏子。裁判長は『死刑判決は可能な限り避ける傾向にある』と言いながら、こう続ける。

「…だが、真犯人を「無罪」にすることは――」
「「ある」!」

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 14-15/27

夏子が『そっちは”ある”って言ってもいいんだ』と驚くと裁判長は説明する。検察の立証が不十分だったり、手続きにミスがあったり、そして裁判と言うシステムの中でベストを尽くした結果の無罪であれば仕方がないのだと。

「仮に殺人者を野に放つことになったとしても、」
「たとえまた「殺人」を犯したとしても、」
「それは裁判官の「ミス」では「ない」!」

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 15-16/27

裁判長はそうハッキリと夏子に言い切るのであった…。

そして、桜井検事、宮前もそれぞれの朝を迎え、ついに時がやって来た。

控訴審3回目…傍聴にやって来た卓斗。そして、法廷に現れた真珠はレオンのマチルダの様な格好で…

真珠の控訴審3回目。宮前、桜井検事、そして裁判長達も各々スタンバイし始めていた。

そしてアラタは今回も無事に藤田と共に傍聴に当選することが出来た。しかし、アラタは気が気でなかった。卓斗が傍聴に来てしまうのではないかと心配だったのだ。傍聴席には卓斗の姿はなかったが、安心できないアラタはずっと後方の出入り口を見つめていた。

すると、裁判が始まろうとするその瞬間、入口の扉が開き、私服姿の卓斗が入って来た。

―卓斗ォ!!

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 21/27

『あのバカ』と叫び、立ち上がって卓斗の元に行こうとしたアラタ。しかし、藤田が慌てて『座って』と言って引き留める。今まさに真珠がやって来るところだったのだ。

そして、刑務官達に連れられた真珠が法廷に現れると傍聴人たちは息を呑んだ。

あ…?まさか……

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 22/27

アラタもまた、真珠の格好を見て呆然とする。

渋い色のフライトジャケット。その下には白い網カーディガンと、そしてへそが見えるほどの薄く短い黒いインナー。そして、縞模様の紐付きの短パン。

傍聴人の女性が小さくこう呟いた。

「チョーカーがあれば…完璧あの映画の子…」

夏目アラタの結婚40 乃木坂太郎 24/27

真珠の格好は映画『レオン』のヒロイン、マチルダそのものだったのだ。

まるでマチルダの様な真珠の姿に圧倒され釘付けになる傍聴人たち。アラタは混乱しながら藤田を『ヒモ付きのふきは自殺防止のために一切NGなんじゃないのか』と問い詰める。しかし、藤田は『それが”アリ”なんです、今説明しますから』と答え、真珠の姿を見てニヤニヤと笑うのであった。

そして、また入口付近に立ったままであった卓斗も真珠を見つめたまま立ち尽くしていた。真珠もそんな卓斗に気付き、見つめ返した。

あれが…父さんを殺した女?僕を見て笑ってる…
―僕が贈った、服を着て。

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真珠にマチルダの服を贈ったのは、卓斗だったのだ。

そして、今その服を身にまとった真珠は静かに、しかしとても嬉しそうで優しい笑みを卓斗に向けているのであった…。

夏目アラタの結婚 5巻表紙

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以下、感想と考察

裁判長の言葉、それぞれの朝に対して思うこと

どうにかして卓斗の傍聴を阻みたかったアラタ。まあ、アラタ自身、あの説教で卓斗があきらめるとは思ってなかったわけだよね。ちゃんと子供の心や考え方が分かるアラタ。そういうところは児相の職員っぽいよな。

そして、一応そんなアラタの相談には乗ってくれた宮前だけど…本当にアラタとの相性が悪い。まあ、油断していたとはいえ、真珠を殺人犯だと思っていることを前面に出してしまったアラタも悪いのだけど、すぐにピキピキしてしまう宮前もな…。

それにしても、公判3回目当日の朝、それぞれの様子が描かれていたのが印象的。

裁判長、法廷ではあんなに厳かな感じなのに家庭では普通のお父さんなんだな…。娘の夏子さんからは小バカにされながらも、仲は良さそうで微笑ましい。

でも、夏子さんから裁判のことを聞かれると、急にスイッチが入って裁判長モードになっちゃう。そして、そこで語った『真犯人に無罪判決が出て、野に放たれた真犯人がまた罪を犯してもそれは裁判官の責任ではない』と言い切ってしまうのは中々に強烈。…いや、まあ実際にその通りで、裁判官自身、自身が下した判決について責任を負うものではないのだけど、堂々と言い切られると中々のインパクトがある。

そして、裁判長だけでなく、宮前や桜井の朝が描かれたのが良かったな。宮前、徹夜でギリギリまで裁判対策してたのが何とも…モンスター飲んで乗り切るのか。エナジードリンクの飲みすぎ、マジで体に悪いぞ。

そんな宮前と対照的に朝は恋人とのんびり過ごしている桜井。恋人にコーヒー淹れてもらいつつ、愛犬と触れ合う。そんなに好きなキャラではなかったけど、犬を可愛がっている時のいい顔を見せられると、なんか好きになっちゃう。

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真珠に心を奪われてしまった卓斗…自分の父を殺したかもしれない女に何を思うのか

そして、やっぱり卓斗は傍聴に来てしまった。この展開はまあ予想していたけど、まさか真珠に『レオン』のマチルダと同じ服を贈っていただなんて。『着こなせるものなら着こなしてみろ』という卓斗なりの挑戦状だったのかな。フライトジャケット一つだって、中学生が用意するには少々値が張るだろうに。

そして、見事に着こなし、マチルダそのものになって法廷に現れた真珠。『レオン』を知っている傍聴人たちは呆然。絶対、知らない人もいると思うんだけど、それにしても雰囲気はあるから惹きつけられちゃう感じか。

”マチルダ真珠”を見た卓斗は立ち尽くす。そして、そんな卓斗に真珠は優しい微笑みを向ける…。

…卓斗、一体どうなっちゃうんだろう。

最初は父を殺したとされる真珠に対して強い怒りを感じ、父の首の在処を探るためにアラタの名を騙って文通を始めた卓斗。しかし、いつしか『有名な殺人鬼を騙し、文通をしていること』に快感を覚え始め、そのことに危機感を覚えたアラタに止められた。以降はアラタのために手紙の清書だけ手伝って、真珠については大雑把な状況を聞くのみだった。アラタからはこれ以上興味を持たないように、『真珠はとても老けた下品な喋り方の女だ』と嘘を吐かれて。

しかし、もう卓斗は本当の真珠…儚げで少女然とした美しさを持つ真珠の姿を見てしまった。おまけに、服を贈った自身を認識して優しく微笑みかけてきたと来る。…14歳でこんな体験したら、もう絶対に色んな方向で歪むわ。

真珠は父親を殺した犯人である可能性が高くて、でももしかしたら違うかもしれなくて。仮に真犯人でなかったとしても、父親の心を多少なりとも奪った存在で、現在は母親のことを不安定にしている元凶で。でもって、もしかしたらただの可哀そうな少女かもしれなくて…って書いてるこっちが混乱してくるくらいに複雑で強烈な存在なのだ、卓斗にとっては。

もちろん、『隠された父の首の在処を知りたい』という卓斗のその願いは変わらないだろう。でも、以前の様に真珠を憎むことはできなくなってしまうだろうし、何かもう卓斗のメンタルは大変なことになってしまうのではないかと心配になる。

次回、三回目の公判で真珠は何を語るのか、検察はどう動くのか。そして、それを目の当たりにした卓斗はどうなってしまうのか…??

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