【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・54話【感想・ネタバレ・考察】ついに明らかになった真珠の秘密と正体…同時にアラタは真珠の真の望みに気付き戦慄する…。

夏目アラタの結婚 6巻表紙

真珠から指示を受けて、真珠の母、環の故郷の石川県七尾市の裏山のある場所を掘り起こしたアラタ。そこには、真珠と環母子の残酷な真実、そして真珠の正体を語る”あるもの”が隠されていた。それを見たアラタは自身の無力さに打ちひしがれ、と同時に真珠のことを以前の様に対等な一人の女性と見れず、”哀れな少女”としてしか見れなくなってしまった。

東京に戻ってきたアラタはそんな気持ちの変化を真珠に悟られまいと紋付羽織袴を着て結婚指輪を見せることで誤魔化そうとするが、却って真珠の不興を買ってしまい、更に”憐憫の眼差し”を真珠に向けていることに気付かれてしまい激しく罵倒される。そして、真珠から『女房からこれだけ罵られても何故黙っているのか』と問われるとアラタはこう答えるのであった。

『お前がまだ子供で、本当は19歳くらいの未成年だから』と…。

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以下、あらすじとネタバレ

七尾市で見たトランクの中身は乳児の死体だった…本物の品川真珠は1歳くらいで死亡し、そのスペアとして環に産み育てられた妹が今の真珠。それがアラタの辿り着いた”真実”だった

『お前は本当はまだ子供、未成年』…そうアラタに言われた真珠は観念したように目を伏せ俯いてしまう。そんな真珠にアラタは静かに問いかける。

「―真珠、お前の本当の誕生日はいつだ…?」

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だが、真珠は黙ったまま答えない。すると、アラタは『だよな、知らないよな』と言い、こう続けるのだ。

「誕生日が不明ってことは19歳どころか、18歳の可能性もあるわけだ。」

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そして、アラタは自身が辿り着いた”真実”について語り出した。

21年前、品川環はある女の子を産んだ。その子はきっと当時交際していた三島正吾との間にできた子供で、”真珠”と名付けられた。その後、環は三島と籍を入れることなく別れ、女手一つで”真珠”を育てた。しかし…

「虐待か、…事故か病気か。」
「”真珠”は死んじまった。」

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沈痛な面持ちでそう言ったアラタは思い出す。

それがあの、トランクの中の子だ。

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…石川県七尾市の環の故郷の裏山。そこで真珠の指示通り”墓標”を見つけ、その下に埋まっていたトランクを掘り起こしたアラタ。アラタは開けた瞬間、戦慄し後ずさった。

そこに入っていたのは白骨化した乳児の遺体だったのだ。…

耐える様に目を瞑っている真珠にアラタは語り続ける。きっと”真珠”の死に環はパニックに陥ってしまったのだろうと。そして…

「そして思いついた。」
「人知れずもう一人産み、”真珠”の代理(スペア)とすることを。」

夏目アラタの結婚54 乃木坂太郎 10-11/27

瞳を開き始めた真珠。アラタは言う。トランクの中の遺体は一歳に満たないくらいに見えたと。もし、そこから環が二度目の妊娠をしたとしても、第二子は”真珠”と約2歳の年齢差ができる。もし”真珠”が生きていれば21歳なら、第二子は19歳か18歳となる。

「それがお前だ。」
「”真珠”の、―”妹”だ!」

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真珠が本物の品川真珠の妹だとすると、真珠の知能指数の謎や環の奇怪な行動の全ての辻褄が合う…そう語り今まで気づけなかったことを後悔し落ち込むアラタに真珠は…

今の真珠が本物の品川真珠のスペアとして産み育てられた”妹”だとしたら、全てのつじつまが合うと言うアラタ。

環が何よりも隠したかったのは『新生児を一から育て直している』という事実だったのだ。だからこそ、人の記憶に残らないように引っ越しを繰り返し、真珠を人目から隠し、発育の遅れを誤魔化すために過食で太らせた。歯並びが悪く虫歯があったにも関わらず歯医者に診せなかったのは、歯の生え変わり等で年齢の差に気付かれないようにするためだった。

田中ビネーの知能検査で今より幼少期の方が知能指数が低く出たのも当然なのだ。知能指数は同年齢のグループとの比較で出すため実年齢が2歳下の真珠が高得点を取れるわけはないのだ。

(注…田中ビネーの検査は幼少期と大人になってからだとちょっと結果の出し方が違います。詳しくは下記考察記事で解説してます。

徹底考察&推測【漫画 夏目アラタの結婚】品川真珠の正体&秘密の全貌は!?そして、物語の結末・ラストは…(49話時点)

無表情でただ見つめてくる真珠にアラタは困ったように笑いながら、以前真珠が『ボク、今日から18歳』と冗談めかして言って来たときのことを持ち出した。

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『あの時から真相はとっくに俺の頭の中に仕掛けられていた、やられた』…そう苦し気な笑いを浮かべたアラタは『もっと気付くべきだった』というとそのまま項垂れてしまう。そして、自身の勤める児童相談所に訪れている異国出身の少年、タム君を思い浮かべて『タム君の様に年齢がハッキリしない子が違う学年に編入する例をいくつも見て来たのに』と後悔し落ち込むのであった。

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そんなアラタに真珠が『他に話すことはないの?』と言い出す。アラタは『まだ18歳なら真珠は児相の支援が受けられるから俺や桃ちゃんが力になれる』と答えようとした。だが、真珠はそれを遮るようにアクリル板に手をついて言うのであった。

「亭主として!何か言うことはないの!?」

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驚くアラタに真珠は強い眼差しを向けてこう続けた。

「夫婦だから、ボクは秘密を解くヒントをあげたんだよ?」
「同情や支援が欲しいんじゃない!」

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絶望の中で真珠がアラタに望むことは…真珠の真の望みに気付いたアラタは愕然とする

真珠の剣幕に驚くアラタ。そんなアラタに真珠は『好きや愛してるとかいう言葉だったら聞きたくない』と必死の表情で言う。

大きく見開かれた真珠の瞳に映った自身を見ながらアラタは困惑する。真珠がどんな言葉を欲しているのか本当に分からなかったのだ。

真珠は同情されるのを何より嫌がっていたが、真珠の過去を知ってしまったことでアラタはもう真珠に同情する様になってしまい、真珠自身もそれを気付いているはずだ。その上で”亭主として”真珠にかける言葉は何も思い浮かばなかった。恋や愛を否定してしまった自分達に残っているのは”あるもの”しかないと思うアラタ。

―もう、
絶望だけだろ……

夏目アラタの結婚54 乃木坂太郎 21-22/27

”絶望”…その言葉に辿りついた瞬間、アラタの脳裏に法廷での光景が次々に浮かんできた。控訴審二日目、制服姿で証言台で辛い境遇を語り、『死にたい』という気持ちを吐露した真珠。三日目で傍聴席に飛び込んできたマチルダのコスプレをした真珠と初めて互いの頬に触れ合った瞬間。そして、また二日目に見せた真珠の寂しい立ち姿。

そこで、妙なイメージが浮かび上がった。マチルダのコスプレをした真珠と互いに頬に触れ合ったアラタ。だが、真珠は暗い瞳で笑ったまま、アラタの両手を自身の首元で誘う。そして、アラタはそのまま操られるようにその手に力を込めるのだ。

我に返ったアラタは困惑しながら真珠に尋ねた。

「……まさか、本気で死にたいのか?」

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すると、今まで無表情だった真珠が嬉しそうな笑顔を浮かべた。それは真珠が心を許した時に見せる無邪気な、本当の笑顔だった。

アラタは愕然として首を絞める様な手の動きを見せて『俺なのか、真珠?』と問いかけた。それに対して真珠は直接答えず、遠い目をして言った。

「アラタは、ずっと待ってた特別な人だから。」
「―僕の、たった一人の旦那さん。」

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アクリル板越しに丁度アラタの手の前に首が来るように前のめりになった真珠。うっとりと瞳を閉じた真珠はアラタの方からだとあたかも首を絞められているように見えた。

俺でなきゃ―
ダメなのか…!?

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夏目アラタの結婚 6巻表紙

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以下、感想と考察

真珠の正体が明らかに…やはり真珠の正体は本物の品川真珠の2歳下の妹、無戸籍児

今回はほとんどが種明かし回だったな。46話くらいから『真珠の正体は本物の品川真珠の妹で無戸籍児、実年齢は2歳くらい下。真珠は品川真珠の代替品として育てられた』と推測してたけど。

ほぼほぼ推測が当たって嬉しいような悲しいような。本当、環はとんでもないことをしてくれたな…。『素敵なお母さんになりたい』という夢が大きすぎた環は本物の真珠の死という現実に耐えられなかったのだろうけど…それにしたって普通は思いつかないし、行動できないし、しないよな…。

(田中ビネーの件とか歯の年齢とか下記で詳しく解説してるので、『今回アラタが何言ってるのか正直よく分からなかった』という人は読んでみてください。今回アラタは言及していなかったけど、髪色を変えてたのも本物の品川真珠に偽装するためだったのではないか?)
徹底考察&推測【漫画 夏目アラタの結婚】品川真珠の正体&秘密の全貌は!?そして、物語の結末・ラストは…(49話時点)

しかし、覚悟はしていたけど、本物の品川真珠の白骨死体の画は中々衝撃的だったな。絵がまたリアルなもんだから、見開きでこう、ドンッと来られると…。直前で出たきた、アラタが想像した、在りし日の赤ちゃんだった頃の本物の品川真珠の姿が可愛いものだから。一歳満たないくらいで亡くなったのか。早ければよちよち歩きをし始めるくらいかな。赤ちゃんというより、何というか妖精っぽい、本当にかわいい盛りだよな。辛い。

本物の品川真珠の死の真相は分からない(今後は分かるのかな?)。けど、虐待とかで死んだのではなく、せめて事故や病気であってほしい。短い人生、愛情を受けて育ったと思いたい。環は良い母であろうと努力する人ではあったから故意に暴力を振るったり死に追いやったのではないと思いたいな。実際、このくらいの年頃だとSIDS…乳幼児突然死症候群とかで突然死んでしまうこととかあるから…。

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真珠の本当の願いはアラタに殺してもらうこと

とか何だか言っているうちに、真珠がアラタに対して本当に望むことが明らかになった。

真珠の本当の願い…それはアラタに自身の人生を終わらせてもらうこと、つまり殺してもらうことだったのだ。

驚きながらも納得。真珠は確かにアラタと結婚したことで『知らない町を2人で旅している』ような新鮮で楽しい日々を送れていると喜んでもいた。でも、それは真珠の中に強く根付いた希死念慮を覆すことまでのものではなかった。そして、どうせ死ぬなら自身に冷たかった社会に殺されるより、愛する者の手で死にたいと考えるのも何もおかしくない。

そもそも、本当に死刑を免れたいのならば、こんな回りくどいことなどせずに、さっさとこの秘密を宮前なりにでも伝えて明るみすればいいのだ。それなのにそういった行動を取らないのは『やっぱりこのまま死刑になってもいい』という思いが強いからに他ならない。

何故、真珠はこれほどまでに死にたいのか。純粋にもう、人生に絶望しているのだろう。姉のスペアとして産み育てられたという真実を知った時から(おそらくアパートに普通に本物の品川真珠の死体があっただろうから、結構早い段階から知っていたと思われる)、母環からの愛情は本当の自分に注がれたものではない、母は本当の自分を見てくれていないという不満を持っており、愛されたという実感がない。ゆえに、自己肯定感がものすごく低い。

そして、惨めな幼少期を送っただけでなく、看護学校も中退せざるを得ず(この辺りはまだはっきりしていないけど、やはり三島正吾のせいだろう)、そして殺人鬼として逮捕された。事実はどうであれ、そして、仮に死刑を免れ無罪になったとしても、ここからの人生の立て直しは容易ではない。

その上、上述の境遇から周囲からは同情されてしまう。同情と演技力で人に取り入るのを得意とする一方で、同情されることが何よりも嫌いな真珠からすると、これほど辛いことはないのだ。そんな感じで真珠は元々人生に絶望していたのだ。

そんな中、アラタが現れ突然プロポーズされ、『絶望しか見えない人生の見通しを立てなくするために』真珠はプロポーズを受け結婚し、実際にアラタと結婚したことで今まで見ることがなかった景色を目の当たりにして…今までにない感情の動きを楽しんでいたのだ。だから、一時は希死念慮も弱まって、『無罪判決を勝ち取って拘置所から出る』『アラタと可愛いおうちで暮らす』という生への欲求が生まれたのではないか。

今回のアラタとの面会をする前までは『死にたい』という欲求と同時に『無罪判決を勝ち取ってアラタと生きていきたい』という思いもあったはずだ。

でも、アラタも真実を知ると憐れみの目を向けてくるようになって、真珠の生への希望は潰えてしまったのだ。そして、その代わりに表出したのが『アラタに殺してほしい』という願いなのではないか。

このアラタに殺してほしいという望みは何も、『拘置所から出て、アラタに首を絞めて殺してほしい』という直接的なものだけではなく、きっと『アラタが真実を握り潰して、真珠がそのまま死刑になる』というのも含まれているのだと思う。今現在、真珠は控訴審で不利な状況にあるのだからアラタがこの真珠の正体(本当は未成年)というのを暴露しないままであれば、普通に死刑判決が下って死刑になるだろう。これはこれで十分アラタに殺されたということが出来るので、真珠にとって満足な結果になるのだろう。

一人の女性として愛してもらえないなら、せめて別の形でアラタの心に傷跡を残したいという思いも多少なりともあるのではないか。真珠はやっぱり乙女だな…、

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