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レディコミらしい世界観でSNSに振り回される男女を描いた『夫婦別生(”夫婦別姓”じゃないよ!間違えちゃだめ)』。前回までのあらすじは”お悩み相談アプリ”にハマりまくった未果に呆れて家出した夫、真が自身も”お悩み相談アプリ”に回答することにハマってしまった…というところ。そして、その裏には未果の同僚でありフレネミーの満里奈がいるのであった…。果たして未果と真は満里奈の思惑通り破滅の道に進むのか…!?
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Contents
以下、あらすじとネタバレ(感想混じり)
14話(第6話1)~帰らぬ真と世間体ばかり気にするクソ親父の登場のせいで追い詰められた未果はDMを送って来た男性と会うことを決意する
真が家出をしてから一週間。未果は相変わらず荒れた部屋で一人”お悩み相談アプリ”に『毎日が不安です』『どうしたらいいか分からない』という投稿を繰り返すメンヘラになり果てていた。そして、”お悩み相談アプリ”は民度が高いのかそんなメンヘラ臭い未果の投稿に対して多くの人が『大丈夫』『元気を出して』という優しいメッセージを送ってくれ、未果は束の間の安息を得てメンヘラ臭い笑顔を浮かべる。
そんな中、突然インターホンが鳴り出す。真が帰って来た…そう喜んだ未果は走ってドアを開けるが、そこにいたのは真でなく、顔に”モラハラ”と書いてありそうな未果の父親であった。
未果の父はずかずかと踏みこむと荒れた部屋(汚い)を見て『何だこの有様は』と怒り出す。父は何度連絡しても未果が返事をしないためにやって来たのだと言う。
「まさかお前真くんと上手くいってないんじゃないか?」
夫婦別生 竹充ヒロ 014話(6話1)
「みっともない」
「せっかく伸一おじさんに紹介してもらってお前なんかと結婚してくれたんだぞ!?」
そう捲し立てる父は『離婚なんて恥ずかしい真似はするなよ』とそのまま説教モードに突入する。
…荒れた部屋にいる顔色の悪い娘を見て言うことがそれ…!?何て思ってはいけない。これがレディコミ界のデフォルトの父親である。
未果はこの父親の『みっともない』という言葉が昔から苦手であった。父と母は未果が子供だった頃から常に世間体を気にしており、『言うことを聞け』『恥ずかしい真似はやめて』『普通に』とずっと言い聞かせてきたのだ。
しかし、今未果は『大丈夫。これは何の問題のないこと』と自身に言い聞かせることでいつも通りの父の説教に耐えるのであった…。
父が帰った後、未果は毛布を被って丸まってスマホをいじるというメンヘラさ全開の姿で”お悩み相談アプリ”を見つめていた。しかし、死んだ目でスマホを見る未果は既に何を相談していいかも分からなくなっていた。
そんな中、未果は今まで使った事の無かったDMという機能に注目する。…『アプリの機能使いこなせていない』はあるある…。
DMの欄を押してみる未果。すると気付いていなかっただけで、未果の元には10件もDMが届いていたのだ。
『でも個人間で直接やりとりするのは危ないし普通じゃない』…そう考えた未果だったが、先ほどの父の『みっともない』という言葉に急に反発したい気持ちが膨らむ。
『みっともない』『普通に』…そう言われて、そして自身もそう思って”平均台”から外れないようにして生きてきた未果。しかし、そうやって生きていくとこの先ずっと変わらないような景色が続くだけではないか…そう思えてきたのだ。
なんで私の人生はこんなにつまらないものなんだろう…
夫婦別生 竹充ヒロ 014話(6話1)
そう落ち込む未果。その上、真との関係は破綻してしまい、既に”普通”から逸脱してしまった。
『それならいっそのこと』…未果はDMを作成し始めたのであった…。
…ついに未果が親との関係に悩んでネットで知り合った男と衝動的に会う中高生女子みたいなことをし始めてしまった…!!
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15話(第6話2)~DMの送り主と待ち合わせた未果…しかしそこに現れたのは真で『今まで寄り添えなくてごめん』と謝って来て…
『全部壊れてしまえばいい』…そんな中二病めいた破滅願望を持ち始めた未果はふっきれて明るくなった。そんな未果を職場で見ていた黒幕、満里奈は『なんか機嫌良くない?』と声を掛け、誤魔化そうとする未果から何が何でも情報収集しようと喫茶店に誘う。
そこで未果は『アプリでやり取りしている男性と今度ご飯に行く事になった』と正直に打ち明ける。未果は『すごく親身になってくれる人で直接相談に乗りたいと言われた』と嬉しそうに笑いながらも『本当にご飯だけでやましいことはない』と必死に言い訳する。
だが、そんな未果に満里奈は…
「絶対会った方がいいよ!そんな素敵な人!」
夫婦別生 竹充ヒロ 015話(6話2)
三度の飯より他人の不幸が好きな満里奈。未果を破滅に導くためだったら作り笑いくらいお手の物である。そんな満里奈の言葉に勇気づけられた未果は見知らぬ男に会うことへの抵抗感と罪悪感が減りホッとする。だが、未果は満里奈に『旦那さん元気?』と聞かれると『げ、元気だよ』と答えながらもあからさまに動揺するのであった。そんな未果の態度を内心嘲笑いながらも満里奈は優しい友人のフリをして未果に『食事楽しんでおいで』と言うのであった…。
そして、ついに未果が男性と会う日がやってきた。指定されたレストランに先に着いた未果は緊張しながらもそれ以上にワクワクしていた。しかし、そのレストランにはどこか見覚えがあった。
すると、ついに男性がやってきた。しかし、男性を見た未果は固まる。
「ミカミカさん?」
夫婦別生 竹充ヒロ 015話(6話2)
「おまたせ」
そう言って現れた男性…”相談夫”は…他でもない真だったのだ!!
『なんで…』と青ざめる未果に対して真は落ち着いており、未果に淡々と『俺がDMを送った”相談夫”だから』と説明をし始める。家出した後、自分も”お悩み相談アプリ”に登録したこと、未果が投稿していた相談を全部読んだこと…。
そして、真は『それを読んで思ったことがある』と言い出す。未果は以前真に『君と一緒にいてもつまらない』と言われてしまったことを思い出し、またそう言われてしまうのではないかと身構えた。
しかし、真の言葉は意外なものだった。
「全部俺に相談してくれたらよかったのにって…」
夫婦別生 竹充ヒロ 015話(6話2)
想像とは異なる真の優しい言葉に『どういう意味?』と戸惑う未果。すると、真は『ご飯でも食べながら話そう』と笑うのであった…。
運ばれてきた料理を食べながら真は穏やかに話し始めた。最初は自分が家出しても連絡一つ寄越して来ない未果の事が理解できなかった真。試しに”お悩み相談アプリ”に登録して覗いてみたものの、相談し合う利用者たちがただ傷の舐め合いをしている様にしか思えなかった。
しかし、一度相談を投稿してみたとき、沢山の誰かが自分に手を差し伸べてくれて救われた気持ちになったのだ。
『未果もこういうところに救われていたんだ』…そう理解した真。そして、それに気付いたときに偶然未果のアカウントを見つけることが出来たのだ。アプリを通してなら未果と対話できるかもしれないと考えた真は未果の相談に回答しながらDMを送ってみたのだという。
…前回のラストに『急にすみません、あなたに会って直接話したいです』というDMを真は送っていたが、あれは”マリナ”にではなく、”ミカミカ”に宛てたものだったのか!!おおお、これには騙されたぞ!
騙した形になったことを謝罪する真。しかし、同時にもう一つ謝る。
「今までちゃんと未果の悩みに寄り添えなくてごめん」
夫婦別生 竹充ヒロ 015話(6話2)
そして、このレストランが過去に結婚する前に一度来たことがある場所で、ここに来た時に真は未果と結婚しようと決めたのだと語る。
「なあ未果…俺…もっと頼ってもらえるように頑張るから」
夫婦別生 竹充ヒロ 015話(6話2)
「アプリになんかに頼らないで俺たち二人で」
「また一緒に暮らさないか?」
真は未果の目を見つめながらそう言うのであった…。
…ミカミカって結構よくあるアカウント名だと思うけど。もしこれが間違って未果じゃない人を呼び出してたら見知らぬメンヘラとご飯食べることになってたぞ、真。…まあ、過去の相談内容見て未果だって確信できたから呼んだんだろうけど…。
16話(第6話3)~アプリを削除し真と向き合って生きていく事を決意した未果は幸せに…しかし、真の方は人の相談に乗る快感にハマってしまい…
『アプリに頼らないでまた一緒に暮らそう』…そう真から言われた未果は『ごめんなさい』と泣き出し、こう続ける。
「あなたのことつまらない人間だなんて言ってごめんなさい」
夫婦別生 竹充ヒロ 016話(6話3)
未果は今までずっと真のことをどこかで『親の紹介で仕方なく結婚した相手』と思っていた。そして、そんな選択をした自分自身をつまらない人間だと思っていたのだ。
しかし、今目の前にいる真の真摯で優しい態度を見て、それが大きな間違いだったことに気付いたのだ。
「私は…あなたのことが好きだから」
夫婦別生 竹充ヒロ 016話(6話3)
「あなたとまた一緒に生きていきたい」
「誰になんて言われようと…」
そう言って再び真と生きることを選んだ未果。私が選んだ道は決して”つまらない”なんてことはない…そう強く思いながら。
後日、未果は満里奈に『DMの相手の正体は夫の真であり、実は真とケンカしていたがそれがキッカケで仲直りできた』と語る。
『ふーん、どおりで…』と呟く満里奈。満里奈は“マリナ”というアカウントで真にDMを送ってやり取りしていたものの、ほどなくして真からDMが来なくなったのだ。
更に未果は驚くことを満里奈に告げた。
なんと“お悩み相談アプリ”を削除したと言うのだ。驚く満里奈に未果はアプリを通して沢山の人に救われたと語る。しかし、
「でももうそういうのはもうやめようと思って」
夫婦別生 竹充ヒロ 016話(6話3)
「今度からは不特定多数じゃなくて夫にだけ悩みの相談をしようかなって」
笑顔でハッキリそう言う未果。『やだ、惚気?』と言う満里奈に『ごめん』と謝るものの早速スマホには真から『仕事早く終わりそうだから夕飯は一緒に食べよう』というメッセージが届く。
そのメールを見た未果は改めて真と仲直り出来たことを嬉しく思い、『自分の選んだ人と向き合って生きていこう』と誓うのであった。
一方、満里奈は密かに舌打ちし、『つまんねー』と呟くのであった…。
そして、夕方。仕事を終えた真が会社から出ようとした時だった。一人の後輩の女性が『飲み会に出ないんですか?』と真に尋ねて来る。真が『妻が待っているから』と答えると『仕事のことでちょっと相談に乗ってほしいことがあったんですけど…』と後輩は言うが、『また今度にします』と立ち去ろうとした。
しかし、真は『相談事ならいつでも大丈夫だよ』と後輩を引き留め、『飯でも食いながら聞くよ』と言って笑うのであった。
そんな真のスマホには通知音が鳴っていた。それは未果からではなく、”お悩み相談アプリ”からであった。真の元には23件もDMが届いていたのだ。
後輩に『武中さんは頼りになるからつい甘えてしまう』と言われると真はスマホを見ながら『よく言われる』と答える。DMには真への感謝と救いを求める声が溢れているのであった。
和解した後、”お悩み相談アプリ”を削除した未果とは対照的に真はどんどんアプリにのめり込んでいった。それは人から頼られ、救ってあげることに強い快感を覚えてしまったためだ。そして、真は現実でもその快感を求めて積極的に人の悩みを聞く様になっていたのだ。
「俺で良ければこれからもたくさん頼ってよ」
夫婦別生 竹充ヒロ 016話(6話3)
真はどこか不気味な笑みを浮かべて誰ともなしにそう言うのであった…。
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以下、感想と考察
ハッピーエンドの様で皮肉な結末とも…相談に乗ることで自己顕示欲を満たす様になった真について
一応、未果と真は仲直りできたし、ハッピーエンドと言えばハッピーエンドなんだよな。…多分。
でも、真さんはこれまた結構厄介な方向に開花しちゃった…。いるよね、人の相談事に乗るのが好きで、アドバイスしたり説教することに快感を得る人。これも一種の自己顕示欲の表れで、人に頼られる…というか依存されることに自身の存在価値を見出してしまうというね…。
この手の人って、自分のアドバイスを無視されたりするとキレるイメージがあるけどどうなんだろう。真の場合はもう既にアプリ内で有名になってて不特定多数の信者を抱えているっぽいから一人一人に拘らないのかな。
しかし、現実の人間の悩みにも乗りまくるのは危険だよー。ラストに相談してきた後輩がいわゆる”相談女”だったら家庭崩壊必至ですよ。その内、地雷女と遭遇して共依存になって大変なことになりそう。まあ、ラストの後輩女性はそういう感じではなさそうだけどさ…。未果も未果で『真にだけ相談しようと思ってる』と言ってるけど、一歩間違えたら真に依存するだけの真症のメンヘラになりそう。
まあ、満里奈の思惑通りに行く…という単純な筋書きにならなくて、それは本当に良かったと思う。
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