徹底考察&推測【漫画 夏目アラタの結婚】品川真珠の正体&秘密の全貌は!?そして、物語の結末・ラストは…(49話時点)

夏目アラタの結婚1巻表紙

30代独身の型破りな児童相談所職員、夏目アラタ。結婚に全く夢を持っていない彼がプロポーズしたのは、拘置所暮らしを送る殺人鬼、品川真珠だった…。

予測不能の展開を見せる、漫画『夏目アラタの結婚』。その物語に何よりも深みを与えているのは、連続バラバラ殺人事件の犯人とされ、一審では死刑判決まで受けているヒロイン、品川真珠の存在と彼女の謎だと言えるだろう。

本記事ではそんな品川真珠の抱く謎、その正体を1~49話までの内容を元に徹底考察&推測していきたい。

※内容としては44話~49話の考察記事を補足・再編成したものとなります。

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Contents

謎が多い真珠の生い立ち…そんな中、アラタや読者が抱く疑問は『今の真珠は本物の品川真珠なのか』というもの

まず、現時点で分かっている真珠の生い立ちを整理してみたい。

  • 品川真珠は品川環の娘で母子家庭育ち。父親は不明。
  • 水商売をしていた母の
  • 環からはネグレクトを受けていたようで、ほとんど小学校に通っていなかった。また、児童相談所から逃げるように転居を繰り返した。
  • パックごはんとツナ缶ばかりを食べさせられ、意図的に太らされていた。また、『ママが真珠をいじめていると思われないように』と言って、自ら進んで太ろうとしていた。
  • 歯並びの悪さや虫歯の治療を放置されたため、現在も歯並びが非常に悪い。
  • 小学2年生の冬に児童相談所に保護されるまで上記の生活が続く。その後は児童養護施設、しらなみ園で暮らす。
  • このような生育環境にあったためか、小中学校では勉強についていけず、“愚鈍ないじめられっ子”だった。
  • 中学生になってすぐの時に母、環がくも膜下出血で死亡する。天涯孤独に。
  • 中学校卒業後はしらなみ園の園長、平井の勧めもあり、看護高等学校に進学するが中退してしまう。つまり、中卒。
  • その後はボロアパートに暮らしながらアルバイト暮らしをしていた。
  • 20歳の時にアパートでピエロの扮装をしながら山下良介の遺体を解体しているところを現行犯逮捕される。そして、3人の男性を殺害しバラバラにして遺棄したとして、一審では死刑判決を受けている。現在は葛飾区小菅の東京拘置所に収容されている。
  • 逮捕時は肥満体だったが、一審ではガリガリに痩せ細り長い黒髪で顔を隠し、黙秘を続けた。
  • アラタと出会ったのは、事件のおよそ2年後で、21歳のとき(現在はもう22歳になっている…?)。
  • 現在の真珠は明るい色の髪をもみあげだけ伸ばしたショートカット(真珠曰く、弁護士の宮前の好み)にしている、痩せ型で中性的な雰囲気を漂わせた美女。
  • 気を引くために突然プロポーズをしてきたアラタに興味を持ち、拘置所を出てアラタと暮らすために、一審時とは対照的に控訴審では積極的に無実を主張し始めた。

…ざっとこんな感じである。というのも、真珠の幼少期の様子は真珠が殆ど小学校に通っていなかったこと、転居を繰り返していたことで不明な点が多いのだ。

しかし、主人公であるアラタと彼と共に物語を追っていく読者達は早い段階で『こいつは本当に“品川真珠”なのか』という疑問を抱くことになる。

というのは、現在の真珠が世間で持たれているイメージ(太ったピエロor長い黒髪の痩せた不気味な女)とは全然違うボーイッシュな美少女というのもあるが、何よりも真珠がとんでもなく頭のキレる女性であるためである。

現在の真珠は非常に頭の回転が早く駆引き上手だ。拘置所から見動きが取れず、アラタとの交流も手紙や短時間の面会しかないにも関わらず、主導権を握りアラタから欲しい情報を引き出し、本当に結婚せざるを得ない状況に持って行った。またさりげない会話の中に巧妙な罠も張ってくる。知識欲もあるのか、拘置所への差し入れに心理学の専門書等を求めて来る。

かと思えば、アラタ以外の人間に対してはその相手が求める人間に成り切ってみせて心を掴んでいく。控訴審の前半でも、無実の罪を被せられた可憐な乙女を演じきって見せた。

…こんな人物が幼少期、やられっぱなしの”愚鈍ないじめられっ子”なんてことあるのか…当然そんな疑問が浮上する。

アラタはこれについて、真珠が何らかの理由で『子供の頃から愚か者の仮面をかぶって生きてきた』と整理しているが、実はこれでも理由が付かないことが一つある。それは6話目で出てきた田中ビネー知能検査の結果の話である。

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真珠は児童相談所に保護された小学2年生の時と、逮捕後にそれぞれ田中ビネーを受けている。その結果、8歳の時より現在の知能指数が30以上高くなっていることが分かっているのだ。それぞれの具体的な数値はハッキリしていないが、恐らく中の下あるいは中位だったのが、中の上あるいは上位まで上がったと言える。田中ビネーは幼少期誤差が出やすいがそれでも±10である。30もの誤差が出ることはありえないのだ。

この奇妙な田中ビネーの結果については、真珠が世間に偽っているであろうある事柄について、説明する手がかりになると考えている。これについてはまた後述したい。

注目すべきは控訴審三日目での神波裁判長とのやり取り。自分が“品川真珠”ではないように匂わせる一方、環の娘であることは強調した真珠

この謎が多い真珠の生い立ちについては控訴審が始まると少しずつ新しい情報が出てくる。

特に控訴審三日目では真珠は父親だと思っていたと主張した三島正吾との血縁関係が否定され、さらに母、環の写真を見ると取り乱してしまう。そこで真珠が母、環との暮らしについて回想するシーンもあり、わずかだが幼少期の真珠の様子も垣間見ることも出来た。

そんな中、特に注目するべきは、神波裁判長が『そもそも被告人(真珠)は本当に品川環の娘なのか?』という率直な疑問を口にした後の真珠の言動だろう。神波裁判長もアラタ同様、真珠の幼少期のプロフィールと現在の真珠の印象が大きく異なることを気にしていたのだ。

真珠は神波裁判長の言葉を聞くと、唐突に『もしもボクが品川真珠ではない、どこの誰とも分からない人物だったらこの裁判はチャラになるのではないか』と喜々として尋ねた。

それに対して神波裁判長が『仮にあなたが“品川真珠”ではなかったとしても今裁かれているのは現行犯逮捕されたあなたなのだから、裁判が無効になることはない』と答えると、真珠はガッカリし、以降まるで死刑を望むようなヤケクソな態度を取り始める。

だが、同時に『母親は環だよ』と断言し、環に対しては『誰が産めと言った』等と恨むような発言をする。

要点をまとめると、この控訴審3日目で真珠は

  • まるで自分が“品川真珠”ではないかのような発言をした
  • 一方で、母親が環であることを強調した

実際、3話目で宮前も言っているが真珠は逮捕時に本人確認のため『親類のDNA検査済み』…つまり真珠が実際に母方の品川家の血筋であるのは確かなのだ。

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桃山が指摘した真珠の意外な傾向…真珠は嘘を吐くのが苦手?

そして、ここで思い出してもらいたいエピソードがある。それは37話ラストから38話にかけて桃山が『真珠は案外嘘を吐くのが苦手なのかもしれない』と言ったことだ。

桃山のこの言葉は真珠のサイコパスぶりを主張する桜井検事への反発から咄嗟に出てきた、いわゆる“逆張り発言”に過ぎなかったのだが、アラタはこの言葉に妙に納得させられる。

というのも、確かに真珠は今までのやり取りにおいて匂わせる、はぐらかす、隠す、黙ることはしても、アラタに対して大事なことを堂々と偽ることはしていないのだ。各方面から疑われている『三島正吾から性的虐待を受けた』『三島正吾が真犯人で無理やり遺棄を手伝わされた』『三島正吾を庇うために無実の罪を被っていた』というエピソードについても、自分から言い出したというより宮前や桃山が立てた仮説に乗っかっているだけで、裁判では真実や事実の中からそれらしい部分を嘘を吐かない程度に切り取って語っているだけなのではないか。

(まあ、真珠は5話目でアラタに『誰も殺してない、無罪なの』とは言っている。もし真珠が嘘を吐けないならこれも丸ッと本当だということになってしまうが…)

神波裁判長への言葉と、実は嘘が吐けないという性格…これらから導き出される真珠の正体…今の真珠は夭折した品川真珠の妹、そして無戸籍児なのではないか

真珠が神波裁判長に言った『自分が本当の”品川真珠”ではない』かのような仄めかしと、同時に『品川環の娘である』という強調、そして、真珠は実は嘘が吐けないという習性…もしこれらが同時に成り立つのであれば、真珠の正体は『”品川真珠”ではない品川環の娘』ということになる。しかし、品川環は高校卒業して上京してすぐに”品川真珠”を産んでおり、他に子供がいた記録がない。つまり考えられるのは…

今の真珠の正体は既に死亡している”品川真珠”の妹で無戸籍児。真珠は姉である”品川真珠”に成りすまして生きてきた…ということである。

以下、この仮説がどれほど当たっている可能性が高いか検証していくこととしたい。

※以降は本物の品川真珠を”品川真珠”、今の真珠を真珠と記載していきます。

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検証①真珠の本当の切り札が説明できる…真珠の本当の切り札は事件当時、未成年であったということではないのか

上述した通り、品川環は地元の高校を卒業して上京した後、すぐに”品川真珠”を産んでいる。仮に他に子供を出産していたとして、”品川真珠”よりも前に出産をしていた可能性は限りなく低い。つまり、今の真珠を産んだのは”品川真珠”の後だと考えるのが自然だ。

つまり、今の真珠は姉である”品川真珠”より1~2年後に生まれたのではないかと考えられる。

…となると、犯行当時20歳だったとされていた真珠は実は当時未成年…18歳以下だった可能性が高い。

控訴審において、真珠の切り札は自身が本当の”品川真珠”でないことを理由に裁判をチャラにすることだった…というように見せかけて、真珠の本当の切り札は更にその一個先、『事件当時未成年だったこと』であるのではないだろうか。2番目の被害者である元司法浪人である相沢純也と交際していた真珠は恐らく彼から法律の知識を吸収していた。ちょっと勉強すれば身元不詳の人間でも司法で裁かれる対象になることは分かるはずだ。周到で狡猾な真珠がそんな基本的な間違いを犯すわけがないだろう。

控訴審三日目後半の真珠の態度に疑いを持った神波裁判長と桜井検事はそれぞれ、『真珠は裁判で確実に有利になる”真実”を隠し持っている』『しかし、その”真実”を自ら暴露してしまうと効果がなくなってしまう、むしろ悪質だったとみなされている』『そのため真珠はアラタにヒントを与えてその”真実”を暴く方向に誘導している』と考えている。

これもその”真実”が『真珠が事件当時未成年(18歳?)』であったことだと考えると筋が通るのだ。

確かに事件当時真珠が18歳だったと仮定すると、真珠は本来少年法に守られる対象であったことになり今までの審理が覆ってしまうことになる。だが、現に事件当時18歳であったとしても死刑になった例なんていくらでもあるのだ(光市母子殺害事件とか市川一家4人殺害事件とか)。つまり、仮に事件当時未成年であったとしても18歳以上であれば犯行が悪質であれば十分死刑になる可能性は高い(逆に17歳以下であれば死刑になることはないのだが、さすがにそこまで歳を誤魔化しているとは思えないので…)。

真珠が自ら犯行時未成年(18歳か?)であったことを暴露してしまうと、『あなた自分の年齢を利用して死刑にならないと思って人を殺しまくってたんですね?計画性ありですね。悪質ですね』と言われてしまう可能性があるため、アラタから『ちょっと待って!俺が調べて突き止めたんだけど、実は真珠は犯行当時未成年だったんだ!真珠は黙って大人として裁かれようとしてたみたいだけどさ…』と言ってもらう必要があるのだ。

検証②実は38話のタム君のエピソードは作者から読者への最大のヒントだった?

ここで思い出して頂きたいのが、38話。児童相談所にいるアラタを尋ねてやって来た異国出身の少年、タム君のエピソードだ。

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タム君は小学生だが周囲と馴染めずトラブルを起こしがちで、母と一緒にたびたび児童相談所に相談しに来ていて、特にアラタを頼りにしている。

だが、タムくんが周囲に馴染めないのは、異国出身だからというだけでは無さそうだ。ランドセルを背負っていたタム君だが、彼はもう既に成人並みの身長だ。というのも、タムくんは不法入国等で戸籍が非常にいい加減なため、恐らく本当は14歳か15歳なのに、小学生ということになっているのだ。

…初見の際、このエピソードはアラタが児童相談所職員として複雑な環境にいる子供やその母親から信頼されているということを描くためのものだと思っていたが、今改めて見ると、これは真珠の秘密について、作者から読者へのヒント、伏線であった可能性が高い。

つまり、戸籍がいい加減なため実年齢がもっと高いのに小学生として生活しなくてはならないタムくんとは逆に、真珠は姉である“品川真珠”の戸籍で生きてきたために、実年齢より1〜2歳ほど上に合わせて生きていかなくてはならなかったのではないだろうか。

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検証③真珠が語った“子供・赤子に対するトラウマ”とは、姉である本物の品川真珠の死ではないか

また、もっと前のエピソードになるが、真珠は9話でのアラタとの面会の際に子供や赤子への嫌悪感を露わにし、10話では桃山に『赤ちゃんについての過去』と手紙を送り、11話で桃山とその件について話した際、『望まない妊娠や堕胎といったありがちな話ではない』と語っている。しかし、それ以降は15話で本人が軽く言及した位で特にこの件について触れることはなかった。

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もし上記の仮説が合っていたとすると、真珠のこのトラウマの原因は姉である”品川真珠”の死にあるのではないか。何らかの理由で夭折した”品川真珠”の死に様、あるいは死体を目の当たりにしたことが、真珠の子供や赤子への嫌悪感の元となっている可能性が高い。

…だが、改めてこの真珠の言動を再検証すると、桃山に手紙を出した際に”子供”ではなく、あえて”赤ちゃん”という単語を使っていることから、”品川真珠”は赤ちゃんと呼べる年齢で既に亡くなっている可能性もあるのではないか。そして、その遺体を母親である環が常に持ち歩いていたなどして真珠が見ることが出来るような状態であったため、真珠が”赤ちゃん”というものにトラウマを持つことになったのかもしれない。あるいは、奔放だった母、環が真珠の後にも赤子を出産&死なせてしまった可能性もあるが。

検証④環の虐待行為の数々は本物の”品川真珠”の死を隠蔽し、今の真珠を本物の真珠であるように偽装しようとした結果だったのではないか

そして、もし上記の仮説が合っていればアラタが頭を悩ます真珠の母、環の理解不能な行動の理由が説明できるのだ。

当初、アラタは環が真珠に対して行っていたネグレクト行為の数々から環のことを”酷い母親”と考えていた。しかし、調べれば調べる程、環は真珠を太らせる・歯の治療をさせない・学校にほとんど行かせない・仕事のためにアパートに一人置いて数日放置するといった行動はしていたものの、真珠と一緒にいる間は愛情をもって接していたことが分かっていく。真珠自身も母のことを思い出すと嘔吐する位にはトラウマを持っているものの『ママは良い母親になろうと必死だった』と語っており、決して悪く言わない。アラタの母親である綾子も環のことを『家に男を連れ込まなかったり、児童相談所から逃げたり”いい母親”であろうと努力していた』と分析する。

一見すると矛盾しているように見えるこれらの事柄だが

  • 環は本物の”品川真珠”の死を隠し、妹である真珠を”品川真珠”であるように偽装しようとしていた
  • 真珠の正体や、または”品川真珠”の死体を隠すために、男も児童相談所員も家に上げないように努力していた

と仮定すると全て説明がつくのだ。環のこれまでの虐待行為と上記の仮説を照らし合わせると

  1. 真珠にツナ缶とパックごはんばかりを食べさせとにかく太らせようとした
    →実年齢が本当は低く、体が小さい真珠をとにかく太らせることで本物の”品川真珠”の年齢の標準の体格にしたかった。
  2. 歯並びの悪さ、虫歯の治療を放置した
    →歯にはある程度年齢が出てしまう。特に幼少期であればあるほど、乳歯から永久歯への移行の状態によって戸籍上の年齢との発達の乖離が明らかになってしまう可能性が高い。また、もし本物の”品川真珠”の歯の治療の記録が残っていたら、今の真珠が偽物であると発覚してしまうため、歯の治療をさせることができなかった。
  3. 小学校にほとんど行かせなかった
    →この件については、次項で詳細に述べていくが、実年齢が低い真珠が学校の授業や周囲について行けなかったため、やはり正体が露見することを恐れて行かせなかったのではないか。
  4. 元の髪色が明るい真珠の髪をわざわざ黒染めしていた。結果、真珠の見た目はかなり見映えが悪いものになっていた
    →本物の”品川真珠”の髪色は環同様、黒かったためそれに合わせるために黒染めしていたのではないか
  5. 仕事のために、真珠をボロアパートの一室に数日間放置していた理由
    →具体的な内容は分からないが水商売をしていた環。生活のためにアフターや同伴が多かったのかもしれない。しかし、アパートに本物の”品川真珠”の死体を隠していたため、また真珠のために部屋に男を上げるわけにはいかなかった。また、真珠に”品川真珠”の死体を見張っておくように言いつけていた。
  6. 児童相談所から逃げ回っていたわりに、一度真珠が保護された後は引き取って一緒に暮らそうとしなかった理由
    →秘密が露呈することを恐れて児相から逃げ回っていたものの、結局真珠が保護された後も秘密はバレず、また真珠も黙っていたため。またはその頃には既に”品川真珠”の死体を故郷の裏山に遺棄済みだったためか。

…こんな感じで説明がつくのだ。

検証⑤田中ビネー知能検査の数値差のからくりと幼少期に愚鈍ないじめられっ子だった理由が説明できる

この『真珠の実年齢が1~2歳ほど低い』という仮説があっていれば、6話で出てきた田中ビネー知能検査の謎が解明できるのだ。

再度整理するが、真珠は児童相談所に保護された小学2年生の時と、逮捕後にそれぞれ田中ビネーを受けている。その結果、8歳の時より現在の知能指数が30以上高くなっていることが分かっている。だが、これも田中ビネーのある特性を考えると納得の結果とも言えるのだ。

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実は田中ビネー知能検査は、13歳までは生活年齢(つまり戸籍上の年齢)と精神年齢の差でIQを出す。分かりやすく説明をすると要は『年齢の割に〇〇が出来ている(出来ていない)』で判断するのだ。そのため、実年齢が本当は6~7歳くらいだった真珠が戸籍上の8歳としてこのテストを受けてたとしたら、低く出るのは当然なのだ。

そして、田中ビネー知能検査は14歳以上になったら年齢のことは考慮しなくなる。そう考えると、逮捕後に真珠が田中ビネー知能検査を受けた際には、年齢は判断に入れられないので、本来の地頭の良さから高く出てもおかしくないのだ。

そもそも、真珠が小学生時代、愚鈍ないじめられっ子だったのもこの年齢差によるものの可能性がある。もちろん、真珠が何らかの理由で愚鈍なふりをしていた可能性もあるが、そもそもどんなに真珠自身の地頭が良くても、実年齢が周囲の子供達と本当は1~2歳下であるとしたら運動面、勉強面、生活面ではついていくことはかなり難しかったのではないだろうか。なので、周囲から”愚鈍”という烙印を押され、いじめられてもおかしくないのだ。

前項でも述べたが、環が真珠を学校に行かせなかったのも、真珠が純粋に周囲について行けず、悪目立ちしてしまったからである可能性もある。

検証⑥ロリコンに好まれるという真珠の容姿について

作中、幾度もなく真珠の容姿の若さ、幼さは作中散々言及されてきている。アラタも初対面で『まるで高校生』という印象を抱いており、真珠も『自分はロリコンに人気がある』と発言している。まあ、母親である環も若々しく幼い顔立ちではある…が、真珠に限って言えば若く幼く見えるのではなく、本当に若く幼いのではないか。

検証⑦真珠が控訴審三日目に語った”2年”とは成人するまでの期間だった?

控訴審三日目でやけくそな態度を取り始めた真珠は、神波裁判長に対して『2年経ったから死刑でいい』と言い出した。この2年とは何か。

個人的な推測としてはこの”2年”というのは成人するまでの期間を指していると思われる。つまり、真珠は逮捕時、20歳ということになっていたが、本当はまだ18歳だったのではないか?

複雑な生い立ちの真珠にとっては成人する、大人になるということが一つの人生の目標だったのではないか。環の従属物である子供から、解放される…といった意味で。あるいは、ただアラタに”2年”というヒントを与えたかっただけかもしれないが。

他にも残る真珠の謎。三島正吾との関係、本当の父親は誰か、そして何故山下卓斗に意味深な微笑みを向けたのか…

…とまあ、こんな感じで真珠の正体についての考察を述べていったが、それでもまだまだ真珠の行動や言動には謎が多い。ざっと思いつくだけでも

  • 三島正吾との本当の関係は何だったのか?本当に脅されていたのか?
  • 環に対して抱いている複雑な感情の正体は何か
  • 本当の父親は誰か
  • 何故、卓斗に対して優しい眼差しを送ったのか

こんなにある。

最後に、これらについてもザックリとした考察をしていきたい。

三島正吾と真珠の本当の関係…三島からすれば真珠は娘でもなんでもなかったので金の無心も肉体関係の要求も抵抗はない?

控訴審三日目でDNA鑑定の結果、真珠と三島正吾との間に親子関係が無いことが明らかになった。そのため、真珠のサイドの『真珠は父親であることを仄めかす三島正吾に付きまとわれ、真珠自身も父親かもしれないと思っていたため、無下にできなかった』『三島正吾は真珠に金銭を無心するだけでなく、肉体関係も求めてきた』『三島正吾が嫉妬から他の被害者達を殺害し、真珠は遺棄を手伝っただけ』『父親だと思っていた三島正吾を庇って罪を被った』という主張の信憑性が揺らいだ。

だが、先の仮説と、真珠が実は嘘を吐くのが苦手という性格であることを鑑みると、やはり完全なる嘘であるとは思えない。

なので、以下なのではないかと考察する。

  • 看護学校生だった真珠が実習生として赴いていた病院に熱中症にかかった三島正吾が運ばれてきたのは本当。
  • そこで、『品川真珠』という名札を付けていた真珠を見つけ、また真珠が環にそっくりだったため、声を掛けてきた。
  • 本物の”品川真珠”はやはり三島正吾の娘である、または幼少期に三島正吾と共に暮らしていた時期があるため、三島正吾は”品川真珠”を可愛く思っていた(なにせ赤ちゃんの”品川真珠”の写真を持ち歩いているくらいなのだから)。だからこそ、『一緒に暮らそう』と提案した。
  • 真珠からすれば、そんな三島正吾は邪魔な存在でしかないが、本物の”品川真珠”のふりをして生きていることからも、無下にできなかった。
  • だが、ほどなくして三島正吾は今の真珠が本物の”品川真珠”ではないことに気付く。(例えば本物の”品川真珠”にあるはずの痣やホクロ、傷跡などが無い…といった理由だろうか?)
  • 神波裁判長の推測通り、三島正吾がアパートの前で『俺の真珠を出せ!』と騒いでいたのは、『本物の”品川真珠”を出せ』という意味であった。
  • 真珠は三島正吾から本物の”品川真珠”ではないということを知られてしまった…つまり、弱みを握られてしまった状態になってしまったため、金銭的な要求、肉体関係の要求を断れない状況に陥ってしまった。
  • 三島正吾からすれば、今の真珠は娘でも何でもないため、金銭的・肉体的な要求をすることに特に抵抗は無かった

…こんなところではないだろうか。『真珠は三島正吾を父親だと思って、要求に従ったり庇っていた』だと違和感しかないが、『真珠は三島正吾に弱みを握られ脅されていたので要求に従わざるを得なくて、(被害者達が殺された経緯がどうであれ)やはり真珠は本物の”品川真珠”の死を隠し続けるためにも、三島正吾のやらかし等の尻ぬぐいをしなくてはならなかった』と考えると自然なのではないか。

真珠の母、環への複雑な感情の正体は?愛していたけど憎んでもいたその理由

そして、上記の真珠の正体の仮説を以てしても真珠とその実母、環との関係性もまだまだ謎が多い。環は本当に真珠を愛していていたのか、そして真珠が環に抱いている感情の正体は何なのか。

真珠の回想からしても、環との生活はネグレクト気味でみじめなもの。『美しい歌声が失われてしまう』と嘘を吐かれ、歯の治療もしてもらえなかった。さらに、もし本当に真珠が本物の”品川真珠”の死の隠匿を手伝わされ2歳ほど年齢を偽って生きてきたのだとしてら、その負担は相当なものである。なので、確かにそれだけでも恨んで当然なのだが、不思議と真珠は環に対して直接的な文句の言葉は吐いていない。実際、と児童相談所職員の須藤も、しらなみ園の園長の平井も環が真珠に対して肉体的・精神的な虐待は無かったと証言している。『殺してやりたかった』とも言うが『大好き』だとも言うし、『いい母親であろうと必死だった』とさえ評価する。であれば、真珠は環について何故思い出して嘔吐してしまうまでのトラウマを抱いているのか。

環は真珠を長女の代替品として産み育てた?真珠のトラウマの根源は環の赤ちゃんと良い母親であることへの執着、そして”個”としての自分を認めてもらえなかったことか?

断片的な真珠の回想から見ても環は真珠のことを”真珠”と呼んでいる。もし、真珠が生まれた時点で本物の”品川真珠”が生きていたら、他の名前を付け違う呼び方をしているはずだ。長女である”品川真珠”が死んだ時点から次女である今の”真珠”を”真珠”と呼ぶようになった可能性もあるが、今のところ真珠に別の名前、本当の名前があるような伏線は張られていない。

本物の”品川真珠”が死んでしまった年齢は分からないが、もしかしたらそもそも”品川真珠”は1歳ほどで亡くなっており、環はその代替品として今の真珠を産み育てたのかもしれない。

思い出したいのは49話で真珠が語った『文集に書かれた環の夢は”素敵なお母さん”だった』『可愛い赤ちゃんを抱いたイラストもあった』という言葉と真珠の複雑な表情だ。環は”素敵なお母さんであること””可愛い赤ちゃん”といったものに固執していた可能性が高い。そのため、本物の”品川真珠”の死を受け入れられずに、穴を埋めるために今の真珠を産んだのではないか。

もしそうなら、真珠が9話から11話にかけて、『赤ちゃんについてのトラウマ』の存在を語ったことの説明がつく。真珠はこの時、子供ではなく”赤ちゃん”という言葉を選んだり、既に子供がいるのではないかと冗談めかして言って来たアラタに対して激昂した。

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このことから察するに真珠は母、環が持っていた”赤ちゃん”や”子供”に対する執念・執着に対し恐怖感・嫌悪感を抱いていたのではないだろうか。

そして、姉である本物の”品川真珠”の代替品として産み育てられたことに寂しさや不満を持っていた可能性が高い。

45話で真珠は自身が環の娘であることを強調したうえで『誰が…産めっつったよ……クソ。』と自身の出生に対して不満を持っているような言動をした。また42話での真珠の回想では、幼少期の真珠はどこか環の愛に飢えている様子であった。勿論真珠が愛に飢えていたのは純粋に環が不在がちだったというのもあるかもしれないが、真珠の根底には『母である環は自身を本物の”品川真珠”の代替品としてしか見ていない』『本物の自分を見てもらえていない』という寂しさと不満があったのではないか。

真珠は35話のアラタとの面会中も「ここにいたんだー」「真珠ちゃん捜したんだよー」と同級生達に言ってもらう幸せな妄想に浸っていたりする。やはり”品川真珠”ではない本当の自分を見て欲しかったという強い願望があったのだろう。

真珠の本当の父親は?実は3人目の被害者で卓斗の父親である山下良介が真珠の実父か?卓斗に強い興味を持つのは真珠にとって腹違いの弟だからか?

ところで、控訴審三日目で真珠の父親が三島正吾ではないことが明らかになったが、それでは真珠の実父は誰なのだろうか?真珠の母、環は美人でモテモテだったため、子供を作ることは容易で、父親が特定するのは難しいかもしれない。個人的な推測だが、真珠の実父は3人目の被害者で卓斗の父親である山下良介なのではないかと思っている。真珠が卓斗に興味を持ち、控訴審三日目で慈しむような優しい眼差しを向けたのも、アラタが嫉妬するような恋愛的なものではなく、姉として腹違いの弟である卓斗を愛おしく思ったからではないだろうか。

改めて山下良介について整理していきたい。そもそも、この物語は3人目の被害者である山下良介の息子、山下卓斗が遺棄されたまま見つかっていない父の首の在処を聞き出すべく、アラタの名を騙って真珠に手紙を出したことが始まりなのだ。しかし、アラタは一人目、二人目の被害者である周防英介や相沢純也のことは調べても山下良介については深堀していない。

現時点、山下良介については分かっていることは以下である。

  • 連続バラバラ殺人事件の3人目の被害者であり、頭部が未だに見つかっていない。
  • 事件当時37歳。
  • 被害者の中で唯一の既婚者子持ち。
  • 美容師だった。
  • 他の被害者達同様、映画『レオン』のファンであった。
  • キレイな髪の女性が好みだった。
  • しかし、妻である卓斗の母はゴワゴワの髪質であるため、『そこはマイナスだ』と語っていた。
  • そんな妻と結婚したのは妻の方からかなり押された上、”デキ婚”だったから。しかし、夫婦仲は良かった。
  • 殺害される前にある人物の髪について『手入れをしていないからゴワついて見えるけど本当は軽い髪質をしている』『”レオン”のマチルダみたいにすれば似合う』と卓斗に語っていた。卓斗はそれが真珠であったと考えている。
  • 真珠は他の被害者たちの遺体の在処を明かしたが、山下良介の頭部の在処だけは明かしていない。真珠は『『首』は出てこなくていいんだよ』と呟いている。

注目すべきは真珠が39話目で『首は出てこなくていいんだよ』と一人呟いているシーンではないだろうか。真珠は山下良介に対して他の被害者たちとは違う感情・執着を持っているように見える。

【漫画】夏目アラタの結婚 最新話・39話【感想・ネタバレ・考察】手がかりは”レオン”…被害者たちの共通項に気付くアラタ。一方、卓斗は真珠から遠ざけようとするアラタに反発し始め…

勿論、最後に残された山下良介の首の在処を暴露してしまうと、もうアラタを繋ぎ止める材料がなくなってしまうというのもあるだろう。だが、本当にそれだけだろうか?真珠は遺族である良介の息子、山下卓斗にも強い興味を持っており、彼が傍聴にやって来るとアラタが嫉妬するほどの優しい眼差しを向けた。最初の被害者である周防英介の妹、沙菜についてはアラタと親しくしているのを知ってけん制するような行動を取ったものの、それきりでそれ以上は興味を示さなかった。

また、被害者男性3人は真珠と交際関係にあったとされるが、他の2人と違って良介は家庭を持っている。勿論、山下良介と真珠が不倫関係にあった可能性もなくはないが、二人の関係は一般的な男女関係とは少し違っていたのではないだろうか?そのうえ気になるのは良介の妻、つまり卓斗の母の行動だ。1話で出てきた時には卓斗のやらかしにオロオロする母親…といったこれっと言って印象に残る人物ではなかったが、控訴審が始まるとアラタと真珠の仲を妨害するかのように、週刊誌にアラタの情報をリークし、また最近ではまるで夫の首が見つかってほしくないかのような言動をし始めたことが卓斗の口から語られている。卓斗の母は何かを隠しており、それが良介の首が発見されることで発覚することを恐れているのだ。

以下が私の考察である。

  • 良介はサラサラの綺麗な髪質の女性が好みだった
    →真珠の母、環はサラサラの黒髪の美女で、冷たい表情をすれば映画『レオン』のマチルダっぽい雰囲気もある。まさに良介のドストライクだったのではないか。
  • 良介と環はいい仲になり、環は真珠を妊娠。しかし、何らかの理由で破局・または本物の”品川真珠”が死んでしまったため、それを隠すためにも環は良介とは結婚できず、一人で真珠を産み育てることとなった。
  • その後、良介は妻と出会う。環のことがあり、また妻は好みのタイプではなかったものの、妻に押され続け、妊娠させてしまったため結婚、卓斗が生まれる
  • それから十数年以上の月日が経って、真珠と良介が接触。真珠は環と似ているため、良介は三島正吾同様すぐに真珠が環の娘であると気付く。そして、真珠が自身の娘だと気付いて支援していたが、三島正吾とのトラブルに巻き込まれ、結果的に殺害されバラバラにされる…。
  • 卓斗の母が恐れているのは、世間に真珠が山下良介の娘であることが露呈すること。良介の首が見つかることで再注目され良介と真珠の血縁関係が明らかになると、息子である卓斗も真珠の弟となり世間から好奇の目で見られることになってしまうから。また、卓斗の母も山下良介の死に何かしら関わっているのではないか…?

とまあ、こんなところである。

実は真珠は最初から手紙の主が卓斗であることを分かっていた?卓斗の悪筆は父親である山下良介譲りだった?

そして、真珠は自身の腹違いの弟である卓斗のことを気にしていたのではないだろうか。真珠は『家族って気持ち悪い』と言っている一方で『アラタと可愛い家に住みたい』『アラタとの子供ならほしい』等と家族に対する憧れも度々覗かせる。

そもそも、真珠は卓斗から夏目アラタを騙る手紙が来たその時から、手紙の主が卓斗であると予想していたのではないだろうか。最初の面会でアラタがやって来た時にあからさまにガッカリした真珠。その理由は36話でアラタの口元から彼が喫煙者であることを見抜き、手紙からはタバコの臭いがしなかったから…とされているが、本当にそれだけだろうか。

【漫画】夏目アラタの結婚 36話【感想・ネタバレ・考察】真珠の証言通りに新たに発見された遺体…そして、アラタは真珠に文通相手ではないことを見破られた理由に気付く

その理由だけだと、手紙の主が喫煙者か非喫煙者かしか見抜けない。しかし、真珠は10話の時点で『あの中学生みたいな字は本当の中学生の字だ』『3人目の男に、…確か中学生くらいの息子がいた。』と言っており、真珠は控訴審3日目直前に卓斗から暴露されるまでもなく、もう最初の段階から手紙の主が卓斗であると分かっていたのだ。

しかし、何故そこまで言い切ることが出来たのか。真珠は有名な殺人鬼だ。中二病を拗らせたような他の少年から手紙をもらってもおかしくない。それが卓斗だと何故思えたのか。真珠は根拠がない思い込みをする人間ではないだろう。アラタはその後、卓斗の字を桃山と共に確認したが、卓斗が悪筆であるという他、真珠が心を打たれるポイントがあるとは考えられないという感想を抱いている。(本作の構想の下書きになったであろう、実在の事件…ジェイソン・モス事件では、ジェイソン少年は殺人鬼ゲイシーの心を掴むために、彼を徹底的にプロファイリングし、彼の共感を誘うような手紙を出して文通にこぎつけたが、卓斗の手紙は『品川ピエロが好みそうな30代男性だから』という理由でアラタの名を騙っただけで、それといった工夫がこらされていたわけではなさそうだ)

個人的な推測だが、恐らく卓斗のこの悪筆こそが、真珠が彼が山下良介の息子、山下卓斗だと見抜いた原因なのではないだろうか。卓斗のこの悪筆は父である山下良介譲りのものだったのではないか?

絶対ではないが、親の筆跡が子に似ることは少なくない。所説あるが、親子で手の形や筋肉の使い方が似やすい事、また子が親の字を自然と真似て育つことが多いことから、意外と親兄弟で筆跡が似ているということはあるのだ。

”ハンドル”が”インド人”に見えてしまう程の特徴がある筆跡を持つ卓斗(なお、これは有名なゲーメストネタである)。この悪筆を山下良介も持っており、真珠は良介の字を見る機会があったのではないだろうか。そのため、卓斗から来た手紙を一目見た時から、手紙の主が卓斗だと分ったのではないだろうか。

今後の物語、ラストは…真実が明らかになれば真珠は”無罪”になりアラタと結婚生活を送れる…??

いずれにしろ、現在物語は49話。アラタは真珠が自身をある”真実”に誘導しようとしていることにハッキリ気付き、そのうえで真珠のために”真実”を暴き闘うことを決意した。

もし、上記の推測が当たっていれば、真珠は事件当時未成年ということになり今までの審理は覆り、真珠が無実を勝ち取れる勝算が出て来る。

49話の面会で真珠はアラタに暗に母、環の実家の裏山で”真珠のマークのある墓の様な何か”を探す様に指示した。おそらくそこには夭折した本物の”品川真珠”の遺体が埋まっており、それを暴いたことをきっかけに真珠の正体が徐々に明らかになっていくのだろう。

しかし、もし上述したように真珠の父親が山下良介だとしたら、真実を暴いたことで山下家を不幸に突き落とすことになってしまうかもしれない。その時、アラタはどうするのだろうか…。

そして、真珠が無罪を勝ち取れたらアラタと真珠は本当に結婚生活を送れるのか。裁判、事件と言った非日常が過ぎ去り、日常が続く日々でも二人は愛を保てるのか?果たしてこの物語の結末は…?

14件のコメント

    1. xxxさん

      コメントありがとうございます。
      年齢についての考察はわりと自信があります。

  1. 単行本最後が壮絶に気になる所で終わったので気になって検索して辿り着きました。
    猫くらげさんの考察に痺れまして、少しモヤモヤもスッキリしました。
    今後も拝見させて頂ければと思います。

    1. 獅子丸さん

      コメントありがとうございます。
      考察当たってもうれしいですし、想像の先に行ってくれたらさらにうれしいですね。
      今後もよろしくお願いします。

  2. 山下良介を殺したのは卓斗の母親なのかもしれませんね
    首の隠し場所は案外山下家の側にあり、それが明るみになると卓斗の母親の犯行も明るみになり間違いなく卓斗は不幸になる
    卓斗を守る為にあえて罪を被って死刑を望んでるのかも

    1. 綾鷹さん

      コメントありがとうございます。
      その可能性は十分ありますね。良介と真珠(そして環)の関係に嫉妬した、あるいは良介が真珠を引き取ろうとして喧嘩して衝動的に…とか。
      アラタと真珠の仲を裂こうとしたのも、真珠がアラタと結婚したことで生きる気力を取り戻し、真実を暴露することを怖れているのかもしれませんね。

  3. すごい考察で感心しました、
    自分は双子かなぁと思ってました、
    で既に片方が死んでいる
    テレビで双子の内のどちらが犯人か分からないと無罪というのが過去にあったのでそれかなと

    1. ともけんさん

      コメントありがとうございます。海外でも双子のどちらが犯人か特定できず無罪という判決ありましたね。
      田中ビネーの結果とタム君のエピソードから、実年齢は低いのでは、妹なのでは??と思い至りました。

  4. 六歳で八歳なみの知能があった場合、実際の知能指数は約133、歳をごまかして八歳児のふりをしていたら100、知能指数が30上がった理由がキレイに説明できますね

    1. ほげさん

      コメントありがとうございます。
      作中、8歳の時と逮捕時の具体的な数値は明かされていないのですが、大体それくらいなのではないかと考えています。

  5. ・卓人と真珠の顔立ちは瓜二つ
    ・髪質を説明する時の卓人の仕草 と
    真珠の「首は出て来なくていい」の仕草が同じ
    ・卓人はデキ婚で出来た子
    ・卓人は山下良介・お母さんに全く似ていない
    ・お母さんのアップは左アングルしか映らない
    (右の歯は八重歯?)

    ・映画「レオン」のヒロインは弟を大事にしていた(伏線描写)
    ・裁判長の奥さんは、母子が生きるために付いている嘘がある(伏線描写)

    環は整形をしてデキ婚し、卓人が弟なのかなぁ、と推測してます。
    真珠の本当の父親は、「逃がさないよ」の検事だったら面白いな、と。真珠の落書きはマツゲの濃いゴツい男で、新には見えなかったので。

    真珠が何故「ボク」と言っていて、時々「あたし」になるのか気になります。
    環に気を使って「女」を匂わせないようにしていた?
    人と話すとき、「‥」となったあと、
    長い髪の放置子(優しい目)、虐められっ子のデブ(無表情)、ガリガリのショートボブ(キレキレ)と、ハッキリ表情と口調が替わるので、人格を使い分けてる?
    弁護士、ももちゃん、白ワンピの裁判所は「あたし」の人格で、ピンチや新と話す時にはキレキレが出てくる?

    推測お願いします^^

    1. 笹さん

      コメントありがとうございます。そして考察を聞かせて頂きありがとうございます。
      頂いたコメントについて考えたのですが、

      ①真珠と卓斗の類似点、そして環や卓斗の母について等

      確かに卓斗と卓斗の母はあまり似ていないですよね…。卓斗は面食いの桃ちゃんが認めるほどの美少年ですけど、卓斗の母は憔悴してるのもあるのでしょうが、あまり美人さんには見えませんしね。
      山下良介自体、実は1話の破顔している家族写真の他、あまりハッキリした顔が描かれていないのですが、案外美形だったのかな…とか想像してます。
      なにせ卓斗の母が惚れ込んで強引にデキ婚に持ち込むくらいですから。
      また、卓斗と真珠の髪色が明るいのは共に山下良介からの遺伝ではないでしょうか。環も山下卓斗の母も髪色は暗く、良介は明るいです。美容師という職業柄単に染めている思っていましたが、元々髪色が明るいのでしょうね。
      そして、ご指摘のように髪質を説明する時の卓人の仕草 と真珠の「首は出て来なくていい」の仕草は似ていますね。所説ありますが、仕草に遺伝が垣間見えることはあると思いますので、真珠と卓斗の手癖が似ているという可能性はありますね。

      レオンのマチルダは確かに弟のために戦う少女でしたね。そこを見落としてました。ご指摘ありがとうございます。
      控訴審三日目に真珠が卓斗から差し入れられたマチルダの格好で臨んだのは『弟のために戦う』という意思表示でもあったのかもしれませんね。真珠はアラタに自身の秘密を暴いてもらいたがっている一方で、
      『首は出てこなくていい』とも言っているので、死刑にならない程度に自身の秘密を暴いてもらうことは望んでいるけど、山下良介の死の経緯が明らかになり卓斗が不幸になるのは望んでいないのかもしれませんね。

      また、卓斗の母についてですが、確かにご指摘の通り、結構重要そうなキャラであるにも関わらず山下良介同様、あまりアップで描かれることが少なく、数少ないアップでも口元や右側の顔があまり描かれてませんね。実は良介の好みは髪質がサラサラなだけでなく、八重歯も…という可能性はありますね。
      ただ、真珠の母である環=卓斗の母という線は可能性は低いのではないかと思われます。
      公的には真珠は8歳(実年齢6歳ほど?)の時に児童相談所に保護されており、卓斗と真珠の年齢差(公的には7~8歳、実際は5~6歳ほどか?)を考えると、時系列的にも真珠が児相に保護されたときには既に卓斗は出生あるいは卓斗母は妊娠していると思われます。また、真珠の母、環は真珠が中学生に上がるくらいまで度々真珠の施設まで面会に来ていたうえ、脳出血で死亡という公的な死亡記録もあるのでここを誤魔化すのは非常に難しいと思われます。
      環は見た目からしても髪の毛がサラサラである一方で、卓斗の母は卓斗も認めているようにゴワゴワの髪質をしています。仮に整形(それも醜く)したとしても、髪質までゴワゴワに偽る必要はないと思いますので、やはり別人だと考えます。

      真珠の父親…桜井検事である可能性は考えたこと無かったです。だとしたら想像の上を行って面白いですね。確かに真珠が描いた似顔絵はアラタというよりは桜井検事に見えますね。ただ、個人的には絵を描いた後の真珠が非常に不満げだったので、純粋に絵心がないだけなのかな…とも思っています。

      ②神波裁判長の妻、そして環や卓斗の母の秘密とゼロの焦点の共通点

      ご指摘のあった、神波裁判長の妻の秘密について…個人的にどうつながっていくのだろうと思っていたのですが、今回最新50話で、舞台が石川県七尾市に移りましたね。アラタも作中で挙げている、松本清張のゼロの焦点の舞台である能登もまた、石川県七尾市にあります。ゼロの焦点の根底には『女性が生き延びるためについた嘘、悲しい秘密』というのがあります。
      これは『素敵なお母さんとカワイイ赤ちゃん』という理想を保つために環がついた嘘、『卓斗と自身の平穏な生活』を守るために卓斗の母がついた嘘、『母子が飢えずに上流家庭での暮らす』ために神波裁判長の妻がついた嘘に繋がるものを感じ、作者もそのあたりを意識して環の故郷を七尾市にしたのかな…と考えます。

      ③真珠の一人称の変化について…本能的に求められる像を演じる癖があるのではないか

      ご指摘の通り真珠は度々、一人称と口調、そして表情が変わりますね。ただ、個人的にはこれは”多重人格”というよりは”演じ分け”だと考えています。
      控訴審二日目で神波裁判長は真珠について『演技力 怪物』『人の心に忍び込む天才』と評しています。
      察するに真珠は、生まれた時から故人である”品川真珠”であることを求められて育ったと考察しています。つまり、ずっと自分ではない誰かを演じ続けていたのです。
      例えば、幼少期の真珠は一人称が『真珠』です。もちろん幼い女児が自分の名前を一人称にすることは珍しくもなんともないのですが、真珠の場合は環や周囲に対して自身が”品川真珠”であること、そして自身の幼児性をアピールし続けるという意味を持って自身を”真珠”と呼んでいたのではないでしょうか。
      また、最初に桃ちゃんと話した時に一人称が「あたし」になったのは桃ちゃんこそがアラタの理想のタイプだと思って彼女に寄せようとしたからでした。こんな感じで真珠は人の好みを観察して、なり切ることで生きてきたのだと考えます。地頭が良くとも育った環境が劣悪で寄る辺のない彼女にとってはこの演技力が数少ない処世術だったのではないでしょうか。ショートボブの髪形も宮前の好みだと語っていましたし、周防英介の前ではマチルダの髪型にしていたようですし、髪形から体系までその時の環境と相手次第で徹底的に変えるのでしょう。真珠が人と会話するとき度々『…』と沈黙するのは、その時に相手が最も望んでいるような返しや態度を計算している瞬間なのだと考えます。
      控訴審での一人称が「あたし」なのは世間の同情を勝ち取るため、『可憐だけど、隙があって無実の罪を被せられた薄幸の乙女』として相応しい一人称だと真珠が判断したのでしょうね。
      ただ、真珠の元の一人称は「ボク」でアラタと接する時が最も素に近いのではないでしょうか。控訴審三日目後半で一人称が「ボク」になったのは精神的に余裕がなくなって演じることが出来なくなった(あるいはそうアラタに見せるため)だったからだと考えます。

      以上です。長々とすみません…。
      そして重ね重ねコメントありがとうございました。
      考察の幅が広がって嬉しいです。

  6. 発達心理学、児童心理学、人体解剖図説のリクエストについて考察です。
    考察というほどのものではありませんが、発達心理学の本については自分の生い立ちから生じる弱点を把握しておきたいのと、生い立ちからするとどのように反応するのがそれらしい反応なのかを学ぶためにも思えます。真珠は演技を処世術として生きてきた、という記事の考察から考えました。
    人体解剖図説ですが、アラタたちはバラバラにすることが目的ではないか、と話していましたが、普通に考えてそもそもバラバラにした事後で参考にする必要がないので別の目的があったように思えます。
    でも、藤田の発言でもありましたが殺し殺されるかもしれない幻想をアラタが真珠に対して抱いていることを早々に真珠が見切った可能性があるとすれば、アラタに対する求心力として書いたのではとも考えられます。昔の方が良いらしいというのは、多分昔の方が生々しいものが多かったからなのかな。らしいっていうのも、誰から聞いたのか。看護学校に行ってたから、そこで聞いたのかな。
    児童心理学の本は、卓人に関わってくるのではないでしょうか。ただ、卓人と真珠の関係性について考察できるほど読めていないので、是非ご意見伺いたいです。
    面会で宮前には頼まず、なぜアラタだったのかもひっかかります。児童心理学、発達心理学の本に関しては職業柄適任だったからですかね。

    1. マシュマロ防衛隊さん

      コメントありがとうございます。色々と考えてみました。

      確かに2話目でわざわざアラタに対して発達心理学、児童心理学、人体解剖図説の本を計5冊リクエストしている事についても色々と考察の余地がありますね。この事についていくつか可能性を考えてみます。

      ①真珠の向学心と看護学校への未練の現れ

      真珠は2話目で『時間だけは沢山ある』といかに拘置所暮らしが暇か語っています(真珠は未決拘禁者なので作業もないですしね)。真珠は元々の学習環境が悪かったものの地頭が良いため、純粋に興味があることについて勉強したかったというのもあるのではないでしょうか。また、ご指摘のあった解剖図説について『なんか昔の方がいいらしい』と書き添えた点についてですが、現在真珠の周囲に解剖図説等に詳しい人はいない(少なくとも作中に出ていない)ので、やはり看護学校時代に講師や誰かから聞いたと考えるのが自然な気もします。さらに、真珠は看護学校を辞めて結構な時間が経っているというのに、その事をしっかりと覚えていたと取ることもできます。
      そして、看護学校で学ぶ科目にはまさに発達心理学や解剖生理学などがあります。現時点、真珠が看護学校を辞めてしまった詳細な経緯はハッキリしていません(本当に三島正吾のせいだけなのかも不明)。真珠にとって看護学校を退学したことは不本意なことで、実は今でも看護学校に未練を持っており、今からでもちゃんと学びたいという思いがあるのではないでしょうか。

      また、他の可能性についても考えてみます。

      ②心理学と人体解剖図説は裁判を見込んだものか

      真珠はアラタと出会ったことで拘置所を出てアラタと結婚生活を送る…つまり無罪を勝ち取ることを決意しました。無罪を勝ち取るには真珠自身の”秘密”を上手い形でアラタに暴露させるだけではなく、法廷や世間から好印象を持たれること、協力者を得ることも大事になってきます。勿論、心理学は『これを学べば相手を意のままに操れる、簡単に人気者になれる!!』といった単純なものではありません。しかし、自身の演技力と人を惹きつける力をより補強するためにしっかりと学ぼうとしたと考えることもできますね。また、マシュマロ防衛隊さんのご指摘通り、自分自身が”虐待を受けて育った薄幸な少女”としてどのように振舞うのが適切か…というのを確認するためでもあるかもしれませんね。実際、裁判長や検察は人を見るプロですから。
      また、この作品がどこまでリアルな法廷劇を描くのか分かりませんが、実際の法廷では遺体がどのような状況、環境で切断されたか、それが被告人の供述とどのように矛盾するかなどが問われますよね。真珠はこの先、死体を損壊したときのことについて色々と問われることになることを見越して、再度人体の構造は臓器、筋肉などの知識を手に入れ実際の遺体の状況と矛盾の無いように証言できるように知識を得ようとした…と考えることも出来るのではないでしょうか(解剖図説の内容だけでそれが可能かはおいておいて)?

      また、卓斗への対策だった可能性もありますね。もし卓斗が弟であるという仮説が正しければなおさら彼を味方につけるのは大事になってきますし。

      ③自身のトラウマの克服とアラタへのマウント

      真珠はハッキリと自身が母、環についてトラウマを持っていることを自覚しています。これを上手くコントロールできないと今後の裁判に支障が出ることは予め分かっていたのではないでしょうか。
      そして、同時にアラタは児童相談所職員。虐待を受けた少年少女についてはプロです。そのためある程度知識を得ていないとアラタに主導権を握られてしまうという懸念もあり、アラタに対して『自分もアラタと同程度の知識を得ることができる、それくらいの学習能力がある』『アラタには負けない』というマウントの意味もあって、わざわざアラタにこれらの本をリクエストしたというのもあるでしょう。また、解剖図説をリクエストの中に入れたのは後述しますが、”殺人鬼品川ピエロ”としてアラタを威圧する意味もあるかもしれません。

      ④アラタに対して偽悪的に振舞う真珠…真珠はアラタに対しても彼が望む姿を演じている

      『殺し殺されるかもしれない幻想をアラタが真珠に対して抱いていることを早々に真珠が見切った可能性』…これは素晴らしい考察ですね。確かに真珠はアラタに対してどこか偽悪的に振る舞うところがありますよね。1話でいきなり気を引くため突然プロポーズして来た大胆で予測がつかないアラタ。色々と嘘を吐いてますが何だかんだモテて来たこと明白で、ただの”無実の罪を着せられた乙女”を演じても同情は得られても異性として興味を抱かれはしないとすぐに悟ったのでしょうね。実際、アラタは真珠のことを人生の好敵手とみなしていますし、それはアラタの今までの何だかんだとマウントの取り合いを楽しんでいる様子からすぐに分析できたのではないでしょうか。
      勿論、この真珠こそが彼女の素の状態に比較的近くて、だからこそそんな態度でも離れていかないアラタに執着しているのかもしれません。しかし、1話や、その後も度々見せる暗く静かな表情こそが本来の真珠なのではないでしょうか。アラタも最近ではテンションが低く真面目な面持ちの真珠こそが”素”と感じているようですし。

      そのため、③で前述したように、アラタに対して”予測不能でいつ殺しにかかってくるか分からない殺人鬼の女”を演じる意味で心理学や解剖図説の差し入れを求めた可能性も十分あるかと思います。

      ⑤差し入れを宮前ではなくアラタに頼んだわけ…そもそも真珠は宮前をさほど信頼もせず興味も抱いていない

      また、最後に何故真珠が本のリクエストを宮前ではなくアラタに頼んだか…といった点を考察します。これは前述したように、初めて面会したアラタとの関係を強固にするためだった可能性もありますが、そもそも根本的に真珠が宮前のことをさほど信頼していないし興味も抱いていないからと説明できるのではないでしょうか。

      改めて真珠と宮前の関係を整理すると、宮前は真珠と過去に一瞬だけ関りがあり、その負い目から一審後すぐに真珠とコンタクトを取って手弁当で真珠の弁護士をやっています。アラタよりもよっぽど前から関わっているのです。そして、『卓斗の父親の首の在処を聞いたら関係はおしまい』『死刑になるべきだ』と当初考えていたアラタと違って、宮前は正義感と罪悪感から忠実に真珠の要望に寄り添おうとしています。そう考えると色々と思惑があるアラタよりも断然駒として扱いやすいですし、実際に真珠に言われるままに最初の面会の直後にアラタの家に押しかけたり、ブラジャー事件で周防沙菜を脅しに行ったり、アラタに怒りをぶつけたりしています。

      にも拘わらず、真珠は自身の秘密を暴く相手として宮前を選びませんでした。無罪を勝ち取りに行こうとしたのもアラタと出会ってからで、それまでは宮前がどんなに説得しても控訴審に対して消極的でした。真珠は一応、宮前の好みに合わせた髪形、体系になって宮前の関心を繋ぎ止めていたようでしたが、それも何というか『こいつ、使える場面ありそうだから、一応繋ぎ止めとくか』位の消極的な感情しか抱いていなかったのではないでしょうか。

      では、何故真珠は宮前を選ばなかったのか。これは主に以下二つの理由だと考えます。

      1,宮前が真珠に抱いている感情は憐れみだから

      真珠は演技力で同情を買うのが得意ですが、一方で憐れまれるのが嫌いなのではないかと感じています。面会で歯並びのことに触れられた際に激昂したり、またアラタが婚姻届けを持ってきたときに一瞬アラタが憐れみの目線を向けた途端とても卑屈になったりもしました。アラタも以前宮前に指摘しましたが、宮前にとって真珠はいつまで経っても”ボロアパートの軒下でツナ缶ライスを食べていた惨めな女の子”であって恋愛対象ではありません。それゆえに、真珠も宮前に惹かれないのではないでしょうか。

      2,宮前は根本的に察しが悪い

      これは最新50話で特に感じたのですが…宮前はアラタと比較すると圧倒的に察しが悪いですよね…。宮前は毎回アラタと真珠の面会に同席していたわけではないですけど、おおまかなアラタと真珠のやり取りは把握しているはずです。そして、49話ではアラタから『真珠と自分のやり取りを一言一句聞き洩らさないでほしい』と言われた上で面会に同席していました。しかし、真珠がアラタに出した『母、環の故郷の裏庭で真珠マークの入った墓標を捜してほしい』というメッセージを受け取ることが出来ず、環の故郷に向かうというアラタに対して『墓を見繕うつもりですか?』とか的外れなことを言っています。
      同じ司法関係者でより真珠と関りが少ない神波裁判長や桜井検事はとっくに『真珠はアラタに自身が有利になるような”秘密”を暴くように誘導している』と気付いているというのに…。

      上記の点から真珠は根本的に宮前を裁判用の道具とその他小間使いとしか見ていないのだと思います。そして、宮前もそれを薄々察しているのでアラタが真珠と結婚したときに『僕がなれなかった素敵な王子様になってあげてください』という言葉が出たのではないでしょうか。

      以上です。
      長くなってしまってすみません。

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